初夏の北イタリアを巡る　６　５日目　サン・マリノ

2015/06/22 - 2015/06/22

５日目（６月２２日（月））
　
・８：３０パルマ発の快速列車（RV）で９：２５ボローニャ着。３日間の拠点になるホテル「アルベルゲ・アトランティック」は駅から徒歩１０分ですぐにわかった。荷物を預けてサンマリノに向けて出発。列車と路線バス（ブルマン）を乗り継ぎ１４：００にサンマリノに到着した。
・サンマリノは標高７５０ｍの山の上に城壁に囲まれた旧市街が広がる世界で４番目に小さな独立国である。雰囲気のある石畳の旧市街を上っていくとリベルタ広場に出た。小さな政庁にはちゃんと衛兵が立っていた。ここのテラスから眺める緑のうねった平原とその先のアドリア海はまさに広大な絵でこれだけでもサンマリノに来た甲斐があった。しかし素晴らしいのはその先に連なる３つの要塞でいずれも断崖絶壁の上に建てられている。これらが建設されたのが１１～１３世紀というから驚く。滞在時間１．５時間の予定だったがもったいないので更に１．５時間延ばした。そうなるとこの絶景を眺めながら食事をしたい。見晴らしの良いオープンテラスのあるレストランで海鮮スパゲッティと白ワインを注文したらこれが絶品。優雅な気分で食事ができた。後はゆっくり旧市街を散策し１６：４５発のブルマンでサンマリノを後にした。
・リミニでボローニャ行の切符を自販機で買う時にトラブル発生。なかなかクレジットカードを読み込まないのでいろいろ触っていたら特急と快速の2枚の切符が発券された。一枚を払い戻すため切符売り場の窓口に向かうが１０人が並んでいる。時間がないと断って係員に英語で説明するが理解しない。此方の英語力にも問題があろうが面倒そうな顔をしてとにかく列に並べという。この調子だったら列車に間に合わないと思いそのまま列車に乗ったため切符１枚を無駄にした。
・１９：２０ボローニャ着。まだ明るいので中心のマッジョーレ広場に行ってみる。大規模な路面工事中であったが周囲の建物の美しさ、壮大さは素晴らしい。折からの夕暮れにレンガ色が一層生える。広場に巨大なスクリーンが設営されている。どうも野外映画らしい。夏の夜の街はいろんな催しがあり楽しい。夜は路地裏のレストランで本場のスパゲッティボロネーゼとムール貝とビール。とても美味しく２７ユーロとリーズナブル。他にもミックスフィッシュグリル（?２２）、漁師風スープ（?２２）もある。夕食は3日間ここにしようと思った。ポルティコのある古風なホテルはとてもよかった。むき出しの古い梁、木の窓を開くとレンガ色の家々がすぐそこに。ボローニャのホテルでの３連泊は大正解だった。

エリア サンマリノ(サンマリノ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　パルマ→（RV）→ボローニャ→（RV）→リミニ→（路線バス）→サンマリノ街歩き（旧市街、3つの砦）→（路線バス）→リミニ→（ＦＢ）→ボローニャ（泊）

　８：３０パルマ発RV（快速列車）でボローニャへ向かう。

　９：２５ボローニャ着。駅近くのアルベルゴ・アトランティックにチェックイン。今日から３泊する。
　今日は月曜日でボローニャの博物館等の休館が予想されるので、行き先を急遽サン・マリノに変更した。

アルベルゴ アトランティック ホテル

　１０：２５ボローニャ発RVに乗り１２：００リミニ着。アドリア海に面したこの街は有名なリゾート。時間があれば帰りに散策してシーフードの夕食を食べよう。

　リミニからバスで４０分ほど走ると前方に小高い山とその上に塔が見えてきた。目的地のサン・マリノである。

　バス停を降りるといきなり目に飛び込んできたこの広大な風景。

　サン・マリノは世界で５番目に小さな独立国で、城壁に囲まれた歴史地区は世界遺産に登録されている。

　城門から入った歴史地区には細い道が街の中心リベルタ広場へ伸びていた。

　土色の壁に茶色の屋根はどこか懐かしい感じがする。

　行く先に政庁の建物が見えてきた。

　政庁の建つリベルタ広場

リベルタ広場 広場・公園

　リベルタ広場の近くにあるサンマリノ聖堂

　更に上にある３つの砦を目指す。

　見晴らしの良い場所に出た。波打つ緑の平原とそこに点在するレンガ色の村々、更にその先にアドリア海。この素晴らしい場所で１．５時間の滞在はもったいない。帰りのバスを１便遅らせた。

　そうなるとこの絶景を見ながらゆっくり食事をしたい。選んだのが崖に建つこのレストラン。

ニド デル ファルコ 地元の料理

　シーフードスパゲッティ、白ワインはとても美味しかった。これにコーヒーを付けて１９ユーロはリーズナブル。

　食事を終え３つの要塞を目指す。先ず第１の塔は「ロック・グアイタ」。

　１１世紀に建設されたという。中はこんな感じ。

　塔から見た絶景。同じような写真だがシャッターを押したくなる。

　第１の塔から目指す第２の塔「チェスタの塔」が見える。

　チェスタの塔は１３世紀に建てられ内部は武器博物館だった。この塔もやはり外から眺めるのが美しい。

チェスタの塔 建造物

　３つの塔に続く道の土産物店。なぜか日本刀が多い。

　第１の塔を第２の塔側から眺める。１０００年前にこのような断崖絶壁の上に堅固な要塞を建設したとは驚異である。

　第３の塔ロッカ・モンターレには行かず第２の塔から眺めただけ。

　素晴らしい風景を見て旧市街に下りてきた。

サンマリノ歴史地区とティターノ山 史跡・遺跡

　政庁前に立つ衛兵。何となくのんびり感。

　さすが世界遺産の街だった。

　サンマリノで長居したし少し疲れたのでリミニの街歩きは止めてボローニャに帰る。
　そうそう、リミニは有名なイタリアの映画監督の出世地で映画の街でもあった。

　２０：００ボローニャ駅に戻ってきた。

　駅前にある旧市街の入口の門。毎日この門を出入りした。

　まだ明るいので少し街を歩いてみる。

　赤レンガに染まる街ボローニャ。豪壮な建物の並ぶ通りはポルティコ（柱廊）が延々と続きその距離は延べ４０ｋｍという。

　街の中心マッジョーレ広場に立つ美しい市庁舎。

マッジョーレ広場 広場・公園

　広場で野外映画会をやっていた。

　１９４０～７０年代の懐かしい映画ばかり。

　広場の真ん中にネプチューンの大噴水。

　ボローニャの斜塔。このあたりは明後日にゆっくり。

ボローニャの斜塔 (アシネッリの塔 ガリセンダの塔) 建造物

　市庁舎の東側のこの一帯は「食の街ボローニャ」を象徴する店が多い。しかし今日は疲れてレストランを探す気力がない。

　ホテルへの帰り道。灯がともるとレンガ色の街並みがその美しさを増す。

　途中でムール貝の看板の出たレストランを見つけた。早速入って注文。

　それとやっぱり本場のボロネーゼ平打ちパスタ。
　本日２．５万歩。