“ドイツ黒い森とアルザス・シュヴァーベン地方の旅”<br />　　　　（2015年の行程）　　　　　　　　　　　<br />：オーデンの森・黒い森・バーデンワイン街道（カイザーシュトゥール）・<br />アルザス地方・シュヴァーベン地方・タウヌスとラインガウ・ルール地方：　<br />期間　：　2015年7月14日（火）〜7月28日（火）15日間の旅<br /><br />＜Die Sage・Knopfmacherfelsen伝説・ボタン職人の岩壁＞<br /><br />“ボタン職人の岩壁の伝説”はドイツの画家、挿絵画家であったFranz Xaver Bucherフランツ・ザビエル・ブッファー（1899〜1959年）が1938年に発刊したHaus ?Scharfeck“ in Fridingenフリディンゲンの「鋭い角」の家？に載った伝説です。<br /><br /><br />写真はボタン職人の岩壁の伝説の挿絵<br /><br />

≪伝説・ボタン職人は岩壁から真っ暗な深い谷に落ちていきました。≫

30いいね！

2015/07/14 - 2015/07/28

53位(同エリア534件中)

#遺跡・歴史

jijidarumaさん

“ドイツ黒い森とアルザス・シュヴァーベン地方の旅”
　　　　（2015年の行程）　　　　　　　　　　　
：オーデンの森・黒い森・バーデンワイン街道（カイザーシュトゥール）・
アルザス地方・シュヴァーベン地方・タウヌスとラインガウ・ルール地方：　
期間　：　2015年7月14日（火）〜7月28日（火）15日間の旅

＜Die Sage・Knopfmacherfelsen伝説・ボタン職人の岩壁＞

“ボタン職人の岩壁の伝説”はドイツの画家、挿絵画家であったFranz Xaver Bucherフランツ・ザビエル・ブッファー（1899〜1959年）が1938年に発刊したHaus ?Scharfeck“ in Fridingenフリディンゲンの「鋭い角」の家？に載った伝説です。

写真はボタン職人の岩壁の伝説の挿絵

エリア

ドイツ

旅行の満足度: 4.5

同行者: カップル・夫婦（シニア）

一人あたり費用: 30万円 - 50万円

交通手段: レンタカー

航空会社: ルフトハンザドイツ航空 ANA

旅行の手配内容: 個別手配

Tuttlingenトゥットリンゲンからドナウ川に沿って渓谷を行くと、ドナウ川が大きく蛇行していて、Fridingen an der Donauフリディンゲン（ドナウ）とBeuronボイロンの中間に伝説の崖があり、そこからの眺望は天下一品と云う。
この辺りはドナウ川の上流で自然保護区になっています。

XXX

1823年4月4日、人々から尊敬されていた実直なボタン職人のFidelis Martinフィデリス・マルティンはこの崖から墜落した。

写真は岩壁の眺望
トゥットリンゲンの町の市場の用事を済ませ、小馬でやって来たマルティンはフリディンゲン（ドナウ）を経由し、ボイロンに向かって戻っていた。

彼がボイロンに帰る途中で、暗くなってしまいました。そして、無理に進むうちにいつの間にか、彼は高い所に迷い込んでいました。

写真はボイロン僧院の古図・・・岩壁とドナウの蛇行
伝説によれば、Hardtfraeulein（Waldfraeulein）森の女性（妖精・魔女？）に出会い、彼女はボタン職人を岩壁の頂きに案内したと云う。その後の経緯は不明だが、彼は小馬と共に、その岩壁から真っ暗な深い谷に落ちていきました。

写真はHardtweible森の女性？（祭りの仮装）
写真は周辺図
14日後の4月18日、ボイロン僧院の羊飼いにより、人馬が崖下ですでに死んでいたのを発見された。

以来、この岩壁は“ボタン職人の岩壁”と呼ばれるようになったそうだ。

現在、“ボタン職人の岩壁”からの素晴らしい眺望を楽しむ観光客は金属フェンスでしっかり守られている。

写真は岩壁からのドナウの眺望（現在は柵が設けられている）

XXX

　（2015年6月18日：Wik・HP訳・編集加筆）

写真はFridingen an der Donauフリディンゲン（ドナウ）とBeuronボイロンの景色

7月21日(火)　 213ｋｍ
仏・Colmarコルマール　＝＞415・B31　32km（独・Breisachブライザッハ）・（Freiburgフライブルク）＝＞B31　35km（Titiseeティティゼー）＝＞B31　28km　（Huefingenヒュフィンゲン）＝＞B31・B311　28km　Tuttlingenトゥットリンゲン＝＞B311・L？　20km　Beuronボイロン＝＞L？　10km　 Burg Wildenstein＝＞L？　20km　（Sigmaringenジグマリンゲン）＝＞（以下略）

写真はボイロン僧院
この日の行程はフランスのアルザス地方から、一気にドナウ川沿いに黒い森の南端を東に走ることになる。

Tuttlingenトゥットリンゲン：
http://www.tuttlingen.de/

黒い森の東に位置するTuttlingenトゥットリンゲンはシュヴェービッシュ・アルプ街道の左の起点の町になる。
ローマ時代には砦が築かれていた。ドナウ川畔に沿って発展した町の人口は現在33千人を数える中規模の都市である。

写真は2015.07.21.Tuttlingenトゥットリンゲン：Honbergホンベルク城址
この町はとりわけ、新旧キリスト教徒で争われた三十年戦争の＜Schlacht bei Tuttlingenトゥットリンゲンの戦い＞で知られている。

戦いは1643年11月24日にフランス王国と神聖ローマ帝国・バイエルン・ロレーヌ連合軍との間で行われ、連合軍の奇襲によって冬営していたフランス軍の敗北に終わり、7千人もの捕虜をだした。

この為、フランス軍はヴュルテンベルクでのフランス軍を支えきれず、ライン川の向こうのアルザスへ撤退せざるを得なかった。だが、この撤退作戦も冬期の寒さ、空腹、脱走でフランス軍は多くの兵や武器を失うこととなった。

写真は2015.07.21.Tuttlingen_Burg Honbergトゥットリンゲンの町とホンベルク城1643年
Beuronボイロン：
http://www.beuron.de/
人口664人の小村に有名な僧院が立っている。

＜Kloster Beuronボイロン僧院＞
Erzabtei St. Martin zu Beuron
D-88631 Beuron 、Abteistrasse 2
開館：月〜土8時＝12時、14時＝17時半
http://www.erzabtei-beuron.de/

南ドイツのSigmaringenジグマリンゲンから凡そ30km西にドナウ川をさかのぼると、ベネディクト派の大修道院がある。（この旅では逆の行程を走ったが）
この辺りのドナウ川は帯のように細く、蛇行を繰り返して流れ、大河ドナウの印象はない。

しかも一帯の地形は岩山が碧く、白い肌の岸壁をむき出しにした峡谷の景観が珍しい。ボイロン僧院の近くがやや平野が開け、居住空間がある。
ボイロン僧院の起源は11世紀のアウグスティヌス派の修道参事会にさかのぼるが、ベネディクト会修道院となったのは1863年のことである。

典礼改革に先駆的役割を果したが、宗教美術、グレゴリオ聖歌の研究と演奏、各種の学術研究で知られ、現在も多くの修道士が活動している。

Kloster Beuron im Oberen Donautal
https://www.youtube.com/watch?v=DL6rDgO8OFs

写真はKloster Beuronボイロン僧院
ボイロン近くには

Schloss Bronnenブロネン城：

ボイロンの4km南にあり、岩壁上に立つ城からの眺望が良い。
現在もHerren von Enzbergエンツベルク家の所有で見学不可。

写真は2015.07.21.Schloss-Bronnenブロネン城
Burg Wildensteinビルデンシュタイン城：

ボイロンから東に6km 。古くは11世紀の築城。16世紀の領主Gottfried Werner Graf von Zimmernゴットフリード・ベルナー・チンメリン伯が知られている。

現在はYHになっている。城内にBurgschenke Wildensteinがあり、海抜810m、ドナウ川から200mの高さの岩壁上に立ち、そこからの眺望が良い。
http://www.badischewanderungen.de/Burg-Wildenstein.htm

写真はBurg Wildensteinビルデンシュタイン城-Merian1643年は独特です。
写真はBurg Wildensteinビルデンシュタイン城の俯瞰
写真はBurg Wildensteinビルデンシュタイン城・郵便はがき
YH Jugendherberge Burg Wildenstein
88637 Leibertingen-Wildenstein
http://leibertingen-wildenstein.jugendherberge-bw.de/

XXX

写真はBurg Wildensteinビルデンシュタイン城・・・一の丸と本丸を繋ぐ橋梁
写真はBurg Wildensteinビルデンシュタイン城（北西から）