2015不良債権回収でなぜか…？！vol.1

2015/10/12 - 2015/10/12

世間一般に休みが異常に多いというイメージの職種ですが、残念ながら完全休みは月に２回程度で連休なんてもってのほか。久しぶりの２日連休だったので和歌山へ行こうとしたのですが、残念ながら不可抗力により仕事が舞い込んできました。そこで問題になったのが１週間前に取る必要があり変更の効かない最終新幹線のチケット。確実に不良債権と化したのですが、２千円以上するチケットを流すのはありえない。そこで仕事がとりあえず終わった体育の日の１０時半から福岡ゆきを決めました。普通乗車券で行くので“乗り鉄”に徹する必要はありませんでした。

きっぷ：普通乗車券＋つばめ限定早特７
旅程概要：川尻〜大牟田〜石炭産業科学館〜宮原坑〜万田坑〜大牟田〜天神〜博多〜直方〜折尾〜博多〜川尻

（当初の予定）
10.10　川尻〜久留米〜大分〜別府〜
10.11　八幡浜〜下灘〜北宇和島〜窪川〜高知〜阿波池田〜徳島
10.12　徳島港〜和歌山港〜和歌山〜新今宮〜塚本〜大阪〜大正〜大阪〜倉敷〜球場前〜倉敷〜博多〜熊本〜川尻

エリア 大牟田(福岡)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

2015.10.04　自宅
不良債権はこちら。これ以外のきっぷを買わずホントによかった…

2015.10.17　自宅
これが当初の旅程表。欲張って「鉄道ホビートレイン」「３８１系くろしお」「復刻塗装サザン」「３８１系こうのとり」「水島臨海キハ３７」「水島臨海キハ２０」を押さえていく予定だった。標準語にできない“あくしゃうつ”の状態。トラベラーのみなさまもexcelあたりで予定を立てられると思うので、私なりの予定表を。これが１８きっぷを使った旅行になると１枚で収まりきれなくなる。

2015.10.12　熊本
九州名物全車指定席の観光“特に急がない”。ワンマン表記を掲げ、切欠きホームに数少ない特急を止めてトンボ返りさせるＪＲ九州のやり方は賛否両論かもしれない。

熊本駅 駅

2015.10.12　熊本
一仕事終えて朝昼兼用。改札を出ずに“駅ナカ”の吉野屋。２９０円の朝昼兼用。

2015.10.12　大牟田
普通乗車券で大牟田へやってきた。熊本で分割すると数十円安くなるらしいのだが…

大牟田駅 駅

2015.10.12　大牟田
大牟田市役所。

2015.10.12　大牟田〜銀水
仕事から帰ってきて急いで旅立ったのはこれが目当て。１１５２レには“銀罐”ＥＦ８１−３０３が入っていた。

2015.10.12　大牟田〜銀水
“銀タンコ”は濃硝酸、“黄タンコ”は液化塩素らしい。大牟田の三井化学と南延岡の旭化成を結ぶ。

2015.10.12　大牟田
乗り放題ではないので列車に乗るにも金がかかる。そこで考え付いたのが世界遺産めぐり。こういう機会がないと行かないだろう。期間限定で無料のバスが出ているのがありがたいところ。石見銀山と大違い。

2015.10.12　大牟田
西鉄の改札側（西口）にあるバス停。観光ボランティアの人は“表駅”“西駅”と呼んでいたのが興味深い。

2015.10.12　大牟田
２台のバスが４５分サイクルで無料で走っている。各観光施設に４５分滞在すれば効率よく回れる。

2015.10.12　大牟田
まずは最初の停留所の石炭産業科学館。巨大なイオンと帝京大学のすぐ近く。

大牟田市石炭産業科学館 美術館・博物館

2015.10.12　大牟田
館内には石炭の掘削に特化した機械が陳列されている。

2015.10.12　大牟田
パンフレットを見て思わず行きたくなったのはこれを見たかったから（笑）。塗り分けからインドの国旗を連想し、外国の特急列車のような表情。坑道の“本線”を走り“コハ”や“セ”を牽いていたのだろう。

2015.10.12　大牟田
４０年ほど前に東芝で製造された電気機関車らしい。

2015.10.12　大牟田
どうも三重連だったらしい。てことはこの機関車単弁しかないってこと？現役時代をぜひとも見たかった！

2015.10.12　大牟田
車体断面は小さく連結器が大きく見える。おっちゃんが座った高さくらいが運転席の天井である。

2015.10.12　大牟田
いちおう“セ”も。

2015.10.12　大牟田
これはドリルのようにピンポイントで掘削する機械。

2015.10.12　大牟田
同じバスでずっとまわることになる大仏ヘアーのおばちゃんが終始うるさかったが、炭砿ではたらいていた機械を間近に見ることができてよかった。

2015.10.12　大牟田
つづいて無料バスで宮原坑。“表駅”を経由してこんどは北側へ。

宮原坑(世界遺産) 名所・史跡

2015.10.12　大牟田
廃線跡が続いている。

2015.10.12　大牟田
現存する最も古い鉄塔らしい。デービーポンプという当時超強力なポンプが据え付けられており、主に坑道内の排水に活躍した。石見銀山でもそうだったが水との戦いだったようだ。石見銀山は竹をくりぬいて人力ポンプでくみ上げていたらしい。あんま説明がうまくないボランティアガイドのおっちゃんが言ってた。

2015.10.12　大牟田
巨大巻き上げ機。人や石炭をかなりの高速で巻き上げていたらしい。

2015.10.12　大牟田
超ナローの運炭車。

2015.10.12　大牟田
巻き上げ機によって東西２つの籠が互い違いで上げ下げするので“複線”である。ためしに蹴ってみたら簡単にポイントが切り替わったのであわてて戻す。プラレールか（笑）。

2015.10.12　大牟田
前の写真の子供の様子からだいたい軌間を見積もって改めてこの写真を見て欲しい。この籠に２０人ほど詰め込んで上げ下げしていたらしい。

2015.10.12　大牟田
近くに立派な柳の木が…

2015.10.12　大牟田
廃線跡を見に行ってたら４５分が終了。バスに駆け込む。

2015.10.12　荒尾
車が通過できる道がないそうでバスはだいぶ遠回りして（ショートカットすればやたら近いのに…）熊本県の万田坑へ。うちの県も晴れて世界遺産とは！

万田坑 名所・史跡

2015.10.12　荒尾
万田坑ステーションはちょっとした資料館。内部に入ると金がかかるのだが、３施設連続石炭漬けだったのでいい加減飽きてきたのと、熊本県内だから何かの拍子にまたいつでも来れるとのことで金は払わず展示だけ見た。

2015.10.12　大牟田
ボランティアガイドさんが直前で言うもんだから駅跡地を写真に撮り損ね、細い道が熊本福岡の県境ですよと通過した後にサラっと言うもんだから…まぁ無料なのでありがたい。最後は三池港。ここでは降りない。

三池港(世界遺産)と光の航路 自然・景勝地

2015.10.12　大牟田
三池港の船たち。

2015.10.12　大牟田
あたりはちょっとした工業地帯だ。こんだけ充実してかかった費用は石炭科学技術館の４１０円のみ。十分費用対効果があったように思う。さてこれから西鉄電車に乗って福岡へ。

この旅行記へのコメント （2）

• BTSさん 2015/10/18 08:33:55

  これぞ乗り鉄魂！

  とのっちさまへ
  
  おはようございます。
  
  予定表を拝見させていただいたところ「弾丸」ですね〜
  
  そして2泊ともフェリーで仮眠でしょうか？
  
  ほぼ不眠不休状態ですね。
  
  とのっちさんの「乗り鉄魂」には脱帽です。
  
  小生は昨年に九州一周旅を終え最後（9泊目）に香川県高松に移動する際に
  
  別府港から八幡港へ移動するプランを考えましたがダイヤ等の問題が
  
  あり、結局は岡山から瀬戸大橋を渡り高松入りしましたので小生が乗れなかった
  
  宇和島運輸フェリーがとても気になっています。
  
  チョッとマニアックかもしれませんが、三池炭鉱宮原抗（？）にある坑内
  
  線路のポイントが鉄道と違い簡素で良いですね。
  
  当時はポイントで脱線することが多かったのではと推測します。
  
  続きを楽しみにしています。
  
  BTS
  
  
  

  とのっちさん からの返信 2015/10/18 15:46:39

  RE: これぞ乗り鉄魂！

  ＢＴＳさま
  
  コメントたいへんありがとうございました。３月も同様の理由で予定を短縮し鉄道ホビートレインが流れたので、よっぽどご縁がないのでしょう。関西圏の特急列車や水島臨海も惜しかったです。
  
  魂が入っているかどうかはわかりませんが、いつも欲張って弾丸です。もちろん船内泊（雑魚寝）です。港までは徒歩で、風呂は別府と阿波池田で入る予定でした。食事は乗り継ぎの合間にどうにかしています。眠たくなったらおとなしく車内で寝ますので、寝やすい“勝ち席”を確保します。
  
  以前の旅行記を楽しく読ませていただきました。たしか韓国にも足を延ばされていた旅行でしたよね？うらやましいです。私は８年前に韓国に行きましたが、４泊のうち３泊が夜行ムグンファで、やはり弾丸でした。九州〜四国は徒歩客が少なく、船の都合に合わせてダイヤが組んであり、基本的に車を載せる方ばかりのイメージがあります（青函フェリーもそうですが…）。私のような夜でも移動距離を稼ぎたい客にはフェリーはありがたい存在です。
  
  さすが目のつけどころが違う！運炭車の車輪も相当貧弱なのでたぶんよく脱線していたんだろうなと思います。分岐に進入して振り分けられるのは空荷の方なので、大人２人いればすぐに復旧できると思います。
  
  これからも旅行記楽しみにしております。
  
  とのっち