2017/04/05 - 2017/04/08
3929位(同エリア6948件中)
三峯霧美さん
花見客でにぎやかな哲学の道をそれて山側に入ると、期間限定の特別拝観中のお寺がならんでいます。
法然院、安楽寺、霊鑑寺と拝観していきます。
桜の季節は椿も満開で、特に霊鑑寺の椿の美しさはすばらしく、今迄、嫌っていた椿の花に、謝りたいくらいです。
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11:11 哲学の道を銀閣寺参道の始まりから、しばらく歩いて行くと、元気いっぱいの外国人観光客もまばらになり、静かに花見散策ができるようになりました。
喧騒がなくなると、空気の冷たさが身に染みる感じ。 -
哲学の道を折れて坂を登って行きます。この坂、短いですが半端ない斜度。
ここを毎日歩いたら、いい運動になりそうです。 -
突当りのお寺に面した道はしっとりと小雨に濡れ、真っ赤な椿がポツポツと落ちていました。
道路にゴミや枯葉が落ちてないのは、お寺や周囲の方が掃除されているからでしょう。 -
11:14 三つ並んだ期間限定拝観中のお寺、まずは一番北にある法然院へ。
善気山 法然院 萬無教寺
鎌倉時代、この辺りに法然の弟子の遵西・住蓮が開いた東山鹿ヶ谷草庵があり、江戸時代に法然ゆかりのこの地に念仏道場が建てられました。法然院 寺・神社・教会
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特徴のある茅葺の三門の景色は、何度か雑誌やwebサイトで見たことがあります。
ポツポツと雨が降ってきました。
通常は境内の拝観は無料です。
春と秋に特別公開時は、本堂や方丈内部の拝観ができます。訪れた日は春の特別公開の最終日でした。 -
三門をくぐると参道の両側に白砂が盛られています。
白砂壇(びゃくさだん)と言って。水を表していて、この間を通ると心身が清められ、浄域に入ることを意味するんだそうです。
右手にある講堂では絵画展が催されています。残念ですが、見る時間がない。 -
受付にはリクルートスーツの若い男女。特別拝観時は、大学の古美術部の学生が、ガイドをしてくれます。御朱印帳を預けて、まずは本堂へ。
障子の内側から貫主の法話が聞こえてきます。入退出自由なのですが、残念ながら、お話を聞いてる時間がありません。 -
拝観順路を進み、薄暗い本堂へ。
5?6人の拝観者が集まると、ガイド女子大生の説明が始まります。
ご本尊の阿弥陀如来座像と観音・勢至菩薩像を参拝。
須弥壇には生花が飾られています「散華する」というそうです。とても綺麗です。
椿がポツンと置かれた手水鉢。
しばらく水滴がおこす波紋を眺める。時間が無いというのに、見とれてしまいました。 -
方丈庭園の池は「善気水」という水が湧いているそうです。
方丈には狩野光信作と伝わるの襖絵「桐二竹図」があります。
この方丈は京都御所の御殿を移築し、襖絵も同時に移動して来たものですが、研究者によると、光信の作ではないという説もあるようです。 -
水盤に白から赤へのグラデーションの椿、ため息が出るほど綺麗です。
今まで、椿の花は辛気臭い赤い花をつけ、どうにも好きになれませんでしたが、これは綺麗! -
向こうに見えるのは吉田山。
方丈の奥の間には現代風な抽象画の襖絵が入っています。
ガイドの女子大生にいつ頃のものかと尋ねると、にっこり笑って「20世紀のものです」。
見るからに三、四十年前の作品なので愚問だったのは否めないが、世紀単位で切り返されるとは、「そいういう(年代の)くくりなの?」と聞き返すと、笑いながら言い換えた「1970年代です」。 -
その襖絵は堂本印象という日本画家の1971年の作品で、ご本人80歳の最晩年のものです。
70年代って抽象画が流行ってました。ガイドの21世紀女子にとっては、生まれるずっと前だもの、前世紀扱いも仕方がないか。 -
御朱印を頂きました。
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冷たい小雨が降ってます、御朱印帳を受け取って、次のお寺に向かいます。
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11:50 安楽寺 住蓮山安楽寺 別名を松虫鈴虫寺と言います。
石段の下に、飲み物を売るためのブースがあるようですが、この天候で、人もあまり歩いていないし、桜もこれからなので、軽く閉店中。安楽寺 寺・神社・教会
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こちらの三門も茅葺で、先ほどの法然院と似ています。ここも紅葉の季節は石段がもみじの絨毯になります。
法然上人の念仏道場、鹿ヶ谷草庵がお寺の前身です。
草庵創設当時は住蓮上人と安楽上人が布教活動をしていて、二人が称える礼讃が素晴らしく、出家を希望する人もあったそうです。 -
後鳥羽上皇の側近の女官(妃)、松虫と鈴虫も、仏の教えに感銘を受け、1206年暮れ、上皇が熊野詣の留守中に、出家をしてしまいます。
松虫19歳、鈴虫17歳、これを知った上皇は激怒し、承元の法難が起こります。
一説によると、上皇は密通を疑ったそうです。 -
4月8日はお釈迦様の誕生日の花まつり。久しぶりに甘茶をかける。
法然の教えは、当時はいわゆる新興宗教。
既存の仏教教団から弾圧されていて、松虫、鈴虫の出家事件がきっかけで法難が起こります。 -
本堂では30分おきに、お寺の由来や木造の説明が行われます。
あいにくの天候で、一緒にお話を聞いたのは二人だけ。
ご住職に、御朱印を頂きました。 -
本堂と書院は渡り廊下でつながっています。中庭はぐるりと一回りできます。
上皇は住蓮と安楽を斬首による死罪、法然と親鸞を僧籍を剥奪して流罪にします。
松虫と鈴虫は瀬戸内海の島で念仏三昧の余生をおくり、松虫は35歳で、鈴虫は45歳で亡くなったと伝えられます。 -
法難の後、草庵は荒廃しますが、流刑地から戻った法然上人が、二人の上人の菩提を弔うために復興し、「住蓮山安楽寺」と名付けられました。
現在の場所に本堂が再建されたのは1532年頃ということです。 -
書院のお庭はつつじの植え込み。
お寺の公開は春の桜、つつじ、さつきの時期と、夏のカボチャ供養、秋の紅葉の時期の土日祝日だけです。 -
書院の座卓に、松虫、鈴虫の物語の冊子や、写真集、鶴田一郎が描く松虫鈴虫の画集がありました。
鶴田一郎はノエビア化粧品の広告で広く知られる現代の美人画家。 -
素敵な渡り廊下の先にある客殿では鶴田一郎の展覧会も行われていました。
ときどき、カフェにもなるようです、とても居心地のよさそうな客殿でした。
2015年に地蔵堂が再建されてから、毎月二日は地蔵縁日が行われていて、手作りの物や野菜などの販売もあるようです。なんだか楽しそう、近くに住んでいたら毎月通いたいです。 -
安楽寺の御朱印は、法然上人御旧跡とありました。
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安楽寺を後に、次の霊鑑寺に向かう道の道沿いの家に見事なミモザの木がありました。満開!ああ春だ。
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12:14 霊鑑寺
創建は徳川時代初期、1654年に御水尾天皇の皇女、宗澄女王が得度して開基となり、その後も歴代の皇女が住職を務めた尼門跡寺院です。
通常非公開、春と秋に2週間ほど特別公開が行われます。霊鑑寺 寺・神社・教会
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宗澄女王は5歳の頃、その後の皇女も幼い頃に得度して、お寺の暮らしとなったそうです。お寺は谷の御所とも呼ばれました。
水盤に蓮の花のような椿が浮かんでいます。美しさに、ため息が出ます。 -
玄関前に竹を花器にして活けられた白から深紅までのとりどりの色彩、一重や八重、大きく豪華なものから小さく愛らしいものまで、展覧会のように並んでいます。
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庭園内には三十種以上の名椿が植えられているそうで。並んでいるのは、すべて庭園の中の椿なのでしょう。
それぞれの美しさを競うように並べられた椿たち。 -
受け付けを済ませ玄関までの間、まだお庭に入る前なのに、椿の美しさに心を奪われてしまいました。
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山の斜面を利用したお庭、まだ桜は咲いていませんが、椿は満開。
まず目に飛び込んでくるのは深紅の日光椿 -
日光椿 御水尾天皇が愛でたという椿ですが、当時の木は立ち枯れてしまいました。現在の木は数メートル離れてありますが、調べたところ立ち枯れた木と同じDNAなのだそうです。
このような形の椿は初めて見ました。、 -
お庭に入ると左手に書院、一段高くなったところにある本堂は徳川家斉が寄進したもので、荒廃していた如意寺の本尊、如意輪観音像が安置されています
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ガイドの方に、いろいろとお話を伺いました。
お寺には200点を超す、皇室から贈られた御所人形などが残っています。
貝合わせや双六、かるたなど、幼い皇女たちのために送られたものなのでしょう。 -
月光椿 こちらは中心の弁が白い。
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特別公開時は、書院の中も拝観できます。
襖絵は狩野永徳、元信の筆「四季花鳥図」で、尼寺で幼い皇女のためか、とても優しい繊細な絵画です。 -
さりげなく、瓦に活けられた椿が、とても和風。
書院にはほぼ等身大の人形が飾られていました。肘やひざの関節が動くようで、ちゃんと座っているのです。 -
雨が降り、苔の緑に真っ赤な椿が鮮やかです。
幼い頃から一生をこの尼寺で暮らしてた皇女たち、現代の生活からは想像もつきません。 -
お庭の奥に、洗心亭という茶室があります。
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境内には、あちこち椿が活けられています。
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お寺の入り口のすぐわきに妙見宮があります。ここの御朱印も頂きました。
洛陽十二支妙見巡りの「卯(東)」になります。 -
椿の印、門跡寺院なので、菊の印がある、日光椿の御朱印
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御朱印を頂き、お寺を後にしました。
入り口のところで、人力車に乗った妙齢のご婦人二人が車夫に拝観するかと問われ、迷っている様子。
拝観されたのでしょうか、お勧めしたかったところですが・・・・。
12:52 鹿ヶ谷を後にして、岡崎神社に向かいます。
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