2011冬、シリア等・中東旅行記(51/54：補遺1)：パルミラ博物館：ゼノビア女王像ほか

2011/02/22 - 2011/03/02

パルミラ博物館の展示品撮影は禁止でしたから、博物館で購入した冊子からの紹介です。その冊子は、シリアのムスタファ・タラス将軍の著書、『パルミラの女王』です。ローマ帝国に抵抗したパルミラの女王は、ゼノビアの名で呼ばれます。

エリア パルミラ(シリア)

説明書きはありませんでしたが、女王ゼノビアでしょうか。ゼノビアは、3世紀に存在したパルミラ王国の『女王』と呼ばれました。気品ある顔立ちと、華麗な装身具です。

Victoria goddess
パルミラ
ギリシャ神話のニケ神、ローマ神話でのヴィクトリア神でしょうか。

女性胸像
パルミラ

Palmyrian lady
パルミラの婦人像のようです。

Septimia Zenobia Coin
ゼノビアの金貨です。この博物館の目玉展示の1つです。

Palmyrian noble
パルミラ

Palmyrian priest
パルミラ

兄弟らしい二人の男性像です。

四人の人物像です。石棺の側面のレリーフでしょうか。

Funerary couch
お墓からの出土品のようです。

Funerary couch
同じく、お墓からの出土品のようです。

Funerary couch
極めて繊細な紋様が彫刻されています。主人公の頭が喪失しているのが残念です。お墓からの出土品のようです。

石棺のようです。

解説書の『パルミラの女王』の表紙に使われていた像ですから、ゼノビアでしょうか。

上の像が月の神のAglibolgod、下の方は太陽の神のYarhibol godです。

Funerary sculpturesの中の1体です。左上に、文字が記されています。名前でしょうか。

同じく、Funerary sculpturesの中の1体です。若い男性像です。

同じく、Funerary sculpturesの中の1体です。女性像です。

同じく、Funerary sculpturesの中の1体です。右上に文字が刻まれています。全身像です。

同じく、Funerary sculpturesの中の1体です。装身具を身につけた女性像です。左上に名前が刻まれています。

同じく、Funerary sculpturesの中の1体です。男性像です。右上に名前が刻まれています。

同じく、Funerary sculpturesの中の1体です。男性像です。右上に名前が刻まれています。

Astare goddess
神々のレリーフ像のようです。鷹や犬らしい動物の姿も見えます。

Allat神の頭部像
イスラム教以前に信仰されたアラビア半島の女神のようです。平和と戦争の神のようです。白い花崗岩が神体とされたようです。

4体の人物レリーフ像です。

石像やレリーフ類です。写実的な表情が多く見られる人物像です。

壺や碗などの焼物類です。石造かも知れません。

4世紀末のヨーロッパ勢力図です。パルミラは、フェニキアの範囲に含まれています。フェニキア人は、紀元前15世紀頃から都市国家を形成し始めました。紀元前12世紀頃から盛んな海上交易を行い、北アフリカからイベリア半島まで進出、地中海全域を舞台に活躍しました。

現在のシリア国家です。北はトルコ、東はイラク、南がヨルダン、東はレバノンとパレスチナと国境を接しています。

全盛期のパルミラ王国の勢力図です。東は現在のアフガニスタンのカブール、西はトルコのボスポラス海峡以東と、シナイ半島の北部を勢力範囲としています。