2018/01/11 - 2018/01/26
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1月19日(金)曇り。
この日は、フィレンツェ市内の見残した観光地を気ままに巡ります。
アカデミア美術館やメディチ家礼拝堂などミケランジェロを思う存分堪能しました。
フィレンツェは広いようで狭く、狭いようで広い街です。なので、サンタ・マリア・ノッヴェラ教会とミケランジェロ広場という両極端を敢えて連続して訪れることにして、その間を市バスで移動します。こうすれば丘を歩いて登らなくてすむので、シニア向きのルートと言えます。
市バス1回券(90分券)を利用して、さらにそこからバスを乗り継ぎサンタ・クローチェ聖堂を回るなど、安上がりで楽チンな街歩きを楽しみました。
〈タイムライン〉
08:30 ホテル出発
08:50 メディチ・リッカルディ宮
09:15 アカデミア美術館
10:10 サン・ロレンツォ聖堂
10:45 メディチ家礼拝堂
11:10 メルカート・チェントラーレ(中央市場)
11:30 サンタ・マリア・ノヴェッラ教会
11:45 サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局
>市バス>
12:30 ミケランジェロ広場
>市バス>市バス>
13:15 サンタ・クローチェ聖堂
15:00 サルヴァトーレ・フェラガモ本店
16:00 メルカート・チェントラーレ(中央市場)(夕食)
17:15 ホテル
〈旅程〉
1月11日 成田→ドーハ 機内泊
1月12日 ドーハ→ローマ ローマ泊
1月13日 バチカン、ローマ市内散策 ローマ泊
1月14日 ローマ市内散策 ローマ泊
1月15日 ローマ→ナポリ→ポンペイ ナポリ泊
1月16日 ナポリ市内散策 ナポリ泊
1月17日 ナポリ→フィレンツェ フィレンツェ泊
1月18日 フィレンツェ→ピサ→アウトレット フィレンツェ泊
1月19日 フィレンツェ市内散策 フィレンツェ泊
1月20日 フィレンツェ→ボローニャ→ベネチア ベネチア泊
1月21日 ベネチア市内散策 ベネチア泊
1月22日 ベネチア→ベローナ→ミラノ ミラノ泊
1月23日 ミラノ市内散策 ミラノ泊
1月24日 ミラノ市内散策 ミラノ泊
1月25日 ミラノ→ドーハ 機内泊
1月26日 ドーハ→成田
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今朝もホテルで朝食。イタリアでは珍しい温かいスクランブルエッグや生トマト。モッツァレラは日本の豆腐のように日常的な食べ物です。
パラッツオ ベキエッティ レジデンス デポッカ ホテル
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8時半、ホテルを出発。
レプッブリカ広場 (フィレンツェ) 広場・公園
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街角の美味しそうなお菓子屋さん。
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最初の訪れたのはメディチ・リッカルディ宮。14世紀に始まるルネッサンス時代に一大勢力を誇り、フィレンツェを支配したメディチ家が100年に渡って暮らした豪邸です。柱とアーチが並ぶ美しい中庭。
メディチ リッカルディ宮 城・宮殿
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2階にあるのが「マージ礼拝堂」と呼ばれる場所。フィレンツェ出身の画家ベノッツォ・ゴッツォリが壁一面に描いたフレスコ画が有名です。
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建物内部は豪華な装飾が見事。メディチ家フィレンツェ追放の後、邸宅は銀行家ガブリエッロ・リッカルディが購入しましたが、メディチ家が暮らした当時の美しい装飾も残されています。
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別室にフィリッポ・リッピの「聖母子」(左下)が展示されています。この絵もリッカルディ家が購入したものです。
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鏡の間と呼ばれる場所は、部屋中が美しい鏡と華やかな装飾、絵画で彩られています。ルカ・ジョルダーノによる天井画が見事です。
建物は現在、県庁オフィスとして使われており、美術館部分が観覧可能です。 -
続いてアカデミア美術館。オフシーズンなので、ここもご覧の通り行列なんてありません。
チケットは@12.50ユーロ(1,700円)。アカデミア美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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最初のコロッソの大広間にあるジャンボローニャの「サビーニの女の略奪」像が目を惹きます。シニョーリア広場のロッジア(柱のある開空間)にもありましたが、そちらが本物、これは制作にあたって原型となった石膏像だそうです。
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お待ちかねミケランジェロ「若い奴隷」。
ブルーノ・ワルター指揮、マーラー交響曲第1番「巨人」のジャケットでお馴染みです。小学校6年生でこのLPを買ってもらって以来、長年憧れていた未完の彫像です。 -
同じく「目覚める奴隷」。
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同じく「髭の奴隷」。
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同じく「聖マタイ」。
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そして「パレストリーナのピエタ」。これだけはミケランジェロの作品かどうかはっきりわかっていない作品だそうです。
「アトランテ」は写真を撮り忘れ。 -
イチオシ
「ダヴィデ」、言うまでもなくミケランジェロの代表作であり、フィレンツェのシンボルです。
本来はヴェッキオ宮殿の入口脇に置かれていましたが、風雨によって大理石が劣化することを避けるためアカデミア美術館に移設されました。こちらが本物でシニョーリア広場はレプリカです。 -
当然、見物客が集まっていますが、オフシーズンなのでこの程度。自由に記念写真が撮れます。
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アカデミア美術館は、初代トスカーナ大公コジモ1世が設立し、初代総裁となったフィレンツェ美術大学(アカデミア美術大学)の付属施設として建設されました。そのため、大学で学ぶ学生のために多くの美術品が集められ、所蔵されています。ここはその名残を残す部屋です。
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「ビザンチンの間」にあるパチーノ・ディ・ブオナグイダの宗教画「生命の木」。
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2階には、14世紀から15世紀前半期に描かれた宗教画が展示されてます。
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アカデミア美術館の収蔵作品はそれほど多くないので30分ちょっとで見て回れます。
次の目的地へ‥。 -
サン・ロレンツォ聖堂です。メディチ家代々の菩提寺となっています。
ファサードは未完、中庭を取り巻く回廊のアーチが美しい建物です。サン ロレンツォ教会 寺院・教会
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内部は割とシンプル。「どこも一緒」です。
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その裏のメディチ家礼拝堂です。
妻は教会はもう懲り懲りと言うので、私一人チケットを買って入ります。値段は忘れました。メディチ家礼拝堂 寺院・教会
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まず、「君主の礼拝堂」です。サン・ロレンツォとは対照的に内部は絢爛豪華。
礼拝堂は八角形で、全ての壁面が大理石や半貴石が織りなす複雑な文様で埋め尽くされています。6個の石棺が安置されていますが中は空だそうです。 -
完成当時は「商売人の芸術品」と呼ばれ不評でしたが、現在では当時好まれた様式の一例として再評価されています。
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「新聖具室」は、建築家および彫刻家としてのミケランジェロの最高傑作の一つに数えられます。
ウルビーノ公「ロレンツォ・ディ・ピエロ・デ・メディチの霊廟」はミケランジェロの彫刻「夕暮」(左上)と「曙」(中上)で装飾されています。 -
ヌムール公「ジュリアーノ・ディ・ロレンツォ・デ・メディチの霊廟」は修復工事中で全容を見ることができませんでしたが、ミケランジェロの「夜」(左上)と「昼」(右上)はかろうじて覗くことができました。
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中央がミケランジェロ「聖母子像」、左がジョヴァンニ・アンジェロ・モントルソリ「聖コスマ」、右がラファエロ「聖ダミアノ」の3体の彫像もここに安置されています。
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メディチ家礼拝堂からメルカート・チェントラーレ(中央市場)まではすぐです。
セントラルマーケット 市場
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1階は様々な食品売り場。日本人店員もいます。
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2階は広いフードコートになっています。設備はまだ新しくお洒落です。
まだ11時でお昼には早いけど、ちょっと食べて見たくなります。 -
引き続き街歩き。
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サンタ・マリア・ノヴェッラ教会です。
大理石ファサードは、フィレンツェ・ルネサンス期の最も重要な建築作品の一つだそうです。
入場料を払わずちょっとだけ内部を覗きました。「どこも一緒」。サンタ マリア ノヴェッラ教会 寺院・教会
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サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局にも立ち寄って見ました。
豪華な内装は見事ですが、ハンドクリーム1個6,000円とバカ高なので見るだけ。サンタ マリア ノヴェッラ薬局 専門店
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サンタ・マリア・ノヴェッラ駅周辺のバス停で市営バスに乗ります。
フィレンツェ サンタ マリア ノヴェッラ駅 駅
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90分券@1.20ユーロ(170円)、チケットはタバッキで買いました。
バスに乗ると黄色い刻印機でタイムスタンプします。以後、90分間乗り放題です。 -
12番バスは街の周縁部をぐるっと回るので、ミケランジェロ広場まで30分ほどかかりました。途中、ポルタ・ロマーナやボーボリ庭園の近くを走るので、それ自体観光になります。
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乗ってきたバスです。降り際に妻が機転を利かしてここからサンタ・クローチェ聖堂にバスで行けるかどうか尋ねました。
乗り換えが必要ですが、行けることがわかりました。 -
ここにもダヴィデ像、ブロンズのレプリカ。
ミケランジェロ広場 広場・公園
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体力を考え、クーポラにもジョットの鐘楼にも登っていないので、フィレンツェ全体を見渡すにはここに来るしかありません。
そのドゥオーモ。 -
サンタ・クローチェ聖堂
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ヴェッキオ宮
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ポンテ・ヴェッキオ
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イチオシ
ベルヴェデーレ要塞
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サント・スピリト聖堂とサン・フレディアノ教会。
心ゆくまで景色を楽しみます。 -
ミケランジェロ広場から再び12番バスでフェルッチ04バス停へ。
ドライバーにサンタ・クローチェへの行き方を尋ねて乗ったので、乗客全員が私たちのことを気にかけてくれ、乗り換えバス停を教えてくれます。 -
すぐ近くのリコルボリバス停から23番バス。ここも周りの人が親切に方向を指して教えてくれました。フィレンツェの人々は本当に親切。
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23番バスがすぐにやってきて、
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運転手にサンタ・クローチェで降りたい旨、伝えます。
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運転手の指示に従い降りると、
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サンタ・クローチェ聖堂でした(なんと4トラに地点登録がありません)。
ここまで90分券1枚で乗り継ぎました。お得です。
入場料@8ユーロ(1,100円)。 -
「サンタ・クローチェ聖堂は、フィレンツェにあるフランシスコ会の最も重要な教会のうちの一つであり、イタリアにおける代表的なゴチック建築の一例」(Wikipedia)だそうです。
ファサード、聖堂以外にもメディチ家礼拝堂、パッツィ家礼拝堂、修道院、付属美術館(昔の食堂)、地下墓所など見所がたくさんあり、フィレンツェに来たら一度は訪れたい場所です。 -
ここの楽しみはイタリアの有名人の墓廟を探し当てることです。
ロッシーニ(左上)、マキャヴェッリ(中上)、ダンテ(右上、墓碑のみ)、ミケランジェロ(左中、修復中)、ガリレオ(右中)、フェルミ(左下)、マルコーニ(中下)、レオナルド・ダヴィンチ(右下、死後100周年記念プレート)など。 -
付属美術館(昔の食堂)に展示されているチマブーエの「十字架のキリスト」は1966年のフィレンツェ大洪水で大きく破損しました。他にも「最後の晩餐」などの壁画も被害を受け、その修復の様子がビデオ放映されています。
アルノ川は過去にも度々洪水を引き起こしましたが、1966年が最大でその実際の高さが美術館内部に示されています。サンタ クローチェ聖堂 寺院・教会
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充実した見学を終え、サンタ・クローチェ広場へ‥。
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ダンテ像があります。
そういえば昔、フィレンツェ出身のダンテ「神曲」やボッカッチョ「デカメロン」は読みましたが、どちらも大変面白くその時の記憶が蘇ります。 -
引き続き街歩き。
妻は娘の頼みごとが忘れられないようで、フェラガモ本店までやって来ました。
しかし、探し物はイタリア中のどの店舗にもないことが分かり、得心しました。フェラガモ (本店) ブランドショップ
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フェラガモの向かいにサンタ・トリニータ教会があります。ファサードを眺めるだけ。
サンタ トリニタ教会 寺院・教会
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中央市場(メルカート・チェントラーレ)のフードコートが気になっていたので、夕食はそこでとることに‥。徒歩で向かいます。
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地元客と観光客で賑わっています。
ミートソースのフリッジ、フィレステーキ、キヤンティ2杯など。それぞれの店で買って適当な席で食べました。こういう経験も楽しい思い出。全部で43ユーロ(5,900円)。セントラルマーケット 市場
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まだ5時。ホテルで飲むビールを100均で購入、0.99ユーロ(140円)。
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ホテルに戻りました。
明日はベネチアに向けて出発。8:45発のフレッチャロッサに乗るために7:45にはホテルを出たいところです。
レストランは7:30オープンですが、7:20にして欲しいと頼んだら快く応じてくれます。 -
今日は21,535歩。広範囲を歩きましたが、バスを利用したのでさほど疲れず周りきれました。
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