2017/04/05 - 2017/04/08
1118位(同エリア1422件中)
三峯霧美さん
春の京都の旅、初日の午後は宇治へ。
メインは平等院を見に行くことですが、その前にあちこち寄っていくことにしました。
まずは、花の寺で有名な西国札所の三室戸寺から「さらわびの道」を通って、宇治上神社と宇治神社、そのほかにもいろいろと見どころ満載です。
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醍醐駅から東西線とJR奈良線を乗り継いでJR宇治駅到着
最初の目的地の三室戸寺はバス便がないので、駅前からタクシーに乗りました。
平等院の混み具合を運転手さんに聞くと、今日はそれほどでも無いというので、ほっとしました。さすがに人混みはうんざり。
13:07 三室戸寺 到着三室戸寺 寺・神社・教会
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さっきの醍醐寺の混雑っぷりが嘘のような静かな境内。
花の寺として有名で、紫陽花のシーズンは大混雑するとか。
拝観料500円はオフシーズンでは高額。札所じゃなければパスするところですが。 -
参道の上り坂を上がっていくと朱色の門が現れる。右側の山裾は庭園になっています。
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花が咲くシーズンは臨時のバス便があるらしい。
今はマリモのようなつつじの中に、ポツンと孤高の白いコブシが印象的。 -
参道は石段になりました。
伝わる縁起によると、光仁天皇が宇治山の滝から出現した千手観音を、宇治の離宮に祀ったので「御室戸寺」。その後も花山天皇、白河天皇と三帝の離宮となったので
「三室戸寺」になったそうです。 -
石段を登り切ると、いきなり変な爺さん・・失礼、宇賀神さんがいました。
財運金運の神様で、撫でると財運が付くそうです。 -
明星山 三室戸寺 本山修験宗別格本山
ご本尊は 千手観音 西国三十三所 10番札所
伝説による創建は770年となっていますが、正確なことは分からないようです。
巡礼の団体さん、納経が終わったみたいで、案内役の人がバスの集合時間が告げています。 -
朝鮮鐘の龍頭、撫でるとお金がかえるという。
昔のお寺の鐘の龍頭で、秀吉の武将増田長盛が龍頭を切り取って置物にしたところ、病に倒れてしまいます。
病は梵鐘破壊の祟りと、鐘をお寺に返そうとしますが、お寺は受け付けませんでした。
長盛は陳謝し病気平癒の祈祷を受けると病は癒え、後日鐘はお寺にかえります。
この鐘の龍頭をなでると金(鐘)がかえると伝えられているそうです。 -
いやいや、いろんなものがありますよ、このお寺。(笑)
お次は、上から目線のウサギ。狛兎なんだそうです。
ウサギの抱えている玉の穴から両手を突っ込んで、中にあるたまご型の石を立たせると願いが通じるそうです。
やってみましたが、根気がなくて無理。根性無しです。 -
ウサギの向かい側は牛。口に玉をくわえてて、玉をなでると勝運がつくそうで。
こちらもいろいろ伝説があり、その伝説になった牛の木造はお腹の中に納められていて、
穴をのぞくと見えました。 -
境内には蓮の鉢がたくさん並んでいます。7月は蓮の花が綺麗だそうです。
本堂の右側の阿弥陀堂は親鸞聖人の父 日野有範のお墓の上に建てられとか。 -
奥の三重塔の周りは花の咲く木がたくさん植えられて、桜と木瓜が綺麗でした。
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巡礼の人たちが帰ってしまい、参拝者は数人だけになってしまった。
とても静かで、鳥の鳴き声が聞こえてくる。 -
御朱印を頂きました。ちなみに2017年は西国巡礼開設1300年。
記念の朱印が押されます。 -
芭蕉の句と浮舟の御朱印
浮舟は源氏物語の宇治十帖に登場する女性です。
昔、宇治十帖にちなんだ「古跡」が設けられて、たくさんの人がゆかりの地を巡っていたんだそうです。
ブームも去った250年前に境内にあった浮舟古跡社を石碑に改め、ご本尊だった浮舟観音はお寺に移されます。
今は「聖地巡礼」と、アニメで描かれた場所を巡るのが流行っていますが、大昔の人も同じような事をやっていたんですね。 -
13:40 さわらびの道を歩いて宇治上神社に向かいます。
観光道路はベージュの舗装に中央が石畳。迷うことなく歩いて行けます。 -
何度か角を曲がり、歩いて行きます。
素敵な名前の道ですが、いたって普通の住宅街の道で、何もありません。 -
13:56 宇治市源氏物語ミュージアムの裏を過ぎると、突然お金のかかった遊歩道と休憩用のベンチなどが現れます。
気分は「哲学の道」って感じですが、さすがに真冬はイケてない。 -
13:57 宇治上神社に到着、今までとはうってかわって、たくさん人がいる。
宇治上神社本殿 拝殿 寺・神社・教会
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宇治上神社 うじがみじんじゃ 式内社
祭神 菟道稚郎子 うじのわきいらつこ 応神天皇 仁徳天皇
延喜式神名帳にある「宇治神社二座」は宇治上神社と宇治神社に比定されています。 -
綺麗な水の「桐原水」
宇治七名水の一つで現存する最後の一つ。 -
拝殿の奥に本殿 (本殿)五間射流造 内殿に三棟
式内社の宇治神社二座はこの内殿の左右の二座とも、宇治上神社と宇治神社ともいわれ、はっきりしていないそうで。 -
本殿の覆い殿はカメラには収まらない・・・。
平安時代後期に伐採された木材が使われており、日本最古の神社建築。
これが世界遺産に登録された理由かな。 -
宇治上神社の御朱印はいろいろあるんです。
授与所の前のテーブルに見本が掲出されております。迷います、だってとっても綺麗なんだもの・・・。
まずは御朱印帳に墨書きしていただいた御朱印。 -
茶加美 宇治茶にちなんだ抹茶色の紙の御朱印 日付入り
紫式部にちなんだ紫色の神に「離宮」の金字 日付入り -
こちらも宇治茶色の紙に金字の「離宮大神」の御朱印 日付入り
一日枚数限定の季節の御朱印
「春」は4色 日付なし。 -
「花」は透き通る和紙の御朱印 4色 日付なし
枚数限定の御朱印は午前中じゃないと揃わないかもしれません。
どの色もとても綺麗で、全部欲しい気持ちをぐっと我慢して、厚紙と薄紙を1枚づついただきました。
すっかり乗せられているのに、商売上手なんて言葉も浮かぶ。 -
写真ではうまく伝わらない若草色のきれいな御朱印帳を頂きました。
あれぇ、こっちが表紙ですよって言われたのは、神社名が書いてある方だったかな・・・忘れちゃった。 -
こちらが正参道で、鳥居と桜と、斜めにかたむいたポーズをとって、奥様に撮影してもらってるオッサ・・おじ様。桜バックでいい記念になりますね。
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14:13 宇治上神社の鳥居から2分で 宇治神社 式内社
宇治上神社とは対になっていましたが、明治に入って別れます。
祭神 菟道稚郎子命 うじのわきいらつこのみこと宇治神社 寺・神社・教会
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こちらも創建は不明 応神天皇の離宮(桐原日桁宮)跡で、皇子の菟道稚郎子命の宮居の跡と伝えられています。皇子の死後に神霊を祀ったのが始まり。
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神使の兎は、みかえり兎。
菟道稚郎子命が河内から宇治に向かう途中、道に迷うと、一羽のうさぎが現れて、何度も振り返りながら道案内をしてくれたんだそうです。
ちゃんとついて来てる?よしよし。
なぜか日本の神様は動物が道案内や道中の安全を守ってくれるというお話が多い。 -
京都の神社は本殿の前に門があり、その前には舞殿(拝殿)というパターンが多いのですが、ここは舞殿と門の間に石段がありました。
本殿は国の重要文化財です。
こちらは世界遺産には組み込まれず。 -
参集殿で御朱印を頂きました。
扉が閉まっているので、インターフォンを押すと、奥から出てきてくださいます。
前のオジサマ、御朱印帳に由緒書やらパンフやら挟んであって、記入ページを開くのに格闘中。「お先にどうぞ」と順番を譲っていただきました。ありがとうございます。
私、そのくらいなら、待っていてもよかったんですけど・・・。 -
オリジナル御朱印帳に描かれた兎がとてもかわいくて、思わず衝動買い。
最近はどの場所も、再訪できないかもしれないので、迷ったら頂くことにしています。
人生は意外と短かったりするので。 -
鳥居は宇治川に面しています、橋を渡った対岸は平等院。
川を渡る前に、寄りたいところがあるので川に沿って歩いて行きます。 -
14:27 開運不動尊正覚院 開運というのでお参り、道路から見上げる石段の上にお堂があります。
隣接する寺務所の玄関に草履があるので、御朱印いただけるかと、インターフォンを押すも応答無し。
玄関脇のベンチに座っている二人のご婦人が、関係者かと思い、ご住職がいらっしゃるか聞くと、「さあ?」という返事、あれ?どうもただ休憩していた方々だったようです。数分待つも、どなたも出てこないので退出。開運不動尊 正覚院 寺・神社・教会
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さらに川沿いの道を進んで 放生院(橋寺) 雨宝山 放生院
604年に創建されたと伝えられます。ご本尊は地蔵菩薩橋寺(放生院) 寺・神社・教会
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境内は参拝者も少なく、静かで、桜の木ががあちこちにあって、どれも見頃。
枝垂桜は小ぶりですが、とても綺麗。 -
昔、宇治橋を管理していたので、橋寺ともよばれています。
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宇治川の浮島にある十三重塔は このお寺の塔で 1286年に建立されたものです。
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このお堂の中に、宇治橋架橋の由来を刻んだ石碑が保管されています。公開は期間限定の有料。
宇治橋断碑と呼ばれていて、境内(河原とも)から発見されたもので、石碑の三分の一だけ。残りは所在不明。
日本現存最古の石碑の一つです。 -
御朱印を頂きました。
本堂のご本尊拝観は有料で500円
御朱印帳を受け渡しするときに、障子が開いた隙間からちらっとお参りさせていただきました。 -
御朱印を頂いた時に、「今日はどちらからお越しですか」問われたので埼玉からと答えると、東京日本橋で開催される西大寺展の入館招待券を頂きました。
お寺の檀家さんは、この辺りの人が多くて、東京は遠くて行かないとおっしゃるので、ありがたく頂くことにしました。 -
14:47 さらに宇治橋の袂を横切って、彼方神社 おちかたじんじゃ
式内社の「宇治彼方神社」の比定社です。
日本書紀の神功皇后の条にある「彼方の疎林(あらら)の松原」はこの地のことだというので、かなり古い歴史のある場所。 -
祭神 大物主命
源氏物語 宇治十帖の 「椎本」の古跡
平安時代は境内に二本の椎があり 椎ヶ本社といったそうです。 -
宇治橋は渋滞中。
宇治川は琵琶湖から流れ出し、桂川と木津川と合流して淀川になるって、今回初めて知りました。お勉強になりました。 -
橋の袂はお土産屋さんと茶屋があります。来た道を戻ります。
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せっかくなので、道路じゃなく、護岸の上を歩いて行きます、この辺りは河原がなく、対岸には公園になっている中州の島があります。
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宇治神社の前を過ぎてさらに歩いて行くと福寿園の宇治工房があります。
お茶の販売のほか、甘味や茶そばを味わったり、お茶づくりの体験や、茶道の体験もできます。
今回はさらりと一階のショップを流して終わり。福寿園 宇治茶工房 テーマパーク
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向かい側には「朝日窯」のショップ。茶器を扱っています。
宝瓶という形の急須は持ち手がありません。品質の良いお茶は温度の低い湯を使うので、持ち手が無くても熱くない、玉露を味わうための茶器。
お茶も高額ですが、器も高額。 -
橋の袂には源氏物語宇治十帖の浮舟の像。二人のイケメン王子様に愛される浮舟のお話です。もちろんフィクション。
今は女性が自力で人生を切り開いて生きていく時代、いわゆる三角関係で思い悩み自殺まで考える浮舟は、現代の女性の共感を得ることはできないでしょう。
で、あなたは、どうしたいの?え?どっちでもいいの?・・・(*´Д`) -
朝霧橋を渡ります、さっき見た宇治橋。
朝霧橋 名所・史跡
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塔の島は工事中で立ち入り禁止、重機が入って轟音が鳴り響いてます。
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振り向くと宇治神社の鳥居が見えます。
対岸に渡ると、宇治のメインイベント、平等院はすぐそば。
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