2015かたくりの花を求めて、三毳山ゆる山歩き。

2015/03/28 - 2015/03/28

早春の雑木林の根元に、薄紫の可憐な花を咲かせる「かたくり」
佐野市では、三毳山（みかもやま）の北斜面に群生しているのが昭和50年代に見つかり、保護・育成されてきました。
2009年3月に一度来ていますが、
今回は｢万葉自然公園 かたくりの里｣だけでなく、三毳山の中にあるかたくり群生地にも行ってみました。
山歩きは疲れたけど、3箇所の群生地でたっぷり きれいなかたくりの花を楽しめました。

エリア 佐野(栃木)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 自家用車 徒歩

今日は、朝6時に目が覚めたので、「よし、起きて7時半には出発だ！」といつもより早い行動です。
みかも山公園東口駐車場に着いたのが、9時20分頃。（駐車料金無料）
既に多くの車が停まっていましたが、まだ空きスペースはありました。（午後14時半頃戻った時は、満車で、空き待ちの車が少し列になっていました）
今日は、かたくりの花を見に来たのですが、昨年から始めた、ゆるい山限定の山歩き＆バードウォッチングも兼ねて、三毳山もぐるっと歩いて、かたくりの花を見つつ・・・と言ったコースで進みます。

「東口駐車場」から最短で三毳山のかたくり群生地「かたくり園｣へ行けば、歩いて10分程だと思いますが（途中から山道の散策路を登ります）ダンナはあえて、遠回りのコースで三毳山のふたつのピークとかたくり群生地を歩くつもりらしいです・・・。
双眼鏡とカメラを首から下げて、鳥を探しつつ進みます。
歩き始めてほどなく、鷹っぽい鳥（トビではない）が上空を飛んでいるのが見えました。
最初は舗装された公園内の道路です。

「野草の園」に通りかかると、早くも かたくりが咲いているのが見えました。
かたくりと小さな白い花が咲いていました。
キクザキイチゲという花らしいです。
なんだか下を向いているのは、もう花が終りかけだから・・・だと思います。

もう少し進むと、園内を走る「フラワートレイン」がやって来ました。
4台の電車型の車が、広い、みかも山公園の中を走っています。
1日500円(大人)で乗り降り自由のフリー券だそうですが、
山の途中にある「かたくり園」までは行っていないんだって・・・。
つまり、かたくりを見る為には、どうしてもそれなりの坂道を登らないと行かれません。
な〜んだ お年寄りや子供にやさしい乗り物って訳でもないんだね・・・。
運行コースなど詳しくはwebサイトへ
みかも山公園webサイト
http://www.park-tochigi.com/mikamo/

道の先に なが〜〜い階段状の坂道が見えました。
なんだか先が長そう・・・これを登るのか〜〜。

坂道の脇あたりに かたくりが咲いています。

ニリンソウも群生していました。緑の葉っぱに小さな白い花があちこち。

ニリンソウは、小さな花ですが、白いので、緑の葉っぱの上で目立ちます。
5枚の花びらの楚々とした花。

曲がりくねった坂道の両脇にかたくりが咲いています。
かたくりは茎の先に下を向いて咲く花です。
坂を登りながら花が見られるので、花を下から見ることもできます。

これは、斜面に咲いているかたくりを上から見た所。
下向きに咲いているので、かたくりのお背中方向（？）のお姿です。

ここに咲いているかたくりを見て、「あれ？かたくりって、もっと地面近くに咲く、背の短い花じゃなかった？」と思いました。
このあたりに咲いているかたくりは、茎の部分が長めで、花もやや大きめです。
三毳山で、ここが、最初に見た群生地です。
マップには特に「かたくり群生地」とは書かれていませんでした。
ここの群生地は、三毳山のひとつのピーク 中岳への登山道のような歩道沿いです。
なので、人はかなり少なかったですね。

更にちょっと 坂道を登ると、桜が咲いていました。
早咲きの桜ですね。

スミレもあちこちに咲いています。
ブルーがかった素敵な色。
タチツボスミレというスミレだと思います。

中岳の山頂へ向かって登ります。林の中、 モミジイチゴが咲いていました。
最初　シロヤマブキだと思いました。
葉っぱが違うのですね。
歩道沿いに何箇所かで見かけました。

中岳山頂に到着〜。標高210ｍ。
山というには低いけど、まりも母的には山に登った気分でした。
で、山頂だけど、廻りは木が多くて、眺望が無い為、ピーク感が無いです。
なので、そのまま「かたくり園」方向へ進みます。

東屋と看板がありました。東屋の下の方にトイレもあると書いてあった。
「かたくり園」近くの休憩所はここか、群生地下の東屋のどちらかです。

ここから下へ降りた所に「かたくり園」があるようです。
なんだ、せっかく登ってきたのに かたくりの花は降りた先か・・・。
このあたりは、土や岩に たまに段が設けられた登山道っぽい道でした。

「かたくり園」と道が示されたのは坂を下りた先でした。
林の中を遊歩道がずっと下っています。

先の方に、木道の観察台が見えました。
台のあたりに人があつまっています。
薄っすら紫のかたくりが咲いているのも見えます。

下りて行くと、木立の根元にたくさんのかたくりが咲いていました。
この様子は、前に見た、「かたくりの里」の様子と同じ感じです。

やはり、山の斜面にかたくりが群生しています。
木道の歩道から観察します。

きれいに咲いたかたくり。
丁度見頃の様子です。

細い葉の中に埋もれるように咲くかたくり。
薄っすらと日が透けて美しいです。
この葉っぱは、何かな？水仙じゃなさそうだし・・・と思ったら、
他のお客さんの話から、どうやら彼岸花らしいです。
ここは、彼岸花も沢山咲くそうです。
斜面に咲く彼岸花も歩道から上、下と見られれば、また良さそうですね。
話していたおばさんが言うには、巾着田よりきれいかも。という事です。

このあたり、満開で見頃に感じますが、公園のサイトによると、
1週間位前が「満開」だと書かれていたので、もうピークは過ぎた様子なのかもしれません。
充分、見頃だと思いますが、もっと沢山咲いた状態が見られるのかな？それとも 少し場所が違うと咲く次期が変わるとか？

満開ですよね。びっしり花で埋め尽くされ、とてもきれいです。

さすがに ここは、先に見た場所より沢山の人が見に来ています。
東口駐車場から歩いてくるのが一番近いアクセスだと思われますけれど、
それでも結構な坂を登らないと来られないので、疲れちゃうお年寄りも多いようです。
木の柵に座って、ちょっとお休みしている方もいるのですが、柵がそれほど頑丈でないらしく、「柵に座らないで下さい」と張り紙があるのです。
う〜んやっぱ、少しはベンチでも用意しないと、ここまで登ってくるのはお年寄りにはキツイと思う。

東口駐車場方面から来ると、下の東屋からが登りです。まぁ時間にしたら、5分位でしょうが。
私たちも、一旦、東屋のあたりまで、下ります。
三毳山で一番高いピーク、青竜ヶ岳山頂へは、一旦下りないと登れないのです・・・。
せっかく一度登ったのにさ・・・。

下り道の脇には、他の植物が群生していました。
緑の葉っぱがこんもりしているのはニリンソウ。
ここにも沢山生えていました。

他にも水仙やアズマイチゲ。
白や黄色、紫。早春の花たち。

東屋まで下りてくると、そこから青竜ヶ岳方面にまた登る人は誰も居ないや〜。
少し進むと、「みかもの関跡」（伝承）だって・・・。
ダンナと、こんな山の中に関所作っても、廻りは平地だから意味ないんじゃ？？伝承だからねぇ。無いと思うよ・・・。と話しましたが・・・。
みかも山公園内には、沢山の歩道があり、色々なコースで山歩きが出来ます。
なので、ちゃんと地図で確認しないと変な所へ出てしまう事もあるかもしれません。
道標も割りと多いのですが、近道、遠回り、色々歩けます。
この関所跡には、西口広場方面から登って来た方が居て、そちらの道沿いにも かたくりが咲いている場所があると教えてくれました。
地図には書かれていなくても、三毳山には、かたくりが沢山咲く場所がいくつもあるようですね。
山全体に植えて増やしているのかな？？

青竜ヶ岳山頂を目指して歩きます。
赤松の幹に変なものを見つけました。
これは〜きのこ・・・だと思うのですが、栗の実がくっついているみたい！
おもしろ〜い。こんなの初めて見た。
調べてみたら、ヒトクチタケというきのこらしいが・・・（確証はないけど）
食べても美味しくないそうだ。

青竜ヶ岳山頂に到着。
青竜ヶ岳の手前は岩の結構な急坂だった。ここまでくると、山歩きの人も多くて、登りの人も何人も。
ご年配の方に｢お先に｣と譲られたりして登っていたら、下りの方と遭遇。
やはりご年配の方が多かったので、下りの方に先に行ってもらおうと思ったら、どんどん下りてきて、いつまで待っても切れない〜〜。どうやら団体さんらしかった。
下りの団体さんは、100人位いたようで、さすがに 途中で、「先に上がって下さい」と言われたが、頂上まで 下りの列は続いてました〜。
待たせては悪い、と一気に登ったから、汗かいちゃったよ。

頂上でお弁当、と思っていたら狭い頂上は人でいっぱい！
中岳のピークは 眺望無しでしたが、ここは眺めの良い場所がありました。
日光の山々が見えます。日光白根山は雪をかぶってる。

男体山も見えます。
薄っすらと浅間山も見えました。
山頂は狭いけど、アンテナの基礎のコンクリートの所に座れたので、そこでお弁当を食べました。
その間にもツアーらしき団体さんが上がって来ました。
「かたくりの里」から入って、「かたくりの園」まで歩く、ツアーなのかな？

「青竜ヶ岳」からは、下りです。
「万葉自然公園 かたくりの里」を目指します。
かたくりの里の入り口はゲートになっていました。
フェンスでずっと囲われています。
一番下の所にもゲートが出来ていました。
荒らされたりしないように作ったのかしら？

ここも沢山咲いています。
前にここに来た時は、この一番上までは来ませんでした。こちらのかたくりの里も斜面に群生しているので、下からだと 遊歩道を上がりながら見るようになっています。

ここのかたくりはやっぱり背がちょっと低いです。
花の大きさも三毳山の方が大きいものが多かったような・・・。

日あたりや密度によって、大きさが異なるのかもね。

一番上の方には、アズマイチゲとかたくりが一緒に咲いている場所がありました。

さっき見てきたニリンソウもかわいい花でしたが、こちらのアズマイチゲも白い花です。

「かたくり園」より ここのかたくりのほうが株数は多そうです。
そして、群生地の面積も広いし、中の遊歩道も回遊できるように作られている感じです。
なので、圧倒的にこちらの方が、人が多いです。

管理センターの建物まで下りて来ました。
トイレはここにあります。
駐車場もあり、かたくりの花のシーズンは有料で停められます。
前に来た時は、お爺ちゃんと一緒だったので、車でここまで来て、少し歩いてかたくりを見ました。
そのお爺ちゃんも もう亡くなり、今日はその時の事をダンナと思い出し 話しながら かたくりの花を見ました。

さて、ここからです！車まで戻らないとならない訳です・・・。
いくら低山とは言え、すでに210ｍまで登って、一旦下りて、又230ｍまで登って、下りてきた後ですから、もう、同じように登って下りては嫌だよなぁ。
と、いう事で、ロードで駐車場まで戻りますぅ。
大体2キロ半です。
グーグルマップにナビさせて、ぼちぼち鳥を探しながら歩きました。
で、「栃木花センター」を通りかかります。
結構暑くてアイスクリームが食べたくなりました。

花センターのお向かいにある「いわふねフルーツパーク」に入りました。直売所やお食事コーナー レジーナなどがあります。
レジーナにジェラードコーナーを見つけました。
色々なアイスがありますが、今の旬のものは生イチゴ入りのアイスで、400円。
前に買っている人のアイスのカップに山盛りの状態にびっくり！
食券を買って、お姉さんに渡すと・・・。バニラのアイスの中にイチゴを4.5個放り込んで、スクープで崩し、カップにこれでもか！と盛っていきます。最後に上にもうひとつイチゴを乗せて、渡されたアイスは、こぼれ落ちそう〜〜。
他のアイスはシングルとダブルで300円前後みたいですから、こっちの方が値段は高いですが、インパクト絶大。
買ってる人を見たら、ついつい、これにしちゃいますよねぇ。
歩き疲れたし、暑かったので、と〜ってもおいしかったです！！

さっきスルーした「栃木花センター」にちょっと入ってみます。
大温室は有料ですが、他は無料です。
パンジーの植えられた広場が見えました。

パンジーの後ろの温室は入ることが出来ます。
温室までの道沿いにクリスマスローズが咲いていました。

色々な色や形のクリスマスローズ。

これもきれいです。

今日は、全部で7キロ位歩きました。
3箇所のかたくり群生地を見て。きれいな花をたっぷり楽しめました。
鳥はあまり見つからなかったけど、山歩きして運動にもなりました。
たまに 色々な花の群生地があって見頃だと聞くと行って見たくなります。
1種類の花が咲き誇ったようにびっしりと咲く景色は、見ごたえがあります。
きつくて、嫌いな山登りも花や鳥を見ながらののんびり歩きならたまにはいいかな。
今年も、そんなゆる〜い山歩きなら行ってみようと思います。