イタリア 冬の旅　１１日目　（ベネチア散策）

2018/01/11 - 2018/01/26

１月２１日（日）晴れ。
丸一日ベネチア観光の日です。
ヴァポレット24時間券を目一杯使ってベネチア本島を4分の3周、ムラーノ島やサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会にも渡りました。歩かなくても済むのでシニア向けのルートです。

この日１日で9回ヴァポレットに乗り、15件の教会を外から見学しました（中に入ったのは2件だけ）。教会回りが目的ではなく、街歩き・島巡りの単なる道しるべです。

ベネチアはその個性的な景観から、今回の旅でも一番印象に残った街です。あらゆる景色が新鮮で、楽しい観光になりました。

〈タイムライン〉
08:00　ホテル出発
08:00　サンタ・マリア・デル・ジッリョ教会
08:05　サン・マルコ広場
08:15　溜め息橋
08:30　聖ジョルジオ・デイ・グレーチ大聖堂
08:35　CRAZY BAR（朝食）
09:00　サン・ザッカリーア教会
09:15　サン・マルコ広場
　　　　＞ヴァポレット＞
10:10　サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ聖堂
10:20　サンリッコ学校
　　　　＞ヴァポレット＞
10:40　リアルト橋
10:50　魚市場
　　　　＞ヴァポレット＞ヴァポレット＞
11:45　ムラーノ島コロンナ
12:30　ラ・ペルラ（昼食）
　　　　＞ヴァポレット＞
13:55　サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂
14:10　サンタ・マリア・フォルモサ教会
　　　　＞ヴァポレット＞
14:40　サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会
　　　　＞ヴァポレット＞
15:45　サン・マルコ寺院
　　　　＞ヴァポレット＞
17:20　サンタ・ルチア駅
　　　　＞ヴァポレット＞
18:00　ホテル
19:10　ラ・カラヴェッラ（夕食）
20:30　ホテル帰着

〈旅程〉
１月１１日　成田→ドーハ　　　　　　　　　　　　　　　機内泊
１月１２日　ドーハ→ローマ　　　　　　　　　　　　　　ローマ泊
１月１３日　バチカン、ローマ市内散策　　　　　　　　　ローマ泊
１月１４日　ローマ市内散策　　　　　　　　　　　　　　ローマ泊
１月１５日　ローマ→ナポリ→ポンペイ　　　　　　　　　ナポリ泊
１月１６日　ナポリ市内散策　　　　　　　　　　　　　　ナポリ泊
１月１７日　ナポリ→フィレンツェ　　　　　　　　　　　フィレンツェ泊
１月１８日　フィレンツェ→ピサ→アウトレット　　　　　フィレンツェ泊
１月１９日　フィレンツェ市内散策　　　　　　　　　　　フィレンツェ泊
１月２０日　フィレンツェ→ボローニャ→ベネチア　　　　ベネチア泊
１月２１日　ベネチア市内散策　　　　　　　　　　　　　ベネチア泊
１月２２日　ベネチア→ベローナ→ミラノ　　　　　　　　ミラノ泊
１月２３日　ミラノ市内散策　　　　　　　　　　　　　　ミラノ泊
１月２４日　ミラノ市内散策　　　　　　　　　　　　　　ミラノ泊
１月２５日　ミラノ→ドーハ　　　　　　　　　　　　　　機内泊
１月２６日　ドーハ→成田

エリア ベネチア(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 船 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝８時前、いよいよベネチア見物に出発です。
ホテルは15世紀の建物ですが、スターウッドが運営しているので設備は新しいです。

ザ グリッティ パレス ア ラグジュアリー コレクション ホテル ベネチア ホテル

ホテルを出ると、いきなりサンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂が運河越しに視界に飛び込んで来ます。そんな理想的な立地です。
天気は快晴、期待に胸が高まります。

この後何度も見ることになる街中の運河もまだ新鮮な驚きです。

ホテル近くのサンタ・マリア・デル・ジッリョ教会。小さな教会ですが、ファサードの彫刻が見事です。

サン・マルコ広場までは歩いて３分、まだほとんど人はいません。
カーニバルの準備でしょうか？大掛かりなステージの準備が始まっています。

サン マルコ広場 広場・公園

今日一日、穏やかな天候が期待できます。

海沿いに出ると、朝日に照らされた美しいベネチアの光景。

溜め息橋にも人がいないので記念写真撮り放題。

ため息橋 建造物

海沿いを東に進むと、あれっ塔が傾いている。

着いたのは聖ジョルジオ・デイ・グレーチ大聖堂。ギリシャ正教の大聖堂です。

バール（CRAZY BAR）を見つけたので朝食に入ってみました。
ロールサンドをシェアしたいと言ったら、なんと縦半分に切ってくれたのは想定外。スプレムータとカフェラテで15.40ユーロ（2,100円）。やはり席に座ると高い。でも美味しかった。

サン・ザッカリーア教会で記念写真を撮って、

サン ザッカリーア教会 寺院・教会

溜め息橋に戻って来ました。

サン・マルコ広場にも少し人が出て来ました。
でも今日は日曜日なので、サン・マルコ寺院の入場は午後２時からです。

サン マルコ広場 広場・公園

なぜブラブラと時間を過ごしたかというと、ヴァポレットの24時間券を買うためです。
明日、朝９時にホテルからサンタ・ルチア駅までヴァポレットで向かい、ベネチアを後にします。なので、9時以降に24時間券（＠20ユーロ）を買えば、明日も使えます。昨日の1回券（＠7.50ユーロ）を足しても＠27.50ユーロ（3,800円）で収まるので、48時間券（＠30ユーロ）より僅かですがお得です。

今日はこの24時間券を目一杯使って、ベネチアを周ります。

右がヴァポレット24時間券、フェルマータに設置された左の機械にかざして乗船。パスモと同じです。

ヴァポレットには船首か船尾（船によってはその双方）にオープンエアの座席があります。ここが狙い目、観光に最適です。冬でも今日はそれほど寒くないので、すぐ満席になってしまいます。

幸い2番航路はサン・ザッカリアが始発なので、船尾のベンチを確保できました。

遮るものがないので270度の展望、ベネチアを満喫。

宿泊しているグリッティ・パレスの正面。サンタ・マリア・デル・ジッリオは最寄りの停留所です（2番航路は急行なので通過）。

とにかく見るもの全てが新鮮で興味深い。
アカデミア橋は修復中です。

サン・トーマ停留所で下船、向かったのはサンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ聖堂。
今日は日曜日なのでこれ以上奥には進めません。主祭壇はティツィアーノの「聖母被昇天」ですが、近くで見ることは叶いませんでした。内装で目をひくのはレバノン杉（多分）の見事な梁です。

サンタ マリア グロリオーサ デイ フラーリ教会 寺院・教会

サンリッコ学校（スクオーラ・グランデ）も外から眺めるだけ。

サン ロッコ大信徒会 博物館・美術館・ギャラリー

再びヴァポレット。
パラッツォ・グリマーニが見えます。現在は美術館になっているようです。

リアルト橋にやって来ました。

リアルト橋 建造物

橋の上から見る風景がグランドカナルの代表的景観です。
橋の上には土産店が並びます。

魚市場にも足を伸ばしましたが、日曜日だからか開いている店は数軒。閑散としています。

リアルト市場 市場

リアルト・メルカートから再びヴァポレット。
停留所（フェルマータ）の対岸に見えるのはカ・ドーロです。その手前に運河からニョキッと腕が出ている建物が奇抜です。

カ ドーロ (ジョルジョ フランケッティ美術館) 博物館・美術館・ギャラリー

生活排水、汚水は垂れ流しと聞いていますが、運河の水は意外と綺麗。自然の力は偉大です。

グランド・カナルのヴァポレットは次々と来るのでストレスはありません。

サン・マルクオーラ教会

サン・ジェレミア教会。目の前に次々と展開する景色を楽しみます。

サン ジェレミア教会 寺院・教会

チケット売り場で入手した路線図を参考に、フェッロヴィアで3番航路に乗り換えてムラーノ島に行くことにしました。予定外です。

外海に出るとスピードを上げます。

コロンナで下船、小さな運河沿いにムラーノ・ガラスのショップが並びます。

ここでもレガッタの練習。

ウィンドウ・ショッピングをしながらのんびりと散策。

本島とはまた違ったのどかな風景です。
ちょうどお昼ですが、持参したガイドブックで妻が見つけたレストランがなんと休業中。あたりに食事処はほとんどありません。

窮すれば通ず。細い路地に人が入って行くので付いて行ったらなんと繁盛店です。
オステリア・ラ・ペルラ。席は満席でしたが5分ほど待っていたら空きました（なお、４トラのクチコミは本島の別のお店。位置情報はムラーノ島のこのお店で正しいです）。
庶民的なお店ですが、地元ではなかなかの人気と見受けました。

ラ ペルラ 専門店

イタリアでは珍しい野菜サラダ。パスタはイタリアに来てほとんど食べていなかったことに気づいて、ボンゴレ・スパゲッティとポモドーロ・マカロニ。カフェラテと赤ワイン1/4デキャンタで。全部で24ユーロ（3,300円）。
さすがにパスタはアルデンテでとても美味しい。それに安い。良い店を見つけました。

4番ヴァポレットで本島に戻ります。

サン・ミケーレ島、墓地の島です。

降り立ったのはオスペダーレ停留所。近くにベネチアの総合病院があります。

なので、救急車ならぬ救急船が待機しています。
パトカーならぬパトボートも見かけました。

オスペダーレで下船したのはサンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂が目的です。
13～15世紀に建造されたゴシック様式の壮麗な教会で、歴代総督を祀っているそうです。ここも外から見るだけ。内部はまあ「どこも一緒」でしょう。

サンティ ジョヴァンニ エ パオロ教会 寺院・教会

ヴァポレットで動いてばかりだったので、少し歩いてみました。
ヴィスコンティの「ベニスに死す」を思い出します。

これはサンタ・マリア・フォルモサ教会。
ルネサンスの建築家マウロ・コドゥッチの設計で1492年に建造されました。

Parrocchia Santa Maria Formosa 寺院・教会

ベネチアらしい風景が続きます。地面に落ちているカラフルな紙吹雪はコリアンドリです。昨夜、何かのお祭りで子供達が蒔いたのでしょうか？
なお、ゴンドラには端から乗るつもりはありません。ディズニーシーで乗ってるし‥。

カーニバルの衣装も並んでいます。今年は2月3日～13日のようです。

サン・ザッカリアのフェルマータに戻って来ました。

そこからまた2番ヴァポレットに乗って、

あっという間に着いたのはサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会。

サン ジョルジョ マッジョーレ教会 寺院・教会

内部はまあ普通。

ここの魅力は鐘楼にエレベーターで上れ、ベネチアの景観を望めるところです。エレベーターがない所は、最初から上るつもりはありません。
小さな島ですので360度の展望が広がります。サン・マルコ広場方面。

サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂

あの高い塔はサン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ教会でしょうか。

あの丸いドームは、先ほど訪れたサンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂です。

もちろんサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会自体も上から見下ろすことができます。
鐘楼は、突然鐘が鳴り響いて、腰を抜かすほど驚くことがあるので要注意です。

下に降りて周囲を散策します。
アメリカのアーティスト、パエ・ホワイトの「Qwalala」（ハワイ語で「衝動」）というガラスブロックの作品が展示されていました。

再び2番ヴァポレットに乗って、サン・ザッカリアに戻ります。

サン・マルコ広場、これが本来の賑わいでしょう。
付近のショップで妻がムラーノガラスのアクセサリーを購入。

サン マルコ広場 広場・公園

サン・マルコ寺院です。
絢爛豪華なファサードが目を惹きます。

サン マルコ寺院 寺院・教会

ビザンティン建築の代表的建築物とされ、たくさんのドームや黄金に輝くモザイクが印象的。
内部は写真撮影禁止なので、外の柱廊部分だけ。内部で何を見たのか全く覚えていません。やっぱり写真は大切です。

サン・マルコ広場の見物を終え、またまた2番ヴァポレットに乗って今度は本島の南半分を巡り、夕景を楽しみます。
サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂のシルエット。

サンタ マリア デッラ サルーテ教会 寺院・教会

夕陽に輝くサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会。

サン ジョルジョ マッジョーレ教会 寺院・教会

ジュデッカ運河の対岸、ジュデッカ島にあるサンタ・マリア・デッラ・プレゼンツィオーネ教会。

本島のジェスアーティ教会。

聖マリアロザリオ教会 (ジェズアーティ聖堂) 寺院・教会

巨大な羽根を広げたこの建物は、IUAVベネチア大学。建築やデザイン、アートの大学のようです。

アドリア海に日が沈みます。夕映えが美しい。

豪華なクルーザが停泊しています。

巨大立体駐車場のあるトロンケット新島の脇を抜けてコスティトゥツィオーネ橋。
暗いのピンボケです。

本島の西側を半周してベネチア・サンタ・ルチア駅まで来ました。
ここで1番ヴァポレットに乗り換えます。

サンタ ルチア駅 駅

夜のリアルト橋は一段と華やかです。

午後6時、ホテルに戻りました。
こちらが桟橋側の正面玄関、水上タクシーを利用する富裕層の入り口です。
運河沿いにオープン・カフェがあり、寒い夜にもかかわらず毛皮のコートをまとった欧米富裕層がカクテルを傾けていました。日本人には信じられない光景です。

今夜は別のレストランを予定していましたが、日曜閉店に気づき、ホテルに近い昨日のレストランにしました。
昨夜の混雑を知っているので、電話予約してあります。

カブの葉とペコリーノをトッピングしたアマトリチャーナ・ラビオリ、ロブスター・ソースのリゾット、フィレステーキ・ラ・カラヴェッロ風をそれぞれシェア。赤ワインとミネラルウォーターで98ユーロ（13,500円）。チョコレートはサービスです。
どれも美味しく、満足です。

ラ カラヴェッラ イタリアン

ベネチアを満喫した１日でしたが、ヴァポレットを利用したので23,409歩でした。