kirin夫妻のビルマ紀行(10)ニャウンウーの市場とパヤーと伝統料理

2018/03/17 - 2018/03/17

場所としてはいいところだったけど、食事もなかなか美味しかったけど、不快なことが沢山あったインレー湖を離れ、私達の旅はいよいよ最大の目的地、古都バガンへ。今度はまともなガイド、まともなホテルだといいねぇ、いやいや、あれより酷いガイドもホテルも世界中探してもないよ、きっと、などといいつつ古都に到着したのは、素晴らしいガイドさんと運転手さん、そして素晴らしいパヤーの数々でした。

エリア バガン(ミャンマー)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 3.0
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 旅行の手配内容: 個別手配

この日の出発は朝８時。若くて経験不足のドライバー君ですがちゃんと時間通りにやってきました。空港へ向かう途中、畑仕事をしている女性達を見つけたのでちょっと車を停めて貰ってパチリ。のどかないい風景です。

へーホー空港、という名前の響きからしてのどかなこの空港は、本当にのどかです。あろうことか、あるまいことか、セキュリティチェックを小さな女の子に手伝わせているのですから。

ヘホ空港 (HEH) 空港

お土産屋物屋さんがありました。

一応、コーヒーが飲めるようです。

こちらはトイレ。まぁ、使えるレベルでした。

搭乗券はこんな感じ。

さて、登場時間が来たようです。

本日の機体は、ATR72-500、フランスのアエロスパシアルとイタリアのアエリタリアが合弁で興したメーカーのもの。

ささやかながら、機内販売もあるのですね。

20分もしないうちに、デニッシュパンが配られました。
甘くて甘くて、なかなかいけます。

濁流です。

その川べり、切り立った崖の脇に仏塔が・・・

あっという間に目的地の空港に到着しました。
のはいいのですが、えらい遠くに降ろされてしまいましたね。蒸し暑い中を遠くに見える空港ビルまでてくてくと歩かなければなりません。右手に見える車に乗せてくれないかしらん。

ニャウンウー空港 (パガン空港) (NYU) 空港

荷物も一つ一つ手作業で降ろされていきます。

ピンクの管制塔、屋根はいかにも「ビルマの古都！」という風情があります。

バガンでもやっぱり「いつかはクラウン！」です。とても丁寧な、でも少し不思議な日本語を使うガイドのリンティンさんと、かなり年輩ドライバー、オウさんが迎えに来てくれていました。

空港の正面玄関はこんな感じ。うん、バガン！ですね。ピンクはこの空港のカラーなのでしょうか。

この日の宿はこちら、HOTEL ZFREETIです。幸い、チェックインできるということなのでチェックインしてささっと荷物を部屋へ。

ズフリティ ホテル ホテル

まずは、すぐ近くの市場を見学します。トラックの屋根を取っ払った荷台に地元の人達が鈴なりになっていました。

ミャンマーの人は卵が大好きだそうです。ヤンゴンでもピューピューさんがよく食べていました。その時もちょっとびっくりしたのですが、実はお値段が決して安くないのです。念のため、リンティンさんにも聞いてみました。一番大きいサイズは１個150チャットだというのです。それって、日本の値段と殆ど変わらないのですが・・・・その割りには皆さん、よく食べています。

とても可愛らしい茄子です。お漬け物にして食べるのだそうです。

野菜の種類は多いし、みんな新鮮です。しかし、キャベツだけはどこの市場で見ても新鮮ではないし、真っ白で美味しそうではありません。なぜ？

アジアの市場のお約束、お食事処です。汁無しの麺とスープを召し上がっています。食べてみたいなー、と見ていたらリンティンさんに「日本の人、お腹壊します」と言われてしまいました。

魚を売っている人がずらりと並ぶ一角で。まぁ、実に見事な卵巣ですね。どうやって食べるのでしょうか。

さて、いよいよパヤー巡りの始まりです。リンティンさんはなんと広島のマツダの工場で働いていたそうです。なので日本語もかなりお上手。しかもとても物知り、真面目な人です。ああ、よかった、ちゃんとしたガイドさんで。。。

さてまずはこちら。ホテルのあるニャンウーという街にあるSHWE ZIGON ZEDIです。日本語表記では、シュエジゴン、かな。

シュエジゴン パゴダ 寺院・教会

これがSHWE ZIGON ZEDIです。

SHWEは金、ZIGONは砂岸、ZEDIはスリランカの言葉でStupa、つまり仏塔を表すと教えてもらいました。
バガン王朝の祖、アノーヤタ王が「スリランカから来た仏歯を安置するために」と僧から奨められて建立を始めたのだそうです。

別の位置から見上げるとこんな感じに。
この金箔は2016年に張り替え工事が行われました。まず、元の金箔を剥がしてそれは売却（え？）してその資金に、新たに寄進されたお金を足して新しい金箔を買って貼る、という作業だったそうですが、とてつもない量の金箔が必要だったんですね、きっと。

何やら若い女性の人だかりができています。何でしょう？
それにしても、皆さんのロンジー、素敵です。ヤンゴンで買ったロンジーはちょっと地味なので、こういう華やかなのが欲しいです。

この地面にある穴に貯まった水に、仏塔が写るのが見えたら良いことがあるという言い伝えがあるのだそうです。なるほどなるほど。良いこと、とはビルマの人達にとってはとうぜん、極楽浄土へ行くことだそうです。私はできればそれより以前にいい事に出会いたいものです。

うん、これで今日はきっと良いことがあるはず。（いや、もうすでにいいガイドさんと運転手さんに出会えてるし）

この寺院にまつわる話は大抵がほのぼのとしたものです。しかし、この神様に関するお話はちょっと異質です。これは、この国の土着信仰の神様、ナッ神の像。一見すると可愛らしいお顔ですがどうしてどうして、実は恐ろしい由来の神様です。なにしろ、「守り神」にするために無実の罪を着せて一般人を殺し、その血をまわりに振りまいた、という...

ミャンマーには「ナッ神」が37神あるそうですが、その半分くらいは「非業の死を遂げた」あとで精霊となったもの。まぁそれはわかりますが、最初から守り神にするために、ってあんまりですね。

こちらは正真正銘、穏やかな仏様です。

ここらでランチタイムとなりました。
リンティンさんが西洋料理がいいですか、ミャンマー料理がいいですか、と言うのでもちろん、ミャンマー料理！と答えたら、では定食になっているのものはどうでしょう、と言うのでそれで行く事にしました。こちら、QUEENという観光客用のレストランへ。

クイーン レストラン 地元の料理

塗りののお皿にご飯とおかずがいろいろついていて、メインのカレー料理を何にするかというスタイルですね。25分待ち時間があり、辛くしたければウェイターに言って醤油と生唐辛子を持って来て貰うことになります。一番安いのは野菜カレー、卵カレー、ジャガイモとピーナッツのカレーで4500チャット、豪華にいくならイラワジ川（今はエーヤワディ川）産の川蝦のカレーでなんと9500チャット。これは卵カレーです。ご飯がなかなか美味しい。カレーはやはりかなり油っこいですね。

ドラゴンビール、マンダレービールをそれぞれ１本ずつ、卵カレーとチキンカレー、合計14000チャット。ビールが１本2000チャットは安いです。