2014/02/25 - 2014/03/03
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旅人のくまさんさん
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昨晩到着したスペインのジローナから、アンドラ公国に向かいました。アンドラ公国は、ピレネー山脈の懐に抱かれた小国です。
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イチオシ
スペインのジローナから、アンドラ公国に向かう光景が続きます。ジローナから見て、アンドラ公国は西北方面になります。道路の脇には、紅葉の光景がありました。
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アンドラ公国の国名は、バスク語起源の語に由来すると推定されていますが、詳細は不明ともされます。首都は『アンドラ・ラ・ヴェリャ』、カタルーニャ語で『古いアンドラ』を意味します。
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アンドラ王国は、5世紀から9世紀にかけて西ヨーロッパを支配したゲルマン系のフランク王国のカール大帝(742〜814年)が、803年にピレネー山脈中に置いたスペイン辺境領の一つ、ウルヘル伯領を起源とするようです。
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アンドラ公国に向かう、山中の高速道路からの光景が続きます。1133年、ウルヘル伯はウルヘル司教にアンドラの宗主権を譲り渡しました。アンドラの宗主権は、ウルヘル司教からカボー家、カステルボー子爵とへと移り、更に1208年にはフォワ伯家に移りました。
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イチオシ
1208年にアンドラの宗主権を手中にしたフォワ伯家は、アンドラ全体の統治権を巡って、ウルヘル司教と争うようになりました。
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少し霞んでいますが、左手にC25ルートの道路標識が見えてきました。『Lleida(リェイダ)』と『Manresa(マンレーザ)』の表示です。
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送電線の光景です。アンドラ公国は、水力発電に適しているため、余剰電力は輸出されているようです。この送電線が輸出に関しているルートなのかどうかは分かりません
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前方に二つの道路標識が見えてきました。このバスが走っている右側車線には、『Lleida(リェイダ)』の表示がありました。カタルーニャ州リェイダ県の県都です。その下には『Manresa(マンレーザ)』の表示がありました。こちらはカタルーニャ州リェイダ県のバルセロナに近い都市です。
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ピレネー山脈の冠雪光景です。ピレネー山脈は、中生代後期から新生代前期にかけて活発に活動し形成されたと考えられている新期造山帯のアルプス・ヒマラヤ造山帯に含まれています。アルプス山脈からヒマラヤ山脈を通り、インドシナ半島まで東西に延びていて、現在も活発に活動している造山帯で地震帯です。
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ピレネー山脈の冠雪光景のズームアップ光景です。ピレネー山脈は、フランス、スペイン、アンドラ公国の3か国にまたがっている長さ約430 キロの褶曲山脈です。『褶曲』は、地層の側方から大きな力が掛かった際に、地層が曲がりくねるように変形する現象をいいます。
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中央から右手前方に住宅地が見えてきました。スペインのカタルーニャ州になります。その背後には、ピレネー山脈が控えていました。
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前を走るタンクローリーの後ろ姿です。タックスフリーのアンドラ公国で給油するとガソリン代が安いため、ガソリンスタンドが林立しているようです。
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まだスペインのカタルーニャ地方かも知れませんが、球形で立ち寄ったガソリンスタンドです。アンドラ公国近郊に住む人々は、ガソリンを入れるためだけでも、アンドラに入国するようです。
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中央やや左手に見えるのは発電所の冷却塔のようです。原子力発電所ではなく、火力発電所のようです。
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過去の激しかった褶曲作用を想像させるような岩肌光景です。
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イチオシ
古城のような建物光景です。手前に二階建ての廃屋のような建物があり、その背後の城壁の奥に、立派な城塞がありました。
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アンドラ公国に向かうバスの中からの車窓光景が続きます。アンドラ公国には鉄道はなく、空港もありませんから、基本的には車での訪問となります。ただし、緊急の場合等にヘリポートはあるようです。
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何連にも連なった、屏風岩のような山頂の光景です。このような光景が現れるのは、かつて激しい造山活動が行われた結果のようです。
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何連にも連なった、屏風岩のような山頂のズームアップ光景です。山裾には冬木立や、僅かな紅葉の木々もありました。
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話題を替えて、世界のミニ国家のことです。ミニ国家が成立した歴史的背景としては様々な理由があります、主に下記のような類別があります。これらの要因が単独ではなく複数の理由をもつことも多いとされます。
①宗教的理由:バチカン等
②諸侯の領土が維持:アンドラ等
③植民地・属国から独立:マルタ等
④その他:カリブ海の諸国等 -
宗教的理由でミニ国家となった国の例です。
①バチカン市国:ローマ教皇庁によって統治されるカトリック教会と東方典礼カトリック教会の『総本山』です。
②サンマリノ共和国:イタリア半島の中東部のキリスト教の世界最古の共和制国家です。
③マルタ騎士団:イタリア中部にある、領土を持たないキリスト教カトリックの騎士修道会の国家です。 -
中世からの諸侯の領土が維持されてきたミニ国家の例です。
①リヒテンシュタイン公国:スイスとオーストリアに囲まれている立憲君主制国家です。
②モナコ公国:国連加盟国の中では世界最小の欧州の立憲君主制国家です。
③アンドラ公国:フランス大統領とスペインのウルヘル司教を国家元首とする国家です。 -
植民地・属国から独立した国などです・
①マルタ共和国:地中海に位置する島国です。イギリス連邦およびEU加盟国です。
②バーレーン王国:大小33の島を持つ君主制のイスラム教の島国です。
③ブルネイ・ダルサラーム国:ボルネオ島に位置する資源豊富なイスラム国家です。 -
日本の小説では、『国境の長いトンネルを抜けると雪国であった』で始まる川端康成の小説の、『雪国』がありますが、果たしてトンネルを抜けた先の光景はどうでしょうか。
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トンネルを抜ける直前の光景です。トンネルを抜けた先の光景も、さして変わりはありませんでしたが、川端康成の小説の、『国境(くにざかい)』ではなく、スペインからアンドラ公国への『国境(こっきょう)』だったかもしれません。あるいは、『国境(こっきょう)』までには、いくつかのトンネルを潜るのかもしれません。
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アンドラ公国の首都の『アンドラ・ラ・ヴェリャ』に着く前に、簡単なアンドラ公国の紹介です。803年の国の起源から、1208年にフォワ伯家に移り、その後、1278年にウルヘル司教とフォワ伯家の争いが始まったことを紹介しましたから、その続きの紹介です。
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フォワ伯家は、アンドラ全体の統治権を目指したらしく、ウルヘル司教と争うようになったようです。事態の解決のため、1278年に両者を対等の共同統治者とする宗主契約が結ばれました。1419年には、その最初の議会が設置されました。
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アンドラ公国の大きさから判断すれば、先ほどのトンネルは、まだ国境ではなかったようです。フォワ伯のガストン4世はナバラ女王のレオノールと婚姻し、以降フォワ伯位とアンドラの統治権に加えてナバラ王を継承するようになりました。
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フォワ伯の地位は女系を経てブルボン家に渡り、1589年にアンリ4世がナバラ王兼フランス王となったことで、フランス王がアンドラの宗主権を受け継ぐことになりました。1607年にはアンリ4世が、フランス王とウルヘル司教を共同大公とする勅令を出し、アンドラは公国となりました。
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1789年にフランス革命が発生し、1793年にルイ16世が処刑されると、フランス側の共同大公は存在しなくなりました。アンドラ側はフランス革命政権を承認せず、フランス第一共和政政府もアンドラとの関係を絶ちました。1806年、フランス皇帝に即位したナポレオン・ボナパルトとの間で両国関係は修復され、再びフランスの元首が共同大公につくことになりました。
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