鎌倉海蔵寺－2011年春

2011/04/10 - 2011/04/10

　鎌倉市扇ガ谷４にある海蔵寺は臨済宗建長寺派の寺で扇谷山海蔵寺という。建長5年（1253年）に鎌倉幕府6代将軍宗尊親王の命によって、藤原仲能（道知禅師、墓は葛原岡神社に前ある）が願主となって、七堂伽藍の大寺を建立したが元弘3年(1333年)、鎌倉滅亡の際の兵火によって全焼してしまった。室町時代の応永元年(1394年)になって、関東菅領・足利氏満の命により執事の山内上杉憲定が再興した。盛時には谷戸一帯に塔頭が立ち並ぶ程の大寺であったが、今はことごとく廃絶してしまった。本尊は薬師如来である。
　鎌倉三大海棠は光則寺、妙本寺、安国論寺といわれているが、安国論寺の海棠は勢いが落ち、見る影もない。ここ海蔵寺の海棠の方が見ごたえがある。
　しばしば海蔵寺を訪れ、来る度に発見がある。今回は、海蔵寺が紅枝垂れ桜のある寺であることに気が付いた。海蔵寺の六地蔵や四方竹のことは知っている地元の婦人に出会ったが、母親が鎌倉を調べていたので詳しいのだそうだ。大朽寺の天井絵のことも知っていたが、さすがに紅枝垂れ桜は知らなかった。疑心安擬で満開の紅枝垂れ桜を確かめに行った。
（表紙写真は海蔵寺本堂）

エリア 鎌倉(神奈川)

海蔵寺門前の竹垣。

海蔵寺門前のお宅の枝垂れ桜。

海蔵寺門前のお宅の枝垂れ桜。

海蔵寺門前のお宅の枝垂れ桜。台湾リスが蜜を吸っている。近年、雀が桜の蜜を吸うのに花弁を啄ばんでいるのを見て驚いたが、台湾リスもとは。

海蔵寺門前のお宅の枝垂れ桜。台湾リスが蜜を吸っている。

海蔵寺門前のお宅の枝垂れ桜。台湾リスが蜜を吸っている。

海蔵寺裏山の山桜。

海蔵寺裏山の山桜。

海蔵寺裏山の山桜。

海蔵寺本堂。

海蔵寺本堂と海棠。

海蔵寺本堂と海棠。

海蔵寺境内の海棠。鎌倉市内の海棠といえば今では光則寺、妙本寺と海蔵寺だ。

海蔵寺庫裡前の海棠。

海蔵寺庫裡。

やぐらの中の宇賀神さま。

宇賀神さま。

やぐらの中の五輪塔と墓石。

やぐらの中の五輪塔と墓石。

本堂裏の庭園。

本堂裏の庭園。茶室が工事中だ。

海蔵寺の門。

やぐらの中の五輪塔。

庭園の茶室工事の青のビニールシートの間から紅枝垂れ桜が見える。

海蔵寺裏のお宅の枝垂れ桜。

海蔵寺裏のお宅の枝垂れ桜。

海蔵寺裏の墓地の観音さま。

海蔵寺裏の墓地からも山桜が見える。

海蔵寺裏の墓地からも山桜が見える。

海蔵寺裏の墓地から見える山桜。

海蔵寺庭園裏の塀。

塀越しに紅枝垂れ桜が垣間見れる。樹齢は40、50年といったところか。

塀越しに紅枝垂れ桜が垣間見れる。

塀越しに紅枝垂れ桜が垣間見れる。