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堺の観光なんてあるのかなあ。あるかもしれないけど面倒くさい。関西に住んでいる人にとっては、正直、そんな感覚は否めないと思います。仕事とかでは何度も行っていたし、知らない街ではなかったはずですが、かく言う私も実はずっとそんな感覚でした。<br />例えばの話、奈良の今井町がけっこう人気なんですが、今井町は奈良と堺を結ぶことで栄えた街。本家はあくまで堺なんですよね。映画の「利休にたずねよ」で堺もブームになるのかどうか。<br />で、今回初めて観光した堺は、本当に素晴らしい観光資源の宝庫。一日かけて回りましたが、そんなのではとてもこの町を味わいきれない。近々のリベンジを誓いながら、今も余韻に浸っている状態です。

加古川・明石から、岸和田・堺の旅(三日目・完)~堺は利休を生んだ南蛮貿易と豪商、寺の街。建て倒れの気風も意外な側面でしょう~

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2013/12/15 - 2013/12/15

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たびたび

たびたびさん

堺の観光なんてあるのかなあ。あるかもしれないけど面倒くさい。関西に住んでいる人にとっては、正直、そんな感覚は否めないと思います。仕事とかでは何度も行っていたし、知らない街ではなかったはずですが、かく言う私も実はずっとそんな感覚でした。
例えばの話、奈良の今井町がけっこう人気なんですが、今井町は奈良と堺を結ぶことで栄えた街。本家はあくまで堺なんですよね。映画の「利休にたずねよ」で堺もブームになるのかどうか。
で、今回初めて観光した堺は、本当に素晴らしい観光資源の宝庫。一日かけて回りましたが、そんなのではとてもこの町を味わいきれない。近々のリベンジを誓いながら、今も余韻に浸っている状態です。

  • 京都の定宿から堺に向けて出発。途中、住吉に途中下車して、少し散策します。<br /><br />住吉公園は、明治6年に開設された大阪でももっとも古い公園。南海本線を挟んで、住吉大社の反対側になります。<br />

    京都の定宿から堺に向けて出発。途中、住吉に途中下車して、少し散策します。

    住吉公園は、明治6年に開設された大阪でももっとも古い公園。南海本線を挟んで、住吉大社の反対側になります。

  • 公園の中央を走る潮掛道はかつて住吉大社の参道。傍らに、芭蕉の句、「升買うて 分別かはる 月見かな」の句碑がありました。<br />これは、住吉大社で開かれた升市に芭蕉が参詣し、升を興に乗って一個買ったのですが、その後、体調を崩したので、出席予定だった月見に出られず、失礼しましたと言った意味のようです。<br />

    公園の中央を走る潮掛道はかつて住吉大社の参道。傍らに、芭蕉の句、「升買うて 分別かはる 月見かな」の句碑がありました。
    これは、住吉大社で開かれた升市に芭蕉が参詣し、升を興に乗って一個買ったのですが、その後、体調を崩したので、出席予定だった月見に出られず、失礼しましたと言った意味のようです。

  • 住吉高燈籠は、住吉公園のさらに先。道路を挟んだ向かい側です。わが国最初の灯台として、鎌倉時代末に創建されたと言われますが、見た感じはそこまで古そうではありません。いずれにしても、とても大きいし当時は海岸近くにあったので、実際に灯台の役目を果たしたものと思われます。<br /><br />

    住吉高燈籠は、住吉公園のさらに先。道路を挟んだ向かい側です。わが国最初の灯台として、鎌倉時代末に創建されたと言われますが、見た感じはそこまで古そうではありません。いずれにしても、とても大きいし当時は海岸近くにあったので、実際に灯台の役目を果たしたものと思われます。

  • 住吉公園はこのくらいにして、住吉大社へ。<br />

    住吉公園はこのくらいにして、住吉大社へ。

  • 住吉大社は、全国に約2,300社ある住吉神社の総本社。

    住吉大社は、全国に約2,300社ある住吉神社の総本社。

  • 赤い太鼓橋を渡って、

    赤い太鼓橋を渡って、

  • これが正面の鳥居です。

    これが正面の鳥居です。

  • この神社は、神功皇后が三韓征伐より堺に帰還した際、神功皇后への神託により住吉三神を祀ったのが始まりとされます。

    この神社は、神功皇后が三韓征伐より堺に帰還した際、神功皇后への神託により住吉三神を祀ったのが始まりとされます。

  • 本宮が四つある変わった構え。

    本宮が四つある変わった構え。

  • 第一本宮から第三本宮が住吉三神。

    第一本宮から第三本宮が住吉三神。

  • 一番奥のこの第四本宮が神功皇后です。<br />

    一番奥のこの第四本宮が神功皇后です。

  • 周辺には、小さな神社もいくつかあって。<br />浅沢神社は、住吉大社の境外末社。芸能の神様である弁天様を祀ります。

    周辺には、小さな神社もいくつかあって。
    浅沢神社は、住吉大社の境外末社。芸能の神様である弁天様を祀ります。

  • 奈良時代からこの付近は浅沢小野とよばれる「かきつばた」の名所。万葉集にも詠まれているほど。現在も社殿の周囲には、「かきつばた」が植えられていました。<br />

    奈良時代からこの付近は浅沢小野とよばれる「かきつばた」の名所。万葉集にも詠まれているほど。現在も社殿の周囲には、「かきつばた」が植えられていました。

  • 大歳神社も、住吉大社の境外末社。ここには、おもかる石という霊石があります。ちなみに、おもかる石とは、この石を持ち上げて、願い事を思い浮かべます。そして、もう一度持ち上げた時に、願い事が叶うのであれば石が軽く感じられ、逆に叶わないのであれば重く感じるという石です。<br /><br />

    大歳神社も、住吉大社の境外末社。ここには、おもかる石という霊石があります。ちなみに、おもかる石とは、この石を持ち上げて、願い事を思い浮かべます。そして、もう一度持ち上げた時に、願い事が叶うのであれば石が軽く感じられ、逆に叶わないのであれば重く感じるという石です。

  • また、住吉大社に戻ってきたら、

    また、住吉大社に戻ってきたら、

  • 巫女さんが何か舞っています。今日は何かの特別な日のようですね。ひとおとおり見て、終了。

    巫女さんが何か舞っています。今日は何かの特別な日のようですね。ひとおとおり見て、終了。

  • 脇の階段から出てくるのを待ち構えました。

    脇の階段から出てくるのを待ち構えました。

  • 頭につけている飾りが独特ですねえ。

    イチオシ

    頭につけている飾りが独特ですねえ。

  • 再び周辺をうろうろ。<br />初辰まいりは、住吉大社の境内や近くにある四つの社を、毎月初めての辰の日に回るというもの。赤い幟がいくつも立っていて、初辰まいりをアピールしていましたが、この日が初辰なのか、幟はいつも立っているのかは、よくわかりませんでした。<br /><br />

    再び周辺をうろうろ。
    初辰まいりは、住吉大社の境内や近くにある四つの社を、毎月初めての辰の日に回るというもの。赤い幟がいくつも立っていて、初辰まいりをアピールしていましたが、この日が初辰なのか、幟はいつも立っているのかは、よくわかりませんでした。

  • 大海神社は、住吉大社の境内摂社。住吉大社創建以来の宮司家である津守氏の氏神を祀る神社で、「おおわたつみじんじゃ」と読みます。氏神の綿津見神(わたつみのかみ)は、住吉大社に祀られている住吉神(すみのえのかみ)と同じく、海の神様です。<br /><br />

    大海神社は、住吉大社の境内摂社。住吉大社創建以来の宮司家である津守氏の氏神を祀る神社で、「おおわたつみじんじゃ」と読みます。氏神の綿津見神(わたつみのかみ)は、住吉大社に祀られている住吉神(すみのえのかみ)と同じく、海の神様です。

  • 続いての生根神社は、住吉大社から歩いて5分。別名「奥の天神」または、「住吉の淡島明神」。住吉大社の摂社だったものですが、明治になって、独立の神社となったそうです。住吉大社の鎮座以前よりこの地に鎮座しているという古い神社です。<br />

    続いての生根神社は、住吉大社から歩いて5分。別名「奥の天神」または、「住吉の淡島明神」。住吉大社の摂社だったものですが、明治になって、独立の神社となったそうです。住吉大社の鎮座以前よりこの地に鎮座しているという古い神社です。

  • ちょっと歩いた後は、例によってスイーツのチェックです。<br />住吉菓庵 喜久寿は、たぶん、住吉神社の辺りでは、一番の老舗。

    ちょっと歩いた後は、例によってスイーツのチェックです。
    住吉菓庵 喜久寿は、たぶん、住吉神社の辺りでは、一番の老舗。

  • お店もかなり立派で、大きな薯蕷饅頭も置いてあったりして、風格があります。<br />

    お店もかなり立派で、大きな薯蕷饅頭も置いてあったりして、風格があります。

  • で、名物はどらやき。栗を合わせて焚いた餡子が特徴とのことでしたが、びっくりしたのはふかふかに焼きこんだ皮の香ばしさ。このおいしさはけっこうすごいです。<br />

    イチオシ

    で、名物はどらやき。栗を合わせて焚いた餡子が特徴とのことでしたが、びっくりしたのはふかふかに焼きこんだ皮の香ばしさ。このおいしさはけっこうすごいです。

  • 末廣堂は、住吉大社の駅の建物の中。「さつま焼」というのが看板商品です。これって、奈良市内にもありましたけど、形が薩摩芋みたいなんですよね。<br /><br />

    末廣堂は、住吉大社の駅の建物の中。「さつま焼」というのが看板商品です。これって、奈良市内にもありましたけど、形が薩摩芋みたいなんですよね。

  • さつまいも餡ありますと書いてありましたが、基本の小倉の漉し餡タイプをいただきました。しっかり焼いた薄い皮が餡子と妙にフィットします。文句なくうまいお菓子です。<br />

    さつまいも餡ありますと書いてありましたが、基本の小倉の漉し餡タイプをいただきました。しっかり焼いた薄い皮が餡子と妙にフィットします。文句なくうまいお菓子です。

  • 粉浜商店街は、住吉大社からは少し離れますが、住吉大社と一緒に発展してきた商店街でしょう。住吉大社駅から住吉公園の側に出たところが入口です。<br />

    粉浜商店街は、住吉大社からは少し離れますが、住吉大社と一緒に発展してきた商店街でしょう。住吉大社駅から住吉公園の側に出たところが入口です。

  • 粉浜商店街には、元気な総菜屋さんやこうした蒲鉾屋さんがたくさんあって、目移りしてしまうんですが、この福田蒲鉾店はそんな中にあって、ひと際、活気があるように感じました。<br />

    粉浜商店街には、元気な総菜屋さんやこうした蒲鉾屋さんがたくさんあって、目移りしてしまうんですが、この福田蒲鉾店はそんな中にあって、ひと際、活気があるように感じました。

  • 新鮮そうな揚げたての天ぷらが店頭にたくさん並んで、これはとってもうまそうです。たまねぎてんをいただきましたが、たまねぎの甘さにすり身のプリプリ感がベストマッチング。街歩きが一気に楽しくなってしまいました。<br />

    イチオシ

    新鮮そうな揚げたての天ぷらが店頭にたくさん並んで、これはとってもうまそうです。たまねぎてんをいただきましたが、たまねぎの甘さにすり身のプリプリ感がベストマッチング。街歩きが一気に楽しくなってしまいました。

  • こちらの蒲鉾屋さんも何かいいですね。<br />

    こちらの蒲鉾屋さんも何かいいですね。

  • 山久蒲鉾店です。

    山久蒲鉾店です。

  • 売り場のすぐ奥の大窯で、おじさんとおばさんが一生懸命天ぷらを揚げていました。こんなの見ていたら、誰だって欲しくなってしまいます。揚げたてのごぼう天をいただきましたが、予想通りのすり身がプリプリした新鮮な味わい。これもまったく満足でございます。<br />

    売り場のすぐ奥の大窯で、おじさんとおばさんが一生懸命天ぷらを揚げていました。こんなの見ていたら、誰だって欲しくなってしまいます。揚げたてのごぼう天をいただきましたが、予想通りのすり身がプリプリした新鮮な味わい。これもまったく満足でございます。

  • この富寿堂は、いかにも地元密着の和菓子屋さん。あけっぴろげの店内にはいろんな商品。お店が宣伝している、凍らせて食べてもおいしいという生どら焼きというのも気になったのですが、ここは朝飯代わりでもある草餅にしておきました。柔らかくて、突きたてのような草餅に、甘い餡子がたっぷり入っています。こういうお餅は、技術よりも何よりもとにかく出来立てじゃないと意味がない。期待していた味わいで、このお店も粉浜商店街の名物店の一つではないかと思いました。 <br /><br />

    この富寿堂は、いかにも地元密着の和菓子屋さん。あけっぴろげの店内にはいろんな商品。お店が宣伝している、凍らせて食べてもおいしいという生どら焼きというのも気になったのですが、ここは朝飯代わりでもある草餅にしておきました。柔らかくて、突きたてのような草餅に、甘い餡子がたっぷり入っています。こういうお餅は、技術よりも何よりもとにかく出来立てじゃないと意味がない。期待していた味わいで、このお店も粉浜商店街の名物店の一つではないかと思いました。

  • いよいよ調子が出てきました。とうとう、すごいコロッケを発見してしまいます。内山精肉店というお肉屋さんのコロッケ65円です。<br />

    いよいよ調子が出てきました。とうとう、すごいコロッケを発見してしまいます。内山精肉店というお肉屋さんのコロッケ65円です。

  • 食べると、このコロッケはベースが塩味なんでしょうか、あれっと思ったんですが、さらに食べると、塩味ではなくて甘いような味にも思えてくるし。何か出汁が効いているんでしょう。いや、おにかく。これって、すごくうまいじゃないですかあ。キツネにつままれたようなおいしさで、しばし呆然となってしまうよう。この値段帯では日本最強のコロッケかもしれません。 <br />

    イチオシ

    食べると、このコロッケはベースが塩味なんでしょうか、あれっと思ったんですが、さらに食べると、塩味ではなくて甘いような味にも思えてくるし。何か出汁が効いているんでしょう。いや、おにかく。これって、すごくうまいじゃないですかあ。キツネにつままれたようなおいしさで、しばし呆然となってしまうよう。この値段帯では日本最強のコロッケかもしれません。

  • さて、今日のメインはあくまで堺。この辺で住吉大社は切り上げましょう。<br />堺までは阪堺電気軌道で。この電車は、浜寺駅から恵美須町を結ぶ阪堺線と住吉公園と天王寺を結ぶ上町線の二本があります。住吉神社から浜寺に向かって、堺の観光スポットが集中する高須神社駅まで向かいます。料金は一回200円です。<br /><br />

    さて、今日のメインはあくまで堺。この辺で住吉大社は切り上げましょう。
    堺までは阪堺電気軌道で。この電車は、浜寺駅から恵美須町を結ぶ阪堺線と住吉公園と天王寺を結ぶ上町線の二本があります。住吉神社から浜寺に向かって、堺の観光スポットが集中する高須神社駅まで向かいます。料金は一回200円です。

  • 高須神社駅に到着。ここから堺の散策を始めます。<br />さて、高須神社は、チンデンの高須神社駅からすぐ。小さな神社ですが、黄色い鳥居が珍しいですね。ここは、徳川家康から大坂城攻撃のための大砲製作を命じられたという芝辻理右衛門が徳川家康から授けられた地に、鉄砲鍛冶の繁栄を祈願して創建した神社です。<br /><br /><br />

    高須神社駅に到着。ここから堺の散策を始めます。
    さて、高須神社は、チンデンの高須神社駅からすぐ。小さな神社ですが、黄色い鳥居が珍しいですね。ここは、徳川家康から大坂城攻撃のための大砲製作を命じられたという芝辻理右衛門が徳川家康から授けられた地に、鉄砲鍛冶の繁栄を祈願して創建した神社です。


  • そばにあるのは、朝日堂菓子舗。大正10年の創業の老舗の和菓子屋さんのようで、堺市の観光パンフレットにも載っていました。

    そばにあるのは、朝日堂菓子舗。大正10年の創業の老舗の和菓子屋さんのようで、堺市の観光パンフレットにも載っていました。

  • いただいたのは、左海をさかいと読んだ「左海 汐路(さかい しおじ)もなか」。この餡子は、京都の大極殿本舗によく似た、存在感のあるどっしりした餡子。やっぱり、ちょっとすごいお店のようです。<br /><br />

    いただいたのは、左海をさかいと読んだ「左海 汐路(さかい しおじ)もなか」。この餡子は、京都の大極殿本舗によく似た、存在感のあるどっしりした餡子。やっぱり、ちょっとすごいお店のようです。

  • こちらの旧鉄砲鍛冶屋敷は、外観のみの見学。内部は、立て看板の説明を見ることになります。堺の鉄砲製造は、ポルトガルから種子島に伝わった技術を、橘屋又三郎という人物が持ち帰ったことに始まるといいます。最盛期には、年間1万挺以上を製造していたようで、堺の重要な歴史の1ページでしょう。<br /><br /><br />

    こちらの旧鉄砲鍛冶屋敷は、外観のみの見学。内部は、立て看板の説明を見ることになります。堺の鉄砲製造は、ポルトガルから種子島に伝わった技術を、橘屋又三郎という人物が持ち帰ったことに始まるといいます。最盛期には、年間1万挺以上を製造していたようで、堺の重要な歴史の1ページでしょう。


  • この旧鉄砲鍛冶屋敷を見ていたら、なんか近所のおじいさんに呼び止められて、案内されたのが自宅という内田家住宅。入口は何の変哲もない建物なんですが、<br />

    この旧鉄砲鍛冶屋敷を見ていたら、なんか近所のおじいさんに呼び止められて、案内されたのが自宅という内田家住宅。入口は何の変哲もない建物なんですが、

  • 奥に案内されてびっくり、土間に高い吹き抜けの屋根まで届く天井。

    イチオシ

    奥に案内されてびっくり、土間に高い吹き抜けの屋根まで届く天井。

  • 土間には井戸も残っているし、

    土間には井戸も残っているし、

  • 柱には木のくさびも打ってあります。ほー。

    柱には木のくさびも打ってあります。ほー。

  • 二階にあがると、作り付けの欅の見たこともないような大きなタンス。

    二階にあがると、作り付けの欅の見たこともないような大きなタンス。

  • これは商売をやっていた掛けの帳簿を保管する大事なタンスだったようです。<br />

    これは商売をやっていた掛けの帳簿を保管する大事なタンスだったようです。

  • 京都の着倒れ、大阪の食い倒れに対して、堺は建て倒れというんですね。なるほど、ひょっこり堺の街の奥深いところに触れたような気がしました。

    京都の着倒れ、大阪の食い倒れに対して、堺は建て倒れというんですね。なるほど、ひょっこり堺の街の奥深いところに触れたような気がしました。

  • さっきのおじいさんから仕入れた情報もあって、訪れたのは、近くの薫主堂。明治20年に初代北村国太郎が創業、歴史は100年余りになるという老舗のお香のお店です。建物も江戸時代末期という雰囲気のある構え。<br /><br /><br />

    さっきのおじいさんから仕入れた情報もあって、訪れたのは、近くの薫主堂。明治20年に初代北村国太郎が創業、歴史は100年余りになるという老舗のお香のお店です。建物も江戸時代末期という雰囲気のある構え。


  • お店に入ると、伝統工芸士の看板。何でかなあと思ったら、線香は、16世紀末頃に原料となる香料が持ち込まれ、日本で初めてお線香が作られたのは、南蛮貿易の拠点だった堺なんだとか。堺はいろんなことがあると感心させられた次第です。<br />

    お店に入ると、伝統工芸士の看板。何でかなあと思ったら、線香は、16世紀末頃に原料となる香料が持ち込まれ、日本で初めてお線香が作られたのは、南蛮貿易の拠点だった堺なんだとか。堺はいろんなことがあると感心させられた次第です。

  • 続いて、清学院。ここは、堺市内の修験道の寺院なんですが、<br />

    続いて、清学院。ここは、堺市内の修験道の寺院なんですが、

  • それに加えて、江戸後期から明治初期にはチベットの仏典を求めて、日本人で初めてヒマラヤ山脈を越えた河口慧海も学んだ寺子屋です。河口慧海は、千利休、行基、与謝野晶子と並んで堺の生んだ偉人4人の一人に数えられる人物だとか。<br />なお、建物は国の登録有形文化財です。<br />

    それに加えて、江戸後期から明治初期にはチベットの仏典を求めて、日本人で初めてヒマラヤ山脈を越えた河口慧海も学んだ寺子屋です。河口慧海は、千利休、行基、与謝野晶子と並んで堺の生んだ偉人4人の一人に数えられる人物だとか。
    なお、建物は国の登録有形文化財です。

  • では、河口慧海の銅像も見てみましょう。七道駅の前。<br />河口慧海は、中国や日本に伝承されている大乗仏教に疑問を持ち、より仏陀本来の教えに近い小乗仏教のチベットに入国。日本人として初めて入国するとともに、チベット語仏典を収集することに成功した人物です。<br /><br />

    イチオシ

    では、河口慧海の銅像も見てみましょう。七道駅の前。
    河口慧海は、中国や日本に伝承されている大乗仏教に疑問を持ち、より仏陀本来の教えに近い小乗仏教のチベットに入国。日本人として初めて入国するとともに、チベット語仏典を収集することに成功した人物です。

  • この辺りでは、一番の観光スポットの山口家住宅です。<br />

    この辺りでは、一番の観光スポットの山口家住宅です。

  • 大坂夏の陣で堺の街が全焼した直後に建てられた建物。広い土間に面して

    大坂夏の陣で堺の街が全焼した直後に建てられた建物。広い土間に面して

  • 畳の部屋が

    畳の部屋が

  • 3室並び、

    3室並び、

  • 土間にはりと束・貫で構成した小屋組というそうですが、

    イチオシ

    土間にはりと束・貫で構成した小屋組というそうですが、

  • とにかく一見しての豪壮な空間が目を見張ります。ところで、山口家は庄屋だったそうです。堺というと商人の街というイメージですが堀の中にも農村部が含まれていて、そういう建物と捉えるのが正しいようです。<br />

    とにかく一見しての豪壮な空間が目を見張ります。ところで、山口家は庄屋だったそうです。堺というと商人の街というイメージですが堀の中にも農村部が含まれていて、そういう建物と捉えるのが正しいようです。

  • 利休にたずねよのパネルや

    利休にたずねよのパネルや

  • 伝来の焼き物です。

    伝来の焼き物です。

  • ここからは、堺の寺巡りです。堺は寺が本当に多いんです。<br />月蔵寺は、堺市内にある日蓮宗の名刹。<br />境内には、豊臣秀吉側近の大野三兄弟の三男、治胤の墓があります。母は浅井長政の三姉妹の一人で、淀君の乳母。<br />大阪冬の陣で大敗した大阪方ですが、再び夏の陣が勃発。夏の陣では堺も巻き込まれ、治胤の軍勢に焼討ちにされてしまいます。その後、治胤は京都で捕縛され、堺の町衆の恨みを一身に受け、火刑に処せられますが、反面、豊臣家への忠誠を貫いた武将として、月蔵寺に改葬されたということです。<br /><br />

    ここからは、堺の寺巡りです。堺は寺が本当に多いんです。
    月蔵寺は、堺市内にある日蓮宗の名刹。
    境内には、豊臣秀吉側近の大野三兄弟の三男、治胤の墓があります。母は浅井長政の三姉妹の一人で、淀君の乳母。
    大阪冬の陣で大敗した大阪方ですが、再び夏の陣が勃発。夏の陣では堺も巻き込まれ、治胤の軍勢に焼討ちにされてしまいます。その後、治胤は京都で捕縛され、堺の町衆の恨みを一身に受け、火刑に処せられますが、反面、豊臣家への忠誠を貫いた武将として、月蔵寺に改葬されたということです。

  • 十輪寺は、伽羅陀山。堺市内の寺が集まる一角です。本尊は、地蔵菩薩。境内には、大阪府古文化記念物に指定されている板状塔婆があります。上部に蓮華座の上に立つ地蔵菩薩立像が半肉彫りされ、下部には阿弥陀の種子が彫られています。南北朝時代の遺品です。<br /><br /><br />

    十輪寺は、伽羅陀山。堺市内の寺が集まる一角です。本尊は、地蔵菩薩。境内には、大阪府古文化記念物に指定されている板状塔婆があります。上部に蓮華座の上に立つ地蔵菩薩立像が半肉彫りされ、下部には阿弥陀の種子が彫られています。南北朝時代の遺品です。


  • 覚応寺は、与謝野晶子に関係する寺。この寺の住職河野鉄南という人が与謝野晶子と鉄幹をひきあわせた人だとはすごい因縁です。境内には、晶子の歌碑があり、命日には白桜忌が催されます。普段は、公開等なし。堅く門が閉まっていました。<br />

    覚応寺は、与謝野晶子に関係する寺。この寺の住職河野鉄南という人が与謝野晶子と鉄幹をひきあわせた人だとはすごい因縁です。境内には、晶子の歌碑があり、命日には白桜忌が催されます。普段は、公開等なし。堅く門が閉まっていました。

  • 西本願寺堺別院は、「北の御坊さん」。第5代古河公方、足利義氏の四男、道祐(どうゆう)が、本願寺三世覚如に帰依して建立したのが始まり。<br /><br />

    西本願寺堺別院は、「北の御坊さん」。第5代古河公方、足利義氏の四男、道祐(どうゆう)が、本願寺三世覚如に帰依して建立したのが始まり。

  • 山門を入って、

    山門を入って、

  • 現在の本堂は、江戸後期に再建されたもので、堺市に現存する最大の木造建築。明治期には、本堂と境内の土地が堺県庁として貸与されたこともあるそうです。

    現在の本堂は、江戸後期に再建されたもので、堺市に現存する最大の木造建築。明治期には、本堂と境内の土地が堺県庁として貸与されたこともあるそうです。

  • この日は、親鸞聖人の行事があって、小豆粥が振る舞われていて、私も熱々のお粥を賞味させてもらいました。<br />ごちそうさまでした。

    この日は、親鸞聖人の行事があって、小豆粥が振る舞われていて、私も熱々のお粥を賞味させてもらいました。
    ごちそうさまでした。

  • 善長寺は、戦国時代、三好政勝が父政長の菩提所として、建てた寺。ちなみに、三好政長は、阿波の大名三好一族の武将。三好長慶も一族でしたが、室町幕府の管領細川晴元に反旗を翻したことで、その家臣であるした政長とも敵対することに。結果的には、長慶が勝利、洛中を手中に収めると、細川晴元は将軍足利義輝とともに近江に逃亡することとなります。<br /><br />

    善長寺は、戦国時代、三好政勝が父政長の菩提所として、建てた寺。ちなみに、三好政長は、阿波の大名三好一族の武将。三好長慶も一族でしたが、室町幕府の管領細川晴元に反旗を翻したことで、その家臣であるした政長とも敵対することに。結果的には、長慶が勝利、洛中を手中に収めると、細川晴元は将軍足利義輝とともに近江に逃亡することとなります。

  • 妙國寺は、四国の阿波、讃岐から起き、畿内に勢力を持っていた三好家の三好之康の創建。<br />

    妙國寺は、四国の阿波、讃岐から起き、畿内に勢力を持っていた三好家の三好之康の創建。

  • 堺を代表する名刹で、大蘇鉄が有名。織田信長がこの蘇鉄を安土城に移植させたのですが、毎夜「堺妙國寺に帰ろう」と泣くので、信長は激怒し蘇鉄を切りつけると、鮮血を出してのたうつので、さしもの信長も怖れ即座に妙國寺に返したと言うのです。<br />

    イチオシ

    堺を代表する名刹で、大蘇鉄が有名。織田信長がこの蘇鉄を安土城に移植させたのですが、毎夜「堺妙國寺に帰ろう」と泣くので、信長は激怒し蘇鉄を切りつけると、鮮血を出してのたうつので、さしもの信長も怖れ即座に妙國寺に返したと言うのです。

  • ここは、玄関。ここから先は撮影禁止です。<br />なお、本能寺の変の際には、徳川家康がこの寺に宿泊していたのですが、変を聞き、命からがら三河に逃げ帰った話も有名です。<br />

    ここは、玄関。ここから先は撮影禁止です。
    なお、本能寺の変の際には、徳川家康がこの寺に宿泊していたのですが、変を聞き、命からがら三河に逃げ帰った話も有名です。

  • 堺伝統産業会館は、堺市内。チンデンの通りに面した立派な施設です。

    堺伝統産業会館は、堺市内。チンデンの通りに面した立派な施設です。

  • 堺の伝統産業といってもすぐには思い浮かばなかったのですが、刃物のほかにも、線香、和晒(さらし)・ゆかた、敷物、昆布、自転車 、鯉幟、和菓子等様々。館内には、お土産物が中心ですが、別室にはそれぞれの伝統産業の説明パネルもあり、けっこう楽しめます。<br /><br />

    堺の伝統産業といってもすぐには思い浮かばなかったのですが、刃物のほかにも、線香、和晒(さらし)・ゆかた、敷物、昆布、自転車 、鯉幟、和菓子等様々。館内には、お土産物が中心ですが、別室にはそれぞれの伝統産業の説明パネルもあり、けっこう楽しめます。

  • こちらでも、「利休にたずねよ」のパネル展。映像の美しさがたまりませんね。

    こちらでも、「利休にたずねよ」のパネル展。映像の美しさがたまりませんね。

  • 堺刃物ミュージアムは、伝統産業会館の二階。刃物で知られた町はそれなりにあるのでしょうが、この「堺の刃物」も有名。高級刃物・プロ用刃物の展示が豊富で、こんな包丁があったのかと感心するような種類の多さ。<br />

    堺刃物ミュージアムは、伝統産業会館の二階。刃物で知られた町はそれなりにあるのでしょうが、この「堺の刃物」も有名。高級刃物・プロ用刃物の展示が豊富で、こんな包丁があったのかと感心するような種類の多さ。

  • 販売もしているようで、職人さんのような人が傍らに控えていらっしゃいました。 <br /><br />

    販売もしているようで、職人さんのような人が傍らに控えていらっしゃいました。

  • ここは、むか新の堺本館。NTT西日本のビルに入った立派な店舗です。<br /><br />

    ここは、むか新の堺本館。NTT西日本のビルに入った立派な店舗です。

  • いただいたのは、元祖 大阪みたらしだんご。みたらしだんごは串に刺しただんごに甘辛いたれがかかっているのですが、ここのは、お餅の中に甘辛いたれが入っているんですね。逆転の発想というか、すごいことを思いついたものです。しかし、間違って楊枝で刺して食べる人はいないのかなあ。差すと、たれが噴き出てしまうかも。心配をしてしまった私です。 <br />

    いただいたのは、元祖 大阪みたらしだんご。みたらしだんごは串に刺しただんごに甘辛いたれがかかっているのですが、ここのは、お餅の中に甘辛いたれが入っているんですね。逆転の発想というか、すごいことを思いついたものです。しかし、間違って楊枝で刺して食べる人はいないのかなあ。差すと、たれが噴き出てしまうかも。心配をしてしまった私です。

  • むか新の並びにあるパン屋さんは、プランタン工房。創作工房という看板が気になって、寄ってみました。

    むか新の並びにあるパン屋さんは、プランタン工房。創作工房という看板が気になって、寄ってみました。

  • いただいたのは、卵がどっさり載って、しっかり焼かれた、香ばしそうな調理パン。生地の小麦の匂いがするようなパンもいい感じでした。<br /><br />

    いただいたのは、卵がどっさり載って、しっかり焼かれた、香ばしそうな調理パン。生地の小麦の匂いがするようなパンもいい感じでした。

  • 続いて、こちらの天神餅も、堺を代表する銘菓の一つ。<br />

    続いて、こちらの天神餅も、堺を代表する銘菓の一つ。

  • 堺には堺天神という、天神さんをお祭りした立派な神社があって、そのゆかりのお菓子です。大宰府だと梅が枝餅というのがあるので、これと似ているかも。<br />

    堺には堺天神という、天神さんをお祭りした立派な神社があって、そのゆかりのお菓子です。大宰府だと梅が枝餅というのがあるので、これと似ているかも。

  • ただ、今回いただいたのは、艶々していかにもおいしそうな、みたらしだんご。このみたらし団子は、中に餡子が入っているし、なんとお餅に寒天が入っていてつるんとした新食感。常に進化を告げる老舗和菓子屋さんの心意気を強く感じました。さすがの一言しかありません。<br />

    イチオシ

    ただ、今回いただいたのは、艶々していかにもおいしそうな、みたらしだんご。このみたらし団子は、中に餡子が入っているし、なんとお餅に寒天が入っていてつるんとした新食感。常に進化を告げる老舗和菓子屋さんの心意気を強く感じました。さすがの一言しかありません。

  • 菅原神社は、明治になって、天神社を菅原神社と改められましたが、

    菅原神社は、明治になって、天神社を菅原神社と改められましたが、

  • 通称は、「堺天神」。<br />こりらは小西行長手植えの松です。

    通称は、「堺天神」。
    こりらは小西行長手植えの松です。

  • 続いて、開口神社に向かいます。と、参道にある商店街の一角にある粟おこしのお店は、粟新。

    続いて、開口神社に向かいます。と、参道にある商店街の一角にある粟おこしのお店は、粟新。

  • ちょっと暗いですが、奥から、おばあちゃんが出てきて応対してくれました。うちは、粟おこしの専門店ですよという、ちょっと自慢っぽい話を聞いていろいろ質問すると。昔からあるのは堅い対応なんですが、今は柔らかいのも、ピーナッツを入れたようなタイプも作りますとのこと。基本はあっても、変化はしないと生き残れない。なんでも同じだなあと、話が妙なところに行ってしまいました。でも、基本がしっかりしていて、おいしいおこしでした。<br />

    ちょっと暗いですが、奥から、おばあちゃんが出てきて応対してくれました。うちは、粟おこしの専門店ですよという、ちょっと自慢っぽい話を聞いていろいろ質問すると。昔からあるのは堅い対応なんですが、今は柔らかいのも、ピーナッツを入れたようなタイプも作りますとのこと。基本はあっても、変化はしないと生き残れない。なんでも同じだなあと、話が妙なところに行ってしまいました。でも、基本がしっかりしていて、おいしいおこしでした。

  • 開口神社は、「あぐちじんじゃ」と読みます。社伝によると、神功皇后の三韓征伐の帰途、この地に塩土老翁神を祀るべしとの勅願により創建されたとのこと。延喜式神名帳にも記載された由緒正しい神社です。

    開口神社は、「あぐちじんじゃ」と読みます。社伝によると、神功皇后の三韓征伐の帰途、この地に塩土老翁神を祀るべしとの勅願により創建されたとのこと。延喜式神名帳にも記載された由緒正しい神社です。

  • 商店街の途中から入口があって、というかその商店街はこの神社の参道に出来た商店街。一体になっています。<br /><br />

    商店街の途中から入口があって、というかその商店街はこの神社の参道に出来た商店街。一体になっています。

  • 与謝野晶子生家跡は、電車通り沿い。歩道にモニュメントが整備されているだけで、生家は跡形もありません。<br />

    与謝野晶子生家跡は、電車通り沿い。歩道にモニュメントが整備されているだけで、生家は跡形もありません。

  • 生家は老舗和菓子屋「駿河屋」だったそうです。ちなみに、堺は四人の偉人を輩出したとされていて、行基、千利休、河口慧海と与謝野晶子なんだそうです。<br />

    生家は老舗和菓子屋「駿河屋」だったそうです。ちなみに、堺は四人の偉人を輩出したとされていて、行基、千利休、河口慧海と与謝野晶子なんだそうです。

  • 千利休屋敷跡は、チンデンの宿院駅からすぐ。千利休は、大永2年(1522年)、堺今市町の豪商魚屋(ととや)の長男、与四郎として生まれます。家業は納屋衆(倉庫業)。<br />この屋敷跡は簡単なものですが、奥に見えるは椿の井戸と利休ゆかりの大徳寺山門の古い部材で建てられた井戸屋形だそうです。<br /><br /><br />

    千利休屋敷跡は、チンデンの宿院駅からすぐ。千利休は、大永2年(1522年)、堺今市町の豪商魚屋(ととや)の長男、与四郎として生まれます。家業は納屋衆(倉庫業)。
    この屋敷跡は簡単なものですが、奥に見えるは椿の井戸と利休ゆかりの大徳寺山門の古い部材で建てられた井戸屋形だそうです。


  • 小島屋は、堺の宿院のお店が本店です。

    小島屋は、堺の宿院のお店が本店です。

  • ここの看板商品は、けしの実を使った「けし餅」。けしは、室町時代にインドから伝えられたとも言うようですが、江戸時代からこの辺りで盛んに栽培されていたのだそうです。饅頭にけしの実が着いているのは知っていましたが、これはお餅。<br />

    ここの看板商品は、けしの実を使った「けし餅」。けしは、室町時代にインドから伝えられたとも言うようですが、江戸時代からこの辺りで盛んに栽培されていたのだそうです。饅頭にけしの実が着いているのは知っていましたが、これはお餅。

  • 触るとふわふわのお餅に、びっしりけしの実がついていました。お店の中でいただきまして、ふわふわ餅とけしの実の小さな粒々の組み合わせはちょっと不思議な感覚。堺の代表銘菓の奥深さを感じることになりました。<br />

    触るとふわふわのお餅に、びっしりけしの実がついていました。お店の中でいただきまして、ふわふわ餅とけしの実の小さな粒々の組み合わせはちょっと不思議な感覚。堺の代表銘菓の奥深さを感じることになりました。

  • 住吉大社 宿院頓宮もすぐそば。この神社は、住吉大社の御旅所として作られたもの。ただ、この住吉の「宿居」が転じて「宿院」という地名になったようです。一帯は都市型公園のように整備されいて、境内との区別がよく分からないです。<br /><br />

    住吉大社 宿院頓宮もすぐそば。この神社は、住吉大社の御旅所として作られたもの。ただ、この住吉の「宿居」が転じて「宿院」という地名になったようです。一帯は都市型公園のように整備されいて、境内との区別がよく分からないです。

  • 少し移動して、今度は南宗寺。<br /><br />

    少し移動して、今度は南宗寺。

  • 寺の多い堺にあって、妙国寺と並ぶ名刹でしょう。

    寺の多い堺にあって、妙国寺と並ぶ名刹でしょう。

  • 戦国武将、三好長慶が父元長の菩提を弔うため建立した寺。

    戦国武将、三好長慶が父元長の菩提を弔うため建立した寺。

  • 臨済宗大徳寺派の寺院で、自由貿易都市堺の町衆文化の発展に寄与します。拝観はこの奥。

    臨済宗大徳寺派の寺院で、自由貿易都市堺の町衆文化の発展に寄与します。拝観はこの奥。

  • ここが入口です。

    ここが入口です。

  • ボランティアの方と一緒に順路を進みます。<br />千利休の師である武野紹鴎、千利休もこの寺に深くかかわり、

    ボランティアの方と一緒に順路を進みます。
    千利休の師である武野紹鴎、千利休もこの寺に深くかかわり、

  • これは、千家一門の供養塔。

    これは、千家一門の供養塔。

  • 利休の墓を中心に、千家の一門が並びます。

    利休の墓を中心に、千家の一門が並びます。

  • こちらは竹野紹鴎の墓です。

    こちらは竹野紹鴎の墓です。

  • 三好長慶一族の墓。

    三好長慶一族の墓。

  • 面白いのは、徳川家康が後藤又兵衛の刃に倒れ、当寺に祀られたという伝説。小さな墓ですが、ちゃんと家康の墓ということになっています。ボランティアの方がいろいろ説明しながら回ってくれました。<br />

    面白いのは、徳川家康が後藤又兵衛の刃に倒れ、当寺に祀られたという伝説。小さな墓ですが、ちゃんと家康の墓ということになっています。ボランティアの方がいろいろ説明しながら回ってくれました。

  • 本堂に付随した茶室に、

    本堂に付随した茶室に、

  • 名物のつくばい。

    名物のつくばい。

  • 石仏灯籠も珍しいですね。

    石仏灯籠も珍しいですね。

  • 大安寺は、室町時代、後小松天皇の命により東福寺の末寺として建てられた寺。普段は、非公開なのですが、堺文化財特別公開時に公開されます。本堂は書院造りの部屋もある総檜造り。豪商納屋助左衛門等の居宅を移したものとされ、国の重要文化財です。<br /><br /><br />

    大安寺は、室町時代、後小松天皇の命により東福寺の末寺として建てられた寺。普段は、非公開なのですが、堺文化財特別公開時に公開されます。本堂は書院造りの部屋もある総檜造り。豪商納屋助左衛門等の居宅を移したものとされ、国の重要文化財です。


  • かん袋は、阪堺電車の寺地町駅のそば。地元では知らない人はいないという、文句なしの超有名店。閉店は5時なのですが、名物のくるみ餅はなくなれば閉店するので、夕方、冷や冷やしながら、何とか駆け込みました。。<br /><br />

    かん袋は、阪堺電車の寺地町駅のそば。地元では知らない人はいないという、文句なしの超有名店。閉店は5時なのですが、名物のくるみ餅はなくなれば閉店するので、夕方、冷や冷やしながら、何とか駆け込みました。。

  • お店の人に勧められた氷のくるみ餅が最高ですね。

    お店の人に勧められた氷のくるみ餅が最高ですね。

  • 赤福氷のように氷の下から餅が出てきまして、氷と餅の組み合わせが、もうこれ以上ないというくらい美味。男性客もそこそこいて、スイーツが好きな人に男女の区別はないでしょう。それにしても最後に強烈なパンチをもらったような感じ。歴史の重要な役割を果たした街と言うまとめ方をしていた最後になってから、ちゃっかりとすばらしいB級グルメ。多彩な顔を持つのもれ歴史のなせる技なのかもしれません。<br />以上で、三日間の旅は終了。関西の弱い部分が補強されたように思います。

    イチオシ

    赤福氷のように氷の下から餅が出てきまして、氷と餅の組み合わせが、もうこれ以上ないというくらい美味。男性客もそこそこいて、スイーツが好きな人に男女の区別はないでしょう。それにしても最後に強烈なパンチをもらったような感じ。歴史の重要な役割を果たした街と言うまとめ方をしていた最後になってから、ちゃっかりとすばらしいB級グルメ。多彩な顔を持つのもれ歴史のなせる技なのかもしれません。
    以上で、三日間の旅は終了。関西の弱い部分が補強されたように思います。

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