雨の三徳山・砂丘のあとは砂の美術館　にわかツアコン奮闘記　　２０１３年秋

2013/10/23 - 2013/10/25

今年もお客様をお連れしての２泊３日の団体旅行の責任者として、６０年に一度の式年遷宮でにぎわう出雲大社をメインに山陰に旅行してきました。
４年前より、旅の企画立案は私が行うことになり、旅行先の候補を５,６ヶ所ピックアップして、それを大手代理店数社に企画を依頼し、お客様二百数十名の代表者からなる、幹事会でプレゼンし行先を決定しています。
今年は伊勢神宮と出雲大社の式年遷宮を絡めた企画が残り、２年ぶりに復活のＫ社からの提案の出雲大社をメインとした山陰旅行に決定しました。
旅の行程は、初日は１０時の便で羽田から米子に入り、大根島由志園で昼食の後、日御碕神社を先に参拝した後出雲大社を参拝し、玉造温泉に宿泊　　２日目は松江市内の観光の後、足立美術館、倉吉白壁土蔵群を見学し三朝温泉に宿泊　最終日は三徳山三佛寺のあと鳥取砂丘、砂の美術館を見学して鳥取空港から帰路につく。ざっとこんな、行程でした。
でも、季節外れの台風の影響もあってか、山陰の週間天気予報を見ると、３日連続の傘マーク。
去年の東北も天気に恵まれず雨が降ったりやんだりの３日間。
そういえば確か一昨年も湯布院、黒川温泉に行った時も３日目が雨だった・・・
やっぱり私の雨男パワーは強力のようです。
プライベートな旅も旅行中すべて晴れだったためしなし。
結局予報の通り３日間見事に雨が降ってしまい、散々な山陰の旅となってしまいました。
こちらでは最終日の雨の三徳山、砂丘散策と砂の美術館を紹介します。

エリア 鳥取市(鳥取)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 社員・団体旅行
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 観光バス ANAグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: 団体旅行
• 利用旅行会社: 近畿日本ツーリスト

山陰に三徳山三佛寺という山岳信仰のお寺があることを今回の旅で訪れるまで知りませんでした。

何年か前に、世界遺産の登録に向けての動きもあったようですが、暫定リストへの登録を見送られてしまったそうです。

旅の最終日はこのお寺の参拝から始まりました。

お寺なのに鳥居と狛犬が。神仏混合の頃の名残。

この日は雨が降っていたにもかかわらず、われわれが団体だったこともあってか、住職自ら案内してくれました。このご神木の先を登っていくと奥の院があります。

三徳山は古くから、修験道の行場として栄えていました。
修験道は、厳しい自然に身をおいて悟りを開く教えのことで、神と仏の宿る霊山として知られ、多くの人々の信仰を集めたそうです。

国宝に指定されている断崖絶壁に上に建つ投入堂までの道のりは険しく、鎖場や崖をよじ登っていくようで、入山届を出して登山靴を履いて２人以上でないと登らせてもらえないとか。
下の道路には、その投入堂を眺めることのできる遥拝所があります。
ここが遥拝所ですがこの日はガスが出ていてよく見えない。

一瞬ガスが流れたときに薄ら投入堂が見えました。
写真ではわかりにくいですね。

ニューオータニホテル鳥取でランチの後鳥取砂丘へ。
前回来たときは雪が降って吹雪状態でしたが、今回は雨交じりの強風。

さすがに年齢層の高い団体なので、風雨の中すり鉢まで下りていく人は３人だけでした。

傘をさしても強風ですぐ壊れてしまいます。
前回私もここで折り畳みの傘が修復不可能な壊れ方をしましたが、今回も見事に壊してしまいました。

雨の砂丘では誰も砂丘散策する人がいないため暇を持て余してしまい、予定を早めに切り上げこちらの砂の美術館へ。

前回来たときは展示が終了していて見ることができなかったため、今回楽しみにしていた場所の一つです。

ここは世界で初めての「砂」を素材にした彫刻作品を展示する美術館。

7年前に屋外展示でイタリアのルネッサンスをテーマに始まった砂の美術館ですが、2回目より仮設テントでの開催となりました。

テーマは2期が世界遺産・アジア

３期が砂で世界旅行・オーストラリア

４期が砂で世界旅行・アフリカ

そして去年の春に屋内展示施設を完成させ、砂で世界旅行・イギリスをテーマに開催

そして今年は４月から来年の１月５日まで、砂で世界旅行・東南アジアを開催しています。

王朝の栄華とよみがえる神秘の国々をサブテーマに、砂でアンコールワットの遺跡などを再現しています。

とても砂でつくったものとは思えないほどの精巧なもの

夜間はライトアップして雰囲気を変えているようです。

毎年砂で世界旅行をテーマに世界中から砂のアーティストたちが集まって、ここで製作して、会期が終わると壊されてしまうようです。

これだけ精巧なものを壊してしまうのはもったいない気がしますが、でも、砂でつくったものなので移設もできないのでしょうね。

総合プロデュースしているのは、砂像彫刻家兼プロデューサーの茶圓勝彦氏

砂の美術館は砂丘入口の砂丘会館の並びにあります。

入館料は６００円

毎年テーマを変えて開催していますので年間を通して開館しているわけではありません。

この旅行記を見て見に行きたいと思った方、東南アジアをテーマにした６期の開催期間は来年の１月５日までですよ。

開館時間は午前９時から午後８時まで。
開催期間中は無休のようです。

これを砂と水だけで作っているようですが固定化するよう溶液を撒いて表面は固めているのでしょうね。
でないと地震が来たら簡単に崩れちゃいますよね。

それにしてもよくできていますね。

最後は市場で海産物のお買いもの。
タコの頭でかっ

このイカ写真ではそれほど大きく見えませんが60センチから70センチくらいあって2センチくらいの厚みがありました。
赤いかというそうです。
これで２泊３日の山陰の旅の全行程が終了。
結局初日から降り出した雨は止むことがなく、羽田に到着した時に初めて傘をさすことなく歩くことができました。
帰りのバスの中でお願いしたアンケートを見ると、3日間雨にたたられたことに不満はあるものの、それなりに満足はいただけたようです。
年が明けるとすぐに来年の企画を考えなければなりませんが、次はどこに行こうなな。