今は昔　ソ連崩壊 間もないモスクワ

1993/08/26 - 1993/09/01

今は昔のことですが、仕事で訪れた国での小旅行の思い出を綴ってみました。今ではずいぶんと変わっている、あるいはそのままかも知れません。それはお国柄を表していることでしょう。
アラル海沿岸の調査のためウズベキスタン訪問時のことです。モスクワでウズベキスタンへのビザを受給に時間をとられ、期せずしてモスクワ滞在が長くなり、ソビエト連邦が崩壊して２年弱の時期のモスクワを知ることができました。

エリア モスクワ(ロシア)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

モスクワ、シェルメチボ空港では入国手続きで２時間。現金を数十万円所有していたため、別室でそれをチェックされ、出国時に支出額とその領収書の確認を指示されました。大変な国に来てしまいました。そしてこの市内。ソ連崩壊後の約２年後の状況です。走っている車のサイドミラーがありません。聞けば、盗まれてしまうそうです。タイヤも同じだそうです。

シェレメーチエヴォ国際空港 (SVO) 空港

ここはウズベキスタン大使館。入国のビザを申請。ところがなかなかおりません。３日後に来てくれと言われました。

ロシアの受け入れ先のゾーン博士が街を案内してlくれました。
モスクワは大なる田舎町でした。

モスクワ川越に見るクレムリン。旧共産圏はこんな所だけは実に立派です。

大クレムリン宮殿 城・宮殿

実にきれいで整然とした街並みのように見えます。

赤の広場に向かっています。

クレムリン宮殿。荘厳で美しい尖塔です。

聖ワシリー聖堂。ロシア正教の寺院で、赤の広場の入り口あたりにあります。カラフルで愛嬌のある構えです。

聖ワシリイ大聖堂 寺院・教会

広大な赤の広場、圧倒されました。広場は石畳が敷きつめられていました。

クレムリンの前にあるレーニン廟。

赤の広場 広場・公園

廟の前は衛兵で守られていました。

レーニン廟の向かいにはグム百貨店がありました。この頃はたいしたものがない百貨店、十貨店というような感じでした。　

とはいえモスクワです、帝政時代の立派な街並が残っていました。

こんな光景もあり、少しはきれいなモスクワを見た感じ。

ゾーン博士がモスクワ大学にいってみようと提案。
高台にあるこの権威的な学舎の大学に行きました。

モスクワ大学 建造物

モスクワではこんな立派な建物は大学だけと思いました。学問無くして国はないといっているようです。

門扉には各学部のプレートが並んでいました。
これは地質学部の紋章。
門の近くにいる若者が地質学部の展示室に案内すると話しかけてきました。是非お願いする言うと一人○○ルーブルと極めて現金なことをいってきました。

地質学部の展示室は最上階、つまりこの建物てっぺんにありました。ソ連、ロシアでの地質学の地位の高さに敬服しました。

ソ連の地質学の特徴の一つは、地質構造の形成を上下運動で説明することです。
今はプレートテクトニクスでの水平運動で説明しますが、４０年ほど前の我が国の地質学も上下運動で造山運動を説明していました。

ヨーロッパの地質構造図。この展示室は素晴らしいものがいっぱい。基礎理学の水準の高さを実感しました。

その地質学教室から眺めたモスクワの街。

大学の入り口で記念撮影しました。

ウズベキスタンのビザが発給されたのでドモジェドヴォ空港から出発です。早朝４時か５時の出発でした。

モスクワ ドモジェドヴォ空港 (DME) 空港

空港の写真は待合室も撮ってはいけなかったのかも知れません。
これからすごい飛行機でウズベキスタンのヌクスというアラル海近くの街に行きます。そのはなしは後ほど。