2011/04/11 - 2011/04/16
991位(同エリア3212件中)
kojikojiさん
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- 旅行記1760冊
- クチコミ1205件
- Q&A回答73件
- 3,461,382アクセス
- フォロワー169人
ウィーン出発での時間ロスのせいでお昼にはブダペストに着く予定が、午後2時に東駅に着いて、地下鉄でデアーク広場まで移動しました。ホテルは広場に面したケンピンスキー・コーヴィナスホテルです。日本ではビジネスホテル程度の宿泊費でしたが、チェックイン時のフロントの女性マネージャーが部屋まで同行してくれて、部屋の説明をしてくれた後に「滞在中に何か不都合があったらいつでも声をかけてください。」なんて言われると、地下鉄の階段で助けてくれた若者たちの親切と相まって、到着して1時間もしないうちのこの国が大好きになりました。ホテルの部屋も素晴らしかったのですが早く表に出たい気分になり休憩もそこそこに街歩きを始めました。まずは「聖イシュトヴァーン大聖堂」の脇にある「貿易・観光博物館」へ向かいました。現在はこの博物館は移動してしまったようですが、展示物よりもその建物の美しさには驚かされました。その東洋的なモチーフやジョルナイ陶器の怪しく虹色に輝く建物はヨーロッパのどこの国のアール・ヌーヴォーやユーゲントシュティール様式とも違うものを感じました。続いて行った「郵便貯金局」や周辺のアールヌーヴォー建築にも更に驚かされることになりました。出発前にINAXの本などでブダペストの装飾タイルやレヒネル・エデンについては勉強してきましたが,
それ以外の世紀末建築は思っていた以上の素晴らしさでした。そして郵便貯金局の前にある「トュクリ」というレストランで初めてのハンガリー料理に舌鼓です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船 徒歩
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
「イシュトヴァーン大聖堂」に面した北側に「貿易・観光博物館」と言う名前の建物があります。現在はこの建物から移動してしまっているようで、グーグルマップで調べても出てきません。
-
INAXギャラリーの「ハンガリーの建築タイル紀行」という本をコピーして持って行きましたが地図が曖昧で分かりにくい物です。ただ内容は非常に素晴らしい本です。
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「マジャール貿易銀行(Magyar K?・lkereskedelmi Bank)」という看板が出ていますが、元々は旧ジョナス・ハッチ&サン商会の建物です。大理石模様のタイルとエオシン釉のタイルを組み合わせた優雅な外装です。
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内部の博物館は正直あまり面白くないです。入場前に係りの人に「写真撮影はできますか?」と尋ねると「有料です。」とのことでした。その撮影料金の値段が入場料より高いので躊躇しているとの、「中を見てから決めてください。」と言われました。結果は撮影料を払わなくて良かったです。素晴らしいのは外装だけで内部に当時の面影は残っていません。
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この建物はレヒネル・エデンの弟子でタイル建築を得意としたライタ・ベーラによって1907年に建てられたものです。
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ジョルナイ工房の美しい玉虫色のエオシン釉は見る角度や陽射しによって色が変化します。ジョルナイはハンガリー南部の都市ペーチに本店を構える歴史あるメーカーで、ヘレンドやホロハーザに並ぶハンガリーを代表する陶磁器メーカーです。1853年に陶芸家であるジョルナイ・ヴェルモシュによって設立され、もともとはタイル製造メーカーで建築用タイルが主力製品でした。独特の虹色の輝きを放つ「エオシン」という釉薬を使ったジョルナイ陶器を開発し、この独特の技術は世界中で大成功を収めました。
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マジャール貿易銀行と書かれていますが、昔の写真だとジョナス・サン&ハッチ商会と書かれていました。建物はそのままでも持ち主が変わっているようです。
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タイルだけではなく打ち出しの銅板が美しいアクセントになっています。
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モチーフは咲き誇る花のようですが、それ以上のことは分かりません。
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銅板のレリーフはジブリの「風の谷のナウシカ」に出てきそうなデザインです。鳥はクジャクの雄のようで、背中に乗っているのは雌でしょうか。またハンガリーの伝統的な刺繍のモチーフも含まれているようです。
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韓国人のおばさんの団体がなんでこんな建物を写真に撮っているんだと怪訝そうな顔で通り過ぎていきます。興味のない人にはただの古いビルにしか見えないでしょうね。
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雨除けの軒を支える部分も陶器で出来ています。ハンガリーではクリスマスにスープにして食される鯉をデザインしたものです。
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反対側の支えはまた違った魚と水流がデザインされています。ブダペストに着いて2時間くらいで幸先の良いスタートです。改めてこの都市の面白さが見えてきた瞬間でした。
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エリザベート公園の脇にはトロリーバスの停留所がありました。子供の頃池袋の三越の前から乗った記憶があります。歩くのが嫌いな妻は地図をずっと眺めていて、ここからバスに乗ればブダの丘の上まで行けることに気が付きました。「三つ子の魂百まで」とはよく言ったものです。
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自由広場に向かって「イシュトヴァーン大聖堂」の前の通りを北に進むと「郵便貯金局」の建物が見えてきます。
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ハンガリーを代表する建築家レヒネル・エデンの作品です。レヒネル・エデンはハンガリーのガウディとも呼ばれ、装飾に独特な意味を与えた建築家です。 ハンガリーのマジャール民族の伝統をふまえた上に、同時代のアール・ヌーヴォーやオリエンタリズムを併せたハンガリーを代表する建築家です。
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現在も貯金局として使用されているので内部見学は出来ませんが、その美しい外観を眺めるだけでも立ち寄る価値はあります。1899年から1901年にレヒネル・エデンの設計で建てられましたが、前衛的過ぎて当時の評判はあまりよくなく、以後レヒネルへの設計の注文は減ったそうです。
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地上からは見えない屋根の上部にもこだわっており、「鳥が見るじゃないか」というレヒネルの言葉が残っています。現在なら「グーグルアースがあるじゃないか。」というのではないでしょうか。
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後年の仕事ですが、自分でも苦労して完成にこぎつけた池袋の百貨店の屋上庭園をグーグルで眺めて悦に入ることはあるので気持ちは分からないでもありません。
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レヒネル・エデンは「東のレヒネル、西のガウディ。」と呼ばれたほどの設計者です。いつかブダペストでレヒネルの設計した建物を見たいと思っていたので、初めてバルセロナでガウディやモンタネールの建築を見学して感動した気分をまた味わっています。ただ、ガウディよりはドメネク・イ・モンタネールに近いものを感じました。
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正面入り口の奥に明かりが見えたので中に入ってみます。工事用なのか木製の支柱と保護用の天板が邪魔です。
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中の扉のガラスには美しいエッチングが施されています。
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後日見学に行った地質学研究所と同じようなマジャールの意匠をモチーフにしたデザインです。花のデザインを見てハンガリーの伝統刺繍の意匠だと思えたのは「民族博物館」を見学したおかげです。ブダペストでレヒネルの建築を見る前にこの博物館を見学するのはおすすめです。
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地下の機械室からの換気用のカバーでしょうか?細かいところまでデザインが行き届いています。
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見えにくいですが柱の連続した突起は「蜂」で、最上部にある巣に向かっていく様子を表しています。この建物は「郵便貯金局」なので蜂は貯蓄を象徴しています。
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そんな設計コンセプトを知ると無機質なタイルで仕上げられた建物が有機的な柔らかさを感じてきます。それは後日行く「地質学研究所」の建物の中でも強く感じました。
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完成してから110年経った建物ですが、現在も現役の郵便貯金局です。
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ファサードの上部の黄色いタイルの蜂の巣や花の蕾が夕日に輝いていました。肉眼で確認するにはかなり高い位置なのが残念です。
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「郵便貯金局」のすぐ裏側が「自由広場」なので行ってみることにしました。
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前方後円墳のような形をした広場の円墳側からは大きな通りが放射線状に延びているので、パリの凱旋門の辺りに立っているような気になります。
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広場の中央には「ソヴィエト英雄記念碑」が置かれてあります。第2次世界大戦でソヴィエトがブダペストをナチスドイツから解放したことを記念したものです。
面白いのは記念碑が裏手にあるロナルド・レーガン像とアメリカ大使館に挟まれるようにして建っていることです。このモニュメントはロシアの許可なしに撤去してはいけないそうです。 -
写真には写っていませんが2つの塔のある建物の右側に並ぶのがアメリカ大使館で、記念碑のすぐ裏側にレーガン大統領の像が取ってつけたように立っています。
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自由広場の中にはHUTTEというカフェがありました。仮設のビニールの泡のような構造物です。日本では不燃素材では無いので絶対に許可されないようねデザインです。
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ハンガリーは景気が悪いのか自由広場周辺の建物の1階部分は閉鎖された店ばかりでした。
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旧ベドーハウスは現在「アール・ヌーヴォーミュージアム」になっています。収集家でもあったベドー・ベラーの旧宅です。外観を見ても美しいアール・ヌーヴォー建築だと分かります。ただ、この時はここが美術館だとは知りませんでした。
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ハンガリーの伝統的な意匠やモチーフを取り込みながら全体はアール・ヌーヴォー様式にまとめ上げた素晴らしいデザインです。
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1つの建物のファサードの中にいくつもの要素が組み込まれています。全体としてはアンシンメトリーのデザインですが、パーツパーツは美しいシンメトリーのデザインになっています。
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設計はビドール・エミルで1903年に建築されました。いろいろなパーツを組み合わせたファサードは設計者の意向でもあったそうです。
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外壁の一部は変化を持たせるために掻き落としになっています。伝統的なスグラフィット技法をアレンジしたものだと思います。フェンスの部分もジョルナイの陶器でデザインされたヒマワリの花が綺麗です。
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集合住宅の部分入り口は施錠されているので中には入れません。後に気が付きましたが1階と2階がミュージアムになっていて、それ以上のフロアは住宅として使われているようでした。滞在中に日本語のフリーペーパーを手に入れ、アールヌーヴォーミュージアムを探してみたらこの建物でした。この時は気付きませんでしたがこの扉の横が博物館の入り口でした。ちなみにこの建物は当時の地球の歩き方には紹介されていませんでした。
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翌日見学に行く「国会議事堂」の場所を見ておこうと先に進むとまた記念碑がありました。橋の上に立つ男性像はナジ・イムレで元ハンガリーの首相です。ハンガリー動乱で首相に復職した後のソ連の軍事介入でユーゴスラビアの大使館へ逃げ込みます。安全と自由を保障されて大使館を出たところをソ連軍に拘束され、ルーマニアに移された後にKGBによる秘密裁判で絞首刑にされた方です。
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マジャール人の誇りと言われ世界一美しい国会議事堂を見つめて彼は何を思うのでしょう。先ほど見た「ソヴィエト英雄記念碑」やドナウ川対岸のゲッレールトの丘の上に要塞に建つ第2次世界大戦中のソビエト連邦の侵攻を記憶する女性像、そして今回いけなかった「メメント・パーク」などを考えるとほんの20年前の1990年までは隣人すら信用できない社会主義国家だったということです。
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「国会議事堂」の巨大な建物がシルエットになって浮かびます。この向こうにはドナウ川が流れますが、ブダペストに着いたばかりなので戻ることにします。
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ぽつぽつと開いている店もありました。ブダペストもイースターを前に花屋さんもお菓子屋さんも美しく飾られています。
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どこの花屋さんもセンスが良くて、値段も安いのでブダペストの住人が羨ましい限りです。
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並木道の雰囲気はプラハのパリ通りのようでもあり、本家のシャンゼリゼを思い出させる佇まいです。ただどちらにも共通する世界的なブランドショップは1軒も無いので閑散とした通りです。
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ブダペスト最初の夕食は「郵便貯金局」前の「テュケリ(TUKORY)」と言う店に入りました。この辺りの店は閉鎖された所が多く、この店くらいしか見当たらなかったというのが正直な所です。
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伝統的なハンガリー料理をリーズナブルにいただけると評判のお店でした。山小屋風の木を使ったインテリアが和みます。
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何とも面白い2人席です。横並びでなので前は壁になっています。
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奥の席では地元のおじさんたちがビールを飲んでいました。
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夕方になって気温が下がってきたので卵入りのコンソメスープで体を温めます。
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メニューには代表的な料理の写真が載っていて、それがお薦めらしいのでその中から料理を選びました。ソーセージの入ったCsokakoi 地方のスパイシーなスープ。
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これはフライドポテトの上にチキンのフリットにサワークリームとチーズが乗っているという高カロリーの典型のような料理ですが最高に美味しいです。
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これもメニューに写真が載っていたポークとマッシュルームの煮込み料理です。ベシャメル風のソースがとっても美味しかったです。
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大満足のブダペスト第1回目のディナーでした。ただ、チェコもオーストリアも陸続きの国なので似たような味付けの料理が多いのは否めません。
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食後は一度飲みたいと思っていたパーリンカのメニューを持ってきてもらいました。
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パーリンカはハンガリーで造られる果物を原料とする蒸留酒で、ハンガリー国外で造られる同様の蒸留酒はパーリンカを名乗ることはできないそうです。語源はスロバキア語で「燃やす(蒸留する)」を意味する言葉だそうです。素材として使われるフルーツはプラムが一般的で、リンゴや洋ナシ、チェリーやアプリコットなどでも造られます。
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飲んだのはマスカット味でしたがグラッパを思い出す味でした。製法はブランデーと同じ蒸留酒なのでヨーロッパ内では似たようなお酒にはよく出会います。香りが命なのでグラスの形もスニフターグラスのように、お酒を下で回転させて上は香りが広がるような構造になっています。
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この店はあまり商売熱心ではないようですが、家族経営のような暖かさは感じます。レストランに来ているというより普通のお宅におじゃましているような雰囲気でした。もちろん店が空いている時間でみなさんが相手してくれたからですが。
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結果メニューに写真の乗っている料理ばかりでしたがどれも美味しかったです。
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初めてのハンガリーレストランでしたし、グヤーシュ以外は料理の名前だけではイメージできないし発音もできません。
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初日はこんな感じでしたが、1週間後にはグンデルという由緒あるレストランでおめかしして料理を注文していました。
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食事が終わりましたが、表はまだ明るかったです。2週間前にプラハに着いた頃は夕方になるとすぐに暗くなりましたが、ずいぶん日が長くなりました。
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外観をしたから眺めているだけでは気が付きませんが、興味のある方はグーグルマップの写真でこの建物を見てください。ジョルナイの美しい緑色と黄色のタイルで切妻屋根が上に乗っています。肉眼で屋根を見るには聖イシュトバーン大聖堂のドームに登るしかないと思います。
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屋根の一部が少しだけ見えるアングルがあります。見えないところに費用をかけることについて「屋根の上の装飾に費用をかけたって、誰からも見えないでしょう?」と尋ねられ、「だって鳥が見るじゃないか。」と答えたそうです。
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グーグルマップで見るとその鮮やかな屋根のタイルのデザインに驚くことでしょう。
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この旧郵便貯金局の建物が出来た4年後にオットー・ワーグナーがウィーンに郵便貯金局を建てています。そのデザインの違いを今回見比べる事が出来て面白かったです。
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ハンガリー名物のトカイワインを見ていたらウインドウに写り込んだ郵便貯金局の建物が綺麗でした。
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ブダペスト最終日の午前中は妻が半休(旅行中は1週間に1度半休が認められています。)のため、1人で散歩に出かけました。そんなに時間が無いので現地のフリーペーパーに載っていたアールヌーヴォー博物館を探しに行きました。
この日も天気が良くて4月下旬だというのに暑いくらいでした。自由広場では大学生が噴水で遊んでいます。 -
広場の横にはハンガリーテレビの本社ビルがありますが、日本のテレビ局とは比較にならない重厚さです。元々は1905年にブダペスト証券取引所として建てられた壮大なボザール様式の記念碑的な建物です。有名なハンガリーの建築家イグナーク・アルパルによって設計されました。その後の1955年以降はハンガリーの全国テレビ局MTVの本社として使われています。
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国会議事堂はペスト側から見る場合は午前中のほうが綺麗です。
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現地のインフォメーションで手に入れた日本語のフリーペーパーに載っていたアール・ヌーヴォー博物館は初日に通りがかった旧ベドーハウスでした。
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初日に来た時は夕方で博物館と併設のカフェは閉まっていて気付かなかったのかもしれません。内部は地下と1階と2階がアール・ヌーヴォーの家具や調度品を置いた博物館になっています。
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博物館というよりは巨大なアンティーク家具やと言った方がイメージが合っていると思います。
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入場料は安いのですが一部値札がついていて販売もしているので微妙にアンティークショップの雰囲気が感じられます。
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他に数人のお客しかいないので出入する度に係りのおばさんが扉の開け閉めをしてくれます。
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良くこれだけ集めたものだと感心するほどの展示品です。
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吹き抜けと中庭のある建物のL字型に2面が博物館になっています。それ以外は階段室で、3階以上は住宅として使われているようです。
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冷蔵庫とバスルームとトイレがあればこのままここで生活できそうな雰囲気です。
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照明器具は元々この建物にあったものなのでしょうか?天井のモールディングと一体になっているようです。
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こんな家具が家にあったらいいとは思いますが、日本の通常のマンションの天井高では入りません。
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一番良いなと思ったのがこのチェストです。家にあるアンティークを並べたいなと思いました。
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アール・ヌーヴォーの家具なので、出来て100年経つか経たないかなので、骨董品というほど古く無く、使っていた人の生活感がまだ残っているように感じます。
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見学者が1人だけなので、付きっ切りのおばさんに申し訳なくなってきました。
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1階の入り口には2階までの吹き抜けがあり、この辺りの内装が一番お金がかかっているようです。
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どんな人たちが使っていて、どのような経緯で手放されたのか…。自分でも祖父や大叔父の造った陶器を買い戻したりしているのですが、自分が歳をとっていつかは手放さなければならないと思うと切なくなります。
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そんなことを考えていたらだんだん暗くなってきました。
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アール・ヌーヴォー様式の建築物はヨーロッパじゅうに残っていますが、家具を見る事はあまり無いので貴重な経験になりました。
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オルセー美術館などに収まっている芸術品ではない、市井のお金持ちが使っていた家具なので余計にそう思えるのかもしれません。
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博物館といいながらキャプションなどは無いので由来や時代などは分かりません。
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モデルになった女性もいたのでしょうが、だれがどんな思いで造らせたのでしょう。大量生産品のようには見えませんでした。
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これも背の高いキャビネットのうえに置かれていましたが、とても細かい細工で魅力あるものでした。抽斗ごとに貼られた女性の顔写真の意味が知りたくなります。
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1階のカフェの奥の扉を抜けると吹き抜けの空間が広がります。やはり上層階はアパートメントになっているようです。
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正面の通り側はテラスなどもありますが、それ以外の3面は中庭に面した窓しかありません。これもグーグルマップで知ることが出来た事実です。
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集合住宅の入口側の窓は階段部分なのでしょうか?とても面白い形の耳の様な窓が連続しています。
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よく見ると窓の意匠はそれぞれ違っています。この吹き抜けはカフェのテラス席にも使われているようです。
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1階のエントランスホールまで戻ってきました。吹き抜けの手摺がとてもきれいなデザインです。
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2か所ある入り口は元々はどのような分け方があったのでしょうか?ホームページの説明では2匹の蜘蛛と書かれてありました。
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表のアイアンワークの黒い扉から中を覗いてみました。中にはどんな空間が広がっているのでしょうか?
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最後にもう一度旧郵便貯金局を見に行きました。
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建物の東側がファサードなので、午前中は入口周りが非常に明るくて初日の夕方とは違った印象に見えます。
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一つ一つのデザインを見落とさないように目に焼き付けておきます。
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レヒネル・エデンの建築はハンガリーの花柄のモチーフと色付きのジョルナイ工房のセラミックタイルが特徴です。外観のアクセントになっている八角形の柱は5匹ずつの蜂が頭頂部の蜂の巣に向かっているようです。また、レヒネルはロンドンのB&Aでインドの建築についても学んでいるので、インド風の意匠もこの建物には取り込まれています。
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明るい時間なのでエントランスの鉄扉もディテールが分かりやすいです。チューリップの様な花がくねりながら連続したデザインです。水中を漂っているようにも見えます。
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エントランスホールまで入ってみます。この階段の上には係員のいるカウンターがあり、出入のゲートまであるので入場は不可能です。取材ならともかく一観光客が中に入る術はありません。
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鉄扉の内側には優雅なデザインの木製の扉があり、美しいガラスのエッチングがシルクのレースのようです。
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エントランスホールの何とも優雅な階段のカーブです。大理石の冷たさも硬さも感じさせないデザインです。これらのデザインは「シペキ邸」や「地質学研究所」にも見られました。
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地質学研究所の内部を見た後なので、この郵便貯金局のインテリアデザインが多分素晴らしいであろうことを想像しての再訪でした。
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旅行前に調べられた建物の幾つかでも見られればと思っていたのですが、意外に探しやすい街だったので予想以上の収穫でした。でも現地で購入した本や資料から他にもまだまだたくさんの建物があると分かりました。また機会があったら訪れたいブダペストの世紀末建築巡りでした。もちろんジョルナイ工房のあるペーチェにも行きたいものです。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- prinprinさん 2015/03/19 08:44:58
- よく調べてご旅行されていますねぇ。
kojikojiさん こんにちは。
ブダペストには、ガイド本に紹介されていないアールヌーボー建築がたくさんあるんですね。
旅行記中に紹介されている「ハンガリーの建築タイル紀行」を図書館で検索してみましたが、無くて残念です。
来月、プラハ4泊&ブダペスト2泊で旅行計画中で、もう1泊したいのですが帰りの航空券が取れません。(T_T)
kojikojiさんは5泊でも足らなかったとの事。 ブダペストで行こうと思っていた場所を削って行かなければ・・・・。
kojikojiさんの旅行記に度々おじゃましていますが、これからもよろしくお願いします。
- kojikojiさん からの返信 2015/03/19 20:03:51
- RE: よく調べてご旅行されていますねぇ。
- いつも旅行記にお立ち寄りいただきありがとうございます。
仕事柄各地の建築には興味があり、行った以上見逃したりしないよう
予定を組んでいると旅行期間が長くなってしまいます。
そう考えて行ってみても時間が足りないことが多いのですが。
プラハも素晴らしかったですが、ブダペストも良かったですよ。
西欧に比べて物価が安いのも旅行者にはありがたかったです。
こんなカフェで贅沢な時間を過ごせてこんな値段みたいな。
ちょうどイースターの時期ですが、スケジュールが合うと良いですね。
イースターエッグや楽しい飾りがたくさん売られていると思います。
お時間があったらフィランティアというお花屋さんにも寄ってみてください。私はハマってしまいました。
楽しい旅行になりますように。
-
- わんぱく大将さん 2011/06/03 06:28:31
- どこかで?
- kojikojiさん
どこかで、お名前を? と思っていたら、そうだ、Vic ,Ripollで。。。拝見させていただいたにも関わらず、ご挨拶もせず、失礼いたしました。
ブタペストもア―ルヌーボ、多いですよね。でも、行った時は、全然見ていなくて。 さっさと列車でチェコに行ってしまいましたが。 とにかく行ったのが1月。長めのコート着てても、寒くて、足元滑るはで。機会があったら今度は、いい時期に(そうなると人も多いのですが)行って、見てみたもんです。 いいですよね。
今、私もバルセロナ + カタルニア地方のモデル二スモを作成してるのですが、バルセロナは市内、また、自分の家の近所だけでも、どえらい数があるので、収拾付かずで、今、現代の建築を先ずは、とやってる横で、バルサの優勝パレードとか何とかと、気が散ります。(別にサッカーファンでもなんでもありません)
大将
- kojikojiさん からの返信 2011/06/03 10:02:54
- RE: どこかで?
- 大将さん
旅行記を見てくださって名前も覚えていただいてありがとうございます。
今回の旅行ではプラハ・ウィーン・ブダペストだけでしたが、印象では札幌辺りと同じ位の気候かと思って行ったら東京より暑い位で着るものに困ったくらいでした。ぜひ今度は季節の良い時にお出かけください。(イースター前は3都市とも人が少なくて寂しいくらいでした。)
バルセロナにお住まいなのでしょうか?私ももう一度下調べを充分にしてバルセロナは再度街巡りをしたいと思っています。モデルニスモにロマネスクの建築も魅力ですが何より海が近いのでシーフードが美味しいのが何よりです。
なんて書いていたらバルセロナに行きたくなってきました。
kojikoji
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