ユーラシア大陸横断【陸路】65日目　トルコ　パムッカレ

2015/09/27 - 2015/09/27

＜行った所＞
パムッカレの石灰棚、ヒエラポリス

★

東京から、飛行機を使わず陸路・海路で、シルクロード経由でユーラシア大陸を横断する旅行です。

カッパドキアからバスを乗り継ぎ11時間・・・
ようやくパムッカレに到着です。

ここも言わずと知れた超観光地！
みんな石灰棚を目当てにやってきます。

ですが、観光開発の影響で石灰棚の水が近年減少傾向にあり、パンフレットで見たような、水の張る石灰棚はあまりありません。
素足で歩ける石灰の遊歩道も、観光用に水を流しているような有様。
自然が相手なので観光開発もほどほどにしてもらいたいものです。

石灰棚を上りきると、ヒエラポリスがあります。
紀元前の都市の遺跡ですがよく残されており、劇場跡などは見応えがありました。

パムッカレ自体は半日あれば大体観光できると思います。

64日目　トルコ　カッパドキア（ギョレメ）
http://4travel.jp/travelogue/11061213
の続きです。

-----------------------------65日目（2015/9/27）---
カッパドキアからの続き
　↓バス
14:25　デニズリ　オトガル
14:31　ホテルチェックイン
15:00　デニズリ　オトガル
　↓ドルムシュ
15:27　パムッカレ村
15:35-16:17　石灰棚（行き）
16:42-18:25　ヒエラポリス
19:05-19:30　石灰棚（戻り）
19:36　夕食＠ラム子のロカンタ
20:53　パムッカレ村
　↓ドルムシュ
21:15　デニズリ　オトガル　　　≪デニズリ泊≫
-----------------------------66日目（2015/9/28）---
10:04　デニズリ　オトガル
　↓バス
セルチュクへ続く

＜写真はパムッカレの石灰棚＞

全体のルートはGoogle mapで↓
https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=z1Gu1WLgvovM.k5bW8XTFkRBI

エリア パムッカレ(トルコ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 3.5

• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円

65日目（2015/9/27）
14:25

カッパドキアを3:30に出発し、コンヤで乗換えたバスがデニズリに到着。

このルートは観光客も多いでしょうし高速鉄道を作って欲しいなー

14:31

今夜のホテルはオトガルのまん前にあるこちら。


イルドリム・ホテル
スタンダード・ダブル
\4,853（日本で決済）

英語をほぼ解さないフロントでチェックインし部屋へ。

とてもシンプル！
ただ、夜は近くでショーをやっているらしく遅くまで音楽が聞こえてきちゃう。。
水周りも貧弱な感じ。。

安いので文句は言えませんが。。

14:55

荷物を置いて、パムッカレに向かいます。

パムッカレ行きのドルムシュ（ミニバス）もオトガルから出ています。

パムッカレ行きのドルムシュ乗り場は地下にありました。
歩き方に載っている76番乗り場であってました。

15:27

出発して30分ほどでパムッカレ村へ到着。

なんでもない交差点で下ろされました。
目印は「Metro」社の看板ですね。

パムッカレの石灰棚へ向かう途中、村の水路がすでに石灰水状態！

15:31

石灰棚の入口近くに到着。
歩いて5分もかからないんですね。

みんなラフな格好。いかにも観光地って感じｗ

15:35

坂道をしばらく上ると入口に到着です。


石灰棚
入場料　TRY 25

入口を通過してすぐ、木の遊歩道がなくなります。
ここから先は靴を脱いで裸足で行かないといけません。

脱ぐのがめんどくさい靴で来るのはやめた方がいいかも。

靴を脱いで石灰棚の上を歩きます。

想像はしてたけど、足の裏が痛い！
ダメージの少なそうな平坦な場所を探りつつ歩きますｗ

結構先がある・・・。
いつになったら着くことやらｗ

ゆっくり歩かざるを得ないこともあり、周りの景色はのんびり楽しめます。

石灰の道の上はお湯やら水やらが流れているのですが、たまに水溜りもあります。

水が干上がった石灰の道。
砂漠の風紋のような、きれいな模様。
しかし歩くと超絶激痛！

振り返ると・・・絶景！
しばし見とれます。

あんなとこ歩いてるー！

ちなみに、周りには見張りがいてちょっとでも歩道からそれると笛などで注意されます。

なんでこんなきれいな模様になるんだろう。

浸かれるぐらいの水溜りも3ヶ所くらいあったと思います。

水温は温かい場所もあれば冷たい場所もあるのですが、ここは温かいやつなのかも。

やっぱサンダル・水着に上着を着てくるのが正解なのかな。

通路の左側はこんな景色。

この一帯だけが真っ白なんですね。。

石灰エリアの最後のほうはご覧のようにちょっと汚い。。

そして足が超痛い！！
全体的に石灰棚がしわしわ状態になっていて歩きづらすぎ。。

16:17

石灰棚エリアは終了。
久々に靴を履くと、靴のありがたみを感じますｗ

通路から振り返ると石灰棚のプールがつながっているように見えて、これまたきれい。

しかし！北側にある石灰棚は涸れ果ててしまっています。。

水のたまっている場所もありますが、これらがなくなるのも時間の問題でしょう。。

周囲の温泉施設に水を引きすぎたため涸れてしまい、さきほどの遊歩道の部分はわざわざお湯を流している、などとウワサされているようです。

後先考えない観光開発もそろそろ制限した方が良いのではなどと考えてしまいます。

石灰の歩道の南側にも石灰棚がありこちらも若干涸れ気味。

せっかくなので上の写真のアングルでなるべく涸れた場所を外して撮ってみましたｗ

パラグライダーが飛んでる！
水がいっぱいある時だったら上から見たら圧巻でしょうね。

のんびり歩いていると中国人らしきアジア人から「写真撮ってるんだからどいて！」と。。

なんで中華圏ってこういう人が多いのだろうか。。
モデル気取りでいったい何様なのかな。。

16:37

気を取り直して。

石灰棚の遊歩道を上りきるとヒエラポリスとよばれる都市遺跡があります。

まずはヒエラポリスからの出土品を展示している博物館から見てまわることに。
この建物自体も2世紀のローマ浴場を修復したものなんだとか。


ヒエラポリス博物館
入場料　TRY 5

いかにもローマ時代といった豪華な石棺。

劇場から出土したスフィンクス。
（光の入り具合で見づらい写真ですみません）

戴冠式の様子。

メドゥーサチックな石棺もありました。

どれも結構状態がよくてびっくりです。

16:58

続いてパムッカレ温泉へ。


パムッカレ温泉
施設内への入場は無料（施設利用時料金別途）

ここは温泉というよりぬるま湯のプールがあります。

底に遺跡があるんだとか。

ほんとだ！
柱みたいなのがごろごろしてる！

でも今回は入らず、次へ向かいます。

17:07

パムッカレ温泉のすぐ裏にあるのがアポロン神殿。
神官が有毒ガスを吸ってラリったところで神託を下したといわれています。

危険ドラッグおそるべし（違

すぐ隣には大理石のポーチ（玄関）跡があります。

幅62m、高さ5.5mのポーチと超巨大だったようですが、4世紀ごろ地震で壊れてしまったそうです。

17:29

小高い丘の上にあるのが劇場。なかなかに巨大。
15,000人収容と、日本武道館クラス（14,951人）です。

一番上からだと劇場の向こうまで見渡せて眺めも抜群！

下まで行く時間がないので中央部分をアップ！

大理石っぽい感じの像が2体置いてありますね。

17:36

せっかくなので外れにあるマルティリウムへ行ってみることに。
急に誰も歩いていなくて心配になります。。

聖フィリポの門。
崩落してよく分かりませんが、ここに門があったらしい。

門をくぐるとすぐにあるのが「八角形の浴場」跡。
この角度だとよくわかりませんが→

看板にあった航空写真をみると確かに八角形！
崩落がひどく、俯瞰で見ないとわかりませんね。。

下のは想像図と思われます。

17:41

通路のどん詰まりにでました。
これがマルティリウムかな？

これが聖フィリポの墓みたいです。
お墓の中には何も残っていませんでした。

さっきからでてくる聖フィリポは何者かというと・・・
キリスト教の宣教団の一人で、ここにやって来たときに大蛇に十字架をかざして追い払ったのですが、実はこの辺りの人は大蛇を神としていたため「なんてことをしてくれた」と怒りを買い処刑されるという超ツカエナイやつです。

17:54

ヒエラポリス内はシャトルバスも走っています。

ちょっと日が傾いてきたので、一気に北門まで乗って行って歩いて見て周りながら戻ってくることにしました。


ヒエラポリス遺跡内シャトルバス
（パムッカレ温泉前→北門）
TRY 2

18:05

北門付近で下車。
ここからヒエラポリス博物館方面へ戻っていきます。

最初に出てくるのはネクロポリス。
ネクロポリスとは墓地のこと。
かなり広大な墓苑です。

こんなに巨大なものも。
どんな人だったんだろう。

巨大なお墓に入ってみると、石棺がいくつかあるものも。
権力者一家とかですかね。

広大な割にあまり見所がなかったネクロポリスを抜けると見えてくるのが北の浴場跡。

あちこちに浴場があって、古代からいかに温泉が湧き出ていたかを思わせます。

18:19

少し歩くと立派な門が見えてきます。

フロンティヌスによる建造なのでフロンティヌス門とか、ドミティアヌスに捧げたのでドミティアヌス門とか、単にローマ門とかいわれるそうです。

門をくぐると、一直線の通りが。
フロンティヌス通りというそうです。

丸い柱が立ち並んでいて往時の雰囲気を感じさせます。

通り沿いにあるのは、なんと公衆トイレ。
水洗だったというのでオドロキです。
さすが温泉地ですね。

フロンティヌス通りの端には北ビザンチン門があります。
ここから中（写真を撮ってる後ろ側）がヒエラポリス。

フロンティヌス通りは墓地に通じる一本道ということで参道みたいなものだったのかもしれないですね。

18:45

石灰棚のエリアに戻ってきました。

もう日が暮れようとしていますが生憎雲があってあんまりきれいに見えない。。

山の稜線のシルエットがきれい。

ぼちぼち帰るとしますか。。

19:05

帰りもまた石灰棚の歩道を歩いていきます。
そして足が痛い。。

19:13

だんだん暗くなってきました。。

暗くなるとライトがつきますが、そんなに明るいわけではないのでうっかりドボンしないよう足元には超注意が必要。
そしてさっきまで温かく感じていた水が比較的冷たい感じに。。
冬は寒いのかも。

これはこれできれいに見えますが、やっぱりもっと水が張っていたらよかっただろうなー。

19:36

夕食をパムッカレ村で食べて帰ろうとしたら「ラム子の食堂」なる看板が！

若干自虐っぽい感じに惹かれて入ってみることに。

ちゃんと日本の方が経営されているようでした。
安心したところで、旅行中は不足しがちな野菜を食べようと野菜炒めを注文。

野菜炒めは家庭的な優しい味。
少し甘めですが、七味をかけたら意外と合いました。

お味噌汁は日本の味噌汁の味。
豆腐が入っていて、そういえば旅行中って豆腐あんまり食べないことに気付くｗ
こんな僻地でどうやって豆腐を入手しているのか。。

麦茶も飲んで、すっかり落ち着きました。
ごちそうさま！


夕食＠ラム子のロカンタ
野菜炒め・ごはん　TRY 20
味噌汁　TRY 7
麦茶　TRY 7

20:53

ではデニズリへ戻ります。
乗り場は来たときと同じところでした。


ドルムシュ（パムッカレ村→デニズリ）
TRY 3.50

21:15

デニズリのオトガルに到着。

パムッカレを一旦まとめます。

石灰棚
・パムッカレ最大の見所。石灰棚を歩いたり浸かったり。
・水は思った以上になくなっており、ちょっとさみしい。
・水着、サンダル、タオル、サングラス、帽子があるとよさそう。石灰棚以外は上着は必要。

ヒエラポリス
・案外広く、見て周るのに時間がかかる。
・劇場、パムッカレ温泉、フロンティヌス通り周辺は必見。
・博物館、ネクロポリスは時間があれば。

★☆★デニズリ泊★☆★

66日目（2015/9/28）

8:00　起床。
なんかのどに違和感が。。
一連の旅行で何度目の風邪なんだろう。。

ホテルで朝ごはんを食べて9:30チェックアウト。
歩いてオトガルに向かいます。

10:04

4分遅れでバスが到着。
今回はパムッカレ社です。一連の旅行初。


バス
10:04 デニズリ・オトガル→13:02 セルチュク・オトガル
TRY 31

車内では軽食と飲み物が配られます。
・・・水ですが。。

山と山の間の谷間のようなところを走って行きました。

なんとこのバス、途中一回のトイレ休憩以外
一度も他の都市に寄らずセルチュクへ到着。

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66日目　トルコ　エフェス遺跡
http://4travel.jp/travelogue/11061215
へ続く→→→