新緑の鮮やかな緑の楓との杉のトンネルの表参道を潜って金色堂の前に出る。<br /><br />濃淡の緑が織り成す杜の奥に、ゆったりとした鮮やかな弓なりの線の美しい屋根のお堂が見える。<br /><br />しかし～「ええっ！！これ本当に金色堂？」・・・<br /><br />午後3時を廻っていると云うのに参道には人ひとり見当たらない。<br /><br />2008年10月、ここを訪れた時は土砂降りの雨だったにも関わらず、参道は雨傘の列で埋まり、薄暗い金色堂がなお更見え難い有様だった。<br /><br />お陰で中学生の一団を見送った跡は、殆ど我々だけで独占状態で金色堂を拝観することが出来、前回の押し流されるような拝観とは打って変わって、ゆっくり何度も拝観を楽しんだ。<br /><br />現在の覆堂は、芭蕉が見たものとは異なり、昭和37年から足掛け7年掛けて解体工事の末建てられたもので、コンクリート造り、中は更にガラススクリーンで覆われている。<br /><br />1126年、奥州藤原氏の初代清衡が、長い戦乱で亡くなった人を、敵味方無く弔い、争い無い、平和な世の到来を願って、21年の歳月を掛け、40余の堂塔と、300余の僧坊を持つ大伽藍を完成させた。<br /><br />その後の火災で、堂塔は殆ど焼失、当時の姿を今に残す唯一の建物が”金色堂”。<br /><br />”金色堂”の須弥壇には初代清衡、２代基衡、３代秀衡の遺体と4代泰衡の首級　が収められており、<br />中尊寺ハスの種はこの4代泰衡の首級の入った桶から見つかった。<br /><br />残念ながら禁写真で有ったが、まだ訪れたことが無い方のために、”世界遺産平泉の”中核・”金色堂”の金色堂たる由縁を少しでも感じて頂ければればと、”柳之御所資料館”に張ってあったポスターの写真を掲載することにします。<br /><br />*参考<br />みちのく一人旅Ⅰ-19土砂降りも人波切らさぬ金色堂・中尊寺<br />http://4travel.jp/traveler/shintch/album/10295033/<br />

奥の細道を訪ねて第10回08中尊寺⑤思わぬ静かな”金色堂”

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2012/07/03 - 2012/07/03

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旅行記グループ奥の細道を訪ねて第10回藤原栄華の平泉より出羽路の旅　（目次）

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新緑の鮮やかな緑の楓との杉のトンネルの表参道を潜って金色堂の前に出る。

濃淡の緑が織り成す杜の奥に、ゆったりとした鮮やかな弓なりの線の美しい屋根のお堂が見える。

しかし～「ええっ！！これ本当に金色堂？」・・・

午後3時を廻っていると云うのに参道には人ひとり見当たらない。

2008年10月、ここを訪れた時は土砂降りの雨だったにも関わらず、参道は雨傘の列で埋まり、薄暗い金色堂がなお更見え難い有様だった。

お陰で中学生の一団を見送った跡は、殆ど我々だけで独占状態で金色堂を拝観することが出来、前回の押し流されるような拝観とは打って変わって、ゆっくり何度も拝観を楽しんだ。

現在の覆堂は、芭蕉が見たものとは異なり、昭和37年から足掛け7年掛けて解体工事の末建てられたもので、コンクリート造り、中は更にガラススクリーンで覆われている。

1126年、奥州藤原氏の初代清衡が、長い戦乱で亡くなった人を、敵味方無く弔い、争い無い、平和な世の到来を願って、21年の歳月を掛け、40余の堂塔と、300余の僧坊を持つ大伽藍を完成させた。

その後の火災で、堂塔は殆ど焼失、当時の姿を今に残す唯一の建物が”金色堂”。

”金色堂”の須弥壇には初代清衡、２代基衡、３代秀衡の遺体と4代泰衡の首級　が収められており、
中尊寺ハスの種はこの4代泰衡の首級の入った桶から見つかった。

残念ながら禁写真で有ったが、まだ訪れたことが無い方のために、”世界遺産平泉の”中核・”金色堂”の金色堂たる由縁を少しでも感じて頂ければればと、”柳之御所資料館”に張ってあったポスターの写真を掲載することにします。

*参考
みちのく一人旅Ⅰ-19土砂降りも人波切らさぬ金色堂・中尊寺
http://4travel.jp/traveler/shintch/album/10295033/