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山門を潜り、いよいよ登山開始。<br /><br />全1015段の石段中此処から奥の院までは800段。<br /><br />最初の出会うお堂は小さな姥堂で、萱葺きの屋根全体に薄緑の苔が覆い、更にその上を落ち葉がびっしり敷き詰めている。<br /><br />祠を覗くと、三途の川で死者の着物を奪い取る赤烏帽子の奪衣婆を中心に、白髭の爺が両脇を囲んでいる。<br /><br />此処は極楽浄土の入り口。<br /><br />幅の狭い四寸道と呼ばれる石段を登ると、大木の林の陰で薄暗い苔むした岩盤に死者を供養する岩塔婆があちこちに現れる。<br /><br />その先の左手に、1751年に俳人壷中が、芭蕉の山寺での有名な句を短冊にして埋めたという「せみ塚」と刻まれた石塔が立つ。<br /><br />その前に奥の細道の立石寺のくだりと、芭蕉の句が書かれた「せみ塚」の案内板が立っていた。<br /><br />  閑さや  岩にしみ入る蝉の声   芭蕉<br /><br />一段と大きな岩塔婆と、足元にびっしりと並べられた後生車が並ぶ大岸壁を過ぎると目の前が開け、急な石段に沿って見上げた先にやっと仁王門が見えてくる。<br /><br />仁王門を潜ると目の前の百丈岩の上に開山堂と赤い納経堂が現れ、もう一息と力を振り絞る事になる。<br /><br />最期の石段と思い登った先には、更に石段が待ち構えるのだが、その石段の下から、燈篭越しに右に奥の院、左に大仏殿が姿を見せる。<br /><br />やっと全1015段の難行が終わる。

奥の細道を訪ねて第10回29立石寺(山寺)の景観②800段の登山回廊からの景観

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2012/07/05 - 2012/07/05

202位(同エリア218件中)

WT信

WT信さん

山門を潜り、いよいよ登山開始。

全1015段の石段中此処から奥の院までは800段。

最初の出会うお堂は小さな姥堂で、萱葺きの屋根全体に薄緑の苔が覆い、更にその上を落ち葉がびっしり敷き詰めている。

祠を覗くと、三途の川で死者の着物を奪い取る赤烏帽子の奪衣婆を中心に、白髭の爺が両脇を囲んでいる。

此処は極楽浄土の入り口。

幅の狭い四寸道と呼ばれる石段を登ると、大木の林の陰で薄暗い苔むした岩盤に死者を供養する岩塔婆があちこちに現れる。

その先の左手に、1751年に俳人壷中が、芭蕉の山寺での有名な句を短冊にして埋めたという「せみ塚」と刻まれた石塔が立つ。

その前に奥の細道の立石寺のくだりと、芭蕉の句が書かれた「せみ塚」の案内板が立っていた。

  閑さや  岩にしみ入る蝉の声   芭蕉

一段と大きな岩塔婆と、足元にびっしりと並べられた後生車が並ぶ大岸壁を過ぎると目の前が開け、急な石段に沿って見上げた先にやっと仁王門が見えてくる。

仁王門を潜ると目の前の百丈岩の上に開山堂と赤い納経堂が現れ、もう一息と力を振り絞る事になる。

最期の石段と思い登った先には、更に石段が待ち構えるのだが、その石段の下から、燈篭越しに右に奥の院、左に大仏殿が姿を見せる。

やっと全1015段の難行が終わる。

同行者
一人旅
交通手段
観光バス 新幹線 JRローカル
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

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