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芭蕉達は平泉の旅から一関に戻った翌日、一関を発ち奥州横断の旅を開始する。<br /><br />我々は芭蕉達を追う前の朝一番に、芭蕉が後ろ髪を引かれる思いで断念したであろう毛越寺跡を、芭蕉に成り代わり訪れる。<br /><br />毛越寺配布の案内パンフレットによると、”白髪の老人に化身した薬師如来のお告げにより、白鹿の導きで迷い道を脱した地に、慈覚大師円仁が一宇の堂を建立した”のが毛越寺の起こりと云う。<br /><br />その後平安時代に藤原氏2代目の基衡が、塔堂40、僧坊500を数え、中尊寺をも上回る七堂伽藍を再建し、浄土庭園を築いた。<br /><br />その後の再三の野火による災禍で、今に残る堂宇は存在しないが、”大泉が池”の周囲に遺る、建物跡の礎石と幾つかの再建された建物が、往時を忍ばせてくれている。<br /><br />2008年訪れた時は紅葉の季節だったが雨であった。<br /><br />今回は紅葉は無いが、夏の光を浴びた新緑が”大泉が池”に映え、晴天下の世界遺産を堪能した。<br /><br />写真の枚数が多く成りそうな事もあり、景観を東西南北で分け、更に一周した”大泉が池”だけの写真と5回にわたり掲載します。<br /><br />まず南東に「毛越寺本坊」と掲げられた入り口の門があり、券売所もここにある。<br /><br />門を入ると左側(南側)は建物が並び、一番手前が宝物館で、その前に新渡戸稲造氏の芭蕉の句を英訳した自筆の英文の碑がある。<br /><br />  夏草や 兵どもが夢の跡  芭蕉<br /><br />  The summer grass &#39;Tis all that&#39;s left<br />        Of ancient warriors&#39; dreems,     Inazo Nitobe<br /><br />建物群の前のコンコースの右側は松林が連なりその奥には”大泉が池”が広がる。<br /><br />松林の木陰に芭蕉の句碑が2基置かれており、左側の碑の字は芭蕉の真筆の字が刻まれているらしい。<br /><br />  夏草や 兵どもが夢の跡  芭蕉<br /><br /><br />松林が切れ、”大泉が池”見渡せる位置に毛越寺正門「南大門跡」の案内柱が立っており、良く観ると地面と同じ高さの石板のように見える礎石が散在する。<br /><br />芭蕉が訪れたとしても、恐らく見出すのは困難であったろう。<br /><br />コンコースの突き当たりに、明治期に再建された、朱色の柱と緑色の格子が鮮やかな毛越寺本堂が建つ。<br /><br /><br />

奥の細道を訪ねて第10回12藤原基衡が再建した毛越寺周遊①”芭蕉句碑”とその周辺(南東側)in 平泉

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2012/07/04 - 2012/07/04

848位(同エリア926件中)

WT信

WT信さん

芭蕉達は平泉の旅から一関に戻った翌日、一関を発ち奥州横断の旅を開始する。

我々は芭蕉達を追う前の朝一番に、芭蕉が後ろ髪を引かれる思いで断念したであろう毛越寺跡を、芭蕉に成り代わり訪れる。

毛越寺配布の案内パンフレットによると、”白髪の老人に化身した薬師如来のお告げにより、白鹿の導きで迷い道を脱した地に、慈覚大師円仁が一宇の堂を建立した”のが毛越寺の起こりと云う。

その後平安時代に藤原氏2代目の基衡が、塔堂40、僧坊500を数え、中尊寺をも上回る七堂伽藍を再建し、浄土庭園を築いた。

その後の再三の野火による災禍で、今に残る堂宇は存在しないが、”大泉が池”の周囲に遺る、建物跡の礎石と幾つかの再建された建物が、往時を忍ばせてくれている。

2008年訪れた時は紅葉の季節だったが雨であった。

今回は紅葉は無いが、夏の光を浴びた新緑が”大泉が池”に映え、晴天下の世界遺産を堪能した。

写真の枚数が多く成りそうな事もあり、景観を東西南北で分け、更に一周した”大泉が池”だけの写真と5回にわたり掲載します。

まず南東に「毛越寺本坊」と掲げられた入り口の門があり、券売所もここにある。

門を入ると左側(南側)は建物が並び、一番手前が宝物館で、その前に新渡戸稲造氏の芭蕉の句を英訳した自筆の英文の碑がある。

  夏草や 兵どもが夢の跡  芭蕉

  The summer grass 'Tis all that's left
Of ancient warriors' dreems, Inazo Nitobe

建物群の前のコンコースの右側は松林が連なりその奥には”大泉が池”が広がる。

松林の木陰に芭蕉の句碑が2基置かれており、左側の碑の字は芭蕉の真筆の字が刻まれているらしい。

  夏草や 兵どもが夢の跡  芭蕉


松林が切れ、”大泉が池”見渡せる位置に毛越寺正門「南大門跡」の案内柱が立っており、良く観ると地面と同じ高さの石板のように見える礎石が散在する。

芭蕉が訪れたとしても、恐らく見出すのは困難であったろう。

コンコースの突き当たりに、明治期に再建された、朱色の柱と緑色の格子が鮮やかな毛越寺本堂が建つ。


同行者
一人旅
交通手段
観光バス 新幹線 JRローカル
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

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