2012/02/19 - 2012/02/19
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ドクターキムルさん
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北鎌倉にある東慶寺松ヶ岡宝蔵の仏像展に出かけてみた。やはり、小さな水月観音より最初に展示されている聖観音の方に気を引かれた。
弘治2年(1556年)鎌倉に攻め込んだ安房の里見義弘は、西御門(横浜国大テニスコート辺り)にあった太平寺の尼僧、青岳尼(しょうがくに)と本尊聖観音像を安房へと連れ去り、青岳尼を還俗させ、夫人としたため、これに激怒した北条氏康は太平寺を廃絶してしまった。そして、廃寺となった太平寺の仏殿は移築されて円覚寺舎利殿(昭堂)となった。その後、聖観音像は東慶寺の旭山尼(きょくざんに、青岳尼の妹)が里見氏と掛け合って鎌倉に戻され、東慶寺に客仏として残っている。
鎌倉尼五山第1位の太平寺が廃寺となった理由が、仏殿をもらった円覚寺の本には上述したように、「北条氏康はこれに激怒して」と記述されているのに対し、聖観音をもらった東慶寺の本には「北条氏康はこれを悲しみ」と記述されている。どちらの理由の方が納得できるかは明白であろう。
(表紙写真は東慶寺本尊の釈迦如来坐像)
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