2015/09/20 - 2015/09/20
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<行った所>
ダヴィッド・ガレジ修道院(ラヴラ、ウダブノ)
★
東京から、飛行機を使わず陸路・海路で、シルクロード経由でユーラシア大陸を横断する旅行です。
この日はジョージア(グルジア)の首都トビリシからダヴィッド・ガレジ修道院へ日帰り旅行!
ガレジ山麓の岩をくりぬいて作ったダヴィッド・ガレジ修道院は聖堂や修行僧の住居などの総称。
6世紀にアッシリア十三教父の1人であるダヴィッド・ガレジェリがやってきたのが起源なんだとか。
修道院は大きくラヴラとウダブノという地区に分かれています。
もとからあったのがラヴラで、この言葉自体は「修道を行う者達の共同体」という意味のようです。
ジョージア側から行くと最初に見えてくる集落をさします。
その背後にある急峻な山の反対側の崖をくりぬいてつくった洞窟群をウダブノとよぶようです。
トビリシから日帰りツアーで行くのが一般的ですが、アゼルバイジャンから向かう方はVakhtangisiで国境を越えれば国境から1時間弱で行けるようです。
トビリシに行かずに済みますので、レンタカーなどでアゼルからジョージアに抜ける方はこのルートを検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみにこの国境は日中のみオープン(2015/12現在)なのでご注意を。
なおウダブノは国境画定を争う地域とされています。
ジョージアはソ連時代の境界を使うべきと主張し、アゼルは歴史的に一部は自国の領土だったと主張している模様。
歴史的に軍事演習を行っていた場所でもあることから人によっては不快に思ったり危険と言ったりするようですが、訪問時はそんなこと感じず普通に観光地でした。
57日目 ジョージア軍用道路
http://4travel.jp/travelogue/11042343
の続きです。
-----------------------------58日目(2015/9/20)---
9:00 トビリシ出発
↓専用車
11:03-13:30 ダヴィッド・ガレジ修道院
(11:37-12:28 ウダブノ、13:05-13:21 ラヴラ)
↓
13:57 昼食ストップ
↓
16:00 トビリシ(自由広場) ≪トビリシ泊≫
<写真はダヴィッド・ガレジ修道院(ラヴラ)>
全体のルートはGoogle mapで↓
https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=z1Gu1WLgvovM.k5bW8XTFkRBI
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- 交通
- 1.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
PR
-
58日目(2015/9/20)
9:00
この日は事前に予約していた個人ツアーで向かいます。
前回軍用道路個人ツアーでもお世話になったコーカサストラベル。
印象が良かったので今回もお願いすることにしました。
9時にホテル前で待ち合わせ。
数分前にロビーに下りると、前回同様すでにスタンバイ済。
安定の定時性で日本人としては嬉しい限り。
ガイド・ドライバーと3人で向かいます。
出発!
Day trip to David Gareja@コーカサス・トラベル
USD 170 -
道中はのどかな風景が続きます。
-
牛かな?
-
やがて木がなくなり、草原のような景色に。
-
10:03
途中にある「池」が見えるところで休憩。
ほとりまで行ってみることに。 -
しかしこの「池」。春までは水があるのですが秋には干上がってしまうそう。
雪解け水の池ではなく、雨水による池で、冬から春が雨のシーズンに当たるためなんだとか。 -
白いのは塩かと思ったのですが違うみたい。。
-
どしどし進みます。
道は徐々に悪くなります。 -
10:30
集落が見えてきました。
ウダブノという名前で、なんと砂漠という意味。
ダヴィッド・ガレジ修道院にも同じ名前の地区があります。
修道院はその左奥に見える山にあります。
山の向こうはアゼルバイジャンです。 -
11:03
最後5kmはダート。
出発して2時間ほどでダヴィッド・ガレジ修道院に到着です。
ダヴィッド・ガレジ修道院
入場料不明(ツアー代込) -
歩き出して間もなく見える小屋は修道僧の家なんだそう。
-
崖の上に建っているのは見張り台。
修道院はその奥にありここからは見えません。
学生っぽい集団が前を歩いていますが、ジョージアでは結構学生が来る場所なんだとか。 -
11:09
ここでガイドに、先に修道院を見るか(ラヴラに行くか)、崖の方へ回るか(ウブダノに行くか)選べと言われ、体力のあるうちに崖の方に行くことに。
このいかにも滑りやすそうな急な坂を上っていきます。
そしてこの先ずっと舗装されていない道を歩くらしい。
ハイキング用の靴を履いていたのでよかったのですが、靴選びは重要ですね。
靴のほかにも、背の高い草が結構生えているため長袖長ズボンが必要だなと思ったのと、荷物も極力軽くしないと歩けません。
軍手等はさすがに不要でしょう。。 -
11:12
見張り台のふもとまで坂を上ってきました。 -
ここからはラヴラが見渡せます。
-
微妙にフレームに入らないのでパノラマで撮ってみました。
奥の崖に扉が見えますが、全て修行僧の住居等になっています。 -
11:14
ラヴラは後で見るので一先ずこれくらいに。
また舗装されいない山道を上っていきます。
写真の女性はガイドなのですが、スニーカーを履いていて滑りそうになっていました。。 -
崖の一部に木が生えていません。
筋のようなものが見えますよね。
ラヴラの後方にあるのですが、この筋を伝った雨水をためて修行僧が生活用水に使うんだそうです。 -
11:26
ずいぶん上ってきました。
写真下にラヴラが見えています。
その向こうは荒野。
マーブル模様な感じの断層がきれいです。 -
もう少しで山の向こうに出られそう。。
息があがります。。 -
11:37
ようやく山のてっぺんへ到着!
この写真に見えている範囲はほぼアゼルバイジャン。
アゼル側は緩衝地帯のようになっており、荒野の中に所々軍か何かの建物が見えます。遠くに貯水池も見えます。
というか今立っている場所もアゼルな疑惑がありますが、当然パスポートチェック等はありません。 -
上の写真を右に見ながら崖沿いに進んで行きます。
この辺りをウダブノと呼びます。 -
11:42
崖には洞穴がたくさん空いています。 -
中は・・・なんだこれは・・・
ガイドの話によると岩をくりぬいて作ったもので、かつてここでワインを作るため
くりぬいた中に葡萄を入れて足で踏み、穴から汁を出していたんだとか。
ワインはキリストの血といわれるので修道院では重要だったのかもしれませんね。 -
11:46
今度は別の穴。
丸い穴があいています。
これは井戸。水を貯めていたそうです。 -
11:49
別の洞穴ではフレスコ画が残っていました。 -
洞穴の中にも残っています。
残念ながら顔は削られているし傷だらけ。 -
これはマリア様とイエスっぽいですね。
-
また別の洞穴を見ると壁に穴があいています。
ウダブノはソ連のアフガニスタン紛争の時代にソ連軍によって軍事演習のキャンプとして利用されており、どうやらその際にできた穴らしいです。 -
11:58
この穴は必見ということですが、何が貴重なのかというと→ -
このフレスコ画。
最後の晩餐のフレスコ画です。ロンプラによると11世紀のものだそうです。
一番左にいる、頭に丸で囲んだ十字がついているのがキリストです。 -
最後の晩餐があるのは食堂。
結構な人数がいたんですね。 -
あまり状態はよくありませんが
食堂には他にもフレスコ画が少し残っています。 -
食堂の奥には井戸がありました。
-
こちらはダヴィド・ガレジェリの絵。
-
12:16
そろそろウダブノも終わり。
最後の洞穴にも壁にフレスコ画があります。 -
正面の絵はいろいろ特徴的。
左上がイエス、左下にドラゴンとダヴィッド、右下には鹿が描かれています。 -
洞窟の中は殺風景ながらフレスコ画もありました。
石がごろごろ置いてありますが、その向こうが聖職者のエリアだそうです。 -
天井には十字を抱える天使が描かれていました。
-
12:25
さらに進むと建物が!
でも中には入れません。。
クリスマスなど重要な日だけオープンするそうです。
冬に来るのはハードル高そうだけど。。 -
歩いてきた方向を振り返ります。
本当に荒野の中にいるという感じ。
こんな中で修行なんて。。
この教会で一通り終わりなのですが、まだ先に行けるようなので行ってみることに。
実はこの写真の後ろに小さな建物があり、銃を持った軍人が警備していました。 -
道の最後はこんなものが建っていました。
-
その先にあるこの崖で行き止まりです。
-
イモリだかヤモリだかがいました。
案外かわいいかも。 -
アゼル側はこんな感じ。
-
12:42
ではラヴラに戻りましょう!
今度はずっと下りです。 -
12:47
途中、女性を撮影している人が。
景色がいいのかな?? -
おおー!なかなかな大パノラマ!
-
12:55
さっきの雨水用の筋がある崖まで戻ってきました。
下に洞穴があり、現在も修行僧の住居になっています。
中に入ることはできませんでした。 -
13:01
ラヴラまで戻ってきました。
なんとソーラーパネルがある!? -
13:05
ラヴラの入口に来ました。 -
ラヴラの中に入ってみます。
入ったところは2階になっていて、中庭がよく見えます。 -
細く狭い階段を降りて1階へ。
教会みたいです。 -
思ったよりシンプルな印象。。
-
一画にはダヴィッドの墓と言われるものがありました。
-
お墓の上にはダヴィッドのイラストがありました。
-
せっかくなのでいくつかイラストもご紹介。
これはマリアの処女懐胎。 -
反射して撮りにくいのですが、ちょっと見たことないイラストですね。
ペルシアが攻めてきて修行僧が捕らえられているシーンだそうです。
手前の兵士がペルシア、頭に丸いのがついているのが修行僧で、
手前のほうで首が切られている修行僧が描かれています。 -
珍しくこんな写実的な絵もありました。
-
中庭からは洞窟住居が見渡せますが、こちらも現役のため中には入れません。
-
中庭にある勝手口みたいなところから外に出て修道院見学はおしまい!
-
13:57
車でウダブノ村の木陰まで移動。
道路沿いの草むらでランチです。
ツアー会社が用意してくれました。
おいしいのですがたくさんあって食べきれない!
昼食(ピクニック)
ツアー代に含む -
16:00
2時間弱ほどでトビリシに戻ってきました。
自由広場前で下車して、トビリシの交通カードの使い方を教えてもらったりしつつガイドさんとお別れ。
1日がかりだし急な山を歩くものの、ダヴィッド・ガレジ修道院はトビリシに来たら行っておきたい場所かも。
---------------------------
59日目 ジョージア バトゥミ
http://4travel.jp/travelogue/11061209
へ続く→→→
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