2013/12/07 - 2013/12/07
1501位(同エリア10424件中)
琉球熱さん
横浜という街が昔から好きなのは、私の場合、子供の頃の印象が大きく影響しているようだ。
伊豆の田舎から転校してきた身には、何もかもがハイカラに映ったのだろう。
そのイメージは一度も壊れることなく、現在に至っている。
横浜で生活したのは、断続的にわずか9年ほどなのだが、想いが高じて本籍地を移してしまった。
そんな横浜のイメージはやはり何と言っても港町、開港の街。今で言う西区と中区にかけてのエリア。桜木町から山下町の一帯と言うことになる。(あくまで私の中での話)
その中でも、元町から日本大通りにかけては何度も足を運んでいるお気に入りのエリア。
元町商店街に軒を並べる名店はその歴史も古く、創業100年以上の店もざらだ。そんな店が今でも元気に営業していること自体が驚きだと思うのだが、最近のクチコミで「昭和の雰囲気」「中高年向け」「若者向けではない」等のまったく的外れなコメントもあり、元町ファンとして少々憤慨している(笑)
そこで、元町を中心に正しい情報をまとめてみようと思いついた。
写真は2013年の10月と12月のもの。
※内容については、これまでの自身のクチコミ投稿をもとに構成しています。その点はご了承ください。
- 旅行の満足度
- 5.0
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元町へのアクセスは、みなとみらい線の「元町中華街駅」を地上に出たところが元町の入口、ともっとも近い。でも、私は昔ながらのJR石川町駅からの道のりが好き。
JR石川町駅を降りて改札裏手の出口に降り立つと、華やかな元町のイメージとはちょっと違った雰囲気の商店街がある。それが「ひらがな商店街」。商店街と呼べるかどうか、というくらい小規模。
名前の由来は前商店街会長が「こどもでも読めるように店の看板に”ひらがな”のふりがなをつけた」という説があるが、真偽のほどは定かではない。 -
左手に進み郵便局を過ぎたあたりから、ちょっと小洒落たレストラン、バー、ブティックなどが並ぶ。この一画が「リセンヌ小路」。
石川町駅背後の高台、山手界隈は名だたる名門女子高がずらりとそろっている。
そんなことにちなんで「リセンヌ=女学生」と命名したのだろうか? -
そのリセンヌ小路にポツンとある美松。
間口も狭く、外観もまさに「洋食屋」と言った風情。
しかし侮るなかれ、この店は何度もマスコミに登場している超有名店。先代はあのホテルニューグランドの総料理長を務めたこともある御仁。
一つ一つのメニューが丹念に作られている感じ。
でもちょっと高め・・・(笑)ちょっと玄人っぽく by 琉球熱さんリセンヌ小路 名所・史跡
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そして日浦屋
こちらも昔ながらの定食屋。
メニューは焼き魚定食、アジフライ定食、ハンバーグ定食といった定番中の定番、「定食の王道」が並ぶ。
値段も800円前後と良心的。
売切れ必至のナポリタンは、なんとワンコインの500円。 -
リセンヌ小路を抜けてバス通りを渡ると元町商店街だ。
でもまだメインストリートには行かず、裏通りを行く。ここからは「元町仲通り」。
この元町仲通りをはじめ、代官坂通り、水屋敷通り、汐汲坂通り、本牧通り一帯を総称して「クラフトマンシップ・ストリート」と呼ぶようだが、まぁこれは後付けのいわば観光向けの名称だろう。
元町仲通りはその中核をなすストリートで、沿線には厳島神社のほか、スタージュエリー工房、ハッシュパピー、スターライトカフェ、霧笛楼、香炉庵、グリーンサムなど、ちょっと洒落た店が軒を連ねる。よく目立つ店、素朴な味 by 琉球熱さんはらドーナッツ 横浜元町店 グルメ・レストラン
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厳島神社
ハイカラなイメージの元町に神社とは、およそ不釣り合いな印象をうけるが、「元町の鎮守様」として街の発展を見守ってきた神社なのだ。
商売繁昌・航海安全の御利益と言われているが、最近では、周辺に高校が多数あることもあり、合格・学業成就を祈願する人が増えているという。町の鎮守様 by 琉球熱さん厳島神社 (元町) 寺・神社・教会
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スウェードシューズと言えば、バセットハウンドのとぼけた表情が印象的なHush Puppies。
ブランドの発祥は1957年、50年以上の歴史を持つ靴メーカーである。
軽くて足馴染みが良く、その上オシャレな定番のスエードシューズは、かつて「バックスキン」などと呼ばれていたが、古くからファンが多く、トラディッショナルな形を頑固に守り続けている。
そんなHush Puppiesの靴が、メンズ・レディースともに豊富にそろっている。 -
霧笛楼と言えば、横浜を代表するフレンチレストランと言っても過言ではないだろう。
その重厚な店構えは、「敷居が高い」などと言うレベルではない。
ランチでも\3,675〜と、ノーガードで行くとひるむこと必至だ(笑)。
だからだろう、混んでいるのは売店とカフェ(笑)。
「単価が高い=高級」という図式がなかなか成り立たなくなっている昨今、歴史に胡坐をかき、店員の教育を疎かにしている銀座の●●亭でハヤシライスを食べるなら、清潔でスタッフもしっかりしているこちらの方が納得感がある。霧笛楼 元町仏蘭西菓子店 専門店
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Green Thumbは創業1985年というから、元町の中では比較的新しい部類だろう。
それでも、横浜では初めてというハーブと魔女の専門店である。
ハーブはともかく、「魔女」というのがこの店の特徴だ。
ショーウインドウには、一風変わった人形が沢山ディスプレイされていて、独特の雰囲気を醸し出している。 -
代官坂と交わる四つ角には、スターライトカフェ。
経営はあのスタージュエリーである。商売上手、多角経営?
経営がスタージュエリーだけあって、結婚式二次会として利用されることが多いようだ。スタージュエリーのカフェ by 琉球熱さんスターライトカフェ元町 グルメ・レストラン
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スターライトカフェの向かいにあるのが香炉庵。
店構えは高級感が漂い、少々敷居が高い印象を受けるのだが、実は比較的お手頃価格で上質な和菓子を提供している。(やや小ぶりなので、割高ではあるが)
意外にも和菓子店が少ない元町にあって、オススメの店だ。上品な和菓子 by 琉球熱さん横浜元町 香炉庵 元町本店 グルメ・レストラン
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その代官坂は、元町と山手(山手本通り)とを繋ぐ坂道。
沿道にはカフェや雑貨店などのお洒落な店が並ぶ。
革工房のmaware、洋館カフェのPatyCafe、ハワイアンジュエリーのwaileaなどなど。
「代官坂」の名の由来は、かつて名主石川家の代官屋敷があったことから。横浜開港期には山手に暮らす外国人たちが関内との往来に使ったと言われる歴史のある道だ。最近は行列もなく入りやすい by 琉球熱さん塩らー麺 本丸亭 横浜元町店 グルメ・レストラン
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代官坂の入口にあるのがWailea。
元町のメインストリートにも店舗があるが、そのほかみなとみらい、茅ヶ崎などにも支店を出している、ハワイアン・ジュエリーの店。
正直なところ、ここに来るまで「ハワイアン・ジュエリー」がこんなに高級なものだとは知らなかった。
シルバー、プラチナ、ゴールドなどの素材で一点一点手作りされる、リング、バングル、ペンダントがずらりと並ぶ。
オーダーを店舗で受け付けてからハワイの工房で製作。手にするまでおよそ2か月。
価格もそれなりだが、手作りの精密な細工は実に見事。
スタッフの丁寧な説明を聞きながら、のぞくだけでもなかなか楽しい店だ。ハワイアン・ジュエリーの神髄 by 琉球熱さんワイレア (横浜元町ハウス本店) 専門店
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代官坂をさらに上ると革工房のMAWAREがある。
革工房と言っても自転車用品専門である。
とことんオシャレに自転車に乗るための小道具を、一つ一つ丁寧に革で製作している。従って、自転車と言ってもロードバイクではなく、欧州の小粋なミニベロやランドナー向けということになるだろう。
バッグ、キーケース、ワイヤーカバー、グローブなどなど、どれも非常にセンスが良く、かつ上質。
ただ、それが革である必然性は全くないので、精神的にも財布的にも余裕がないと手が出ない(笑)。
私はサドルバッグに食指が動いたものの、財布に余裕がなくバルブキャップにとどまった。
しかし、本革のバルブキャップなど装着している酔狂者は一度も見たことがない。稀少性からくる優越感は充分に味わえる(笑)。
オーナーはまだ若いけれど気さくな好青年、最近はクラフト教室のようなものを開催している。実は歴史ある道 by 琉球熱さん代官坂 名所・史跡
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MAWAREをさらに上って行くと、とても目立つ小さな洋館がある。ここがPaty Café。
外観そのまま、大変洒落た店で、国産小麦100%の自家製パンとケーキが自慢。
迂闊にも、テレビでもたびたび紹介されるほどの有名店とは知らなかった・・・
女性が喜びそうな店。雰囲気よしの洋館カフェ by 琉球熱さんPaty Cafe グルメ・レストラン
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さて、代官坂をメインストリートまで戻る。
メインストリートの少し手前にある蕎麦屋「七庵」
ここはもっとも元町らしくない、元町に似合わない店だろう(笑)
門構えも店内も、古民家と言うと聞こえは良いが、単に「古い」だけと言う風情で、店内も決してオシャレではない。むしろ雑然としており、囲炉裏があるのも驚きだ。
平日も週末もあまり混んでない(笑)。おばちゃんが愛想が良いので、ついつい寄ってしまうが、値段だけは「元町」(笑)。
気取らずに食事したい向きにはお薦め。もしかすると、意外にそんな人が多いので潰れずにやっていけているのか?もっとも元町らしくないそば屋 by 琉球熱さん七庵 グルメ・レストラン
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さていよいよメインストリートである。
古くは『ハマトラ』で名を馳せた“MOTOMACHI”ブランドは今も健在、横浜のファッション発信地としてまだまだ元気だ。
商店街自身が“MOTOMACHI”ブランドに強い誇りとこだわりを持っており、街づくりについても、伝統の良さを残しつつ新しいものも取り入れていくという姿勢が見え、このポリシーが廃れない限り、この街の価値は維持されていくことだろう。
かつては考えられなかったチェーン店なども散見され、正直なところ元町のイメージに合わない「無用な存在」だが、それでも『ハマトラ』時代を支えた「FUKUZO」、「MIHAMA」、「Kitamura」は依然として根強い人気を誇っている。
他にもポンパドウル、近沢レース、喜久家、森ブラザー、スミノ、スタージュエリー、ユニオンなどの老舗が並ぶ。
ここで「老舗」と呼ばれる店は、創業100年を超える店も多く、そのような店が今も健在で商売を続けていること自体が驚きであり、敬意を表するに値する。「歴史・伝統」だけで存続できるほど甘くないことは、全国津々浦々の名店廃業の事例からも明らかだろう。
なぜ続けてこられたのか?・・・そんな視点で見るとこの街の面白さが倍増するのだが、単に表面的なモノしか見ていない人たちには「古い」「年齢層が高め」としか映らず、この街の良さも価値もわからない。
全国どこへ行っても均一な駅ビルやショッピングモールに価値を見出すならば元町に来る必要はないだろう。 -
FUKUZO、MIHAMA、Kitamura…ハマトラの「御三家」
タツノオトシゴのワンポイント、と言えばFUKUZO。その威力はいまだ衰えず、かつてハマトラにはまった世代が大人になって子供服を買いに来るという、まさに世代を超えたブランド。
MOTOMACHIを代表するブランドであることは間違いなく、ここに来ないと買えないという稀少性を演出する手法も、なかなかの商売上手。
子供服なども決して安くないのだが、確かにその分、品質は相当なもの(色落ちしない、型崩れしない)。
ただ、メンズのニット帽は少々失敗だった…(笑)これぞハマトラ! by 琉球熱さんフクゾー洋品店 専門店
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骨肉の争いも何のその、いつ行っても人でいっぱいの超人気店Kitamura。
バッグを中心とした革製品が有名だが、定番・新作と非常にバリエーション豊富で、特にその色展開は見事。
上質の革製品がパステルカラーで陳列されている店内は圧巻。
また、どんなに古いものでも修理対象としている点も、末永く使える製品を提供するというポリシーが生きている。
元町商店街にメンズも含め3店舗の展開、私自身はここのメンズは買おうとは思わないが…。 -
MIHAMA
特長あるローヒールのパンプスは「ハマトラ」のトレードマーク。
1923年創業という、完全オリジナルにこだわり続ける靴の専門店。
婦人靴がメインなので、私自身はその履き心地を確かめられないが、とにかく抜群らしい。相方などはいまだに礼装用のパンプスはMIHAMAである。
流行を意識しながらも、「ミハマらしくない靴は決して商品化しない」という強烈なポリシーの下に製作されている。ミハマ 元町本店 専門店
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元町の紳士服店の中で、突出したステータスを持つ店、POPPY。
基本的に全てオリジナル、仕立てが中心で、創業は1881年!
三島由紀夫の小説「午後の曳航」で主人公の母親が経営する高級洋品店のモデルにもなった歴史ある店。 -
POPPYと言えばペイズリー。オリジナルネクタイはすべて手作りだが、中でもペイズリー柄は出色で、その色合いや絶妙な風合いは他社製品では絶対に真似ができない拡張高い物だ。
また、ワイシャツ、スーツやジャケット類も、全て生地から吟味して仕立てるもの。オーソドックスなスタイル・柄が中心だが、上質の生地に加え、その縫製は実に丁寧。
店員の知識も見事で、安心して任せられる、まさに「信頼の店」である。
以前は横浜そごうにもテナントを出していたが、残念ながら撤退。商品の品質、店員の品質で勝負するこのような店がこれからも末永く存続することを願う。 -
かつて“アメリカンカジュアル”のブランドとしてかなりの知名度を誇ったMcGREGORも、今や知っている人は少ないのではないだろうか?(ゴルフウェアと思っている人も多いかも)
ある世代には憧憬のブランドでもあった。
その路面店は今やおそらくここだけ。ただ、残念なのは、そんな貴重な存在であるにも拘らず、品ぞろえは決して豊富ではないこと。それでも、店に入れば、かつてのIVY Leagerの雰囲気を味わうことができる。 -
Kentと聞くと、ある世代の人は「VAN」を連想するだろう。
Kent Av.はその名の通り、頑固にトラディッショナルなスタイルを守り続けている店だ。
ここに来れば、昔懐かしいIVYに出会える。
Kent Av.は全国に何店舗か展開しているが、今では本当に少なくなったTRAD系のショップとして、大変貴重である。頑固にTRAD by 琉球熱さんKent Ave. (横浜元町店) 専門店
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ハムステッド、ポートランド、、モダクラブ、アットリーチェラ、セヴンティー等のブランドを持つ、元町発祥の老舗洋品店「スミノ」。(創業1887年)
どちらかと言うと年齢層はやや高めをターゲットにしており、店内も落ち着いた雰囲気。
その中でもポートランド(PORTLAND)は、「海(=マリン)」をコンセプトにしたカジュアルトラッドで、比較的手頃な価格帯で商品展開している。レディーススミノ本店 専門店
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この森ブラザーも創業80年の歴史を持つ、元町では最も古い靴の専門店。
長きにわたり、元町を支えてきた店の一つと言えるだろう。
創業当時は靴の製造卸だったそうだが、「十把一絡げの靴をいくら作っても未来はない」と、1950年頃当時としては珍しい靴の輸入を始め成功を収めたのだという。
この進取の精神がこの店のポリシーなのだ。最古参の靴屋さん by 琉球熱さん森ブラザー 専門店
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1946年創業という歴史ある貴金属店スタージュエリーは、ここ元町が発祥。
創業当時より工房を兼ね備え、外国人向けの難しいオーダーにも対応できる店と評判だったそうだ。
そのマインドは今でも脈々と受け継がれており、本店のあるメインストリートの裏、元町仲通りに工房を持っている。
今では全国の有名デパートに出店するほどだが、ここの本店は一度覗いてみる価値ありだと思う。
写真上:本店 写真下:仲通りにある工房 -
クリスマスシーズンのサンタのディスプレイが有名だ。
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「ハマトラ」ではないが、この近沢レース店も元町を代表するブランドの一つであることは間違いない。
そもそも「レース」の専門店と言う業態が単独で商売として成立していること自体が驚きだが、それも操業が1901年と言うのですからさらに驚きである。
このような、「ほんとに商売になるの?」という店が50年も100年も続いている点が元町ブランドの卓越した所だろうし、絶え間なく努力してきた証でもある。
店内はその名の通り、精緻な刺繍を施されたレース製品がずらりと陳列されていて圧巻。ある意味、芸術品 by 琉球熱さん近沢レース店 元町本店 専門店
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荒井鈑金製作所
いまではなかなか見かけなくなった、いわゆる「金物屋」だが、そこは元町。なんとも洒落た店に見えるのが不思議。
ただしこの店、ただ者ではなく、創業なんと1872年という老舗。
店内は所狭しとキッチン用品が並ぶが、銅製品、陶器、南部鉄器、ホーロー製品、ワイングラス、コーヒーミルなどなど、ちょっとした小物まで非常に品数が豊富。
さらにすごいのは、自社でステンレス鈑金加工を行っていて、流し台やレンジフード、キッチンラックなどのオーダーもできてしまうという点。
元町で長年商売をしているだけあって、客に「流石」と言わせてしまう店。 -
ヒロキ
元町商店街の中ほどに店を構える皮革専門店。
歩道に突き出た赤いクラシックカーがひときわ目を引くが、店内も文字通り革だらけで圧巻。
バッグ類はもちろん、コートやジャケットなども革製品のみ。色やデザインの豊富さは舌を巻くほど。
そのほか、財布やベルトと言った小物類も充実。オリジナルで勝負しているところが凄い。
横浜駅東口地下街ポルタにも支店がある。 -
1958年に元町商店街に創業した高級食品スーパーの老舗「ユニオン」の本店。
創業当時より、輸入食材の展開に力を入れており、本店のほか、鎌倉店、葉山店、鵠沼店など、7店舗を展開している。
紀伊国屋ストアや成城石井といったスーパーとの違いがなかなか出ないとはいえ、元町でスーパーと言えば、やはりユニオン。
リニューアルオープンしてもその性格は不変だ。
※現在は京急ストアに合併されている。 -
こちらも、MOTOMACHIブランドを支える老舗の一つ、喜久家洋菓子舗。
創業はなんと1924年という古さ。横浜に居留地があった時代から続いているわけだ。
外国人女性の依頼を受けて作ったケーキが評判になり、それがきっかけで当時の居留地に棲む外国人女性たちから次々と各国のケーキレシピが集まり、“本場”のケーキが作れる店としてその名を馳せたそうだ。
そんな歴史を持つ洋菓子店だが、店舗は「洗練」とか「オシャレ」とは程遠い、昭和の匂いがぷんぷんのレトロ感。
さらに、「ケーキ屋」に付き物の若い女の子の店員もいない、いるのはオバサン店員ばかり(笑)
それでも売れ続ける秘訣は…ラムボールを食べてみればわかる! -
フランスパンで有名なポンパドウルの本店。
定番のフランスパンもおいしいのだが、ピーナツチョコとアーモンドスライスをトッピングしたデニッシュ『ムトン』がお薦め。
1969年に元町に開店した際は、それまで横浜でフランスパンと言えば「キムラヤ」(当時伊勢佐木町にあり、残念ながら今は廃業)という“常識”を打ち破る新風として、ある種の衝撃をもたらした。
店内にはイートインコーナーもあり、その場でドリンクをオーダーして食べることもできる。フランスパン! by 琉球熱さんポンパドウル 元町本店 グルメ・レストラン
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ウチキパンは、元町プラザの裏手にある、こじんまりしたベーカリー。
創業125年という老舗中の老舗。この店のパンを目当てに元町を訪れる人もいるくらい、根強い固定客が沢山いる。
ここの「イングランド」やフランスパン類は、焼き上がり時間を狙って来店する人も多く、すぐに売り切れてしまうほどの人気だ。元町のパン屋と言えば・・・ by 琉球熱さんウチキパン グルメ・レストラン
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この元町商店街のイベントと言えば、何と言っても『チャーミングセール』だが、一年を通じて様々なイベントが催されている。
この日、12月と言うこともあり、ゴスペルの路上ライヴがあるというので、寄ってみた。
いやしかし、聴いてみて驚いた。
こりゃ酷い・・・
ハモる以前に音が外れてしまうのだから、どうしようもない。とても他人様に聴かせるレベルではない。これでプロだというからさらに驚き。
当然、“ゴスペル”のレベルには達しておらず、一曲聴き終える前に撤収。
商店会最大のミステイクだ。 -
元町を離れ---
元町商店街の南側は丘陵地帯であり、その傾斜を活かした元町公園のなかに、「ジェラールの瓦工場と水屋敷跡」と呼ばれる、山手地区に外国人居留地があった時代の史跡がある。
1873年、フランス人アルフレッド・ジェラールが居留地で使用する西洋瓦や煉瓦を製造するために建てた工場の跡地で、彼はまた、地下に湧水を集める貯水槽を建設し、船舶用飲料水として販売して巨万の富を築いたと言われている。そのため、水屋敷と呼ばれていた。この場所から元町商店街方面に少し下った住宅街には、その取水場の遺構もあって、こちらの方がよりリアルに当時の様子を伝えている。
また、この瓦工場跡地は日本の西洋瓦発祥の地であり、関東大震災による倒壊後、横浜市有地となり元町プールが建設された。
レンガ風の建物はプールの事務室で、当時の遺構ではない。
また敷地内には、「我国塗装発祥之地」という記念碑も建てられている。元町公園 公園・植物園
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さらに元町公園を上って行くと、住宅跡と思しき遺構がある。これが「山手80番館跡」で、横浜に現存する唯一の震災前の外国人住宅の遺構である。
この一帯は、かつての外国人居留地の中心地で、多くの外国人住宅のほか、学校・病院・劇場・教会などの西洋建築がたちならんで「異人館のまち」だった。
80番館は現在、地下室部分を残すだけだが、浄化槽をも備えていたことがわかっており、当時の居留外国人の華やかな暮らしぶりをうかがわせる。
またパネルには『THE BLUFF 80 〜』と記載されており、この一帯の洋館には「BLUFF」という単語が多く見受けられるが、「BLUFF」とは「切り立った崖」の意で、山手の地形を象徴している。 -
山手80番館跡をさらに先に進むと左側に見えてくるのが「エリスマン邸」。
日本の建築界に大きな影響を与え「現代建築の父」と呼ばれたレーモンドの設計で、1926年に127番地に建築されたもの。1990年に現在の場所に移築・復元された。
内部は無料で公開されており、昔の厨房部分は喫茶コーナーになっている。山手洋館巡りの定番 by 琉球熱さんエリスマン邸 名所・史跡
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エリスマン邸の向かいには、これまた洒落た洋館。
「えの木てい」である。
1927年、日本人建築家朝香吉蔵氏が設計したもので、元はアメリカ人検事が暮らしていたが、1970年に現オーナーのご両親が自宅用に買い取ったのだという。
もともと菓子や料理を作るのが好きだった現オーナーの御母堂が訪問客に手作りの菓子を供していたのがきっかけで、1979年に1階のリビングをカフェとしてオープン。
レアチーズケーキや英国風スコーンなどが人気メニュー。洋館巡りの立寄り処 by 琉球熱さんえの木てい 本店 グルメ・レストラン
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この一帯は絵画のような洋館が並ぶエリアで、山手地区の洋館巡りを楽しむ人も多い。
えの木ていの隣に建つ山手234番館は、1927年頃外国人向けのアパートメントハウスとして、現在の敷地に民間業者によって建てられたもの。
関東大震災により横浜を離れた外国人に戻ってもらうための復興事業の一つとして建てられ、設計者は、隣接するえの木ていと同じ朝香吉蔵氏。
第2次世界大戦後の米軍による接収などを経て、1970年代頃までアパートメントとして使用されていたそうだ。
1989年に横浜市が歴史的景観の保全を目的に買い取り、1999年から一般公開している。日本人が創った洋風アパート by 琉球熱さん山手234番館 名所・史跡
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港の見える丘公園方向へ歩を進めると、荘厳な教会が建っている。
この横浜山手聖公会は横浜居留地に住む聖公会信徒たちのために建造された。
1863年に初代聖堂が完成。その後2代目は関東大震災で崩壊、3代目は横浜大空襲により焼失。現在は4代目で、1947年にアメリカ人建築家のJ.H.モーガンの設計によるもの。
大谷石を使った城砦を思わせる中世イギリスのノルマン建築とゴシックが混在した重厚感のある造りとなっている。居留地時代の面影を残す by 琉球熱さん横浜山手聖公会 名所・史跡
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外人墓地の向かいには、洋館レストランの山手十番館がある。
その敷地の中の緑の小さい洋館が山手資料館だ。
1909年に建てられた横浜市に残る唯一の木造西洋館で、建てられた当時は和館に附属した施設として和館部分から出入りしていたそうだ。
関東大震災を免れ、戦後は一時期米軍の接収後、1970年代にマンション建設のために取り壊されることになった際、当時の横浜十番館のオーナーだった故本多正道氏が洋館部分を買い取り、1977年に現在地に移築したもの。
横浜開港期を偲ばせるさまざまな資料を展示公開している。
屋外部分にも復元されたガス灯やグリーンベンチ、古い乳母車などの展示物があって楽しい。山手十番館 レストラン&カフェ グルメ・レストラン
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横浜外国人墓地
通称「外人墓地」だが、正式には「外国人墓地」という。横浜観光スポットのテッパン中のテッパン。
位置的にも、山手の洋館、港の見える丘公園とセットで見物できる。
普段は立入禁止だが、3月から12月まで毎週土・日・祭日(雨天を除く)の12時〜16時に一般公開している。
苑内の墓石墓標は実に様々な形をしていて、見学しているだけでも興味深い。
※ちなみに墓苑維持費として、200円程度が必要。名目は「寄付金」なので、釣銭は用意されていない。
小銭を持って行った方が良い。港町“YOKOHAMA”の象徴 by 琉球熱さん横浜外国人墓地 寺・神社・教会
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こちらは落語家でもあった「快楽亭ブラック」氏の墓。
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マリア像も
一般開放日を狙って行けば、敷地内を詳細に見学でき、この墓地の意外な広さ、多岐に渡る出身国、未だに新しく作られる墓があることなど、貴重な情報を得ることができる。
何より、ここに埋葬されている人たちが、驚くほど高い割合で「殺害」された人たちであることも、意外に知られていない事実だ。 -
ちょうどクリスマスも間近と言うこともあり、このような飾り付けも
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故人の職業や趣味をモチーフにしたものも多く、こちらは船乗り、そしてミュージシャン?
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形も大きさも様々ながら、不思議と絵になる。
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非業の死を遂げた人も多いと聞くが、この異国の地で安らかに眠っているだろうか?
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一際大きく目を引いた墓石は、なんとあのルコント氏の墓だった。
青山に本店を置く洋菓子店ルコント。気になってちょっと調べてみると…
ルコント氏はパリのホテル「ジョルジュ・サンク」でパティシエとして働いた後に、1963年にホテルオークラのパティシエとして来日。 その後1968年に六本木に「ルコント」をオープン。1978年には本店を六本木から青山に移転。
1999年に没。
洋菓子店「ルコント」は2010年にいったん廃業し、2013年に新たに広尾店をオープンして事業を再開しているようだ。 -
こんな凝った造りの墓も。
夜はちょっと怖い気がするが… -
墓苑の入口に建つ「横浜外国人墓地資料館」
この資料館自体も石造りのクラシカルな雰囲気を醸し出している。往時の様子を写真で伝える by 琉球熱さん横浜外国人墓地資料館 美術館・博物館
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内部は意外とあっさりしていて、当時の様子を伝える写真とパネル展示のみ。
ざっと見渡しただけでは何もわからない。じっくり読むことで初めて理解できるような内容。
展示内容・方法については、もう少し工夫があっても良いかな、と思う。
陽射しが射し込んで綺麗だったの、ちょっとぼかして撮ってみた。 -
丘公園の入口付近にあるレンガ造りの洋館は、「岩崎博物館」。
1885年に建てられたゲーテ座という劇場の跡地の一部である。
西洋人による生の西洋演劇に触れることのできる当時唯一の劇場だった。1923年、関東大震災によってゲーテ座は崩壊し、1980年建設された現在の建物は、学校法人岩崎学園横浜洋裁学院の創立50周年記念事業の一貫として、服飾関係の資料、収集品を中心に展示する博物館として再出発したものである。かつては劇場 by 琉球熱さん岩崎博物館(ゲーテ座記念) 美術館・博物館
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港の見える丘公園の展望台脇に、映画「コクリコ坂から」にちなんだ旗が掲揚されている。
同映画の中で、丘公園はコクリコ荘がある場所のモデルとされおり、主人公が毎朝掲げていた安全航海を祈る国際信号旗「U・W旗」とパネルが設置されている。なんと、スタジオジブリ公認らしい。港の見える丘公園に新スポット by 琉球熱さん港の見える丘公園 公園・植物園
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港の見える丘公園フランス山地区
港の見える丘公園の北側部分は「フランス山」と呼ばれていて、開放感のある“丘公園”のイメージとは異なり、雑木林に囲まれたエリア。まるで独立した別の公園のような風情。
こんな風車の遺構も再現されている。 -
幕末から明治初期にかけてフランス軍が駐屯したところで、そこから「フランス山」の名がある。
生麦事件のような外国人殺傷事件が相次いだ幕末の時期に、自国民の保護を名目に、イギリスとフランスは横浜居留地への自国軍の駐屯を決行。
軍の撤退後、領事館と領事官邸が建設されたが、その領事館・領事官邸ともども、関東大震災で倒壊、その後1930年に再建されたが、1947年に不審火で焼失してしまったそうだ。 -
1971年、横浜市が現在の「フランス山」をフランス政府から購入(そんな最近までフランス領だったとは!)、公園として整備し、翌1972年、既に開園していた「港の見える丘公園」の「フランス山」区域として開園したもの。
“丘公園”とは別物のように見えるのも当然と言えば当然なのである。
こちらは元町商店街からの入口。 -
最後に、2013年の元町のイルミネーション
・・・と言っても毎年ほぼ同じだが。 -
決して華美ではなく、落ち着いた印象のイルミネーションが街路を飾る。
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元町プラザのテラスより
夕暮れになってもまだまだ人通りは多い。
やはりここは独特のカラーを持つ街 -
MOTOMACHI
古く、かつ新しい街
どこもかしこも金太郎飴のような画一的な繁華街になって行く昨今、元町のような、大人がゆっくりと買い物を楽しめる“大人のための街”がいつまでも残っていてほしい。
こんな街があることも、YOKOHAMAの魅力の一つなのだから・・・
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この旅行記へのコメント (4)
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- ちゅらさん 2014/01/06 00:29:28
- 今年も、よろしくお願いいたします。
- 琉球熱さん こんばんは
元町いいですね〜素敵でした。
知らない事もたくさんあって とても勉強になりました。
横浜に行くのは チューリップや薔薇の時期ばかりで..
今度は、混雑していない時期に のんびり元町から丘公園、外人墓地あたりを
琉球熱さんの旅行記、クチコミを参考にして、散策してみようと思いました。
ちゅら...
- 琉球熱さん からの返信 2014/01/08 00:50:29
- RE: 今年も、よろしくお願いいたします。
- ちゅらさん、投票&書き込み、ありがとうございます。
元町はやっぱりすごい街だと思います。私はあの街を歩くだけで楽しい。
でも、ファストファッションの店がないだけで「古い」と断じる輩もいるようで… 悲しいことです。
山手の洋館巡りも異国情緒を味わうことができますが、外人墓地、ここは園内を見た方が絶対良いです。
かくいう私も、横浜に住んだこともあるくせに、入ったのは今回が初。
まだまだ知らないことが沢山あると痛感。とても興味深いですよ!
-
- norisaさん 2014/01/03 10:28:12
- あけましておめでとうございます!
- 琉球熱さん
あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします。
横浜は至る所絵になりますね。
また訪問したくなりました。
norisa
- 琉球熱さん からの返信 2014/01/03 22:37:41
- RE: あけましておめでとうございます!
- norisaさん、さっそくの投票&書き込み、ありがとうございます。
横浜はネタが尽きませんね。
やはり大好きな街です。
まだまだ“在庫”ありです(笑)
今年もよろしくお願いします。
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