
2017/06/01 - 2017/06/03
30位(同エリア249件中)
Halonさん
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ルーマニア北部の町ヤシはバックパッカー向けの宿が少なそうなので野宿してみた。緯度の高いヨーロッパの夜は実質6時間ほどだし、早朝の列車に乗れば眠れるだろう。結果的には相席の人と喋っていたので眠ることはなかったが。
翌日のブラショフで泊まるつもりの宿は門が閉まっていて入れず。だんだん深みにはまる。
【交通】
6/1 Kishinev 8:15 ⇒ Iasi 12:10 ミニバス 154.5レウ
6/2 Iasi 5:05 ⇒ Brasov 13:23 特急 IR1541 60.4レイ
6/3 Brasov 6:15 ⇒ Sighisoara 9:25 普通 R11501 18.3レイ
【地理】ヤシ:31万人、標高60m ブラショフ:28万人、標高600m
【為替】1レウ≒6.1円、1レイ≒27円、1ユーロ≒124円
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 4.0
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ヤシ駅はバスターミナルの真向かいにあった。
ヤシ 駅
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切符売り場は20人ほど並んでいたので、後でまた確認に来ることとする。
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駅から1.5㎞ほど歩くと巨大な文化宮殿が見えてきた。
文化宮殿 城・宮殿
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宮殿の階段を上り庭園を見渡す。
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宮殿の中は複数の博物館として利用されている。
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宮殿のすぐ前にある聖ニコラエ ドムネスク教会。ヤシ最古の建築物。1492年シュテファン大公治世下に建造(歩き方)。
聖ニコラエ ドムネスク教会 寺院・教会
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内部は聖人や聖母マリアのフレスコ画で埋め尽くされており、ここを見られただけでヤシを歩いた甲斐があった。
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奥には黄金の主祭壇。
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外壁の聖人画が鮮やか。
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宮殿の横には巨大ショッピングセンターがあり、無料のロッカーもあったので荷物を入れて身軽になる。
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センター内の特設ステージでは子供のど自慢大会をやっていた。空調がありがたい。たぶん外は30度を超えていた。
ラマダ ヤシ シティ センター ホテル
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ルーマニアは町中で両替屋を全く見かけない。ウクライナやモルドバの繁華街では両替屋だらけだったのに。ショッピングセンター内でようやく一カ所見つけて両替。50ユーロ札を出して30ユーロ分だけ両替したいと言うと「ユーロの釣りが無い!」とあごに手をついたまま面倒くさそうに言われた。最初にしゃべったルーマニア人の印象最悪。しかたなくなけなしの20ユーロ札を出す。
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スーパーで食料調達。レジで計算が終わるとレシートを渡され出口の自動支払い機に入金。するとバーコード付のレシートが出力され、それをかざさないと外に出られない仕組みになっていた。
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再び文化宮殿前の通りへ。三聖人教会。1638年建設、モルドヴァ建築の粋とも言える教会(歩き方)。
三人の聖職者教会 寺院・教会
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この教会は外壁の細かい彫刻が特徴。こんな教会初めて見た!
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内部は撮影禁止。天井に翼の生えた牛の絵があったのが気になった。
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円筒形の教会。Catedrala "Sfânta Fecioară Maria, Regină"
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ここはちょっと新しめ。
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イコノスタシスは黄金の5段構造。趣は今いち。立派な円柱もある。ルーマニア正教会はウクライナとはだいぶ違う。
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大聖堂。Catedrala Mitropolitană。正面の塔は修復中。入口上に半球のくぼみを持つ構造。
大聖堂 寺院・教会
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敷地中に設置された青い円筒のスピーカーから聖堂内の祈りの声が聞こえてくる。アザーンの声調に似ているのはオスマン帝国に支配されていた頃の影響だろうか。
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オペラの開催を知らせる巨大な張りぼて。
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トラムが走る通り。バックのドーム屋根が仏舎利のように見える。
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統一広場に立つアレクサンドル・ヨアン・クザの像。1862年にワラキア公国とモルダヴィア公国を統一、ルーマニア公国を成立させた。
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一旦、駅に戻ってシギショアラ行きの値段を聞くと105レイと高かったので、先にブラショフに行くよう変更。ブラショフまでは60.4レイ。バスならシギショアラまで山越えのショートカットで行けるはずだったのに、現地で聞くのを忘れていた。
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再び文化宮殿へ。シュテファン大公の像。
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夜9寺半頃から宮殿のライトアップが始まった。
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宮殿前の公園では暗くなっても子供が遊んでいて安心。ヤシでは有料のトイレすら見つからなかった。唯一、宮殿近くの地下駐車場にあったので、そこを何度も利用。
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宮殿の斜面の芝生にシートを敷いて寝転がる。そのうち寝てしまう。
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0時前に警備員に起こされた。この時間になっても何組かのグループが騒いでいる。
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宮殿の外周を回って駅へ向かう。
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6月2日(金) 5:05発のブラショフ行き特急は8人コンパートメントの指定席。
6/2 Iasi 5:05 ⇒ Brasov 13:23 特急 IR1541 60.4レイ -
8:06 Adjud駅で進行方向が変わった。席を窓側に移動。
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9:47 Comanesti駅に停車。この間かなり北に遠回りするルート。
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11:00 Livezi Ciuc駅に停車。トランシルバニア地方の田舎駅。
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同じコンパートメントには女性が5人。旅行スケジュール表を見せたら興味を持ってくれた。
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その中のカタカナを見て女性の1人が大喜び。オリエンタルな絵文字に見えたようだ。それから一緒に写真を撮ろうということになった。
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その後はネクタリンや皮をむいてあるリンゴを貰ったり、ピクニック気分♪
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途中から窓の上半分を全開にして車窓を撮る。
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13:28 ブラショフ駅に到着。お世話になった機関車。
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駅前から宿の方向へ歩く。
ブラショフ駅 駅
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標識の赤い形が特徴的。
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セントピーター&セントポール教会 Biserica Sfin?ii Apostoli Petru ?i Pavel
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無名の正教会でも内部のフレスコ画は一見の価値あり。
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当たりをつけておいたHostel Crisandyに来てみたが、チャイムを押しても反応が無い。この事態は想定していなかったので、他に適当な安宿を調べておらず困った。
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取り敢えず町の中心部へ。
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小さなオペラハウス。
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昇天教会(オールド・ブラショフ正教会) Biserica Adormirea Maicii Domnului 1782年 バロック様式
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敷地内の鐘。
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エントランスの絵が美しい。
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ここも訪問者が少ないようで、管理人の女性が快く受け入れてくれた。
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古い家並みが連なるルンガ通り。正面はトゥンパ山の展望台。
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噴水に子供たちが入って遊んでいる。いい陽気だ。 Fântâna din Parcul Rudolf
けん玉をする男の子をときどき見かけた。 -
入口に孔子学園と書かれた建物。
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ムレシェニロル通りは色違いの町並みが綺麗。
ムレシェニロル通り 散歩・街歩き
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スファトゥルイ広場まで到着。
スファトゥルイ広場 広場・公園
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広場の奥にそびえるのが黒の教会。高さ65mのトランシルヴァニア最大の後期ゴシック教会。1689年ハプスブルク家の攻撃に遭い外壁が黒焦げになった(歩き方)。
黒の教会 寺院・教会
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内部は極めてドイツ的で質素。
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中心部から徒歩15分の聖ニコラ教会。内部は撮影禁止。
聖ニコラ教会 寺院・教会
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外壁には擦れたフレスコ画が一面に残っていて趣がある。
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ここにも外に素朴な鐘楼がある。
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広場には祠のようなものが建っていた。トリニティイリーバートTroi?a lui Ilie Birt 1738年建設。
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壁画の顔が部分的に削り取られている。
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要塞博物館。
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町とトゥンパ山の間にある城壁。
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城壁の切れ目から町へ下りる。
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スファトゥルイ広場近くの歩行者道路には両替屋が複数あった。ルーマニアに来て初めて見た。
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トゥンパ山に登るかわりに丘の上の城に登ってみる。
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まずは麓の受胎告知教会へ。 Biserica Buna Vestire ビザンチン様式。
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カーペットが敷かれモスクのようにも見える。壁画の原色度が強い。アーチ部分まで漏れなく聖人画で埋められている。
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10分ほど歩いて丘の上の城に到着。ブラショフ城というのだろうか?上から見ると四角形の角が五稜郭のように菱形に出っ張っている。
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ここから町を眺めると角度がちょっと浅め。
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城の横ではイベントをやっていた。出店や特設ステージが見える。
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街の北西側の城壁の外はひんやりしていた。
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急な階段を上ってホワイトタワーへ。
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半円筒形をした高さ20mの砦。1494建造。
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真下に広場が見える。
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少し南西にあるブラックタワー。
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ブラショフの町は12世紀にドイツ商人(ザクセン人)が建設。ルーマニア人はこのスケイ門から城壁内へ入ることを禁じられていた。
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歩行者道路を通って駅へ。この通りには日本人ツアー客もいた。
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この日は結局ブラショフ駅で寝た。途中で警備員に起こされ、椅子を3つ占領しないように注意された。それで2つだけ占領してまた寝る。椅子に寝ている人が数名、座っている人が10名ほどいた。
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6月3日(土) 6:15発の普通列車でシギショアラへ。30分以上前から停まっているので席を確保したほうがいい。各コンパートメントには1~2人ずつ座っていたので、1人のご婦人の向かいに同席させてもらう。
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普通列車の二等車だが6人掛けコンパートメントで頭を支える部分が大きくて寝やすい。自由席なのもいい。
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恰幅のいい男が乗ってきた。ご婦人と知り合いらしい。鉄道職員だから切符は要らないそうだ。「グレートワークなのに給料はこれっぽち」と何度か指の間を狭くして見せられた。熱心なカトリックでもあるらしく「モハメッドもブッダも神じゃない。神はキリストだけだ」と主張していた。こんな連中同士じゃ戦争にもなるだろう。
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「羊の群れがいるあたりが自分の土地だ」と言って男は降りていった。
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トランシルヴァニア地方の牧歌的な風景。
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9:30 ほぼ定刻にシギショアラ駅に到着。
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