2011/05/15 - 2011/05/19
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旅人のくまさんさん
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台中での見学を終えて、次に向かったのは台南です。そのバスの中で現地ガイドさんがビデオを交えて紹介してくれたのが、日本の水利技術者の八田與一氏(1886年-1942年)に因む『バッテンライ(八田来)』のエピソードでした。上映されたビデオは、2008年に製作された、八田與一を描いた長編アニメ映画『パッテンライ!! 〜南の島の水ものがたり〜』でした。
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台中から台南に向かう途中、休憩で立ち寄ったドライブインです。2008年の台湾1周の時にも立寄りました。記憶にはっきり残っていたドライブインでした。
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新緑が目に眩しい時期となりました。花も一斉に咲き始めていました。先に紹介した黄色の花はゴールデン・トランペット、オレンジやピンクが混じった花はランタナです。
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イチオシ
台中から台南に向かう車中の光景です。アニメ長編映画の『パッテンライ!! 〜南の島の水ものがたり〜』の一場面です。『バッテンライ』は、ダム工事、潅がい事業で土地を失うことを恐れた地元民の、八田の姿を避ける時の合言葉が始まりでした。
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同じく、長編アニメの一場面です。2007年5月民進党の陳水扁総統は、八田與一に対して褒章令を出し、2011年5月に完成した『八田與一記念公園』の式典には、国民党の馬英九総統が出席する等、今なおその功績が党派を超えて語り継がれています。
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八田與一が完成させた烏山頭ダムの恩恵を、今なお享受している台湾南部の水田地帯です。烏山頭ダムにある與一の銅像は、ダムの完成後の昭和6年(1931年)に造られたものですが、台湾の地元民によって得今日まで守られてきました。與一の命日である5月8日には、毎年慰霊祭が行われています。
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台南に向かうバスの中からの撮影が続きます。座席の都合で、東側にあった烏山頭ダムの写真は撮れませんでしたが、その恩恵である田んぼや畑が延々と続いていました。
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2時間ほどの長編アニメの締め括りの部分です。八田與一氏が今なお台湾南部の方に慕われているのは、荒地の南部を耕作地に代えた功績だけでなく、日本人、台湾人と分け隔てなく接したことにもあるようです。建設作業中に起きた天然ガス噴出事故等を記した緩慰霊碑には、そのことを証明するように分け隔てなく名が刻まれているとされます。
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2時間の長編アニメが終了する頃、台南に到着しました。『バッテンライ』は、地元の人の八田を恐れる合言葉でしたが、やがて、八田に対する信頼と励ましの言葉と変わったところで、アニメは締め括られました。
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バスが停まった場所は、台南の小学校の近くでした。赤嵌楼の見学の前に、まずは昼食です。中々面白く、ためになる長編アニメでしたから、あっという間に車中の2時間余りが過ぎました。
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小学校の名前を記したプレートです。『台南市立人国民小学』の文字がありました。因みに英文の方は、『Tainan Municipal Liren Elementaly School』でした。時刻は11時39分です。少し早いですが、お昼の時間になりました。
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この日の少し遅い昼食は、台南のレストランでした。中々美味しい麺料理でした。味付けは、自分で調節できましたから、ラー油風のタレを入れて、辛く仕上げました。
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豚肉と野菜の炒め料理です。この料理の味付けも申し分ありませんでした。ビールの摘みにも、ご飯のおかずにも丁度いい1品でした。
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美味しく煮込んだキャベツ料理です。キャベツそのものの味がしっかりしていました。地元産のキャベツを使ったものでしょう。
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レストランの光景です。『桂花鳥梅湯』の大きな文字がありましたが、お店の名前ではなく、自慢の料理を記したもののようです。
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レストランの前の市街光景です。台南市の現在の人口は190万人弱、台湾五大直轄都市の一つです。現地ガイドさんは、日本で例えれば京都か、奈良に似た古都と紹介されていました。
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同じく、昼食のレストランの前からの撮影です。一番上の文字は、『邑首台全』です。台南が、一時期台湾の中心地だったことを示す文字でしょうか。明の滅亡後、鄭成功が台湾を拠点に反清復明の運動を開始し、台南地区に天興県と万年県を設置しました。
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鳳凰木(ホウオウボク)の赤い花です。現地ガイドさんによれば、咲き始めたばかりですが、この後長い間花を見ることが出来ると説明されていました。
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鳳凰木(ホウオウボク)の赤い花のアップです。マダガスカル島が原産の、マメ科の常緑高木です。花は黄色染料、種子は食用、樹液はアラビアゴムの代用、木材は用材となる等、極めて有用な花木です。
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2008年12月の旅行以来、二度目になった赤嵌楼の見学です。見覚えのある赤嵌楼の建物と、庭には鄭成功の銅像がありました。鄭成功(1624-1662年)は、中国明代の軍人で政治家です。母は日本人、国姓爺とも呼ばれ、台湾・中国では民族的英雄です。
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イチオシ
オランダ人を台湾から追放する鄭成功の銅像です。台座には、『鄭成功義和図』の文字がありました。オランダを駆逐した後、この町を承天府と定め、暫くは台南が台湾の政治の中心地となりました。
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庭の池で泳いでいた緋鯉の光景です。錦鯉かも知れません。緋鯉は鯉の一品種です。体色は赤や赤黄色、斑紋のあるものなど様々です。錦鯉は緋鯉の改良種とされます。
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酸欠になってしまわないかと心配するくらい、多くの緋鯉が群れていました。池の傍らに、鯉の餌の自販機も置いてありました。
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石碑の位置から見上げた赤嵌楼の建物光景です。鄭氏政権を滅ぼした清朝政府は、台湾に1府(台湾)3県(台南、高雄、嘉義)を設置した上で、本土の福建省の統治下に編入しました。清朝政府は、台湾を『化外(けがい)の地』として、直接統治には積極的でなかったとされます。
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乾隆53年の文字が刻まれた石碑です。60年間在位した乾隆帝の時代の物です。西暦では1788年のこととなります。中央上部の文字は、『御契』と刻まれているようです。
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同じく、乾隆53年の文字が刻まれた石碑です。中央上部の『御契』の文字も一緒です。この他には、漢字の他に満州語で記された石碑もありました。中国最後の清朝を築いたのは、満州が故郷の人達でした。
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芝生に降り立っていた雀さんです。餌をくれるかどうかを横目で確認に来たようです。ぴょんぴょん跳ねてこの場を去りました。
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横から眺めた石碑の光景です。明を倒した清朝政府は、『反清復明』を掲げる台湾の鄭氏政権に対しても攻撃を行いました。この結果、1683年に台湾を制圧して鄭氏政権を滅ぼしました。この石碑は、清朝支配下における時期のものです。
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石碑の説明プレートです。『御製平定台湾告成熱河文廟碑文』のタイトルです。乾隆53年、西元(西暦)1788の説明文がありました。
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イチオシ
赤嵌楼の建物光景です。オランダ時代の建物は現存せず、現在残るのは、1879年の清朝時代に建設された中国様式の建物です。清朝政府における消極的な台湾統治は、台湾全域に及ぶことはなかったとされます。
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庭木や芝生が良く手入れされた赤嵌楼の庭園の光景です。福建省や広東省からの中国大陸の移住が徐々に進み、200年ほど経った19世紀初めには、現在の台北にまで漢文化の影響が及んだとされます。
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