2018/03/11 - 2018/03/11
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kirinbxxさん
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ヤンゴン市内最大の観光スポットといえば、疑う余地なくこのシュエダゴン・パゴダでしょう。パゴダ(pagoda)は、日本ではビルマ様式の寺院を指して使う人が多いようですが、正しくは「寺院」ではなく「仏塔」のことをいうそうです。ビルマ語ではパヤーとよびます。このあたりの、詳しい言葉の使い方について興味のある方は、日本ミャンマー友好協会や、日本の僧侶などのサイトをお読み下さい。
敷地がとても広く、しかもすべての宗教施設について言えることですが靴下すら履くことが許されていません。というわけで少しでも暑さを凌ぐため、私達は夕方からの見学にしました。「大きい」「広い」とは知っていましたが、やはり百聞は一見にしかず、でした。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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シュエダゴン・パゴダはSanguttara(シングッタヤ)の丘の上にあります。私達は専用車なので、入口近くまで乗りつけて車を降りました。外国人向けの入口はちゃんと表示があってわかりやすいので、個人で行っても戸惑うことはないでしょう。
シュエダゴン パゴダ 寺院・教会
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洋の東西を問わず、きちんとした宗教施設で禁止されているノースリーブやショートパンツ、ミニスカートは当然、靴どころか靴下を履くことすら許されません。つまり、はだし。これは、ここだけではなくこの国の全ての宗教施設共通のルールです。
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ちゃんと靴を脱いで預ける場所が用意されています。自分で袋を持参して持ち歩いている人達も沢山いました。
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外国人の入場者には、冷たいミネラルウォーターが一本ずつ配られます。地元の人達は自由に飲める水が境内の何カ所かに用意されています。
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ここの人は、基本的にきちんとした行列を作りません。なので、ガイドさんが少しでも早く入場券を手に入れようと奮闘中。
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シールを貰ってそれをぺたりと胸に貼り付けます。このシールを貼ってさえいれば、その日に限り何度でも出入りが可能です。
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外国人の入場料は1万チャット。5才未満の子供は無料です。棚にあるのは貸し出し用のロンジーでしょうか。
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どうやら最近、入場料の値上げがあったのですね。印刷された入場料は8000Ksのままで、上からスタンプが押されています。
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ちゃんとエレベーターが用意されていました。
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なかなかのよい眺めです。
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細長い通路を抜けていくと
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さすが、単なるエレベーター乗り場ですらこのようなつくりになっています。
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通路を抜けて右手、南東の隅にあるのはインド菩提樹。仏教三大聖樹の一つとされている、釈迦がその下で悟りを開いたとされる木です。
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これがシュエダゴン・パゴダです。なんとう巨大さ。
台座から先端までの高さが99mもあります。
何でも、仏陀の聖髪を手に入れたモン族の兄弟がそれを持ち帰り、王に捧げたところこの地にパゴダを建てよ、とのお告げがあったのだとか。 -
先端には4351個、合計1800カラットのダイヤモンド、その下の部分はパイナップルの花、傘のしたの膨らみはバナナの芽の形なのだそうです。
入場時にもらえる地図に全体の詳しい図が載っていて構造がとても判りやすいのがありがたいです。 -
仏塔の回りには、八曜日(水曜日は午前と午後に分かれている)の祭壇が設けられいて、地元の皆さんはそれぞれ自分の生まれた曜日の祭壇に熱心に祈っています。
まずはkirinの火曜日、象徴はライオン、南東にある祭壇でお祈りです。本当は年齢と同じ回数水をかけるのだそうですがさすがにそれは。。。ちなみに「バイタリティに溢れ活動的。妨害の多い恋愛。金銭面での苦労が少ない。」ですと?ほほーーー。 -
ここが暑くない、とガイドのピューピューさんが歩く場所、確かに暑くないのですが汚いのです。何故かというと、ろうそくの燃えかすなどが沢山落ちているから。これは足の裏が真っ黒になりそうです。
とある方のブログには「荘厳たる雰囲気で塵一つ落ちていない」とありましたが、まったくそんなことはありません。ゴミは沢山落ちていますし、供え物のご飯が落ちていたりする部分もあるので、歩くときには注意が必要です。 -
私は木曜日、西側の祭壇でした。象徴はネズミで、「心根が優しい。聡明。
自由な恋愛を好む。成長するに従って裕福になる」
ほほーーー!いいですね、「成長にするに従って裕福になる」ですか!
夫婦揃って金運がいいようです。(現時点ではまったくその気配はないのですが、きっとまだ「成長」していないのでしょう) -
おや、なにやらパゴダの上の方に昇っている人がいます。
そういえば、エジプト旅行でピラミッドを観に行ったときも、禁止されているはずのピラミッドに昇っている人がいました。あのときは、警備員に賄賂を渡して昇っている人達でしたが、こちらはどうやらお坊さまです。 -
実に大胆なポーズで。。。
金箔を貼っているのでしょうか。 -
こういう廟も沢山あります。もちろん、上部は金箔がはりつけられているものばかり。
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柱の装飾も凝っています。
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こちらは小ぶりな廟に像がつけられています。個人が寄進したもので、ちゃんと誰がなんのために寄進したのか書いてある物も。
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神聖な場所だといい、裸足でなければ入れない、というわりには、平気でこんなところに昇ってしまっている地元の人達。
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この建物の屋根の装飾も非常に細かくて素晴らしいです。
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ある建物の中でこのようなパネルを発見。これは「釈迦の生涯」について詳しく説明したパネルの1枚です。ガイドさんはこのパネルについて一枚一枚、懇切丁寧な説明を。。。実はこのあと、行く先々の寺院で同じようなパネルがあり、そのたびに懇切丁寧な説明が繰り返されました。おかげですっかり釈迦の生涯に詳しくなった私達です。
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私はむしろ、同じ建物の中、パネルの周辺にあったこういう木彫りが大いに気にいりました。どういうものなのか聞いてみましたが、どうやら現地の人には余り関心があるものでもないらしく、「建物を飾る装飾です」でおしまい。
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こちらは西側の出入り口です。
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こんなものがありました。いったい何だろう、とよく見てみると日本の三菱レイヨン(現在はレイヨンの生産が終了したため、他社と統合されて三菱ケミカルという会社になっています)が2014年に寄贈した「クリンスイ」というウォーター・サーバでした。動いているのかどうかはわかりませんでしたが。。
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なにやら音楽が流れてきたので、そちらを見るといきなり箒をもった女性達が床を掃きながら行進しています。
ピューピューさんの説明によれば、これもビルマの人達が好んで行う「功徳」の一つ、聖なる場所を掃き清めることで徳を積んでいるのだとか。 -
しばらくするとまた別のお掃除部隊が現れました。
この人達のあとを歩いて行けば、足裏の汚れも少しはマシかもしれません。
それはさておき、ビルマの女性達、なかなかお洒落ですね。ビルマの人なら一生に一度は来たい、という晴れ舞台であるせいか、来ているロンジーは布地の質もよさそうでうし、艶やかな柄のものが多いのです。上下揃ったスーツを着ている人も沢山います。どうせ買うならこういうのが良かったかなぁ。(いやいや、私に取ってロンジーって、暑い東南アジアでの旅行用普段着なのですから、贅沢はいけません) -
ガラスケースの中に安置されているひすいの仏像です。ビルマの北部、カチン州産の翡翠から削り出したものだそうです。(現地で貰った地図には、Phakant jade minesとありましたが、Hpakantが正しいようです。この地図は、仏像の説明にある地図内での位置を示す番号などいくつか間違っているところがあります)
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こんな仏像もありました。熱心に拝んでいる地元の人がいましたが、この光背がLED、というのは私にはどうもありがたみが感じられません。きれい、といえば確かにそうなのですが。
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北西に安置されているチャンターギ(Chan-Thar-Gyi)大仏です。正直言えば、この境内にある仏像の中では最も大きい、というだけで材質はコンクリート、表情も格別ありがたいとは思えませんが。
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誰がこんなものを、こんな場所に乗せたんだか。
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シュエダゴン・パゴダの周りにはこのような小さな仏塔や廟が据えられています。
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どこの国でも最大、と言われる宗教施設はたいていそうですが、「一大観光地」になっているので早朝にでも来ない限り「荘厳」だとか「厳か」だとかいう雰囲気は味わえません。ここもそう。とにかう沢山の人。中央にそびえ立つ高さ99mの金ぴかのパゴダ、その周りを取り囲むこれまた金ぴかの沢山の仏塔や廟。
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地元の人はそれぞれ、思い思いの仏像の前でお祈りを捧げているようです。中には寝ている人や寛いでいる人達も。
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若い僧侶達のグループも、ある建物の中ですっかり寛いでいます。ピューピューさんは「一緒に写真をとってもいい、頼んであげます」というのですが、生憎とそういう趣味はないのです。
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こちらは、インドの八大聖地の一つとされているブッダガヤにあるマハーボーディ寺院を模して作られた仏塔ですが、本物とは似ているのは形だけ。表面には極彩色の絵が飾られています。きっとこれもお釈迦さまの一生なんでしょうね。
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境内には博物館もあり、その一角には沢山の写真の展示がありました。その中で目をひいたのはこれ。2017年の大晦日から開かれた行事の写真だそうです。沢山のお坊さんが座っているようです。
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その数、なんと18000人!だそうです。まぁ、この敷地なら入れるでしょう。
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これはまた別のときの宗教儀式の写真。おや、自分を「大統領よりも上の存在」などといっていた女性も写っていますね。
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パゴダの先端部の写真もありました。
もの凄い数のダイヤモンドですね。 -
ダイヤモンドだけではなくルビーなど他の宝石も使われていますが、そんなものよりこの像の方がよほど面白い。
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夕方になってくると、ろうそくの用意がはじまりました。
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夜になるとこのろうそくが灯されるのでしょう。とてもきれいなのだろう、とは思いますがその一方で「くれぐれも火事にならないように気をつけてね」とも。
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夕暮れになり、西日に照らされる仏塔たち。
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そろそろ帰るとしましょう。入口で靴を受け取ってそとへ。
自分でも用意していましたが、ガイドさんがくれたウェットタオルで足を拭くと真っ黒けに。 -
地元の信者さん達はこのような車に乗り合わせて参拝にくるのだそうです。車を持っている人がご近所さんを誘って連れてくるのも功徳のうちなのだとか。もちろん、そうではなくお金を取って乗せてくる乗り合いタクシーのようなものもあるそうです。
かなり駆け足でのシュエダゴン・パゴダ見学でした。日本人でも敬虔な仏教徒や僧職にある人はきっともっと長い時間をかけてじっくりと見学するのでしょうが、私達にはこれで十分です。慣れない裸足、しかも床は固い大理石、靴のありがたさがよくわかりました。
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