2012/06/20 - 2012/06/27
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旅人のくまさんさん
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<はじめに>
ツアーを利用しての3泊4日の旧ユーゴスラビアの4カ国周遊旅行です。『夢のクロアチア・スロベニア・世界遺産紀行8日間』のツアー・タイトルが付いていました。何度も利用したことがある、沖縄貴本社がある旅行社主催のツアーでした。
ところで、旧ユーゴスラビアは、現在は6つの共和国に分かれました。スロベニア共和国、クロアチア共和国、マケドニア共和国、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ共和国、セルビア共和国とモンテネグロ共和国です。今回はマケドニアとセルビアを除く4カ国を周遊しました。見学した6つの世界遺産は次の通りです。それぞれに見応えがありました。
①プリトヴィツェ湖群国立公園(クロアチア:1979年登録、2000年拡大)
②古都トロギル(クロアチア:1997年登録)
③ディオクレティアヌス宮殿があるスプリトの歴史的建造物群(クロアチア:1997年登録)
④モスタル旧市街の古橋地域(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ:2005年登録)
⑤ドブロブニク旧市街(クロアチア:1979年登録、1994年拡大)
⑥コトルの自然と文化歴史地域(モンテネグロ:1979年登録)
<旅のあらまし>
6月20日(水):出発、関西国際空港からカタールのドーハ国際空港へ
定刻の17時50分前に全員集合したところで、定刻より5分ほど早く、名古屋駅西をバスで出発しました。名古屋駅から関西国際空港に向かう途中、名阪上野のドライブイン休憩に一箇所だけ立ち寄りました。
予定通り、21時半頃に関西国際空港に到着しました。出発は、0時10分発のカタール航空機ですから、出発2時間前のチェックインには十分余裕がありました。
6月21日(木):ドーハ経由ザグレブへ
ドーハに到着したのは現地時間の7時20分頃、2時間程のトランジットでブダペスト経由、ザグレブに向かいました。ザグレブに到着したのは現地時間で14時過ぎでした。早速ザグレブ市内の見学が始まりました。最初に向かったのは聖母被昇天大聖堂です。『聖母被昇天』は、ルネサンス期のイタリアで好まれた絵画の題材とされます。カトリックでは教義に採り入れられていますが、正教会では対象とされないようです。
6月22日(金): ポストイナ鍾乳洞
クロアチアのザグレブ郊外で泊ったホテルを出発し、隣国のスロヴェニアのポストイナに向かいました。全長20キロとされる、世界屈指の規模のポストイナ鍾乳洞の見学のためです。スロヴェニアはユーロ圏の国、クロアチアは加盟していませんから、国境を越える時に検問がありました。
スロヴェニアのポストイナ鍾乳洞の紹介です。現地ガイドさんは、ポストイナ鍾乳洞は、世界で二番目に大きい鍾乳洞と紹介されていました。これまで世界一の規模とされてきたのは、マレーシアのボルネオ島の熱帯雨林の森にある『ムル洞窟』とされます。その規模は、なんと300キロです。それ以後にもベトナムなどで巨大な鍾乳洞の発見があったようです。十分に見応えがありました。
スロヴェニアのポストイナ鍾乳洞の見学を終えて、再びクロアチア国内に戻りました。向かったのは世界文化遺産のプリトヴィツェ湖群国立公園です。素晴らしい環境に立地された、国立公園の中にあるホテルに泊まりました。
6月23日(土): プリトヴィツェ国立公園、トロギル
プリトヴィツェ湖群国立公園の中で泊った、イェゼロ・ホテルの紹介です。小鳥さんの鳴き声や、撮影を楽しみながらのホテル庭園の爽やかな朝の散策をしました。その後は、今回のハイライトの1つ、プリトヴィツェ湖群国立公園の見学です。
プリトヴィツェ湖群国立公園は、クロアチアで最大で最古のトラバーチン形成による国立公園で、1979年に世界遺産に登録されていました。トラバーチンとは、温泉、鉱泉、あるいは地下水中より生じた石灰質化学沈殿岩のことです。緻密、多孔質で、縞状などの多様な構造を特徴とします。
プリトヴィツェ湖群国立公園の見学を終えた後、近くのレストランでの昼食になりました。メイン料理は鱒のグリル、程好く冷えたワインも置いてありました。その後、陸路で世界遺産の港町、古都・トロギルに向かいました。
トロギルは,1997年に世界文化遺産に指定された出島の旧市街です。本土とは運河で隔てられています。町の起源は、紀元前2~3世紀に建設されたギリシャの植民都市にまで遡るとされます。ゴチック様式とロマネスク様式が混在する,ロブロ教会や、旧市街全体が雰囲気たっぷり、見応え充分の古都でした。
6月24日(日):スプリット、モスタル石橋
トロギルでの見学を終えた後、同じく世界文化遺産の街、スプリットに向かいました。スプリットはアドリア海東海岸の、小さな半島に位置する街ですが、クロアチア南部のスプリト・ダルマチア郡の首都で、ダルマチア最大の都市です。
古都・スプリットは、『ディオクレティアヌス宮殿があるスプリトの歴史的建造物群』として1979年に世界文化遺産に登録されました。3世紀末から4世紀初頭にかけてローマ皇帝のディオクレティアヌス帝によって建てられたことからの呼び名です。ローマ皇帝だったディオクレティアヌス帝(244~311年:在位284~305年))は、在位中から退位後の宮殿を造り始めました。311年にこの宮殿で亡くなっています。
ディオクレティアヌス宮殿址では、伴奏なしで歌うアカペラ合唱の視聴も楽しむことが出来ました。現地ガイドさんにお聞きした話ですが、伴奏なしで歌うアカペラ唱法は、スプリットが発祥の地とされるようです。『ア・カペラ』はイタリア語で、無伴奏の合唱・重唱を指す言葉とされます。聴き終えた後で、料金代わりにCDを買い求めました。
クロアチアのスプリットの見学を終え、次は1990年代に内戦が激しかったボスニア・ヘルツェゴヴィナのモスタルの街に向かいました。
旧ユーゴスラビアからの独立の際、内戦が激しかったボスニア・ヘルツェゴヴィナのモスタルの街角には、悲惨な内戦を忘れ去らないよう、銃弾の跡が残った建物があちこちに保存されていました。モスタルで昼食の後、世界文化遺産の石橋、クリヴァ・チュプリヤを見学しました。
6月25日(月):ドブロヴニク、コトル
午前中は今回旅行のハイライトの1つ、ドブロヴニクの見学です。1979年に世界文化遺産に登録された旧市街は、『アドリア海の真珠』とも称される美しい街です。クロアチア国に属しますが、ボスニア・ヘルツェゴヴィナを挟んで、飛び地となった区域です。
ドブロヴニクは歴史的に海洋貿易によって栄えた都市で、中世のラグーサ共和国はアマルフィ、ピサ、ジェノヴァ、ヴェネツィアなどと並んで、5つの海洋共和国に数えられました。町の起源は古くローマ帝国時代、あるいはそれ以前に溯るとされています。近年、ドブロヴニク港周辺の発掘で、多くのギリシャ様式の遺物が発見されています。城壁に囲まれたドブロヴニクの街は、城壁の中、城壁の上と裏山から、心ゆくまで見学しました。
その後は陸路でモンテネグロの古都・コトルに向かいました。コトルを取り囲む城壁は、ヴェネツィア共和国によって築城されたものとされ、ヴェネツィアの強い影響が市内の建物に残されています。こちらも『コトルの自然と文化歴史地域』として、1979年に世界文化遺産に登録されました。
6月26日(火):ドブロヴニクからザグレブ経由ドーハへ
帰国の日になりました。クロアチア航空機でドブロヴニクからザグレブに向かいました。この後、カタール航空機に乗り継ぎ、ブダペスト経由でドーハに向かいました。ドーハ国際空港からは関西国際空港まで直行です。
6月27日(水):帰国
カタール航空機でドーハを出発したのが深夜の1時25分、関西空港に向かいました。関西国際空港に到着したのが日本時間の夕刻17時頃、9時間45分ほどのフライトでした。その後、バスで名古屋駅に戻りました。当初予定した出発日より10日ほど遅れたこともあって、少し暑い日もありましたが、全体的には天候にも、季節にも恵まれた旅となりました。
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イチオシ
全員集合したところで、定刻より5分ほど早く名古屋駅西を出発しました。名古屋駅から関西国際空港にバスで向かう途中、休憩に1回だけ立ち寄った名阪上野のドライブインです。
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名阪上野のドライブインに到着したのは19時半少し前でした。伊賀と甲賀は忍者の里、屋根の上には伊賀忍者らしい人形の飾りがありました。
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時計の針は午後の7時半頃です。伊賀忍者らしい人形は、屋根の上に複数飾ってありました。先程の人形は女の子ですが、こちらは男の子です。
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名販上野のドライブインの案内図です。お土産ゾーンやフードコートなどが図示されていました。1階のレストランのほか、2階には食堂もあるようです。
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名販上野のドライブインの入口付近の光景です。夕食は、名古屋駅のコンビニで買った食べ物と飲み物で済ませましたが、フードコートで蕎麦を1杯だけ注文しました。
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人が疎らな時間になっていた店内光景です。品によっては、安売りの掛け声が掛かっていました。伊賀上野の名産品が多くありました。
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同じく店内光景です。駐車場に車が少なかったので予想が付きましたが、店内に人影はほとんどありませんでした。
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『伊賀コーナー』の看板が下がっていた店内光景です。伊賀スイーツ、手作りの『かた焼』、ポークを使ったお土産品などの名札が見えました。
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走って来た高速道路方面の光景です。ここまでスムーズに走行できましたので、ゆっくりと休憩を取ることができました。夕食は、名古屋駅のコンビニで買った食べ物と飲み物で済ませました。
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バリアフリーの施設となっていたスロープです。使い勝手は分かりませんが、鋭角な通路の造りは、見た目には少し使いにくそうです。手摺も余り頑丈そうではありません。
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途中、交通渋滞もなく、定刻に関西国際空港に到着しました。時刻は21時半頃です。0時10分発のカタール航空機ですから、出発2時間前のチェックインには十分余裕がありました。
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関西空港のターミナルビルの室内光景です。到着すると最初に目が向きます。私にとっての関西国際空港のイメージです。
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国際線の出発便の表示ボードです。ドーハ行きの語る航空QR803便は、9時40分からの搭乗手続き開始の表示がありました。あと10分足らずで開始です。
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搭乗手続きが済んだ後での撮影です。出発便の表示ボードには、A13番からA32番までの受付カウンタが表示されていました。発券はドーハまでのチケットだけですが、通路側の席が確保できました。満席に近い状態のようでした。
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写真がボケてしまいましたが、外貨の両替ショップです。ドルもユーロも持参していましたが、ユーロだけを換金しました。今回の添乗員のMmさんの知り合いのお店ということで、少しサービスして頂きました。
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全員がチェックインを済ませたところで、一旦解散となりました。あとは遅れないよう、各自で出発ゲートに集合です。海外のハブ空港と違って、日本の空港は時間が潰せる適当な場所がなかなか見つかりません。
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外貨両替は出国手続き前に済ませましたが、手続き後のエリアにも両替ショップがありました。私が探しているのはスタンドバーですが、見つかりません。
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手数料を含んだ外貨の換算レートです。米ドルが81円63銭、ユーロの換算レートが104円04銭でした。手持ちのユーロもありましたが、追加でユーロに換金しました。別のショップでしたが、添乗員さんの知り合いのお店でしたから、103円台で換金できました。
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時刻は22時40分を回ったところです。お店のシャッターはほとんど降りていました。かるくワインの1杯でも飲みたいところですが、1月に立ち寄ったお店は、既に閉まっていました。
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空港内を走る無人電車の乗り場付近の光景です。左の矢印が先端駅、右の矢印が中間駅行きです。今回は1番ゲートですから、右の乗場です。上から2行目に0時10分発のドーハ行きのQR803便が表示されていました。
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無人電車内の光景です。1月のモロッコ旅行でもドーハ経由でしたが、カサブランカでの現地集合、現地解散のツアーでした。今回は、名古屋駅を出発した時から添乗員さんが御一緒の旅行です。
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時刻は23時を回りました。前に利用したお店も開いていませんでしたから、出発ゲート近くで待つことにしました。
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イチオシ
大きな木箱を囲んで正座する着物姿の女の子達の人形です。チルドレンの作品名がありました。箱の中身はよく分かりませんが、糸繰車のようにも見えます。
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イチオシ
こちらも同じ作者の作品のようです。作者名、作品名は撮影しませんでしたが、作品名の『鹿』の文字だけが写っていました。お子さんと鹿の群像です。
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出発ゲート近くにあった絵の飾りです。山本集(1940〜2011年)作の『雄渾』でした。赤富士の光景です。板前、高校野球の監督、ヤクザの組長から足を洗って富士山を描き続けた異色の画家です。
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夜間照明の中で、出発準備中の機体です。今回の搭乗機のエミレーツ航空機ではなく、国内のANA航空機でした。現在時刻は23時を回ったところ、搭乗開始まで30分ほどになりました。
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搭乗ゲートの1番ゲートの光景です。搭乗機のカタール航空のQR803便が表示をされていました。全日空のNH6625便とのコードシェア便です。予定より15分ほど早い出発予定になったようです。
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中国では上海上空付近から領空圏に入ったようです。インドの東端付近では、カルカッタ上空を通り過ぎ、インドの西端近くでは、アーメダバードの少し北側を通過する飛行ルートでした。インドを過ぎた後は、パキスタンの南海上を通過するようです。
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中国では上海上空付近から領空圏に入ったようです。インドの東端付近では、カルカッタ上空を通り過ぎ、インドの西端近くでは、アーメダバードの少し北側を通過する飛行ルートでした。インドを過ぎた後は、パキスタンの南海上を通過するようです。
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インド上空も通り過ぎ、4500マイル余を飛行しました。残余が444マイルと表示されています。キロメータに換算しますと、約714キロです。ドーハまで、約1時間のフライトとなりました。日本時間が9時15分と表示されていました。
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