イタリア 冬の旅　１２日目　（ベローナ散策、ミラノへ移動）

2018/01/11 - 2018/01/26

１月２２日（月）晴れ。
ベネチアからミラノに移動します。
朝、ホテル周辺を散歩した後、ヴァポレットでサンタ・ルチア駅、そこからフレッチャロッサでベローナに。

ベローナは小さな街ですが、古代ローマ時代の遺跡から中世建築まで幅広い見所があり楽しめます。

ベローナには4時間滞在、夕方の列車でミラノに向かいました。

〈タイムライン〉
07:55　ホテル出発
08:00　Bar Ducale（朝食）
08:30　アカデミア橋
09:00　ホテル・チェックアウト
　　　　＞ヴァポレット＞
09:50　ベネチア・サンタ・ルチア駅
　　　　＞フレッチャロッサ＞
12:00　ベローナ・ポルタ・ヌォーヴァ駅
　　　　＞タクシー＞
12:20　エルベ広場
12:40　サンタ・アナスタシア教会
12:50　スカリジェレ家の霊廟
12:55　シニョーリ広場
13:00　ジュリエットの家
13:20　アンティカ・ボッテガ・ヴィーノ（昼食）
14:10　カステルヴェッキオ
14:50　アレーナ
15:40　ヌォーヴァ門
16:20　ベローナ・ポルタ・ヌォーヴァ駅
　　　　＞フレッチャロッサ＞
18:20　ミラノ中央駅
　　　　＞タクシー＞
19:00　ホテル
19:20　コルシア・デル・ジャルディーノ（夕食）
20:10　ホテル帰着

〈旅程〉
１月１１日　成田→ドーハ　　　　　　　　　　　　　　　機内泊
１月１２日　ドーハ→ローマ　　　　　　　　　　　　　　ローマ泊
１月１３日　バチカン、ローマ市内散策　　　　　　　　　ローマ泊
１月１４日　ローマ市内散策　　　　　　　　　　　　　　ローマ泊
１月１５日　ローマ→ナポリ→ポンペイ　　　　　　　　　ナポリ泊
１月１６日　ナポリ市内散策　　　　　　　　　　　　　　ナポリ泊
１月１７日　ナポリ→フィレンツェ　　　　　　　　　　　フィレンツェ泊
１月１８日　フィレンツェ→ピサ→アウトレット　　　　　フィレンツェ泊
１月１９日　フィレンツェ市内散策　　　　　　　　　　　フィレンツェ泊
１月２０日　フィレンツェ→ボローニャ→ベネチア　　　　ベネチア泊
１月２１日　ベネチア市内散策　　　　　　　　　　　　　ベネチア泊
１月２２日　ベネチア→ベローナ→ミラノ　　　　　　　　ミラノ泊
１月２３日　ミラノ市内散策　　　　　　　　　　　　　　ミラノ泊
１月２４日　ミラノ市内散策　　　　　　　　　　　　　　ミラノ泊
１月２５日　ミラノ→ドーハ　　　　　　　　　　　　　　機内泊
１月２６日　ドーハ→成田

エリア ベローナ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 鉄道 船 タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ホテル出口にゴンドラ乗り場。朝8時前、まだ準備ができていません。

グランドカナル対岸のサンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂が顔を覗かせます。

朝食は近くのバール（Bar Ducale）で。ロールサンド（シェア）とカフェラテ2杯、11ユーロ（1,500円）。満足。
夫婦二人で切り盛りしている、ガテン系住民がひっきりなしに出入り、活気溢れるお店です。

サン・マルコ広場とは反対のアカデミア橋まで散歩することにしました。

マウリツィオ広場。ベネチアの日常生活が垣間見えます。

セント・モーリス教会。小さな教会です。後ろに見えるのはサント・ステファノ教会の鐘楼。

サント・ステファノ広場にあるニコロ・トマセオの記念碑。イタリアの言語学者、ジャーナリスト。イタリア統一運動の先駆者だそうです。

サン・ヴィダル教会。ベネチア室内合奏団のコンサートホールとして有名です。
残念ながら滞在中にコンサートはありませんでした。

サンヴィダル教会 寺院・教会

アカデミア橋は修復中。

アカデミア橋 建造物

両側を高い囲いで覆われているので運河は見えません。

カヴァッリ・フランケッティ館。アートホールとなっており、様々な展覧会が開かれるようです。

ベネディット・マルセロ（ベネチア）音楽学校の優雅なファサード。

カンポ・サント・ステファノ

何気ない風景が絵になります。

ウィンドウ・デコレーションもオシャレ。

こちらはグラッパ屋さん。

9時、チェックアウト。「水上タクシーを呼びますか」と聞かれますが、もちろんヴァポレットです。

なんども乗ったヴァポレットですが、これが乗り納め。いくら見ても見飽きない風景。

楽しかったベネチアともお別れ。

サンタ ルチア駅 駅

乗り慣れたフレッチャロッサ・ビジネスクラス。定時に発車。

製油所や造船所。やはりイタリアは工業国です。

麦畑や葡萄畑、遠くに見えるのはアルプスでしょうか。

ミネラルウォーターとブラッド・オレンジ・ジュース、スナックにおしぼり。すっかりお馴染みになりました。

ベローナ・ポルタ・ヌォーヴァ駅は日本の駅にどこか似ている。
エレベーターがあるにはあるけど、ビジネスクラス車両から遠い。

ヴェローナ ポルタ ヌオーヴァ駅 駅

手荷物預けにスーツケース2個を預け（＠6ユーロ、800円）、タクシーで市中心部へ。

タクシーは市内中心部までは固定料金（10ユーロだったかな？）、なので予定観光地で一番遠いエルベ広場まで。

17世紀にバロック様式で建てられたパラッツォ・マッフェイ。建物の頂部にはローマ神話の6体の神像、左からヘルクーレス、ユーピテル、ウェヌス、メルクリウス、アポローン、ミネルウァです。

エルベ広場 広場・公園

ベローナのマドンナ（右）、トリブーナ（左上）など。

さっそく街歩きを始めます。

サンタ・アナスタシア教会。ファサードはまだ未完成だそうです。
門の上に石棺が乗っているのが珍しい。
内部は豪華ではないけど、ヴォールトの装飾が美しい。

サンタナ スターシア教会 寺院・教会

ロミオの家。何組かの観光客が来ていましたが、門は閉ざされたまま。外から眺めるしかありません（4トラの位置情報はずれています）。

ロミオの家 史跡・遺跡

スカリジェレ家の霊廟。空中に棺を安置するのがベローナ風？
霊廟は塀で囲まれ施錠されているので内部に入ることはできません。

スカラ座の廟 モニュメント・記念碑

シニョーリ広場です。

シニョーリ広場 (ベローナ) 広場・公園

広場にはダンテ像があります。

11～12世紀に始まった教皇派と皇帝派の対立は、14世紀のベローナでもありました。「教皇派：モンテッキ家」（ロミオのモンタギュー家）と「皇帝派：カプレーティ家」（ジュリエットのキュピレット家）の対立を最初に紹介したのが、ダンテの「神曲」です。

ダンテ自身も皇帝派とみなされ死刑を宣告されたこともあり、一時ベローナに亡命していたようです。

史実のロミオとジュリエットの事件は1302年に起き、その後、イタリアの作家パンデッロが二人の悲劇的な恋をテーマにした作品を発表、シェイクスピアはこの作品をもとにして戯曲を書いたといわれています。

すっかり観光名所となったジュリエットの家。有名なあのバルコニーは後年付け足されたもの。ジュリエット像の右胸に触れると、幸せが訪れるというので右胸だけピカピカに光っています。

そういえばジュリエット役を演じたオリビア・ハッセーは、昔、我が家の近くに住んでいました。

ジュリエットの家 建造物

お腹が空いたのでヴィーコロ・スカーラ通りのアンティカ・ボッテガ・ヴィーノで昼食。奥にレストランもありますが、入り口近くのバールでタパス6品と赤ワイン。全部で17ユーロ（2,300円）。安くて美味しく、雰囲気も良し。大満足。

お腹も一杯になったので街歩き再開。
石畳を補修してます。かなり大変なのに石畳にこだわるのがイタリア流？

ボルサーリ門。ポストゥミア街道が市街地に入る地点に、紀元前1世紀に造られた古代ローマ時代の門と考えられているそうです。

ボルサーリ門 建造物

カヴール通りを南西に‥。

カヴール通り 散歩・街歩き

サンティ・アポストリ教会。5世紀の初期キリスト教時代に創建され、その後2度の火災で焼失、現在の建物は12世紀の建築です。

隣接して聖テウテリア・聖トスカ礼拝堂。 アンノーネ司教が751年に奉献した教会で、 ヴェネト州で最も古い教会と考えられています。

ガヴィ門まで来ました。
古代ローマ時代、街の有力者であったガヴィ家が1世紀に建てたものだそうです。

ガーヴィ門 建造物

アディジェ川に架かるカステルヴェッキオ橋。少し疲れたので、この景色を眺めながらしばらく休憩しました。

カステルヴェッキオ。スカラ家によって14世紀中ごろに建てられた城塞です。

カステルヴェッキオとスカリジェロ橋 建造物

カステルヴェッキオ橋を渡ってみました。城と一体化した造形が見事です。

中世にタイムスリップした気分です。

マッフェイアーノ碑名博物館（左上）やブラ広場（右上）周辺。

ブラ広場 広場・公園

見どころはやはりアレーナです。

アレーナ ディ ヴェローナ 劇場・ホール・ショー

1世紀の建築で、ほぼ完全な形で残されている貴重な建造物です。
長さ152m、幅128m、高さ30m、18,000人収容。毎年6月下旬から８月にかけて、野外オペラが開催されることで有名です。

コロッセオに比べても保存状態は良好です。

例によって妻を公園のベンチに残し、私一人で上ってみました。地上30mからの眺望は良好です。

時間があるので駅まで歩くことにしました。ポルタ・ヌォーヴァ通り。

路上のカフェ。

ヌォーヴァ門。ミケーレ・サンミケーリ設計で16世紀に建築されたベローナの南の玄関口です。

ポルタヌォーヴォ門 建造物

駅前のカフェで時間調整とトイレ休憩。エスプレッソ2杯で2ユーロ（280円）。

ベローナ駅もイタリア北部の交通の要衝。ヨーロッパ各国の列車が行き来します。

プラットフォームの待合室で出会った男性は、トレントで開かれたマスターズ・スケート選手権に出場して帰国するスイス在住のブラジル人でした。私と同じ67歳。スイス人女性と結婚し、もう14年スイスのベルンで暮らしているそうです。一旦帰宅して、また次の大会に転戦するとのこと。同じ大会に日本人3人も参加していると教えてくれました。

ヴェローナ ポルタ ヌオーヴァ駅 駅

ミラノまでフレッチャロッサで移動。これで6回目、最後の乗車です。
空いていたのでエグゼクティブ・クラスを覗いてみました（左上、中上）。会議室が付いています。

大きなカマボコ天井のミラノ中央駅はいかにもヨーロッパの駅の風情。
広いのでタクシー乗り場を探すのに少し迷いました。ホテルまで10ユーロ（1,400円）。

ミラノ中央駅 駅

ミラノのホテルは5つ星のグランド・ホテル・エト・デ・ミラン。

18世紀のミラノの邸宅で、ジュゼッペ・べルディが 「オテロ」や「ファルスタッフ」を作曲したミラネーゼの館として有名。便利なマンゾーニ通り沿い、おしゃれなモンテナポレオーネ通りに面し、スカラ座、ミラノ大聖堂やガレリアにもほど近い立地です。

チェックインが午後7時と遅いので、夕食はホテルのカジュアルレストラン「カルーソ」と決めていましたが、なんと営業は朝と昼のみ。

グランド ホテル エト デ ミラン ホテル

仕方なく街に出て近場のコルシア・デル・ジャルディーノ（ Corsia del Giardino）に入ってみました。

予備知識なしに飛び込んだのですが、ここは1ドリンク（＠12ユーロ）注文すればカフェテリア食べ放題という珍しい店。作り置きなのでさほど美味しいものはありませんが、とりあえずお腹は満たされました。白ワインとミネラルウォーター、あとは適当に摘んで24ユーロ（3,300円）。お酒を抑えればコストパフォーマンスは悪くないかも。

カップルや職場の飲み会風のお客が目立ちます。

アレッサンドロ・マンゾーニ通りを歩いて100m弱。明日は朝早いのでホテルに戻ります。

この日の歩数は19、673歩。ベローナの街は小さいのでそれほど歩いてません。

この旅行記へのコメント （3）

• ジェームズ・ドボンさん 2018/02/18 20:35:27

  とても参考になります。

  楽しく拝読させて頂いています。
  かなり旅慣れた方とお見受けします。
  私は来月でリタイアします。
  今まではアジア(特に韓国)やハワイが多かったのですが、リタイア後は家内と念願のヨーロッパを訪れる予定です。
  (家内はハワイが好きなのですが、付き合ってくれるそうです)
  まずはじめてのヨーロッパはイタリアと決めていました。
  自分である程度でも出来れば良いのですが正確的に無理なのでJTBグランドツアーあたりを考えていました。
  今年の夏を考えていましたが旅行記を拝見して苦手な夏はやめました、バチカンと最後の晩餐は必須だったので
  ミラノ→ベネチア→フィレンツェ→ローマの予定でしたが、これも旅行記を拝見して、ポンペイ、ナポリも訪れることにしました、特に旅行記5日目の所には是非行きたいと思います。
  私が体験したいイタリアが旅行記だったのでつい嬉しくなりとりとめのない事を羅列したことを御容赦下さい。
  ありがとうございました。

  beanbagさん からの返信 2018/02/22 17:24:45

  RE: とても参考になります。

  ジェームズ・ドボンさん
  
  掲示板へのコメントありがとうございます。
  旅行記は少ないけど、ドボンさんのほうこそかなり旅慣れた方のようにお見受けします。
  
  私自身はまだまだ初心者です。
  なので、旅行を計画すると必ず４トラで情報収集に努めています。心配性です。
  
  ですので、自分の旅行記は旅行者目線で行動中心に記述し、これから旅行を計画される方の参考に極力なるようにしています。だから散文的で味わいのない旅行記だと自覚していますがお許しください。
  
  リタイア後は各地を旅行される由、楽しみですね。
  イタリア旅行記を楽しみにしております。これからもよろしくお願いします。。
  
  beanbag

  ジェームズ・ドボンさん からの返信 2018/02/22 17:41:28

  Re: とても参考になります。

  ご丁寧に返信を頂きありがとうございます。
  まだ計画の段階ですが色んなツアーを見ると本当に値段の違いは大きいですね。
  4トラは本当に参考になります。beanbagさんの行かれた行程がほぼ私の理想なのですがツアーでは難しく個人でリクエストすると金額が恐ろしい事になります。
  まぁこうしてあれこれ考えるのも旅行の楽しみとしてイタリアに想いを馳せています。
  また拝読させて頂きます。