イタリア 冬の旅　２日目　（ローマ到着・散策）

2018/01/11 - 2018/01/26

１月１２日（金）早朝ドーハを出発、約6時間のフライトの後、現地時刻午後1時前にローマ・フィウミチーノ国際空港に到着。
タクシーでローマ市内に入りホテルにチェックイン。日没まであと1時間ちょっとしかありませんが、そこから徒歩で近場の観光名所を回りました。

到着早々、２度ほどちょっとした（笑い話で済む程度の）トラブルがありました。

表紙写真はポポロ広場北側にあるポポロ門（旧フラミニア門）、北からやって来るカトリック教徒のローマ巡礼者はこの門を通って市内に入ったそうです。私より200歳年上のゲーテもまた、この門を抜けてローマに入りました。

〈タイムライン〉
12:45　フィウミチーノ空港
　　　　＞タクシー＞
14:45　ホテル
15:50　サンティ・アンブロージョ・エ・カルロ・アル・コルソ聖堂
16:30　スペイン広場
16:40　トレビの泉
17:30　ラ・ブヴェッテ（夕食）
19:00　ホテル

〈旅程〉
１月１１日　成田→ドーハ　　　　　　　　　　　　　　　機内泊
１月１２日　ドーハ→ローマ　　　　　　　　　　　　　　ローマ泊
１月１３日　バチカン、ローマ市内散策　　　　　　　　　ローマ泊
１月１４日　ローマ市内散策　　　　　　　　　　　　　　ローマ泊
１月１５日　ローマ→ナポリ→ポンペイ　　　　　　　　　ナポリ泊
１月１６日　ナポリ市内散策　　　　　　　　　　　　　　ナポリ泊
１月１７日　ナポリ→フィレンツェ　　　　　　　　　　　フィレンツェ泊
１月１８日　フィレンツェ→ピサ→アウトレット　　　　　フィレンツェ泊
１月１９日　フィレンツェ市内散策　　　　　　　　　　　フィレンツェ泊
１月２０日　フィレンツェ→ボローニャ→ベネチア　　　　ベネチア泊
１月２１日　ベネチア市内散策　　　　　　　　　　　　　ベネチア泊
１月２２日　ベネチア→ベローナ→ミラノ　　　　　　　　ミラノ泊
１月２３日　ミラノ市内散策　　　　　　　　　　　　　　ミラノ泊
１月２４日　ミラノ市内散策　　　　　　　　　　　　　　ミラノ泊
１月２５日　ミラノ→ドーハ　　　　　　　　　　　　　　機内泊
１月２６日　ドーハ→成田

エリア ローマ(イタリア)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 3.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: タクシー 徒歩
• 航空会社: カタール航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ハマド国際空港で待機中にゲート変更があり、ラウンジから近い搭乗口になりました。それでもやはり広い空港です。

ハマド国際空港 (新ドーハ国際空港) 空港

ドーハ→ローマ間の機材はA340-600、４発のターボファンエンジンを装備するワイドボディ機です。ただ、ビジネスクラスシートはB777に比べ狭苦しい印象です。

機内ビデオシステムの不調で、CAさんのセーフティ・デモンストレーションが久々に観れたのはラッキーでした。

ハマド国際空港の全景を収めようとしましたが、うまいシャッターチャンスを捕まえきれませんでした。

ウェルカム・シャンパンに続く朝食。成田→ドーハ間に比べると今ひとつだったかな？

整然と整備された住宅地。明るくなってから見るとやはり砂漠の国です。

これはウエスト・ベイ・ラグーンでしょう。たぶん。

機体はクウェート目指してペルシャ湾を北上するので、てっきりユーフラテス川を遡上するのかと思っていたらそうではなさそうです。
中東は初めてですので面白くて窓から目が離せません。

イラン山岳地帯上空です。

砂漠ばかりかと思ったら意外に険しい山並みです。あの辺りがバグダッドかと想像しながら眺めています。
イラク上空はISISで危険だから回避しているのか、それともこちらが最短距離なのか、手元に地球儀がないのでよくわかりません。

山々は雪を被っています。これも予想外。
この後、トルコ上空は雲に遮られて確認できませんでした。

イタリアに入ると緑が多くなります。

イタリア上空です。
マルティニャーノ湖畔はゴルフリゾートのようです。

ローマ・フィウミチーノ国際空港に着陸。

フィウミチーノ空港 空港

到着はGゲート、ターミナル３までは短かい距離ですがスカイブリッジという新交通システムに乗る必要があります。

スカイゲート乗り場、まだ新しい。

電車の中から前方の車両を見たところ。

あれがターミナル３のようです。

入国審査はシェンゲン協定国（EUパスポート）とそれ以外に分けられます。非加盟国の入国審査もそれほど時間はかかりませんでした。

さすが国際観光都市。出口には大勢の出迎えが列をなしています。
スリや悪徳タクシーに引っ掛からないよう緊張が走ります。

インフォメーションに立ち寄りましたが、対応はぞんざい。地図やガイド類の備えも不十分で感じ悪いです。

まず最初にプリペイドSIMを購入します。私のiPhoneはSIMフリーです。
ネットで調べておいたTIMのツーリスト・パッケージ、4GBのインターネットと100分通話で35ユーロ（4,800円）のプランを購入しました。より大きいデータ通信プランを勧められましたが、２週間ならこれで十分です。

SIMを装着してもらいそのまま店を出ようとしたら呼び止められます。写真に気を取られてまだ代金を払っていませんでした。
プリペイドSIMはカード払いでなく現金払いが安心とネットで教えられていたので、50ユーロ札で支払い、釣銭を受け取って店を離れようとしたら、また呼び止められます。今度は先方が釣銭を間違って35ユーロ渡していました。危うくこちらが釣銭詐欺になるところでした。
いろいろありましたが、受け取った紙幣から20ユーロ返して笑顔でバイバイ。

「そのまま何もしなくてもSIMは1時間経てば繋がるから‥」という説明でしたが、これが後々問題となります。

タクシー乗り場にたどりつくまで何人かのスタッフに声をかけられましたが全て「ノー」で押し通しました。悪徳タクシーに捕まるものかと私の緊張感はピークです。後から考えると彼らすべてが正規の誘導担当者だったみたい。

ようやくタクシーに乗り込み、「ローマ市内まで固定料金だよね」と念を押して走り出します。

ローマ市内に入ってきました。
やれやれと思ったのも束の間、今度は渋滞にはまり動きません。「どうして？」と聞くと「ストライキのせいだ」と。折り返して迂回路に向かうものの、今度は一方通行の罠にはまってなかなか目的地にたどり着きません。そのうち電話がかかってきて、次の迎車を約束していたのか、運転手が焦り出します。

スペイン広場近くに来たとき、「これがバブイーノ通りだから、ホテルは歩いてすぐだ」と荷物と私たちを降ろしにかかりました。位置を確認するとホテルまでまだかなり距離があります。「ホテルまでという約束だ」と主張すると渋々荷物を積み戻し、迂回路を飛ばしてようやくホテルに到着。

すると今度は、スペイン広場からホテルまでの追加料金を払えと要求します。私は「48ユーロ固定料金だ」と、頑として受け付けません。

ちょっと可哀想になったので、50ユーロ（6,900円）渡して「釣銭は取っとけ」と譲ってあげました。

出だしから厳しい洗礼です。
海外では基本的に「No」を繰り返し、強気で押し通すのが正解だと思います。

バブイーノ通りに面したホテル入り口は1間にも満たないこの狭さ。でも、事前にストリートビューで確認してあるので迷うことはありません。

バブイーノ 181 スモール ラグジュアリー ホテルズ オブ ザ ワールド ホテル

この旗が目印。

フロントもうなぎの寝床のようです。

バブイーノ通りとフォンタネッラ通りの角にありますが、夜はとても静かです。
フォンタネッラ通りの２軒隣がゲーテがローマで約14ヵ月滞在した下宿です。今はゲーテ・ハウスという記念館になっています。

部屋は広くスイートルーム仕様。ウェルカムシャンパンも用意されていました。
インテリアデザインも素晴らしくおしゃれです。電気系統も最新です。
バスタブとシャワースペースは別、ダブルシンクと申し分ありません。
イタリアのホテルは法律（条例？）でビデの設置が義務付けられているそうです。試しに使ってみましたが、局部にうまく水が当たらず使いづらい。ウォシュレットに勝るものはありません。

時刻は午後3時半すぎ。日没まであと1時間ちょっとしかありませんが、近場の観光に出かけました。
ポポロ広場の有名な双子教会、サンタマリア・ デイ・ミラーコリ教会（右）とサンタ・マリア・イン・モンテサント教会です。

ポポロ広場に立つオベリスク。

ポポロ広場 (ローマ) 広場・公園

広場の東にある「ローマの神々とピンチョの麓の噴水」 (Fontana della Dea di Roma e terrazza del Pincio) 。

サンタ・マリア・デル・ポポロ教会は修復工事中で中に入ることはできませんでした。

フラミーニオ（Flaminio）からメトロ（地下鉄）に乗ろうとしたら入り口が塞がっています（写真は別の場所で撮影）。タクシードライバーが言っていたストライキとはメトロのことでした。

仕方なく徒歩で回ることにします。
コルソ通りです。

コルソ通り 散歩・街歩き

サンティ・アンブロージョ・エ・カルロ・アル・コルソ聖堂の前を通りがかったので入って見ました。

サンティ アンブロージョ エ カルロ アル コルソ教会 寺院・教会

立派な内部です。
でも妻は教会や宗教画に全く興味がありません。この後も教会に入るたびにどんどん機嫌が悪くなっていきます。
私もそれほど関心があるわけでないので、「どこも一緒」が二人の合言葉になりました。

コルソ通りをさらに南下します。

スペイン広場が見えてきました。

舟の噴水（Fontana della Barcaccia）です。写真で見たまま。

シーズンオフの夕刻ですが、さすが有名観光地。スペイン階段にはまだ大勢の観光客がいます。
私もヘップバーン座りして記念撮影、しばらく楽しみました。
周りが全てスリに見えます。

階段に登って景色も楽しみます。

階段から見下ろしたところ。

メディチ邸も見えます。
先ほどタクシーが猛スピードで飛ばしたところです。

この裏のレストランで夕食のつもりでしたが、出発前にネットで確認したら予約で満杯、叶いませんでした。
別のレストランを探さねば‥（汗）。
この辺りミサンガ売りや怪しい人物がひしめいていて、油断できません。

定番トレビの泉にも足を伸ばしました。写真で見たまんま。

トレヴィの泉 建造物

ここも観光客が溢れています。
後ろ向きにコインを投げるのは、もう流行らないみたい。

何やら由緒ありそうな建物から大勢の人が出てきました。
何があるのか入ろうとしたら入り口で制止されました。プライベートな催しのようです。

コロンナ広場にやってきました。
マルクス・アウレリウスの記念柱（Colonna di Marco Aurelio）です。

コロンナ広場 広場・公園

広場に面してキジ宮（首相官邸）がありました。今の首相は誰だっけ？

首相官邸の向かいにTIMの営業所があります。空港で入れたSIMの調子が悪いので見てもらうことにしました。
5時閉店間際なので女子従業員2名が入り口に立ちふさがってロックアウトしています。さすがイタリア、残業ゼロ、ブラック企業なんかありません。
それでも用件を伝えると、その場でiPhoneのAPN設定をやり直してくれました。その時はうまく繋がったのですが、ホテルに戻ったらまた回線が切れてしまい、翌日、再度出直す羽目になりました（通話もできるSIMですが、日本のSIM情報が悪さをしていたようです）。

キージ宮 城・宮殿

このあたりは政府機関が多く、要人の車がずらりと並んでいます。全てアルファロメオ。

レストランを探してマリオ デ フィオーリ通りを戻ります。

ちょっと早い夕食はこの店、ラ・ブヴェッテ（La Buvette）。地元で人気のカフェで、観光客や地元常連で溢れかえっています。早めに到着したので店内の最後のテーブル席を確保できました。

レストラン探しは従来はトリップアドバイザーを利用していましたが、今はもっぱらグーグルマップです。ランキングより距離重視です。

ラ・ブヴェッテ・カッフェ カフェ

ラザニアと帆立貝チーズ焼きを二人でシェア、ミネラルウォーターとグラスワインで40ユーロ（5,500円）でした。とても美味しく気に入りました。

隣席はアイルランド・ダブリン生まれで今はロンドンに住む若いカップル。彼らの日本旅行の思い出やジェイムズ・ジョイスの話題でしばらく会話を楽しみました。

ローマ初日があっという間に終わろうとしています。

この日の歩数は15,438歩、歩行距離9.7kmでした。