2014/04/04 - 2014/04/04
2位(同エリア24件中)
キートンさん
メキシコに入国して4日目。
昨日テオティワカン遺跡の見学ができたので、当初の計画なら今日は「メキシコシティ歴史地区」、「国立人類学博物館」、「メキシコ国立自治大学」を1日かけて見学することになる。
しかし昨日メキシコシティへ向かうETNバスの中で、1等バスの旅がしたいなという考えが浮上してきた。
1等バスがあまりに快適だったことと、大都会の観光地よりあまり日本人が行かない地方に行ってみたい気がしたのだ。
そして、「歩き方」を見ながら浮上した候補地は、「クエルナバカ」と「テポストラン」という2つの地方の街だった。
急遽思いつきで立てた計画は成功するのでしょか・・・
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- ユナイテッド航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
急遽立てた計画なので、下調べが不十分でバスの時刻の詳細がわからない。
なのでホテルを7:00前と早めの出発。
ホテルの近くのセブンイレブンで飲食品を買って、メトロ2号線(地下鉄)の駅を目指した。
まず「アラメダ公園」を東へ向かった。
途中に見かけた、これは「ベニート・ファレス記念碑」。 -
しばらく歩くと、高さ182mの「ラテンアメリカ・タワー」が現れる。
-
その北側には、メキシコで最も格式の高い大劇場のひとつ「ベジャス・アルテス宮殿」。
余談だが、昨夜泊まった部屋が暑かったのでエアコンを付けたまま寝たら、寝冷えして今日は少し風邪気味だ。
熱っぽくはないので元気なのだが。 -
メトロ2号線で南に向かい、25分くらいで終着駅に着いた。
その終着駅に近くに「南方面バスターミナル」があるのだが、その場所が少しわかりにくい。
こんな露店が並ぶ中を通って行く。 -
ちょっと迷ったが、8:00前に南方面バスターミナルに到着。
-
クエルナバカへのバスは、「Pullman」という社のバスとなる。
「歩き方」には、毎時4本所要1〜1.5時間と記載してある。
座席指定で、8:16発の便のチケットを購入。
片道110ペソだった。 -
Pullmanのバスは、ETNバスほど豪華ではなかったが、ビデオとか上映していてまずまずのものだった。
「歩き方」を見て急遽行くことに決めた街は、予備知識がない分ワクワク感も高い。
日本人なんてあまり行かないだろうし・・・
だって「クエルナバカ」だよ。
名前からして日本人にとっては馬鹿にされてるよね。
「食うんじゃねえ、バカ野郎!」みたいじゃん。
そんなこと思うのは私だけ? -
9:30過ぎにクエルナバカに到着。
クエルナバカのPullmanのバスのターミナルは、ありがたいことにこの街の見どころの近くに位置している。 -
まずは「カテドラル」に向かってきた。
このピンクの建物は、カテドラルと同じ敷地内に建つ「テルセラ・オルデン教会」。 -
イチオシ
ここはジャカランダではなく、黄色い花が咲き誇っていた。
-
早速敷地内に入場。
「テルセラ・オルデン教会」は、明るい色合いの外観。 -
「テルセラ・オルデン教会」の内部。
祭壇以外はほとんど純白で、それがかえって新鮮でもある。 -
それに対して祭壇は金ピカ。
そのギャップが良いともいえる。 -
「テルセラ・オルデン教会」は横からの形状も独特。
このファサードは、サンミゲル・デ・アジェンデのラサルー教会の形状に似ている。
おっとこっちは「ファサード」ではなかったか。 -
さて、こちらが本命の「カテドラル」。
1529年にコルテスの命令で建造された、アメリカ大陸最古の教会のひとつ。 -
塀が高く要塞を思わせる外観は、征服当初に先住民の反乱が頻発し、スペイン植民者たちが教会に立てこもって防戦したためだとか。
-
カテドラルの右側にも礼拝堂がある。
-
カテドラルの入口。
キリストと思われる像が門番のように立っている。 -
入口を入ると円形のくぼ地に大きなお椀みたいなもの。
後に同じようなものを他でも見ることになるのだが、何という物かは不明。 -
カテドラルの身廊。
なお、このカテドラルの壁には、豊臣秀吉によって処刑された外国人宣教師と日本人カトリック教徒(日本26聖人)を題材にした殉教壁画が描かれているという。
私は勘違いして、隣の修道院の方でその壁画を探していたが、当然見つかるわけがない。 -
カテドラルの隣には「フランシスコ会修道院」がある。
この「フランシスコ会修道院と大聖堂(カテドラル)」は、世界遺産「ポポカテペトル山腹の16世紀初頭の修道院群」に登録されたものの一つである。 -
イチオシ
2階の回廊。
床に映る影がちょっと気にいった。 -
修道院の回廊とカテドラルの鐘楼。
-
修道院のパティオ(中庭)。
星型の床模様が印象的。 -
修道院の壁に描かれた壁画。
豊臣秀吉によって処刑された外国人宣教師と日本人カトリック教徒(日本26聖人)を題材にした殉教壁画かも?と思って撮影したが、これは違ったようだ。 -
パティオ(中庭)越しに見える像。
-
1階の回廊。
-
30分ちょっとで「カテドラル」と「フランシスコ会修道院」の見学を切り上げて、東に400mほど歩いて次に訪れたのは「コルテス宮殿」。
-
入場料は48ペソ。
荷物はロビーで預ってもらって、カメラだけ持って見学。
どうでもいいけど、学生が多い。 -
ここは「宮殿」ではあるものの、内部は博物館となっている。
付近で出土したとみられる、マンモスのような動物の化石。 -
こちらは出土した土器類の展示室。
クエルナバカから35kmの距離にある「ソチカルコ遺跡」から出土したものが多いようだ。 -
メキシコの埴輪?
こういうものにもお国柄?がでるよね。 -
あの石の輪は、ユカタン半島の遺跡などに見られる球戯場のゴールではなかろうか。
だとすると、穴が小さくてゴールするの難しそう。 -
中庭は浴場や水路の遺跡となっている。
この「コルテス宮殿」のある場所には、もともとアステカの神殿があったが、スペイン人がそれを破壊しその石材を利用して宮殿が建てられたそうだ。
これはアステカ時代の遺跡なのかもしれない。 -
遺跡の彫刻の一部かな?
-
それ以上に不明なのがこれだ。
もう何なのかさっぱりわからん。 -
1530年にこの宮殿を建てたのは、スペインのコンキスタドール(征服者)のエルナン・コルテス。
アステカ帝国を征服したとして知られる人物だが、カテドラルの構造からも想像できるように、先住民の抵抗をかなり受けたようだ。
スペインのコンキスタドールの兵士は完全武装で戦ったようだ。 -
「コルテス宮殿」のテラスから見えるクエルナバカの街。
「クエルナバカ」とは、先住民トウライカの言語で「クアウナワック(森の入口)」が、スペイン語の「クエルナバカ(牛の角)」になったという。
「食うんじゃねえ、バカ野郎!」ではないことは、言うまでもない。
スペインの植民地になってからまもなく、エルナン・コルテスが街の中心部に館を構えてから、典型的なコロニアル都市として発展してきた。 -
「カテドラル」の遠景。
中世の城のような外壁が特徴的。 -
2階から見た中庭の遺跡。
-
金の装飾品。
スペインのコンキスタドールは金がお好きなようだ。
クスコなどのインカ帝国を征服したコンキスタドールも徹底的に金を略奪した。 -
イチオシ
金製品で最も目を引いた一品。
-
「コルテス宮殿」の見どころのひとつが、この壁画。
-
ディエゴ・リベラがモレーロス州の歴史を主題にして描いたという壁画。
ディエゴ・リベラはメキシコの社会主義リアリズムの画家で、ダビッド・アルファロ・シケイロス、ホセ・クレメンテ・オロスコと共にメキシコ壁画運動の中心的人物。 -
コンキスタドールと先住民の激しい戦いと抵抗の様子が色彩豊かに力強く表現されている。
-
機織りの再現。
-
見ての通りの大砲。
時代から考えると19世紀前半の「メキシコ独立戦争」の頃のものかと思われる。 -
40分弱ほどの「コルテス宮殿」の見学の後、すぐ近くの「アルマス広場」に来てみた
-
「アルマス広場」に隣接して建つのは「州庁舎」。
平日金曜日の11:00過ぎでも広場にはパラソルの露店がたくさん出ている。 -
2時間弱でクエルナバカの観光を終え、TERバスのターミナルに11:25頃に到着。
11:40発の「クアウトラ」行きのバスで、次の目的地「テポストラン」へ向かう。
テポストランまで料金は19ペソ。
「歩き方」には半ページしか記載のない、かなりマイナーな街「テポストラン」。
もうすぐその街の姿が明らかになる・・・
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