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二泊三日”封人の家”での滞在を余儀なくされた芭蕉達は、ようや雨が上がったのを待ちかねて尾花沢を目指し、難所”山刀伐峠”へ向かう。<br /><br />我々は芭蕉達に申し訳ないような、ゆっくり鳴子温泉の湯で疲れを落としたが、”山刀伐峠”へ向かう翌朝は、天気のほうは残念ながら雨であった。<br /><br />”山刀伐峠”越えをする前に、案内の先生が是非見せたいと我々を誘導したのは、平坦地(標高336m)ある”堺田の分水嶺”。<br /><br />田圃に水を組み入れる叢に覆われた溝から流れ出る水が、そこだけやや広く成っている水場に流れ落ちる。<br /><br />ここまでは田圃ではよく見る景観だが、良く見るとそこに溜まった水は、一方向だけに流れているのでなく、左右二方向に流れている。<br /><br />水場の手間に矢印がに2方向に就いた案内板があり、右には「太平洋」、左には「日本海」とある。<br /><br />まさか!と思うような光景だが、ここは平坦地にある珍しいが、立派な”堺田の分水嶺”。<br /><br />右(東側)に流れる水は江合川、旧北上川を経て116Kmを下り、宮城県石巻市の太平洋へ、左(西側)は小国川、最上川を経て102Kmを下ると山形県酒田市の日本海へ注ぐ。(最上町HP)<br /><br />水に運命というのもなんだが、正に運命の分かれ道の象徴。<br /><br />その先に”奥の細道けむりライン”の酒田駅があり、”堺田の分水嶺”の案内板が建ち、無人にしては立派なモニュメントが立っている。<br /><br />”堺田の分水嶺”へ至る田圃道に蓮畑があり、池一杯に埋め尽くした蓮の葉を薄ピンクの蓮の花が彩っていた。<br /><br />芭蕉達を追ってこれから向かうのは、穏やかにゆっくり流れる”堺田の分水嶺”とは対照的な、東北地方を南北に貫く奥羽山脈山を超える、最期の険しい急坂の”山刀伐峠”。<br /><br />

奥の細道を訪ねて第10回25出羽街道中山峠越え沿線の景観④珍しい平坦地にある”堺田の分水嶺”

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2012/07/05 - 2012/07/05

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WT信

WT信さん

二泊三日”封人の家”での滞在を余儀なくされた芭蕉達は、ようや雨が上がったのを待ちかねて尾花沢を目指し、難所”山刀伐峠”へ向かう。

我々は芭蕉達に申し訳ないような、ゆっくり鳴子温泉の湯で疲れを落としたが、”山刀伐峠”へ向かう翌朝は、天気のほうは残念ながら雨であった。

”山刀伐峠”越えをする前に、案内の先生が是非見せたいと我々を誘導したのは、平坦地(標高336m)ある”堺田の分水嶺”。

田圃に水を組み入れる叢に覆われた溝から流れ出る水が、そこだけやや広く成っている水場に流れ落ちる。

ここまでは田圃ではよく見る景観だが、良く見るとそこに溜まった水は、一方向だけに流れているのでなく、左右二方向に流れている。

水場の手間に矢印がに2方向に就いた案内板があり、右には「太平洋」、左には「日本海」とある。

まさか!と思うような光景だが、ここは平坦地にある珍しいが、立派な”堺田の分水嶺”。

右(東側)に流れる水は江合川、旧北上川を経て116Kmを下り、宮城県石巻市の太平洋へ、左(西側)は小国川、最上川を経て102Kmを下ると山形県酒田市の日本海へ注ぐ。(最上町HP)

水に運命というのもなんだが、正に運命の分かれ道の象徴。

その先に”奥の細道けむりライン”の酒田駅があり、”堺田の分水嶺”の案内板が建ち、無人にしては立派なモニュメントが立っている。

”堺田の分水嶺”へ至る田圃道に蓮畑があり、池一杯に埋め尽くした蓮の葉を薄ピンクの蓮の花が彩っていた。

芭蕉達を追ってこれから向かうのは、穏やかにゆっくり流れる”堺田の分水嶺”とは対照的な、東北地方を南北に貫く奥羽山脈山を超える、最期の険しい急坂の”山刀伐峠”。

同行者
一人旅
交通手段
観光バス 新幹線 JRローカル
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

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