2018/01/24 - 2018/01/24
1603位(同エリア13699件中)
万歩計さん
雪が降る季節になると秘湯を求めて湯治に行きたくなる。今回は2年ぶりの湯治行で群馬県北部の宝川温泉、湯宿温泉、法師温泉を訪れた。湯治宿は湯宿温泉の歴史ある金田屋さんで3泊。この冬一番の寒波の中だったがその分雪景色は綺麗で、湯治の合間にたくみの里巡りやスノーシューハイキングに行った。
2日目(1月24日)
今日は昼間に近くのたくみの里を歩いたほかは湯宿温泉でゆっくり過ごした。
湯宿温泉は国道から一筋入った目立たない通りに7軒の質素な旅館が並んでいる。石畳の敷かれた通りは懐かしい昭和の風情が残り歩いていると妙に落ち着く。いわゆる文人好みの温泉街だ。小さな温泉街なのに4つの共同浴場があり何れもやや熱めの源泉掛け流し。地元の人に大切に管理されていて100円でお湯を頂けた。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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2日目の朝スッキリと目覚めた。早速朝風呂へ。源泉温度が高いので加水しているだけの源泉掛け流しのお湯は柔らかく肌がスベスベしてくる。
浴室の写真は上手く撮れなかったので宿のHPから拝借。湯宿温泉 ゆじゅく 金田屋 宿・ホテル
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朝も野菜中心の美味しい地元の食材が並ぶ。味噌汁はふきのとうの香りが広がりまた完食しました。
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宿のご主人は卓抜した料理人であり文学や仏教にも造詣が深い。
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食後に美味しいコーヒーを淹れてもらってお話しした。若いころに現地で働きながら数年かけて世界一周した経験をお持ちとか。愛読書の柳宗悦著「南無阿弥陀仏」をお借りしたので、湯治の間に読むことにした。
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11:00に近くの「たくみの里」まで送っていただけることになったので、それまで温泉街を歩いてみる。ここには4つの共同浴場があるようだ。
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宿の玄関を出てすぐに若山牧水の「みなかみ紀行」の一節を刻んだ碑が。
「私のひとり旅は わたしのこころの旅であり 自然を見つめる一人旅でもある」
おこがましいが小生も同じ心境。 -
みなかみ町は多くの文人に愛された。
左下は映画「牧水」のポスター。現地ロケでは町民の方も出演されたらしい。 -
金田屋に沿って道をぐるっと回る。
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右手に湯宿温泉の源泉がある湯元館。後で源泉を見に行く。
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宿の裏手にある広場
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昨夜入った共同浴場「窪湯」は広場の横。
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さらに50mほど先に同じく「小滝の湯」。
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石畳と家並がいい感じで続いている。下駄の音が聞こえてきそうな懐かしい昭和の風景。
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すぐに温泉街の北の端。小さな温泉場です。
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小さな広場に戻ってきた。いい雰囲気の場所。
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広場の小さな小さな薬師堂。
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南へ歩くと蔵のある家。ご主人はこのように石畳が濡れた時の利休鼠の色が好きだと言われてた。
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共同浴場「竹の湯」。あと一つの松の湯が見つからない。
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南の外れで国道に出る。温泉街は国道から一筋入った400m程度の狭い道沿いに小さく質素な旅館が並んでいた。
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温泉街の入口を示す「ゆけむりの塔」。知らないと見落としてしまう。
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浴衣と丹前の上ににダウンを羽織っただけで歩いたのでさすがに冷えた。一旦旅館に戻り専用かごを片手に湯巡りに向かう。
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昨夜の窪湯にもう一度入浴。今日も独り占め。
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気持ちいーぃ。
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今度は小滝の湯。窪湯と比べてやや小さいが同じく源泉掛け流し。
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4つの共同浴場はいずれも地元の人たちの財産として大切に管理されている。外来者は備えの箱に100円を入れてお湯を頂く。
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午前中の湯めぐりはここまで、残りは夕方に。最後に湯本館の源泉を見に行った。
湯本館 宿・ホテル
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ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉で源泉温度は63度。ここから旅館や共同浴場に供給されている。
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1200年前に弘須大師がこの岩の裂け目で大乗妙典の誦行を行われ、満願の夜に湯が湧き出したと伝えられている。
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初代沼田城主の真田信之が関ヶ原の合戦の疲れを癒すために訪れるなど、真田家ゆかりの温泉地。
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11:00 宿のご主人の車で「たくみの里」に送ってもらった。まず車で一周しながら説明を受け、この道の駅から歩くことにした。帰りのバスまで3時間、ゆっくり歩けそうだ。
道の駅 たくみの里 道の駅
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たくみの里は330haの広大な集落群の中に昔ながらの手法をそのままに木工、竹細工、和紙などの手作り体験ができるたくみの家が点在している。それぞれのたくみが各家のオーナーとなりオリジナリティ溢れる作品や体験をさせてくれるという。
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体験の時間はないが雪国の原風景の中を歩き、伝統工芸を見れるのは楽しみ。
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まずは宿場通りを北に向かって歩く。
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最初は「ますや」
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陶器や木工、布を使った温かい作品が展示販売されていた。
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鉄の質感が面白い。
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火の見櫓が見える
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水車小屋
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急須の家
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木の盆、皿、器。美しい木目に心が和む。
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一本の木から急須やカップを削り出すそうだ。
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お隣にマッチの家
マッチ絵の家 グルメ・レストラン
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マッチ箱に様々な画材を使って絵を描きフレームに入れてオシャレなインテリアを作る体験ができる。
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須川宿は江戸と越後を結ぶ三国街道の宿場町だった。
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「草木屋 染の家」
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美しく染められた布地。
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2階を見るとこの建物が養蚕農家であった事がわかる。
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オーナーは若い男の職人さん。ご先祖は若山牧水と親交があったとか。
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須川宿資料館
須川宿資料館 美術館・博物館
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車の通りもほとんどない。さらに北へ歩く。
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和紙の家。伝統の手漉き和紙の体験ができるが今日は閉館。
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革細工の家「KURO」
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工房の横でハンドバック等が展示販売されていた。
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西へ曲がり寺通りへ向かう。美しい田園風景は雪の下、残念ながら谷川連峰は見えない。
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リンゴ畑
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寺通りを北へ歩くと「人形と石の家」。古布を使った人形作りや石に絵を描く石絵体験ができるがやはり休館。
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馬小屋。昔の農家はどこも馬を飼っていたのだろう。
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銀と七宝の家。ここも閉館。
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庚申塚。ここでは野仏を巡るスタンプラリーも人気らしい。
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野仏を探して小道を歩く。途中に蔵のある伝統的な民家が残っていた。
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雪の中の小さな祠
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わら細工の家。草鞋づくりが体験できるがやはり休館。
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山の麓で雪道が一部凍っている。
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しかしアイゼンを付けているので安心。
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曹洞宗の古刹 泰寧寺。立派な山門は江戸中期の建立。
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アイゼンを脱ぐのが面倒で本堂には上がらなかったが桃山時代の欄間があるそうだ。
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庄屋通りまで下ってきた。
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旧大庄屋役宅書院。今も人が住んでいる気配だった。
旧大庄屋役宅書院 名所・史跡
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竹細工の家。 竹とんぼ、けん玉、竹籠の製作体験ができる。
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蚕・繭・絹の家工房。ここも閉館。
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鈴の家。
粘土で出来た素焼きの土鈴に絵付け体験ができる。近々学校の体験予約が入っているそうだ。 -
微笑ましい人形たち。首の角度を自由に変えることができる。
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オーナー兼マイスターのさとこさん。薄い木に墨絵を描いたしおりをお土産に下さった。
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3時間かけてたくみの里を回った。 厳寒の平日で閉まっている工房も多かったが、皆さんが昔からの伝統の技法を守っておられた。しかしこの里もオープンして30年が過ぎ後継者の確保が課題だそうだ。
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バスで湯宿温泉に戻り残りの湯巡りを再開する。先ずは竹の湯へ。
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家庭用の風呂を二回り大きくした程度の湯舟。他の共同浴場に比べ温めなので長湯した。
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最後の松の湯。住宅の間にある目立たない建物で見つけるのに苦労した。他の3つの共同浴場とは別鍵で地元の人専用といった感じ。
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幸いに地元のお爺さん達が入浴中だったので入れてもらった。源泉を無濾過で直接引いているためお湯の熱いこと、肩まで浸かれなかった。脱衣所と浴室の区切りがなくユニークな浴場だった。
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風呂を出ると雪が強くなっていた。火照った体を冷ますのに少し歩いた。
広場に面した金田屋の塀の下を見ると… -
かわいい道祖神
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金田屋に戻ってきた。
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夕食までの時間を牧水庵で過ごす。
湯宿温泉 ゆじゅく 金田屋 宿・ホテル
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牧水が友人に宛てた葉書の写し。能書家のご主人の手による。
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柱に架かった黒い帽子は牧水愛用のものと同じ形だそうだ。
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今夜の夕食もご馳走です。カツオのたたき、フキノトウと舞茸の天婦羅、上州地鶏のすき焼き 等々。この後もイワナの塩焼きも出た。
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ご主人のお勧めの地酒を冷で頂いた。料理にぴったり。
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夕食後はお借りした「南無阿弥陀仏」をゆっくり読んだ。
夜9時のご主人の夜回りの拍子木を聞いた後にもう一度風呂に入った。今日は湯治らしいゆっくりした一日だった。
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