今は昔　ブラジル・アルゼンチンの大飛沫

1992/07/12 - 1992/07/13

今は昔のことですが、仕事で訪れた国での小旅行の思い出を綴ってみました。今ではずいぶんと変わっている、あるいはそのままかも知れません。それはお国柄を表していることでしょう。
パラグアイでの仕事の合間に隣国との国境付近にあるイタイプダムやイグアス滝の見学で、ブラジル、アルゼンチンを訪れました。日本とは恐ろしいほどの規模の違いにびっくりしました。

エリア イグアスの滝周辺(ブラジル)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

パラグアイのアスンシオンから車で東へひたすら走りブラジル国境へ。
パラグアイ、ブラジルの国境を流れるパラナ川。それを堰き止めたイタイプダム。
信じられない規模をもったダムです。
高さ196m、ダムの長さ10km！、しかもダムの形式が、中空重力式コンクリートダム、バットレスダム、ロックフィルダム、アースダムとこんなダムはここしかないでしょう。

イタイプー ダム 滝・河川・湖

今は有料となっているようですが、私が訪れたときは無料で案内していただきました。

洪水吐から流れる余水の勢いは見事としか言いようがない！

パラナ川に戻っていきます。

この迫力はまずほかでは見られないのではないでしょうか。

この中に発電機が並んでいました。この部分はバットレスという形式のダムです。コンクリートを節約する形式ですが、構造が極めて複雑です。

ダムの案内はこのバスで要所要所でストップして中央の女性が説明してくれました。

この部分のダムはロックフィル形式です。

ロックフィルダムはこのような岩石を積んでできた堤体です。この中に水を通さない粘土層が入れ込んであります。

貯留域です。まるで海のようで、貯水量は２９億m3とものすごい量です。

この辺りの地質はパラナ玄武岩という白亜紀の火山活動の溶岩流です。この玄武岩溶岩流の規模は広く大西洋の向こうのアフリカにも分布しています。

ダム見学の後はブラジルのfos de iguasuという街に泊まりました。

イグアス滝の観光には至近のまちでこんなホテルに泊まりました。

翌朝はイグアスの滝。この滝はブラジル・アルゼンチンの国境を流れるイグアス川の滝。入り口から圧巻です。

イグアスの滝 (ブラジル) 国立公園

音も飛沫も大きく飛んできます。

これが悪魔の喉笛と呼ばれる滝です。

悪魔の喉笛 滝・河川・湖

この滝はパラナ玄武岩溶岩流の浸食によってできた滝です。溶岩の亀裂に沿って滝が伸張し、また一枚一枚の溶岩流によって段差ができていて、色々な形状ができています。

圧倒される景観です。

見る位置により虹も出現。

怖いような、神々しいような。

吸い込まれそうな瀑布です。

ここまで行くと全身水っぽくなります。

バスでブラジルからアルゼンチン側の滝に向かいます。

アルゼンチン側からは滝の上流から滝を楽しめます。

イグアスの滝 (アルゼンチン) 国立公園

こんな落差を積み重ねて滝ができています。

がけの下に落石が堆積しています。滝は常に後退しています。

流れ落ちる水量のデカさには驚きます。音もハンパじゃないですよ。

足下も落ちそうで不安でした。

この滝は世界三大瀑布の一つと言われていますが、世界最悪の滝、高所恐怖症の私にとって。忘れられない体験をしました。素晴らしい！！！！