2014/03/30 - 2014/03/30
8位(同エリア114件中)
キートンさん
そろそろマチュピチュに行っとかないとなぁ・・・
そんな想いから始まった今回の旅。
昨日その最大の目的を絶好のコンディションで達成して、4日目は「インカの聖なる谷」に立ち寄りながらクスコを目指します。
いつもの旅ではしなかったちょっと変わった体験付きの1日です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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-
マチュピチュ村を去る朝も、散策に出てみた。
ウルバンバ川は激流となって流れている。 -
ペルーレイルの旅客はマチュピチュ駅が終着駅となっていると思うが、レールはその先へも伸びている。
軌道上を普通に人が歩けるところがいかにも田舎っぽくて良い。 -
8:30頃出発の展望列車でマチュピチュ駅をあとにする。
-
復路の列車では窓側の席だったが、隣が男性、向かいが女性のアメリカ人客だった。
その2人はカップルだと思っていたが、どうやらたまたまその席になった1人旅同志だったようだ。
隣の男性の父親は1970年頃の2年間、沖縄に駐屯していたアーミー(陸軍)だったというが、本人は日本に来たことがないようだった。
沖縄返還が1972年なので、その直前のことだろう。
正式にはまだ「日本」ではなかった頃だ。 -
マチュピチュ行きの列車とすれ違う。
渓谷の中を列車は行く。 -
線路脇にたたずむばあちゃんとお子ちゃま。
列車は信号待ちで停車中だったので、車内から注目の的。
にわか人気者となった。
「かわいい〜」
「こっち向いて〜」
車内騒然である。 -
10:00過ぎ、オリャンタイタンボ駅に到着。
つい2日前の駅が少し懐かしい。 -
バスに乗ってあっという間に着いたのが、「オリャンタイタンボ遺跡」。
「インカの聖なる谷」のほぼ真ん中にある、代表的な遺跡だ。 -
ガイドブックやネットにこの遺跡の情報が少ないと思うので、平面図を載せておこう。
今日は短めの赤のコースで見学する。
(写真ではわかりにくいが・・・) -
まず目に入るのが上部まで続く段々畑。
-
この階段を上って行く。
段々畑はあまり大きくない石が積まれている。 -
中腹まで上ったあたりで、列車で隣だったアメリカ人男性と再会する。
私は最初気付かなかったが、向こうが覚えていて気付いてくれた。
なかなか外国人の顔は覚えられないものだが、30人近くの日本人ツアーの中からよく私を見つけてくれたものだ。 -
左手上方には明らかに段々畑とは違った、大きめの石が整然と積まれている。
-
イチオシ
振り返ると、オリャンタイタンボの街と両側を山に挟まれた谷の地形が目に入る。
「オリャンタイタンボ」の「タンボ」とは、ケチュア語で「旅館」を意味する。
なので、「オリャンタイ旅館」とでも訳せばよいのか?
インカ時代の宿とも要塞跡ともいわれている。 -
クスコで見たような隙間のない見事な石組が現れる。
オレンジ色に見えるのは塗料ではなく、コケかカビか何かだという。 -
突起が付いている石がある。
運ぶ時に縄をかけたとかの説があるようだが、明確にはわかっていないようだ。 -
眼下には、整然としたひな壇のような段々畑が広がる。
記録によると1536年、スペインから来た征服者に反旗をひるがえしたマンコ・インカは、率いるインカ軍とともにオリャンタイタンボに潜み、やってきたスペイン軍を撃退したという。 -
クスコの「太陽の神殿(コリカンチャ)」に見られた、台形のへこみが横方向に等間隔に並んでいる。
神聖な場所だったのだろう。 -
ここにもパズルのような複雑な形の石がはめられている。
-
イチオシ
山と空の風景がいいね。
ちょっとしたハイキング気分。
山には高木が見られず、熱帯雨林っぽいマチュピチュの山とはまた違った雰囲気だ。 -
歩いて来た方向を振り返る。
石のゲートをくぐり、ここで鋭角に折れるルートとなる。 -
かなり高度感が出てきた。
オリャンタイタンボの街の標高が2800mくらいで、遺跡上部は2900mくらいか。
マチュピチュ遺跡が標高2400m前後なので、こちらの方が500m程度高いことになる。 -
上部の居住区っぽい施設。
残念ながらこのあたりは見学できなかった。 -
石組の端部。
隙間なく石を加工する技術は見事というしかない。 -
6個の巨石を並べた建造物。
高さ4m、全幅10m、奥行き1m。
「太陽の神殿」の造りかけだとか、鏡だとかいわれているが明確にはわかっていない。
巨石と巨石の接合部分に細い石が使われているところが独特。
ガイドのカルロス氏が指さしている部分にジグザグ模様が刻まれている。 -
段々畑の上部は明らかに畑ではなく、居住施設か何かなのだが、ガイドの話をよく聞いてないので不明。
ネット等で調べても情報が少ないので、「帰ってからネットで調べればいいや」という甘い考えは通用しなかった。
先ほどの地図を参考にすると、「Zona de Control」となっている。
直訳すれば「規制区域」となるが・・・ -
遺跡上部から見下ろすオリャンタイタンボの街。
インカ時代に造られた灌漑用水路や下水道は、今なお現役で使用されているという。 -
高い所に穀物倉庫と思われる建造物が見られる。
-
ここから山腹に続く小道を進んで行く。
-
イチオシ
これまた、ハイキング気分にさせる小道である。
-
小道の途中で振り返ると今まで歩いて来たルートがよくわかる。
-
イチオシ
突き出た山腹をぐるっと半周すると、「アンデネス」と呼ばれる広大な段々畑が出現する。
マチュピチュ遺跡にも「アンデネス」ってあったよな。 -
対岸の山の中腹をよく見ると、こちらにも穀物倉庫と思われる建造物が見られる。
そちらにも人の姿が見られる。 -
眼下にも施設の遺構が見られる。
地図を参考にすると、「Templo del Agua」、「Fuente Ceremonial」、「Bano de la Nusta」となっているが、訳すと「水の寺院」、「出所式典」、「ヌスタの浴場」となるのか?
残念ながらこのあたりのガイドはなかったのでよくわからない。 -
「アンデネス」(段々畑)の中央の階段を下りて行く。
-
1時間少々で遺跡の見学終了。
マチュピチュ遺跡と比較してしまうと差があるが、違った趣があってなかなか見応えがあった。
あと30分程度長く見学時間があれば良かったのにと思った。 -
オリャンタイタンボ遺跡の前のマーケット。
カラフルな民芸品が並ぶ。 -
バスはウルバンバ川をさかのぼって行く。
-
雲が多いが、抜けるような青空とのコントラストが爽やか。
-
12:00頃、昼食のレストランに到着した。
しかし、昼食の前に我々にはあるミッションが用意されていた。 -
ボリビアやペルーには、身に付けたものが手に入る「福の神」として信じられている「エケコ人形」という置物がある。
これはまだ未完成の陶製の原型である。
我々のミッションは、これに塗料を筆で塗って、装飾品を付けて人形を完成させるというもの。
これを完成させないと昼食にはありつけない。 -
これはその作業風景。
というより作業中の写真は撮ってないので、ほとんど作業終了後なのだが・・・ -
左の大きいのが見本で、右の小さいのが今回作成した「エケコ人形」。
決して「エテ公人形」ではない。
実は人形が小さい方がより細かい作業となるので、特に老眼選手には難易度が高くなる。
首には手に入れたいもののミニチュアをたくさんぶらさげる。
無意識に紙幣が目立つところにきてしまう。 -
エケコ五人衆。
色や帽子は各自自由なので、個性がにじみ出る。
おっと私のだけ一本髭になってしまった。 -
ミッションを終了し、やっとありつけた昼食。
こちらもバイキング形式となる。 -
ステージではペルー音楽の演奏。
・・・と思いきや、「上を向いて歩こう」をはじめ、「酒と泪と男と女」、「長崎は今日も雨だった」など日本の曲が次々飛びだす。
意外にも、日本語の発音やメロディーも違和感のないもの。
かなり日本人客が多いものと思われる。
CD購入やチップをせがまれる。 -
トイレに行く途中の光景。
-
園内には多くの花が咲いている。
-
14:30頃、再びバスに乗り、バスは坂道を上って行く。
屋根に自転車を乗せた地元のバスが前を走る。 -
右手にウルバンバの街が広がる。
-
標高3500m前後の高原地帯を走る。
-
右手に「ウアイポ湖」が見えてきた。
-
遠くに雪をかぶった山も見える。
-
15:20頃、バスは「チンチェーロ」という高原の村に到着。
標高は3800m近く、富士山頂に匹敵する。 -
トイレは右下のブルーの建物。
左上の建物は教会。
トイレ使用料は1ソル(約40円)。 -
この村に立ち寄ったのはトイレ休憩のためではない。
駐車場の向こうには、「インディオのマーケット」がある。 -
品物に「定価」というものはないようだ。
値段は交渉によるもの。
いたるところで値切り交渉が始まる。 -
このマーケットは観光客向けというより、地元住民が普通に利用する市場のようだ。
USドルも使用可能。
お土産に3ドルで財布を購入した。
男の子がキーホルダーを売りに来たので、ねぎってアルパカのキーホルダーを2ソル(約80円)まで下げてくれたが、「3個で5ソルにして」という交渉は不調に終わった。
1個2ソルでも十分安かったのに・・・と後に後悔した。 -
こんなのも普通に店頭に置いてある。
その「頭部」って売り物なのか?
写真を撮ろうとすると、ころがっていた「頭部」をわざわざ2つ並べて立ててくれた。
グラシアス! -
16:00前、バスはチンチェーロを出発し、16:30過ぎにはクスコの街に入ってきた。
クスコの街は盆地にあり、周りの山の中腹まで市街地が広がっている。 -
17:00前にクスコの今日のホテル「アグストス」に到着。
部屋はテレビ、冷蔵庫付きであまり広くはない。
1人なので全く問題ないけど。 -
バス・トイレはまだ広い方で不満はない。
-
ホテルの外観。
18:00には日が沈み灯がともる。 -
ホテル前の通りと斜面地の住宅街。
-
夕食はバスでアルマス広場まで移動し、広場に面したレストランでバイキングだった。
-
ここでは寿司もあったが、やはり日本の寿司とは微妙に違う。
だからといって不味いわけではないからいいんだけど。 -
今日の夕食は「フォルクローレ・ディナー」となっている。
「フォルクローレ」とは「民族音楽」ということで、小さい舞台ではペルーの音楽と舞踊が披露されている。 -
20:45頃、ガイドからあと10分ぐらいでバスが来るので、もうしばらく待つようにと報告があった。
店内でじっとしているよりも、少し夜のアルマス広場にでてみたいとガイドに告げて、外に出てみた。 -
夜のアルマス広場とカテドラル。
当然のことながら、昼間とはまた違った雰囲気。 -
夜の「パチャクテク」の像と噴水。
今日はオリャンタイタンボ遺跡の観光のほか、エケコ人形の色付け体験、インディオのマーケットでの買い物、フォルクローレ鑑賞と多彩な1日だった。
ペルー国内のツアーは早くも明日の最終日を残すのみだ。
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