今は昔　スマトラの世界最大カルデラ湖

2001/05/01 - 2001/05/06

今は昔のことですが、仕事で訪れた国での小旅行の思い出を綴ってみました。今ではずいぶんと変わっている、あるいはそのままかも知れません。それはお国柄を表していることでしょう。

インドネシアのスマトラ島には多くの活火山があります。そのうちには歴史的に世界規模の災害をおこしたトバカルデラ噴火のトバ湖や、今でも活発な活火山などが多数あります。仕事の合間にそれらを見学しました。

エリア スマトラ島(インドネシア)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: その他
• 交通手段: レンタカー 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

Medanの街からトバ湖を訪ねました。
この湖は世界一の広さのカルデラ湖。74,000年前に起きた世界最大級の超巨大噴火によって陥没カルデラが造られその跡に水がたまり湖となった。
この噴火での火山灰は全世界に積もりました。

中央に見えるのはトバ湖内で最大の島サモシール島。
カルデラ形成後の中央噴火でできたものです。カルデラ湖は巨大すぎて全景をとらえることはできません。

ここは観光地になっています。

カルデラ形成で噴出した火砕流の堆積物が一帯に厚く堆積しています。

カルデラ壁が急崖を造っています。

スマトラ島中央部のBukittinggi周辺の火山を訪ねます。道すがらにあった玄武岩の滝。

Maninjau湖もカルデラ湖である。
5.2万年前の火山噴火によるものと推定されています。

マニンジャウ湖は7X16km、面積100km2，南北に長い長方形の形状をしている。

ブキチンギの街からのMarapi火山。この火山は時折噴火しています。
ブキチンギはアガム高原の中央部に位置する標高930m、人口約10万人の高原の町。軽井沢のように涼しいところです。

ムラピ火山などからの火砕流堆積物がこの辺一帯を覆っています。
日本のシラスと同じように急崖を造ります。

ポンペイのよう火山からに熱雲が流れ、それがこのような堆積物となって残っています。

火砕流堆積物（シラス）の谷を望む展望台です。

展望台からはシラス台地のような景観が眺められます。

これはSinggalang火山。活火山で、同じくブキチンギの街から望まれます。

スマトラ島の中部を赤道が横切ります。道の先の丸い球の辺りが赤道直下。

道沿いには果物の王様、ドリアンを売る小屋がところどころに出ています。これは旨い果物です。空港では持ち込み禁止です。実を冷凍しタッパに入れ厳重に包んでもアウトでした。

ドリアンの木。高木でドリアンが実っています。

ドリアンの木。熟したドリアンが枝から落下してくるそうです。

こうなるとあの芳香？が漂ってきます。スマトラ島は火山とドリアンの島でもあります。