旧古河庭園で110分 〈期間限定☆春薔薇＆洋館ライトアップ、の前〉

2015/05/21 - 2015/05/21

梅、桜、躑躅、藤に続いて、今4トラ上は薔薇を愛でた旅行記でいっぱいです。しかも皆さん良いカメラをお持ちですから、買い換えるお金が無いと言う理由で使い続けてるコンデジの写真を、わざわざ二番煎じで載せる事も無い、そう思ってました。つか、そういうシーズン物は何処へ行っても混んでますよね。人が集まるところ、人が写り込んじゃう景色、好きじゃないんです。まして準ご近所とも言える旧古河庭園は今まで何度も行ってるし、新鮮味も有りません。
が、しかし、今週日曜日までの期間限定でライトアップしてるって言うじゃないですか！桜や紅葉は有りがちですが、薔薇は初耳でした（すみません、これも4トラに投稿された旅行記から知りました）。
となれば、入園料150円、交通費もJR最安値133円で行けるのだから行くしかないでしょ。てか満開って情報を聞いてからだいぶ経ってるし、土日を待っては居られません。
欲深いPHOは明るいうちに日本庭園も廻っておこうと、会社を定時上がりして駆け付けました。　
まずは、昼（？）の部から

エリア 王子・十条(東京)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル 徒歩

定時の17時30分で帰れるように前の日のうちからシッカリ手配は済ませてました（突発事項が起こらないのを祈りつつ）。
会社から旧古川庭園へ最も早く且つ最も安く行くには、やはり定期を利用して東京メトロ千代田線で西日暮里へ。そこで京浜東北線に乗り換えて2駅、133円で上中里。そして徒歩5分。

駅からはこの蝉坂を上ります。
この写真の右脇に北区教育委員会が設置した蝉坂に関する案内標識が建てられていますが、PHOには判り易い文章だとは到底思えません。
参考までに載せてみます。
「説明：　六阿弥陀堂の途上でもある蝉坂という名称は江戸時代の後半にはあったようで、幕府の編纂した地誌『新編武蔵風土記』上中里村の項に「平塚明神ノ傍ニアリ、登リ三・四十間」とあり、このあたりから平塚神社の参道に沿って約五十四ｍから七十二ｍ余を登る坂道だとあります。坂を登りきって少し歩くと日光御成道と合流しますが、西ヶ原一里塚の方向へ右折してすぐに左折すると六阿弥陀堂第三番札所の無量寺へと向かう道に入ります。明治時代初期の『東京府志料』では「或云、攻坂ノ轉訛ナリト」と室町時代の平塚城をめぐる合戦を彷彿とさせるような坂名の由来を記しています。現在の坂道は昭和十八年七月、昔の坂を拡幅して出来た道です。
設置者：　北区教育委員会
設置日：　平成七年三月」

PHOが知りたかったのは、此処が何故蝉坂と呼ばれるのか？です。
攻坂（せめざか）が訛ったからだったのか。
坂自体に何の落ち度も有りません。寧ろ好きなタイプの坂ですね。駅前なのに閑静なのが何よりです

坂を上がって西の角、本郷通りに面して平塚神社が在ります。

平塚神社の創立は平安後期元永年中といわれています。八幡太郎源義家公が奥州征伐の凱旋途中にこの地を訪れ領主の豊島太郎近義に鎧一領を下賜されました。近義は拝領した鎧を清浄な地に埋め塚を築き自分の城の鎮守としました。塚は甲冑塚とよばれ、高さが無いために平塚とも呼ばれました。さらに近義は社殿を建てて義家・義綱・義光の三兄弟を平塚三所大明神として祀り一族の繁栄を願いました

神社より有名なお団子屋さん、平塚亭つるをか。
アサミストの来店多し

本郷通りが緩くカーブして、駒込方面へと下っていくその角に旧古川庭園が在ります。駒込駅から石垣沿いに坂を上って来るのも好きなんですが、今日は急ぐので、上中里からにしました。どっちにしても西日暮里から2駅目。

春のバラフェスティバルは約1ヶ月の長丁場です

そんな中、ライトアップは9日間のみ

満開という表示も有ったはずなので、満開ではないって事なんですね。やはりやや遅いのか？
ともあれ、150円払って中へ入ります

旧古川庭園に関してはhttp://teien.tokyo-park.or.jp/contents/outline034.html
でご確認ください。

まず洋館が目に入ります。
ジョサイア・コンドル最晩年の作で、大正6年5月に竣工しました。躯体は煉瓦造、外壁は真鶴産の新小松石（安山岩）の野面積で覆われ、屋根は天然ストレート葺き、地上2階・地下１階となっています。
大正12年9月1日に発生した関東大震災では約2千人の避難者を収容し、虎之助夫妻が引き払った大正15年7月以降は貴賓の為の別邸となりました。昭和14年頃には後 に南京政府を樹立する国民党の汪兆銘が滞在し、戦争末期には九州九師団の将校宿舎として接収され、また戦後は英国大使館付き武官の宿舎として利用されました

洋館内部は非公開で、見学は往復葉書による事前の申込みが原則です。
申し込み方法などはこちらからどうぞhttps://www.tokyo-park.or.jp/park/format/facilities034.html

じゃなかったら、カフェを利用するって手も有ります。が、珈琲800円で、飲み物すら撮影禁止です

早速バラです。
『デザートピース』
開花につれて、花の中心がクリーム色に変化します

株ごとにこういう説明板が設置されていて、とても判りやすいです。
上の解説もこちらからの引用です。
以下、説明板の掲載は略します

『フレンチレース』

黄色い『インカ』

白いのは『プリンセス　オブ　ウェールズ』
この品種名は故ダイアナ元妃の英国肺病基金の活動に対し、英国女王が名付ける事を許可したものです

『ゴールデン　メダイヨン』

『スーパースター』

洋館から英国庭園を見下ろしています

英国庭園から洋館を見上げています

『フラウ　カール　ドルシュキ』
作成から1世紀以上経った今でも人気の高い品種だそうです。別名『不二』とか

まだ蕾の蔓薔薇『レッド　ドロシー　パーキンス』

更に下って日本庭園に入りました。実はこっちの方がず〜っと広いのです

北寄りの兜門方向へ

洋館を振り返ってみます

兜門。
門が在ると其処を飛び出してみたくなるPHOです

外側は砂利の馬車道でした。時間が無いのですぐに戻っちゃいます

え〜っ、これって人工的に造り出したの！

前にも言ったかもしれませんが、PHOは治兵衛さんの庭が大好きです

広場を経て、日本庭園の中心部、心字池へと向かっています

本郷通りを挟んで反対側に建つビルが池に写り込んでます。どうせ写り込むならこんなのじゃ嫌だよねぇ

雪見灯籠。
ホントはこの灯籠の周辺に在る枯滝やら見晴台やらへも足を延ばしたかったのですが（前回訪れた時は東日本大震災で倒れた十五層塔などの片付けが済んでいなかった為、見晴台への道は通行止めになっていました）、今回は時間的に不可能。灯籠のみを対岸から眺めるに留まりました

心字池

泰平型灯籠

あれ、これは何という灯籠なんだろう？

治兵衛さんと灯籠というと、どうしても伏見の大橋家苔涼庭を思い出しちゃいます。
お爺さん元気かな？

心字池東端に在る大滝。
園内のもっとも勾配の急な所を更に削って断崖とし、濃い樹林でおおって深山幽谷とした趣きが有ります。暗くて判り難いですが、曲折した流れから始まり、数段の小滝となり、最後は深い滝つぼに落ちるという凝った造りになっています

何気に此処もライトアップ

はい、それでは心字池から離れます

だいぶ日が翳って来て良い感じ

警備員さんに追われるようにして（其処までのプレッシャーはかけられていません。あくまで安全確保態勢です）東側の洋館方面へと戻っています

斜面に立つ奥の院灯籠。
そろそろ上がって薔薇のライトアップを見る事にします。

続く・・