東欧12カ国巡り18Жバールからコトルへ海岸道を行く

2017/06/20 - 2017/06/21

アルバニアからモンテネグロへバスで国境越え。最初は山ばかりであったが、やがてアドリア海沿いのリゾートを結ぶ旅。モンテネグロへ入ったら急にバス代が高くなった。英語は宿では通じず、町中ではそこそこ通じた。
【交通】
6/20 Shkoder 9:00 ⇒ Ulcinj 10:13 ミニバス　5ユーロ
6/20 Ulcinj 10:28 ⇒ Bar 11:02 バス　2.5ユーロ
6/21 Sutomore 11:07 ⇒ Kotor 14:45 バス　6ユーロ
6/22 Kotor 5:10 ⇒ Budva 5:47 ミニバス　3ユーロ?
【宿泊】
6/20 Guest House Dragomir 二段ベッド個室、ホットシャワー付　9ユーロ(Booking.comで予約)
【地理】バール：4万人、標高4ｍ　コトル：2万人、標高10ｍ
【為替】1レク≒0.92円、1ユーロ≒124円

エリア コトル(モンテネグロ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.0
• 交通: 3.0

ウルツィニ行きの国際ミニバスはROZAFAホテルの前に停まっていた。客はたったの3人だが定刻９時に出発。これを逃すと次は14:30なので乗れてほっと一息。パスポートは車掌に預ける。途中で1人乗ってきた。

9:28 国境着。数台並んだ車の右隣のレーンですぐに審査開始。
9:35 審査完了。1人の乗客だけ荷物検査を受けた。

モンテネグロに入国後すぐ「牛に注意」の標識を見る。

モンテネグロとは”黒い山”という意味。確かに山がちの地形が続いた。

10:13　ウルツィニのバスターミナルは改札バー付。

ウルツィニも観光地だったが海岸まで少し離れていたので観光はしない。
10:28発のバール行きを買う。

バスの終点はブドヴァなのでバールで途中下車が必要。

前方にアドリア海が見えてきた。1998年に見て以来だ。

バールが近づいてきたのでGPSで現在地を確かめると駅へは行ってくれそうにない。

駅まで最短距離と思われるあたりで運転手に申し出て下車する。何もしなければ2㎞先の町の中心で降ろされるところだった。

カトリック教会が見えるラウンドアバウトを左折して700ｍ進むと駅に着くはず。

歩いていると地域住民が水汲みに来ていた。ミネラルウォーター工場だろうか？

駅の手前にバスターミナルがあり、カフェが併設してあった。ちなみにベオグラードまでのバス代は27ユーロとのこと。

左折した一番奥が鉄道駅。ネット情報では2日前までに購入すれば半額ほどに割り引かれるそうだが、そんな割引は無かった。

それでも予定を確定させたいので3日後のベオグラード行きを買う。基本運賃21ユーロ、一番安い寝台が6ユーロで合計27ユーロ。座席も選べたが3ユーロしか違わないので迷わず寝台を買う。

ホームをうろついてみる。暫く待つと列車が入ってきた。近郊列車のようだ。折り返し大勢の客を乗せて走り去る。

駅横にはSLの展示。

再びカトリック教会の前を通って町の中心へ。

万博パビリオンみたいなショッピングモール。

聖ヨハン・ウラジミール寺院。この町の教会は新しくて立派。

入口を入ってすぐの円形ホール。床の模様もきれい。

ヨハン・ウラジミールとは１１世紀のドゥクルジャ国（セルビア＆モンテネグロ付近）の王。下段のマリア様の左隣りのイコンがその王様。

海辺に建つ建物はニコラ１世の夏の宮殿。

今夜の宿まであと4㎞、ビーチを見ながら歩く。

気取らない庶民的なビーチ。鉢植えに使うとよさそうな石がごろごろ落ちている。みんなで維持管理して楽しんでるんだろうね。

道路を歩いていると別のビーチが見えてくる。日陰を見つけては休憩。

暑い。飛び込みたくなる海の青。

入江があればそこはビーチ。

宿があるSutomoreの町に入る。最初は”スモトレ”と間違えて読んでいたので「相撲とれ」と憶えたが、ストモレの間違いだった。「スト漏れ」に記憶を訂正。

地図上で宿までの近道を選んだら物凄い坂。でもどこかでは上ることになる、と思ったら次に凄い下り坂。結局めざす宿は坂のだいぶん下の方にあった。ポートモレスビー作戦のような失敗を犯してしまった。

宿の名前”ドラゴミール”はオーナー家族で唯一英語がしゃべれる息子の名前だったが、彼は外出しているか寝ていることが多いので、代わりに世話をしてくれたのはお母さん。英語率０％だがとにかくよくしゃべる。

ウェルカムコーヒーといきなりラキヤ（蒸留酒）。それとイチジクを煮たようなものをくれたがこれは不味くてパス。同席のドイツ人カップルも「全く聞き取れない」と言っていたが、その割によく合わせていた。

部屋は二段ベッドをシングルユースという変わったタイプ。トイレ、シャワーが個室にあるのはいいが、トイレのパイプから水漏れが激しく半分以上は床に流れる。そのうちパイプが抜け落ちた。
モンテネグロではどの宿も一泊当たり税金１ユーロ加算されるようだ。

宿から線路までは歩いて５分の近さ。３日後に乗る寝台特急が時間通りにやってきた。

ストモレは斜面に家がへばりつく風光明媚な田舎の集落。宿の近くにはほとんど店が無い。

ビーチまでは秘密の抜け道を通って10分。

ビーチまで来れば賑やかでリゾートっぽいのだ。スーパーもある。

アーチ橋が絵になるなあ。列車が通ればなおよいのだが。あっ！そうだ！

バール駅で時刻表を写真に撮ってあったので、列車を待ち伏せしてにわか撮り鉄。

宿の近くのお宅の前を何度も通ったのですっかり顔見知り。列車を待つ間コーヒーとパンをご馳走になった。英語は通じなくても適当にコミュニケーション。

怪しげな酒なのか調味料なのかを売る露店。

ビーチのサンセット。

夕暮れ時で涼しくなり人通りが増えてきた。

ガチャガチャは日本だけかと思ったら、ヨーロッパでもときどき見かける。しかもこれはかなり個性的なシステム。左はバスケットコートを転がって出てくるのかな？

ゲストハウス・ドラゴミールの一階はお母さんが仕切る商店。

6月21日(水)　ニンニクを炒めてからサラミ、タマネギ、ジャガイモ、マカロニを加えて朝からガッツリ食べる。
チェックアウトが10時では早すぎるので、レイトチェックアウトをリクエストしたが回答がない。3階で寝ているドラゴミールを起こして12時までいることを伝えた。
別れ際、お世話になったママとハイタッチ。

ビーチ沿いを歩いてストモレの中心へ。

0.8ユーロのピザ。ビーチの前だとこの二倍はする。

梨やスモモのラキヤを売っていた。果物が原料なのに味はフルーティーさを感じない。

バスターミナルにはインフォメーションがあるだけで、バスは道向かいの停留所で待つ。コトルまでは6ユーロ。値上がりしたらしい。
11:07　少し遅れてバスがやってきた。

ストモレからブドヴァまでは入り組んだ海岸線が続く。

バスの中から入江の町がいくつか見えた。

中でも出島のような屋根の密集した小島は帰りに寄ってみたい。

14:45　コトルにやっと到着。途中でバスがティヴァト空港まで往復したので時間が余分にかかった。

コトルは山が海まで迫りくるド迫力な地形だ。

まずは町の入口にある南門から城壁に上ってみる。

南門 (コトル) 史跡・遺跡

道が整備されていないので誰も登ってこない。

棘のある草がときどき生えていて通り抜けるたびに被害を被る。

一人だけアジア系の男性が後から登ってきた。軽く挨拶。

そして追い越して登っていったが、途中の砦のところで何かに驚いて降りてきた。「大きな蛇がいたよ。その先へは進めない」

ということで中腹まで登ってよしとしよう。
ここから見下ろすコトルの景色は本で目にする写真より左よりになっていると思う。真下にコトル湾と右側に世界遺産の旧市街が広がる。

再び棘をかき分け斜面を慎重に下る。石段になってほっと一息。

石畳の路地を伝って旧市街の中へ。

歩いていると、こういう小さな広場にいくつも出会う。

路地のショーウィンドウ

聖トリプン大聖堂のある広場に出た。

聖トリプン大聖堂 寺院・教会

スヴェタ・ニコラ広場に建つ二つの教会のうち小さなほうが聖ルカ教会。外観は地味。

聖ルカ教会 寺院・教会

1195年創建当時のフレスコ画らしきものがあった。表情が漫画っぽい。

内部はとても小さく、ここに無ければ素通りしている。十字架の先が風車風なのは初めて見た。下の鼻髭みたいなのはよく見ると魚だ。

カトリック教会として建てられたが、1657-1812年までは正教会とカトリックの両方の祭壇があった。その後は正教会へ。

同じ広場に建つ聖ニコラ教会。1909年創建の新しい正教会。

聖ニコラ教会 寺院・教会

ずい分とすっきりした印象。ここには東洋人の観光客も多かった。

時計塔　1602年建設。

時計搭 (コトル) 建造物

正門から城壁を出る。左側に見える観光案内所で簡単な観光地図が貰える。

正門 (コトル) 建造物

城壁の外をシュクルダ川が流れて湾に注ぐ。角の円錐台がカムパナの塔。

カムパナの塔 モニュメント・記念碑

シュクルダ川の少し上流。

シュクルダ川 滝・河川・湖

ショーウィンドウの前で猫が寝込んでいる。

城壁入口に近い水道が人気。みなペットボトルに詰めて飲んでいたので、こわごわ一口だけ口に含む。味はまあまあ。少なくとも鉄っぽい味などはしないし硬さも感じない。

川の西側でカメリア・スーパーを発見。

夕暮れ時の波止場。細長い湾の対岸にも山がせり立っている。

コトル湾の夕暮れ。

旅行中で一番まずかったビール。苦味が顆粒の風邪薬っぽい。

夜の散策。シュクルダ川と城壁のライトアップ。

路地も明るくて歩きやすい。

もうすぐ10時という時間に教会の前でピアノのコンサートを発見！

ポーランド人のピアニストがショパンのマズルカを弾いていた。3曲ほど聴いたらコンサートは終了。意外とあっさりしていてアンコールは無かった。もう少し早く発見していればよかったけど、聴けただけでもいい気分になれた。

夜中にライトアップされた船着き場。

今夜はバスターミナルで仮眠。

この旅行記へのコメント （2）

• ノスタルジアさん 2019/10/12 20:42:56

  バールからコトルまで

  今晩は、ノスタルジアです。
  14:45　コトルにやっと到着。途中でバスがティヴァト空港まで往復したので時間が余分にかかった。
  と書かれていますが、全てのバスが空港まで往復するのですか？
  実はまだ計画だけですが、来年の5月にバールからコトルまで行きたいと思っています。
  

  Halonさん からの返信 2019/10/13 09:33:17

  Re: バールからコトルまで

  こんにちは
  ノスタルジアさん
  コトル行きのバスですが特に空港経由を選んで乗った訳ではないのですが空港経由しました。コトルから戻るときのバスは記憶が定かではありませんが早朝にブドブァまで直行したような気もします。
  来年5月が楽しみですね。私も同時期に次の旅を画策中です。