路線バスでフランス国境を越える！ドイツ・ワイン街道の終点ワイン門へ　新緑のドイツ・フランスの旅8-1

2017/05/10 - 2017/05/10

2017年5月10日（水）

ストラスブールから足を伸ばし、フランス国境の街、ヴィッセンブルクからほど近い所にあるワイン門を訪れました。
ワイン門は、ドイツ・ワイン街道の終点と言われています。

両親がツアーで行った場所を訪れるのが目的の旅ですが、アルザス滞在はその目的外。
そして、ワイン門に行くことは、アルザス滞在中のメイン・イベントでした。

旅行中、朝から晴れ上がったのはこの日だけで、奇しくも、一番晴れて欲しい日に、ピカピカの天気に恵まれました！（^-^）

（旅行期間：2017年5月3日～5月13日）

エリア ドイツ

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝、5時半に目が覚めます。1週間経つのに、いまだに時差ボケ？
これは冗談でなく、体内時計がおかしくなってしまったのです。
帰国してからも、睡眠のリズムは狂ったままで、医者にかかることに…。（; Д ;）

6時半、明るくなってきました。ベランダに出て、大聖堂にご挨拶。
かなり冷え込んでいます。

Maison Rouge Strasbourg Hotel & Spa, Autograph Collection ホテル

7：45、朝食のダイニングへ。　踊り場の窓がステングラス風♪

ビュッフェの種類はまずまず。

アレコレ取ってきましたが、この朝も食欲がなかった…。

9時、ホテルを出発。
アルザス・ア・タブル前の停留所から、LRTでストラスブール駅に向かいます。

写真は、LRTの券売機と刻印機。
券売機は2005年から変わらず、画面手前のバーをクルクルと回す、古いタイプ。

ストラスブール駅のTERの券売機。
フランス語の表記しかありませんが、テュルクハイムで使い方を教えてもらったので、怖くないぞ！
ヴィッセンブルク（Wissemburg）まで往復を買います。25.6ユーロ。

ストラスブール駅 駅

ヴィッセンブルク行きは、メインのホームから外れています。

ドイツ・オッフェンブルクへ行く電車と反対側の外れ。

電車が入線しました。綺麗な車両です！

座席も新しい！

トイレも電子化されています。

9：35、出発。
ストラスブール～コルマール間のように、周りは畑ばかりかと思いきや、ストラスブールを出て30分くらいは住宅が多く、意外でした。

空が青い！新緑が綺麗なこと！
朝からこのように天気が良かったのは、旅行中、唯一、この日だけ。
青空が嬉しかったー！

菜の花畑！

線路脇にも広がっていました。

やがて、こんな景色に。

迷彩の装甲車が並んでます。軍の施設でしょうか？

Soultz-sous-Forets駅の周りは、新興住宅地って感じでしたが、

やっぱり畑もある。（笑）

10：25到着予定を早まって、10：23、ヴィッセンブルクに到着！

さすがフランス、こういうセンスがドイツとはちょっと違う？

ストラスブールからの電車はここが終点ですが、ここで乗り換えて、ドイツのノイシュタットに行くことができます。
線路は続く～よ、ど・こ・ま・で・も～ ♪

ヴィッセンブルク駅前の停留所で、

543番のバスを待ちます。
マダムたちの会話は、ドイツ語。

時刻表、斜めっちゃってますが、バスの本数は、1時間に1本程度。
ドイツ国鉄で、時刻表を調べることができます。

「ヴァイントゥア」運転手さんに行き先を告げます。運賃は2.1ユーロ。

どこでフランス国境を越えたのかわからないまま、3つ目の Schweigen Weintor で下車。（^^;
停留所が車内の電光掲示板に示されるので、助かりました。
シンガポールのバスも、こうなって欲しいと切に願う！

えーと、ワイン門は…、あれだ！

周りはのどかーな風景。

ブドウ畑が広がっています。

これがドイツ・ワイン街道の終点と言われているワイン門。
ドイツ・ワイン街道は、ボッケンハイム（Bockenheim）～ワイン門までの、全長約85キロメートルのルート。
観光街道に指定されたのは、1935年だそうです。

門の脇に、大きなワインの樽。

地図を囲む板は、ワインの木箱？
門があるのは、シュヴァイゲン・リヒテンバッハ（Schweigen-Rechtenbach） 。
地図の上の集落がリヒテンバッハ、下がシュヴァイゲンです。
2つの集落が合併した地名と推測されます。

ワイン門への想いは、ドイツ・ワイン街道を知った時から始まりました。

かつて城壁が続いていた名残りのように、古い歴史があるわけでもなく、ブドウ畑の中に唐突に建っているらしい。
何のための門？ハテナは残りますが、ドイツ・ワイン街道の終点と聞いちゃ、行ってみたくなります。（^^）

それが、ようやく実現しました。否、実現させました！

ワイン門に来れたことが嬉しくて、予想以上に大きい門をバックに写してもらいました。

写真を撮ってくださった老夫婦が、「12時に観光トランが出発する」と教えてくれました。
この時、10：50。
トランには惹かれるものの、12時まで1時間以上あります。
徒歩で国境も越えてみたいし、ウ～ム…。

そもそも、本当に運行されるのだろうか？
ツーリストインフォで確かめよう。
門の手前の建物に入ると、おぉ、ワインを飲めるスペースが！

観光局はその奥。が、閉まっています。
なになに、月・火・土は10時～15時、木・金は12時～17時、水曜日と日曜日がない…ってことは、今日は休み？
プチ・トラン、運行するのかねぇ。

ここでワインも買えるよう。ゲヴェルツトラミネールあるかしら？
でも、ワインを背負って歩くのは…。
これから、ヴィッセンブルクの街を観光しようと思っています。

あ、ワインのジャム。これを買おう！
赤ワインのジャムにしました。3.5ユーロ。

ドイツ・マインツで、グリューワインのジャムに出会ってから、ワインのジャムの虜。
正確には Wein Gelee、゛ゼリー”なんだそうです。果肉は入っていませんからね。

ゲヴェルツトラミネールがあるなら飲んでみたい気持ちはあれど、ヴィッセンブルクまで、2.6kmを歩かなければなりません。
ワインの里に来ながら、ワインを見送る…。アルコールに強ければなぁ…。

ヴィッセンブルクに向かおうとして、ワイン門に階段があるのに気づきました。昇ってみよう！

門の上は、ただ空間があるだけでしたが、

見晴らしがいい！
遠くまで広がるブドウ畑を眺めます。

こちらはツーリストインフォがある建物。
門を挟んで、レストランもあります。

門の足元には、いくつかのプレートが埋め込まれていました。
ワイン造りに貢献した人や、団体の名前が刻まれているようです。

では、徒歩でヴィッセンブルクを目指すとしましょう！

門をくぐると、アレ、こちらが正面？
ドイツ街道の終点と言われていますが、いやいや、始点でしょう。
ここから北へと続く、ドイツ・ワイン街道に思いを馳せます。

ワイン門に来たことが、次の旅行でドイツ・ワイン街道を辿るきっかけとなりました。それはまた、別のお話。（^^）