マルセイユに日帰り　両親とフランスその17

2015/08/31 - 2015/08/31

カシからバスでプロヴァンスの首都マルセイユに日帰りで行ってきました。ブルターニュには負けますがプロヴァンスもバスが安いです、40分乗ってたったの2.2ユーロでした。

8月16日〜17日　パリ泊　
8月17日〜20日　ブルターニュ地方・ロスコフ泊
8月20日〜21日　ブルターニュ地方・カルナック泊
8月21日〜24日　ブルターニュ地方・ヴァンヌ泊
8月24日〜26日　ノルマンディー地方・モンサンミッシェル泊
8月26日〜29日　パリ泊
8月29日〜9月2日　プロヴァンス地方・カシ泊
9月2日〜5日　プロヴァンス地方・アルル泊
9月5日〜7日　サントル＝ヴァル・ド・ロワール地方・シャルトル泊
9月7日〜8日　CDG空港近く泊

エリア マルセイユ(フランス)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩

おはようございます。今日はカシからバスでマルセイユへ日帰りしてきます。アパート主のアンマリさんには、私達の乗るストップは時刻表にはあるけれど、なんとバス停がないから、わざわざ前日にバスを待つ場所に連れて行ってもらい、バスが来たら手を振って乗ります合図を送って下さい、とアドバイスしてくれました。2014年夏大人一人2.2ユーロでした。終点で降ります。

Lepilote バス時刻表:

http://www.lepilote.com/presentation/?rub_code=6&part_id=13&redirectdone=1

PASMOではないですが、チャージ式チケット、バスとメトロで使えます。

マルセイユメトロ一日券も全くこれと同じです。

高速バスは国道をビュンビュン飛ばします。隣ではドイツ人の若カップルが水着のまま座っています。これでマルセイユ行くのかい？フランス人は絶対しないと思うな〜、服ぐらいきちんと着なよー。ちなみにカシの町にはここから先は水着でなくてきちんと服を着用して下さい、と看板がありました。

もうすぐ終点です。もうマルセイユです。市場やっている！

アフリカ系のものや‥

ハーブが売っています。バスの中にいるから匂いはかげませんが、楽しそう！

帰りのバスもこの親切な運転手さんでした。でも見た目、行き先などあまりわかりやすくないバスです。運賃は車内で現金で払えます。

さぁ地下鉄に乗って2駅、旧港まで行きましょう。

バスではCastellaneで降りたので、その名と同じ駅から地下鉄M1号線に乗り、Vieux-Port(旧港)で降ります。マルセイユ地下鉄は2号線しかないので、地下鉄はわかりやすいです。バスとトラムの方が圧倒的に多いです。

地下鉄1号線です。ちょっとモントリオールの地下鉄に雰囲気が似ていると思いました。

私達が着いたのはもう朝10時30分過ぎていましたので、魚屋さんも少なかったのかな？でもマルセイユ旧港のこの光景を見たかったのです。

メカジキの顔が！1キロあたり30ユーロです。

大きい魚です、包丁も負けなく大きい。

売れたものは重さが測られ、値段を言われます。

マルセイユ誕生のいわれとされる歴史が書かれたプラックです。紀元前600年頃にギリシャ人の航海士たちが地中海を渡り、ここに辿り着きマルセイユという都市を築いた、と。ただどこにもありますが、中には真実が半分隠されていると思う方もいるらしいです。

ICI
VERS L’AN 600 AVANT JC
DES MARINS GRECS ONT ABORDE
VENANT DE PHOCEE
CITE GRECOVE D’ASIE MINEVRE
ILS FONDERENTS MARSEILLE
D’OV RAYONNA EN OCCIDENT
LA CIVILISATION

旧港を満喫したのでバス60番に乗り、Fort Saint-Jeanといわれる要塞がある所に行ってみます。バスで5分くらいです。とても綺麗なバス。

バスの運転手さんが、ここですよと降りるのを教えてくれました。「でないとこのバスは折り返して旧港に行き、その後ノートルダム寺院に行きますからね」「はい、後でそのコースを行くつもりです。」

バスを降りると大聖堂。こちらは月曜は閉まっているので行きませんでしたが、素晴らしいと聞きます。

左手にFort Saint-Jean要塞、右手にMUCEM（欧州・地中海文明博物館)。

そして丘の上のノートルダム。ランチ後に行きます。プロヴァンスに来て初めて曇りの日です。朝5分だけ雷雨もありました。

父はACミランのユニフォームを来た男性の釣りを見ていて、一言二言交わしたそうです。

MUCEM（欧州・地中海文明博物館)は2013年、マルセイユが2013年にヨーロッパ文化首都に選出された時に街の大変革を行ったものの一貫で建てられた博物館であり、斬新なデザインの建物の中には充実した展示があるようですが、閉まっているので外観だけ見ます。鉄の塊が旧い要塞の横にでんとあって、普通ならえ〜っとなるのに、なんだか不思議とバランスが合っています。

地中海を見ながらこの中にあるいいレストランでランチでもしてみたかったなあ。

の〜んびり、街の喧騒が嘘みたい。

要塞の周りを歩きました。アンモニア臭がすごくて（笑）参りました。

要塞のふもとでも魚釣りをしている人多し。

では先ほど降りたバスの方まで戻り、旧港を通りノートルダム寺院へ行きましょう。

ノートルダム寺院到着！わぁ異国ムード満点♪

ホームページ:
http://www.notredamedelagarde.com

バスを降りてからここまでも結構な階段です。

なんなんだーあの海と空の青さは！

イフ島とフリウル島が見えます。時間がなくて行きませんでした。

建物横後ろから見た寺院に立つマリア様。やはり海の方を見ています。

ノートルダムのある丘の正面裏側から見た街の景色です。カシから来るときのバスでも横を通りましたが、スタジアムStade Vélodromeが見えます。サッカー、ラグビーに使われるようです。

今まで私がフランスで見たノートルダム寺院は、パリとストラスブールです。マルセイユのこれはまた全く違います。

天蓋

建物自体は何階かにわかれていて大きいのですが、ここ自体の面積はそれほど広すぎなく、私達のお邪魔した時は観光客の方も静かで、良い時間をもてました。

海を守る神様とされているだけあり、至るところに舟のモチーフ。

華美になりすぎないのはきっとこういう素朴なステンドグラスがあったり、ところどころ小さいお知らせが貼ってあったり、手づくり感がするところかもしれません。

きらびやかな装飾の角に混じってあるキリスト。

寺院内にはエレベータがあり、移動できます。この後クリプトや小さいお土産屋さん、お手洗いに行き、外に出ました。

こうしてマルセイユを一望できる丘にそびえ立ちマリア様が人々を海とともに守ってくれるという、かつての人々の想いが詰まった寺院でした。

観光局の方に本当は違う石鹸屋を聞いたのですが、近くにあったためこちらへ。今でもオリーブオイル石鹸で洗顔しています。

為替市場

前述しましたが、2013年に街の大改革(掃除)をしただけあり、私が想像していたもっとすすけたマルセイユは以前よりずっと減ったのでしょう。勿論観光客を惹きつけたい、それよりフランス一治安が悪いと言われている汚名盤上を晴らしたい想いがそこかしこに見えて、バスの運転手さんたち、観光局の方、必死さが伝わってきました。最後まで迷いましたが私はカシを宿泊地に選びました。でもマルセイユ、見どころ流石にたくさんあります。また来ます。

カシへ帰ります。その前にパン屋で今夜のお惣菜をかい、ディナーはアパートでとることにしました。一日中外に出ていたし、ゆっくりしたいので‥　行きと同じ運転手さん、120キロで飛ばすこと。片方は崖、片方は岩、のくねくね道、途中にはサイクリストもいて、追い越す前にクラクションで合図。サイクリストもこんな崖道を来る方ですから慣れていて手をひらりと上げる。このバス、スリル満点でした♪

カシのカナイユ岬と地中海が見えてきました。母の第一希望の行き先だったマルセイユ、一日遠足でありましたが、楽しんで来ました。さすがプロヴァンスの首都、大きくて観光にはもっと時間が必要です。

読んで下さりありがとうございました。

この旅行記へのコメント （4）

• ぶどう畑さん 2016/01/18 20:28:50

  モダンな博物館です！

  dankeさん
  
  いよいよ、マルセイユですね！
  カシからのバス、ああいう所を走るんですか。海沿いの道かと思っていました。
  白っぽい山肌の乾いた感じが、プロヴァンスの雰囲気。
  
  ノートルダムは、ベニスにサンマルコ寺院のようにビザンチンなんですよね。
  なぜビザンチンなのかかわからないけど、金色のモザイクがきれいです！
  
  旧港の魚市、カジキを輪切りって…。
  ドイツの市場も3枚におろしたと思われる切り身が、妖怪「一反木綿」のようと思ったことがあります。
  切り身は、日本と感覚と違う。（笑）
  
  モダンな博物館に、レストランがあるんですか？
  景色良さそう。スープドポワソンがあるなら、ぜひ行ってみたい！
  
  そろそろアルルかな？
  続きを楽しみにしています！

  dankeさん からの返信 2016/01/23 02:46:40

  RE: モダンな博物館です！

  ぶどう畑さん、
  
  コメントいつもありがとうございます！
  
  海が遠めに見える崖道を走ります。海沿いの道も走れますが、マルセイユ〜カシ間は海沿いの道を行くと遠回りになるので、きっとバスルートはそうなっているのかな。
  
  次の次の旅行記で、リュベロンなのですが、その時タクシーの方が地中海のルートを通ってくれました。
  
  ビザンチン？なのは、もしかしたらマルセイユがギリシャ由来だから？確かローマ帝国が来た時にマルセイユは抵抗して、アルルはローマ帝国支配化になりましたけれど、マルセイユは違ったのですよね。ごめんなさい、歴史きちんと調べないで書きたくないので、あえて書きませんでした。
  
  あぁやってマルセイユの港でメカジキが輪切りにされていると、魚ってわかっているのに、肉のように見えてきません（笑）？でも魚の鮮度はブルターニュの方が断然よさそうでしたけれど。。「ドイツの市場も3枚におろしたと思われる切り身が、妖怪「一反木綿」のようと思ったことがあります。」とは、面白すぎます、すごく分かる気がします！文化ってそういうところにも出て面白いですよね。ハルシュタットのレストランででっかい焼き魚が出てきた時に、向きが逆だよね、と思ったときに、私は日本人を感じました（笑）。あとトマトの切り方も、日本人と海外では違いますよね。
  
  あの博物館のレストランはとても高価らしいです、中には文句を言う人もいるようですが、景色代？かな？なんて。。
  
  すみません、まだアルルではないのです。スマホの調子が悪くてなかなか写真があげられず、苦戦しています。
  
  à bientôt!
  

• ももんがあまんさん 2016/01/18 11:57:01

  マルセイユ

  　こんにちは、dankeさん。
  
  　懐かしい「マルセイユ」、拝見しました。
  
  　「ノートルダム大聖堂」、丘の上の派手な教会と言うのは、覚えてるのですけれど、中がこんなに豪華だったとは・・・記憶が蘇らない・・・？
  
  　旧港は、小さな、庶民的で長閑な港だったと記憶してます・・・魚屋さんの市が開かれてたのですね・・・
  
  　フランス一、治安の悪い「マルセイユ」、ワタクシの時(1988年)も、怪しげな町だなあ〜と言う印象は有りました、港町だし、リスボンもアムステルダムも、似たような感じは有りましたし、異国の船員なんかも、たくさん出入りしてるだろうし、大きな港町特有の雰囲気なんだろうなあと思ってました・・・そんな街で、野宿してしまいましたけど(ノートルダム教会を眺めながら、駅前のベンチで)・・・ワタクシ自身が、怪しげな人間だったのですね・・・ハハハ・・・でも、最近は、努力の跡が見られるとか・・・良かった、良かった・・・
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　by ももんがあまん

  dankeさん からの返信 2016/01/23 02:35:07

  RE: マルセイユ

  Bonsoir ももんがあまんさん、
  
  旅行記みていただき、コメントもありがとうございます。
  
  ももんがあまんさんが行かれた1988年から27年後に私はマルセイユを旅したことになりますね。
  
  確かにノートルダムは外装も内装もとてもきれいでしたので、こちらも修復しつつ維持しているのですよね、フランスは失業率は高いものの、歴史的建造物の維持率はとても高いと思うので、その点はすごいと思います。（皮肉すぎ？）
  
  港は確かにマルセイユの規模の割にはこじんまりしていましたけれど、やはりいいですね。「影」を失っていないというか（笑）。野宿されたのですね、でもももんがあまんさんなら納得できます。旅行本を出版されたらいいのに、と本気で思います。
  
  最近はある特定のエスニックグループを狙った犯行や、マルセイユ郊外に住むドラック関係の若い連中の殺傷事件があるようですね。観光客にはあいかわらず車上荒らしやひったくりや暴行などはあるようですが、観光客自体が他のフランスの都市より寄り付かなくなってしまっている事態をとても痛く思っているようです。
  
  確かに表面上は努力が見られますけれど、住んでいる方のご意見もききたいですね。