2018/01/23 - 2018/01/23
1248位(同エリア12583件中)
万歩計さん
雪が降る季節になると秘湯を求めて湯治に行きたくなる。今回は2年ぶりの湯治行で群馬県北部の宝川温泉、湯宿温泉、法師温泉を訪れた。湯治宿は湯宿温泉の歴史ある金田屋さんで3泊。この冬一番の寒波の中だったがその分雪景色は綺麗で、湯治の合間にたくみの里巡りやスノーシューハイキングに行った。
1日目(1月23日)。
本来1月22日の夜行バスを利用して大阪から前橋に向かう予定だったが、関東地方の大雪で乗車5時間前にバス運休の連絡があった。急遽予定を変更し翌23日早朝の新幹線に乗車、東京経由で午前中にみなかみ町に到着した。午後の2時間を宝川温泉で雪の露天風呂を楽しみ夕刻に湯宿温泉金田屋に投宿した。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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1日目。自宅を5時40分に出て9時50分に東京駅着。上越新幹線に乗り換える。
東北新幹線 乗り物
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昨日午後からの雪で都心も20cmの積雪があったらしい。
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Maxとき315号に乗車。
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眺めの良い2階席へ
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まだ埼玉県なのにこの雪
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上毛高原駅に到着
上毛高原駅 駅
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駅を出ると晴天で予想外の温かさに拍子抜け。
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バスで利根川に沿って水上駅へ。
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除雪車が出ていた。
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約20分で水上駅に到着。ここで湯の小屋温泉行のバスに乗り換え。
水上駅 駅
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バス待ちの間に草津白根山爆発の第一報を知った。
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湯の小屋温泉行のバス乗客には他にアメリカ人が一人。サンフランシスコから来た彼は宝川温泉をGoogleMapで知ったという。
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藤原湖を過ぎたあたりから一気に雪が多くなった。
藤原湖 自然・景勝地
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山間に入るに従い曇り空に変わっていく。予報は午後雪。
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宝川口でバスを下車。迎えのマイクロバスに乗り換える。
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宝川温泉の一軒宿、汪泉閣に到着。1500円で日帰り入浴券を買う。
宝川温泉汪泉閣 宿・ホテル
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この温泉は15年前、東京単身赴任時代に来たことがある。
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入浴の前に山菜蕎麦の昼食。この地方の蕎麦は美味い。
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前回も雪の時期だった。建物も温泉も当時と全く変わっていない。
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宝川温泉の源泉は敷地内に4本あり、温度は40度~68度という。夏場は温度調節のため一部は加水するがこの季節は全て源泉かけ流し!
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宝川を挟んで両岸に露天風呂が点在する。
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雪で滑らないように注意して河原の露天風呂に下りていく。
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一番大きい摩訶の湯が見えた。
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120畳の大露天風呂は宝川温泉の代名詞でTVや雑誌でよく紹介される。
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入浴者は一人。お断りして写真を撮らせてもらった。
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露天風呂が広いためか湯はぬるめ。41℃といったところで長湯ができる。
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風呂の周りには雪をかぶった仏像。風呂も仏の名前を冠したものが多い。
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対岸に見える子宝の湯。後で入る。
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秋はこんな感じだそうです(汪泉閣HPより)
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同じく新緑の時期(汪泉閣HPより)
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でもやっぱり雪の季節が最高だなー。
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隣の露天風呂に外国人のカップル、女性は湯浴み着を着用している。最近は特に欧米人に人気だそうだ。
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隣の露天風呂へはしごする。
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ここは般若の湯。やはり源泉かけ流し。
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宝川にかかるつり橋を行くのは先刻のサンフランシスコ君のようだ。そろそろ対岸の子宝の湯へ移動しよう。
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着替えるのが面倒なのでパンツの上にダウンコートを羽織ったままで雪の中を移動した。
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イチオシ
橋の上から。両岸の露天風呂、渓流、雪景色が合わさったいい写真が撮れた。
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子宝の湯。
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右側が般若の湯と湯小屋を隔てて向こうは摩訶の湯。
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露天風呂から眺めたつり橋も絵になる。
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子宝の湯に浸かる。フゥー、いい気持ち。
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雪が激しくなってきたので屋根の下に移動。
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雪の中、お地蔵さんは何を考える。
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1時間半お湯を楽しんだ。まだ摩耶の湯が残っているが時間切れ。
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戻る途中の小屋に天狗に仏像。
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周囲がかすむほどの雪になった。
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囲炉裏にあたりながら帰りのバスを待つ。
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いいお湯でした。ありがとう。
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水上温泉に戻るバスで。大雪になった。
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JR水上駅に到着。
水上駅 駅
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普通電車で後閑駅へ。
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「遠くへ行きたい」を口ずさみたくなる風景。
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後閑駅。ここで寝酒を買い込みバスで湯宿温泉に向かった。
後閑駅 駅
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今夜から3泊する「ゆじゅく金田屋」さん。
http://www.yujuku-kanetaya.com/湯宿温泉 ゆじゅく 金田屋 宿・ホテル
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雪の降る中、電灯の光が温かく迎えてくれた。
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創業明治元年。アンティークな雰囲気は小生好み。
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帳場の横にかけてある古い木の看板は創業当時のものだそうだ。
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通された部屋は2階の二間付きの静かな和室。無償グレードアップして頂いていた。ありがとうございます!
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ひと風呂浴びて食事処で夕食。野菜を多く使った健康料理で、一泊二日の間で50種類の野菜を出してくれるそうだ。
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次々と美味しい料理が運ばれてくる。特にご主人が雪に下から摘んできた「ふきのとう」で一足早い春を味わった。
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最後はコシヒカリのごはんで完食。ご馳走さまでした。
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温かいお休み処でしばらく休憩。今夜の宿泊は一人だけのようで館内はとても静か。
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ここは昔若山牧水が「みなかみ紀行」の旅で投宿した。
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この階段を上った先に牧水が泊った部屋があるという。
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部屋は当時のままの姿で残されていた。今は談話室として使われているそうだ。
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机の上に宿泊者が綴った旅の思い出があった。100冊を数えるらしい。
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心に沁みる文章や能書が綴れれている。思わず読み進んだ。
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読み終えた後、何とも言えない安らぎを覚えた。この宿に泊まってよかった…。
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牧水の部屋を出た階段の先に牧水の写真。彼は股引きに着物、こうもり傘に愛用の帽子をかっぶって旅をしたそうだ。
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磨き抜かれ黒光りのする古い階段を上り一旦部屋に戻った。
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湯宿温泉には4つの共同浴場があるそうだ。その一つに行ってみる。
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金田屋の裏手を回る。
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すぐ窪湯があった。無色透明でやや熱めのお湯。誰もいないのでカメラを持ち込んで撮影した。
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隣の女湯から声が聞こえる。地元の人は家に風呂があってもこの共同浴場に来るのだろう。
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窪湯を出たところは温泉街らしい小さな広場になっていた。
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温まって宿に戻ってきた。部屋で寝酒のウィスキーを舐めていたらご主人の夜回りの拍子木が静かに響いてきた。今夜はぐっすり眠れそうだ。
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この旅行記へのコメント (2)
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- のまどさん 2019/07/07 06:42:12
- ご投票ありがとうございました
- 万歩計さん、初めまして。
冬の湯治紀行、素敵ですね。雪の中の温泉が最高とのこと、同感です。山奥の秘湯に一人浸かりながら雪景色を堪能するのはさぞ気持ちがいいでしょう。写真を拝見すると木造の建物に趣を感じます。
昨今、日本の温泉は海外からの観光客を惹きつけ、サンフランシスコの青年のように秘湯を求める外国人も増えているようです。英語で収集できる情報もいまや豊富です。海外在住の私にとって食事付きの温泉宿は郷愁をそそられます。
拙アイルランド旅行記に多数ご投票いただき、ありがとうございました。近々訪問されるのかとお察しします。日本からは直行便がないアイルランドは日本人はおろかアジアからの観光客も少ないのでお勧めです。独特な気候風土と温かな人情は訪れる人を魅了すると思います。
楽しい旅になりますように。
- 万歩計さん からの返信 2019/07/07 09:52:37
- Re: ご投票ありがとうございました
- のまどさん、書き込みありがとうございました。
この秋にアイルランドから北イングランドに行こうと計画中です。ガイドブックより4トラベラーさんの情報が圧倒的に役立つので、旅行記をチェックする中でのまどさんの部屋に行き着きました。
読んでいて面白い!臨場感があり一気に読ませていただきました。高波の中のイニシュイール行きの船旅、モハーの断崖に腰掛けた命知らずの若者、ドゥーリン村までの遊歩道の底なし沼トラブル、等々。
他にも面白そうな旅行先があるので追々読ませていただきます。
プロフィールに書いた通り、ヨーロッパと秘湯・湯治をこよなく愛するシニアオヤジ(じじい)です。秘湯に行くとよく欧米人に会いますが、大半はグーグルマップで情報を仕入れて来るようです。
「アッラーより グーグルマップが 偉大なり!」
これからもよろしくお願いします。
万歩計
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