2011冬、シリア等・中東旅行記(32/54)：マダバ、モザイク工場、　ネボ山、ネボ山博物館

2011/02/22 - 2011/03/02

聖ジョージ教会見学の後、マダバの街を散策しました。その後、モーゼに所縁のネボ山に向かいました。ネボ山はヨルダンにおける最も重要なキリスト教の聖地の1つとされます。2000年3月、ヨハネ・パウロ2世は巡礼でこの地を訪れ、礼拝堂の脇に平和の象徴としてオリーブの木を記念植樹されています。現在は、巡礼記念のモニュメントも見学することができます。後任の教皇のベネディクト16世は、2009年5月にこの地を訪れています。

エリア マダバ(ヨルダン)

モザイク細工に取り組まれる地元の女性の方です。現地ガイドさんを通じて了解を得た上での撮影です。

モザイク細工で姿を現し始めていたのは、1本の樹木の光景です。定番のモチーフになっているようです。

店内に飾られたモザイク細工の品々の光景です。お土産に手頃な小さな品から、大がかりな作品まで多種類でした。

テーブルに描かれたモザイク画です。中央には、大きな木の下に群れた鹿の図です。周りにも円形の装飾がありました。

全面に装飾が施された蓋付の小振りの容器です。文様に、手造りの不揃いが見えましたから、これもモザイク細工のようです。

お土産にも手頃な壁飾りなどが展示されたコーナーです。アンティークなモザイク作品から、題材が得られているようでした。

大がかりなモザイク作品の展示です。値札は見ていませんが、かなり高価な品のようです。人物群像、舞踊図や花を活けた花瓶などが題材です。

大がかりなモザイク作品のアップ光景です。宮殿か寺院の傍らで、絨毯を敷いてゲームに興じる人と、それを覗きこむ人の構図です。右手には、ペットのような首輪を付けた鹿の姿がありました。

白い衣装を着て踊る女性像です。その傍らで座って笛や打楽器で伴奏する人も描かれたモザイク画です。

モザイクで出来たチェ・ゲバラの肖像画です。チェ・ゲバラ（1928〜1976年）は、キューバ革命でゲリラ戦に参加した、アルゼンチン生まれの革命家、本名は、エルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナです。ボリビアで活動中に捕えられ、銃殺されました。今なお世界中で人気があります。

聖ジョージ教会で見学してきた、床にモザイクで描かれた、エルサレムが含まれた東ローマ帝国時代の古地図のレプリカです。

地球儀です。球面の表面に木製のタイルが貼り付けられているようです。下の方にオーストラリア、上の方に日本が見えます。

楕円形の城壁で囲まれた、エルサレム部分をピックアップした光景です。現在では、エルサレムの旧市街と呼ばれて区域のようです。

このお店はモザイクを扱っているお店の中ではってのようでした。テーブルなど、大がかりな作品などもたくさん展示してありました。

壁に掛かった文様は、一瞬、モザイク作品と見間違えました。大小の絨毯等の展示でした。ペルシャ絨毯か、地元出製作された絨毯かは確認していません。

マダバの旧市街を散策した後、車で向かったのはネボ山です。ネボ山からの眺望です。緑の森が見える光景です。

頂上付近の展望台から眺めた光景は、荒涼としていました。ネボ山は、ヨルダン西部に位置する海抜817メートルの尾根部分になります。

頂上付近の展望台の光景です。ネボ山は、モーセの終焉の地とされます。『約束の地』に至る前に、この地で亡くなりました。

頂上付近の展望台からの光景が続きます。モーセは、旧約聖書の『出エジプト記』などに記された紀元前13世紀頃活躍した古代イスラエルの民族指導者です。

ここからは、ネボ山博物館の展示品の紹介です。ミレニアムの2000年3月20日、この地を巡礼で訪れたヨハネ・パウロ2世の写真です。ネボ山はヨルダンで最も重要な聖地の1つとされます。

砂が敷かれた長方形の燭台の光景です。蝋燭は丸い金属製のケースの中に立てられてお供えされていました。

白っぽい石造の遺物の展示です。嵌めこみ用の穴と溝がほられた台座も同じ大理石のようです。

オリジナルのアンティークのモザイク画の展示です。元々は、床や壁、天井に飾られていたもののようです。幾何学文様です。

花瓶に活けられた花の光景です。葡萄のようにも見えますが、葡萄の実ですと花瓶に飾るには少し似合わないようです。

文字が刻まれたアンティークなモザイク画です。ヘブライ語でしょうか、古代文字に分類される時代のものかも知れません。

同じく、文字が刻まれたアンティークなモザイク画です。漢字で例えれば、楷書のようなイメージの書体です。ラテン語のようですが、ギリシャ文字のΦやΩ等も文字も混じっています。

1933年、山の頂上部でシャガと呼ばれる教会と修道院の跡が発見されました。その教会は、4世紀後半にモーセの死の場所を偲んで建てられたとされます。その教会は、5世紀後半に拡張され、597年には建て直されたことが確認されました。現在の教会は、その場所を保護しながら建築されたものです。その平面図です。

1933年に発見されたネボ山頂上の教会のことは、西暦394年のある女性の巡礼記に初めて記載されていました。教会が建つ一角は、現在工事のために立ち入り禁止でした。

ネボ山の等高模型です。山頂には、現在の施設や遺跡も模られていました。