2015秋、氷上姉子神社（2/2)：氷上姉子神社、末社・元宮へ、参道、神明社、末社・元宮

2015/10/08 - 2015/10/08

尾張の古社、氷上姉子神社の末社・元宮の紹介です。祀られているのは、氷上姉子神社と同じく、日本神話に登場する尾張国造の『乎止与命（オトヨノミコト）』の娘、宮簀媛（ミヤスヒメ）命です。

エリア 名古屋(愛知)

参道というより、山道といった感じがした『末社・元宮』への登り道です。ちょっとした登山気分になりました。

小高い丘の頂上らしい場所まで登ってきました。前方に見えるのが、『末社・元宮』でした。

板囲いがあった『末社・元宮』の社の光景です。この地は、日本神話に登場する尾張国造の『乎止与命（オトヨノミコト）』の館跡と推定されています。

『末社・元宮』の社のズームアップ光景です。祀られているのは、『乎止与命（オトヨノミコト）』の娘、『宮簀媛命（ミヤスヒメノミコト）』です。熱田神宮では、古くから断夫山古墳を宮簀媛命、白鳥古墳を日本武尊の御陵として、現在も御陵墓祭を行っています。しかし、4世紀と想定される日本武尊の時代と、6世紀とされる古墳との時代の差などから、被葬者についての異論もあるようです。

中央に、『倭武天皇皇妃・尾張国造之祖・宮簀媛命宅址』の文字が刻まれた石碑です。末尾に熱田神宮宮司の角田忠行謹書の文字がありました。

『末社・元宮』の社付近から眺めた境内の光景です。参道の入口以外には、鳥居もありませんでした。

往きには素通りしましたが、帰りに立ち寄った小さな社の光景です。天照大神を祀る神明社の小さな社でした。先ほど見学した、『末社・元宮』の社の造りとそっくりでした。

天照大神を祀る神明社の小さな社のズームアップ光景です。『末社・元宮』の板囲いを小さくしたような造りでした。

『末社・元宮』と『神明社』の参詣を終えて、参道の入口付近まで戻ってきました。本格的な発掘調査も行われていないようでしたから、『宮簀媛命宅址』と断定するには、少し根拠が薄いようにも思えました。

更に大きく見えてきた、参道入口の鳥居の光景です。往復10分ほどの見学でした。この間、誰にも逢うことがありませんでした。

ここからは、氷上姉子神社と末社・元宮の見学を終えて、帰り道での光景です。路の脇にあった小さな社です。傍らに『平ノ池地蔵菩薩』の石柱がありました。

氷上姉子神社の東側に位置する、『平野池』の光景です。周りを国道23号線の高速道路が走っていました。先ほどの地蔵尊は、この池と関わりがあるようでした。

見覚えがある場所にやって来ました。三叉路の右側の道から道路を渡って、石段を登った場所です。

最初に氷上姉子神社まで登った石段がある場所まで戻ってきました。氷上姉子神社の東側を半周したようです。

この後、もう少し大高旧市街を見学した後、JRの大高駅に向かうことにしました。

オレンジ色の実を一杯に付けたピラカンサです。タチバナモドキ（橘擬）が正式名のようです。バラ科トキワサンザシ属の植物です。トキワサンザシ属は、ラテン名のまま、ピラカンサ属とも呼ばれます。

タチバナモドキ（橘擬）の横で見かけた赤い実の植物です。クコ（枸杞）の実のようでした。薬用や食用になる、中国原産のナス科の落葉低木です。

2枚ともピントが外れてしまいましたが、赤い実を付けた、クコ（枸杞）です。薄紫色の花が所々にありました。

往きにも目にしましたが、通り過ぎた小さな神社です。帰りに立ち寄った、石神白龍大王社です。

この地の石神白龍大王社の謂れを記した立看板です。地元の『大高歴史の会』の名前でした。氷上姉子神社に関係するのではないかと調べたところ、石神と白龍の二神からなる、『石神白龍神社』であることが特定できたと解説されていました。約1500年の歴史があるとも紹介されていました。

長く荒廃していた神社ですが、祀られている上様が特定できた後、昭和27年（1952年）に整備されたようです。その時の『漱水』のようです。

昭和27年（1952年）に再建された社の光景です。近隣住民の雄姿の方で、日ごろの管理やお祭りが行われているようです。

傾斜地の石垣の上にあった、石神白龍大王社の境内光景です。『石神白龍大王社』の文字が入った幟も立てられていました。

同じく、傾斜地の石垣の上にあった、石神白龍大王社の境内光景です。境内の中では、一番古く見えた石碑などがありました。

この日は、先に大高城址を見学した後に氷上姉子神社に向かいました。こんもりとした木々は、大高城址の周りの林かも知れません。

大高の旧市街に向かう道は、途中新興住宅地の中を通っていました。高低差がある丘陵地のようです。

所々に花が咲いていたノボタン（野牡丹）の樹です。これからが花の時期らしく、たくさんの蕾がありました。

所々で咲いていた、ノボタン（野牡丹）の花のズームアップ光景です。ノボタン科ティボウキナ属の常緑低木です。シコンノボタン（紫紺野牡丹）かも知れません。

同じく紫色ですが、こちらは花ではなく、実です。ムラサキシキブ（紫式部）です。シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木です。

同じく、ムラサキシキブ（紫式部）の実の光景です。変種で果実が白いものは、シロシキブ（白式部）と呼ばれます。実の大きな変種には、オオムラサキシキブ（大紫式部）があります。