芭蕉達が月見坂を降り、奥州街道を辿って一関に戻る途中に、当時は田圃が広がっていたといわれる”無量光院跡”はある。<br /><br />我々の旅では平泉で真っ先に立ち寄ったのがここ”無量光院跡”。<br /><br />入り口に建つ”無量光院”を再現した写真付きの案内板によると、”無量光院”は、藤原氏3代目の秀衡が宇治平等院をモデルにして建立したといわれる。<br /><br />発掘が進んでいるとは云え、今でもそこは野原が広がり、「中島の跡」と書かれた白い柱で何とか遺跡跡だと判るに過ぎない。<br /><br />多分当時と変わらぬ姿を残しているのは、”１対の金の鶏を頂上に埋めたといわれる、”無量光院跡”の背後を飾る”金鶏山”だけであろう。<br /><br />平泉を去るに辺り、無常にも夏草だけが生い茂る”無量光院跡”に佇んだ芭蕉が、万感の思いを込めて詠んだであろう名句はここで生まれたという。<br /><br />　　夏草や　兵共（つわものども）が夢の跡　　芭蕉<br /><br />毛越寺の大門跡はここからはまだ一里離れており、当時はやはり草叢に埋もれていたのであろうか。<br /><br />芭蕉達は毛越寺を訪れる事無く、一関の旅籠に戻ったようだ。<br /><br />一関に帰った芭蕉達に旅籠の主人は水風呂を用意して待っていてくれた。<br /><br />我々も一関に戻り、駅前のホテルに宿す。<br /><br />夜食の後デザートを兼ねて、ホテルの近くの”ふじや”で4年振りに一関名物”ひとくちもち膳”を味わった。<br /><br />＊参考：”ひとくちもち膳”をお知りになりたい方へ<br />みちのく一人旅Ⅰ-16陸中海岸国立公園最後の旅：大島・浦の浜～気仙沼・商港海岸～一関<br />http://4travel.jp/traveler/shintch/album/10292279/<br />

奥の細道を訪ねて第10回11中尊寺⑧藤原秀衡が宇治平等院をモデルにした”無量光院跡”

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2012/07/03 - 2012/07/03

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旅行記グループ奥の細道を訪ねて第10回藤原栄華の平泉より出羽路の旅　（目次）

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芭蕉達が月見坂を降り、奥州街道を辿って一関に戻る途中に、当時は田圃が広がっていたといわれる”無量光院跡”はある。

我々の旅では平泉で真っ先に立ち寄ったのがここ”無量光院跡”。

入り口に建つ”無量光院”を再現した写真付きの案内板によると、”無量光院”は、藤原氏3代目の秀衡が宇治平等院をモデルにして建立したといわれる。

発掘が進んでいるとは云え、今でもそこは野原が広がり、「中島の跡」と書かれた白い柱で何とか遺跡跡だと判るに過ぎない。

多分当時と変わらぬ姿を残しているのは、”１対の金の鶏を頂上に埋めたといわれる、”無量光院跡”の背後を飾る”金鶏山”だけであろう。

平泉を去るに辺り、無常にも夏草だけが生い茂る”無量光院跡”に佇んだ芭蕉が、万感の思いを込めて詠んだであろう名句はここで生まれたという。

　　夏草や　兵共（つわものども）が夢の跡　　芭蕉

毛越寺の大門跡はここからはまだ一里離れており、当時はやはり草叢に埋もれていたのであろうか。

芭蕉達は毛越寺を訪れる事無く、一関の旅籠に戻ったようだ。

一関に帰った芭蕉達に旅籠の主人は水風呂を用意して待っていてくれた。

我々も一関に戻り、駅前のホテルに宿す。

夜食の後デザートを兼ねて、ホテルの近くの”ふじや”で4年振りに一関名物”ひとくちもち膳”を味わった。

＊参考：”ひとくちもち膳”をお知りになりたい方へ
みちのく一人旅Ⅰ-16陸中海岸国立公園最後の旅：大島・浦の浜～気仙沼・商港海岸～一関
http://4travel.jp/traveler/shintch/album/10292279/