2008/04/05 - 2013/09/15
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ドクターキムルさん
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鎌倉郡には江戸時代に成立した三十三観音霊場があった。これは鎌倉郡全域を対象とした観音霊場である。しかし、明治初年の廃仏毀釈により廃寺となったり、町の外に移転してしまった寺もある。
なお、大正から昭和初期にかけて新たに設定された観音霊場である鎌倉三十三観音霊場(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10825353/)がある。これは合併して鎌倉市になる以前の旧鎌倉町内の寺に限定して霊場を新たに選別したものである。鎌倉郡三十三箇所と鎌倉三十三観音霊場では高々6箇所の霊場(壽福寺、 海蔵寺(向陽庵)、来迎寺(法花堂)、建長寺(千手堂)、東慶寺、円覚寺佛日庵)しか重複してはいない。したがって、鎌倉郡三十三箇所と鎌倉三十三観音霊場とは全くの別ものと考えて良い。
どうやら、人形町に移った第1番礼所以外にも旧鎌倉郡内に26箇所程度の礼所が残っているようだ。
鎌倉郡三十三霊場の一覧
礼所 寺名 所在地
第1番 新清水寺 鎌倉市雪ノ下(現在は大観音寺(東京都中央区日本橋人形町))
第2番 松岸寺花光院 鎌倉市扇ヶ谷2
第3番 壽福寺 鎌倉市扇ヶ谷1
第4番 向陽庵(海蔵寺) 鎌倉市扇ヶ谷4
第5番 正覚寺 逗子市小坪5
第6番 報身院 逗子市小坪7
第7番 香蔵院 逗子市小坪7
第8番 法花堂(来迎寺) 鎌倉市西御門
第9番 建長寺(飛石山) 鎌倉市山ノ内
第10番 建長寺(千手堂) 鎌倉市山ノ内
第11番 東慶寺 鎌倉市山ノ内
第12番 円覚寺佛日庵 鎌倉市山ノ内
第13番 亀井堂 鎌倉市台(市場公会堂)
第14番 多聞院岡の堂 鎌倉市大船
第15番 法安寺 横浜市栄区笠間5
第16番 駒形観音堂(永林寺) 横浜市栄区公田町
第17番 坂中山観音堂(光明寺) 横浜市栄区上郷町
第18番 浄念寺 横浜市港南区野庭町
第19番 長福寺さくら堂 横浜市戸塚区舞岡町
第20番 円福寺 横浜市戸塚区舞岡町
第21番 蔵田寺さそう堂 横浜市戸塚区上倉田町
第22番 清源院朝日堂 横浜市戸塚区戸塚町
第23番 観音寺 横浜市泉区新橋町
第24番 大石寺観音堂 横浜市泉区上飯田町
第25番 正法寺 横浜市泉区和泉町
第26番 中田寺稲葉堂 横浜市泉区中田北2
第27番 蓮花寺(宝寿院願行寺) 横浜市戸塚区汲沢4
第28番 大運寺浅間堂 横浜市戸塚区原宿3
第29番 玉泉寺 横浜市栄区金井町
第30番 大雲庵(燈明寺) 横浜市戸塚区小雀町
第31番 正福寺(勝福寺) 横浜市栄区飯島町
第32番 二伝寺 藤沢市渡内3
第33番 慈眼寺 藤沢市渡内
(表紙写真は鎌倉郡三十三箇所第三番札所の壽福寺本堂(仏殿))
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第1番 新清水寺 鎌倉市雪ノ下(現在は大観音寺(東京都中央区日本橋人形町))。
「人形町大観音寺」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10610414/)参照。
大観音寺にある鉄造菩薩頭は鋳鉄製で、総高170cm、面幅54cm。頭頂部のみは後に補修され鋳銅製。頭上には高さ53cmの高髻(こうけい)があり、後補の鋳銅製蓮華座に乗っている。
この像は、もと鎌倉の新清水寺にあった観音像であったが、鎌倉時代の火災で崩れてしまった。江戸時代に頭部が鶴岡八幡宮前の鉄井(くろがねのい)から掘り出され、明治初年の神仏分離の令に際し鎌倉から移され、明治9年(1876年)大観音寺に安置されている。以後、本尊として今日に至っている。毎月17日に開帳され、信仰を集めています。
中世造立になる関東特有の鉄仏のうちでも、鎌倉時代製作の優秀な作品で、昭和47年(1972年)4月、都指定有形文化財に指定されている。 -
第2番 松岸寺花光院 鎌倉市扇ヶ谷2。
松岸寺は松巌寺のことであろう。泉ガ谷には松巌寺跡が残る。写真は松巌寺跡の石碑。
「鎌倉十井・泉の井と松巌寺跡」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10499378/)、
「鎌倉松巌寺跡」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10527660/) 参照。 -
第3番 壽福寺 鎌倉市扇ヶ谷1。
「鎌倉寿福寺」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10476503/?cid=goo_oem)、
「鎌倉壽福寺−浪の飾り瓦」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10476685/)、
「鎌倉壽福寺−2012年早春」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10647298/)参照。 -
第4番 向陽庵(海蔵寺) 鎌倉市扇ヶ谷4。
「鎌倉海蔵寺− 2008年夏」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10450350/)、
「鎌倉海蔵寺−2010年正月」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10451362/)、
「鎌倉海蔵寺−2011年春」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10559914/)参照。 -
第5番 正覚寺 逗子市小坪5。
鎌倉郡三十三箇所観音霊場の札所だったなどということは聞かないという。 -
第6番 報身院 逗子市小坪7。
明治42年(1909年)香蔵院と合併して小坪寺(小坪5)になった。
小坪寺には観音堂もなく、こうした観音さまはないという。 -
第7番 香蔵院 逗子市小坪7。
明治42年(1909年)報身院 と合併して小坪寺(小坪5)となった。
小坪寺には観音堂もなく、こうした観音さまはないという。 -
第8番 法花堂(来迎寺) 鎌倉市西御門。
「鎌倉西御門来迎寺」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10483338/)参照。 -
第9番 建長寺(飛石山) 鎌倉市山ノ内。
法堂(はっとう)の千手観音菩薩坐像。第9番ではなく第10番かも知れない。
「鎌倉建長寺−2008年紅葉」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10486114/)参照。。 -
第10番 建長寺(千手堂) 鎌倉市山ノ内。
写真は「千手堂」の手水鉢。
「勝上献展望台上の石祠」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10561036/)参照。 -
第11番 東慶寺 鎌倉市山ノ内。
「北鎌倉東慶寺−2008年桜の頃」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10703909)、
「北鎌倉東慶寺−2009年末」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10451515/)、
「北鎌倉東慶寺−2012年早春」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10647657/)参照。、 -
第12番 円覚寺佛日庵 鎌倉市山ノ内。
「佛日庵(北鎌倉円覚寺塔頭)」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10627503/%20alt=)、
「北鎌倉円覚寺塔頭佛日庵−2012年秋」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10711685/)参照。 -
第13番 亀井堂 鎌倉市台(市場公会堂)。
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第14番 多聞院岡の堂 鎌倉市大船。
「大船多聞院」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10483689/?cid=goo_oem)参照。 -
第15番 法安寺 横浜市栄区笠間5。十一面石観音。
「笠間界隈(横浜市栄区)」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10646363/)参照。 -
第16番 駒形観音堂(永林寺) 横浜市栄区公田町。かつては中野にあった。十一面観音。
「永林寺とかつら愛児園(横浜市栄区)」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10646366/)参照。 -
第17番 坂中山観音堂(光明寺) 横浜市栄区上郷町。聖観音。
「光明寺(横浜市栄区上郷町)」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10652811/)参照。 -
第18番 浄念寺 横浜市港南区野庭町。
「浄念寺(横浜市港南区野庭町)」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10684999/http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10684999/)参照。 -
第19番 長福寺さくら堂 横浜市戸塚区舞岡町。
写真は長福寺観音堂。
「長福寺(横浜市戸塚区舞岡町)」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10535704/?cid=goo_oem)参照。 -
第20番 円福寺 横浜市戸塚区舞岡町。
「圓福寺(横浜市戸塚区舞岡町)」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10544102/)参照。 -
第21番 蔵田寺さそう堂 横浜市戸塚区上倉田町。
「蔵田寺(横浜市戸塚区)」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10525034/?cid=goo_oem)参照。 -
第22番 清源院朝日堂 横浜市戸塚区戸塚町。
「清源院(戸塚宿)」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10536262/?cid=goo_oem)参照。 -
第23番 観音寺 横浜市泉区新橋町。
33年に一度の開帳であるが、次回は平成27年に開帳される。 -
第24番 大石寺観音堂 横浜市泉区上飯田町。
写真は柳明神社(やなみょうじんじゃ)にある観音堂。明治初年に廃寺となった鎌倉郡24番札所大石寺跡に,村境の伊勢山に祀られていた「お伊勢宮」と呼ばれていた神明社(しんめいしゃ)を遷したものである。大石寺には、行基作と伝えられている十一面観音像を祀る観音堂があったが、明治初年に廃寺になった際に、新橋の観音寺に預けられた。その後、村にたびたび不幸が訪れたために、村びとが相談して、昭和27年(1952年)に観音堂を再建し、その十一面観音像を観音堂に戻して祀った。
「柳明神社(横浜市泉区上飯田町)」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/pict/25273654/src.html)参照。 -
第25番 正法寺 横浜市泉区和泉町。
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第26番 中田寺稲葉堂 横浜市泉区中田北2。
「中田寺(横浜市泉区中田北2)」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10667856/)参照。 -
第27番 蓮花寺(宝寿院願行寺) 横浜市戸塚区汲沢。
「寶壽院(横浜市戸塚区汲沢)」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10550721/)参照。 -
第28番 大運寺浅間堂 横浜市戸塚区原宿3。
大運寺の住職の話では鎌倉郡三十三箇所の霊場札所だったという記録も伝承もないという。かつては観音堂があったと伝わっているが、観音さまがあったら丁重にお祭りしたいのにと話していた。高々100年前のことが伝承されない訳はないだろう。浅間堂とあるから、隣に鎮座している浅間神社との関連も気になるところだ。
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第29番 玉泉寺 横浜市栄区金井町。聖観音。
「玉泉寺(横浜市栄区金井町)」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10720069/)参照。 -
第30番 大雲庵(燈明寺) 横浜市戸塚区小雀町。
本堂裏に1安置されている0数cmの高さの立像である。 -
第31番 勝福寺(正福寺) 横浜市栄区飯島町。次回の開帳は平成26年4月18日。開帳は子歳と午歳。聖観音。
勝福寺(正福寺)といっても、地元に昔から住む家の人でも殆ど知らない。観音堂といえば昔からある家の人なら知っている可能性がある。
下坂谷バス停近くの京浜東北・根岸線ガード北の本郷台駅側の歩道に「下坂谷戸橋」のかつての橋の銘盤が埋め込まれているが、ここから入った突き当たりの家が椿さんのお宅で観音堂の管理をしてきた。椿家は北鎌倉円覚寺の檀家で、元々はこの観音堂も円覚寺がお祭りしていた。現在は、観音堂上の墓地(光長寺、般若院、歳来寺(閻魔堂)などの共同墓地)の参道階段の途中に最近「少林禅寺」看板を出したお寺に貸しているのだという。
なお、この階段を登っていくと飯島団地に入る。 -
第32番 二伝寺 藤沢市渡内3。
「藤沢二伝寺」(http://4travel.jp/traveler/dr-kimur/album/10485559/)参照。 -
第33番 慈眼寺 藤沢市渡内。
開帳は60年に一度であったが、今は12年に一度申歳(平成28年)に開帳される。
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