2009/11/11 - 2009/11/11
1283位(同エリア2537件中)
ぬいぬいさん
旅の2日目は小樽の散策。
7時50分札幌を出発したバスは9時過ぎには小樽に到着。
今日の帰りの飛行機は2時35分のため、ここで2時間の自由散策時間。
団体行動をとる皆からさっと離れて、大好きな北のウォール街の散策からスタート。
でも、2時間はちょっと時間が少なめ。
日本郵船小樽支店まで行ってしまうと後の散策がちょっとタイト。結局、歴史的建造物の立ち並ぶ色内のメインストリートを往復して、前から入ってみたかったレトロな喫茶店「さかい家」で最後はのんびりコーヒーを飲んでタイムアップ。
中途半端な時間で食事はできなかったけど、六花亭で大好物のマルセイバターサンドを買ったり、ルタオでチョコレートを試食したり、北一硝子を見たりで、それなりに楽しめました。
- 交通手段
- 観光バス JALグループ 徒歩
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小樽の自由散策の時間はわずか2時間。
団体行動をしていると行きたいところにも行けなくなってしまうため、バスを降りてすぐに単独行動開始。
まずは北一硝子から。 -
北一硝子三号館は、明治24年に建てられた石造倉庫をコンバージョンした店舗。
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先ずは中に入ってみましょう。
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もともと1901年(明治34年)に創業した浅原硝子が前身で、当初は石油ランプの製造を行っていたそうです。
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中の通路には倉庫だった頃、使用していたと思われるトロッコのレールが残っています。
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小樽には何度も訪れているのですが、いつも来るたびにこの北一ホールでお茶を飲もうと思っていますが、いまだに実現していません。中は撮影禁止なのですが奥から中がのぞけますのでちょっとお見せしましょう。
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薄暗いホールの中には167個の灯油のランプがあってレトロな雰囲気を醸し出しています。
今日は後から紹介するもう一軒の気になるお店に行きますので、今日ものぞくだけとなってしまいました。 -
小樽オルゴール堂は、明治24年創業の共成という北海道有数の精米、米穀商でした。小樽では珍しい煉瓦造の建築で、内部に木骨の構造を組んでいます。壁の煉瓦、アーチ状窓のキーストーンや開口部と隅部に積んだコーナーストーンなどが特徴の建物です。
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北一硝子の隣には同じく石造りの倉庫を利用した六花亭のお店が入っています。
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この六花亭のマルセイバターサンドが大好きで、北海道に訪れる際のお土産は必ずこれを買って帰ります。
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お店の2階にはイートインコーナーがあって、60円のシュークリームを買うとコーヒーの無料サービスがあって、いつもここでシュークリームとコーヒーでひとやすみする場所です。
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天井の梁がむき出しになって石造の倉庫の構造を見ることができます。
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明治以来、北海道の流通の要として栄えた小樽の町。
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小樽港には毎日のように船が出入りし、この色内大通りには大手商社や銀行が軒を連ね、一時はロンドン市場をも動かしていた、「北のウォール街」と呼ばれるほど賑わいを見せていました。
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鰊漁の衰退とともに町の様子は様変わりしてしまいましたが、小樽運河や石造の倉庫や、当時の面影を残す歴史的建造物が数多く残り、大正浪漫の匂いを残す街並みが往時の栄華を物語っています。
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こちらの岩永時計店は、明治29年に建てられた時計屋さんの店舗、いまは喫茶店になっています。
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屋根の上には鯱がのっています。
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このうだつのある建物は明治20年建築の金子元三郎商店。
初代小樽区長で衆議院議員にもなった金子氏の店舗だったた建物。 -
明治商家の典型で丸に橘の家紋が入って、下に蔵についているような防火戸がついた窓がついています。
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この辺りから北のウォールストリートと呼ばれた銀行街。
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通りの角の名取高三郎商店の石の外壁に絡まる蔦
蔦って青い実を付けるのを初めて知りました。 -
日本銀行小樽支店は、赤レンガの東京駅や日銀本店の設計者として知られる辰野金吾の設計により、1912年7月(明治45年)に建てらた建物です。
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石造建築に見えますが、実はレンガ造の上にモルタルを塗って仕上げており、かなりの重厚感あるルネッサンス風の建物です。
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2003年9月に銀行として役目を終え、現在は金融資料館となっています。
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小樽には日本の近代建築の黎明期を代表する建築家の作品が数多く残っています。そのひとつがこれ。
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中に入ると典型的な銀行建築となっており、吹き抜けの高い天井の営業室。
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天井付近にあるフクロウの塑像は、アイヌの守神シマフクロウをモチーフにしたもので、内壁に12体、外壁に18体あります。
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営業カウンターの向こう側に見える照明は普通の蛍光灯ですが雪のマークのようなデザインになっています。
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拡大するとこんな感じ
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公開されているのは1階の営業室のみで、階段のこの上はどうなっているのかわかりません。
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こちらは明治45年に建築された、旧北海道銀行。
現在は小樽バインというワインレストランになっています。 -
昭和6年に建築されたこの建物は、越中屋ホテルとして開業後、陸軍総司令部の将校クラブとして利用され、戦後は米軍に接収の後、所有が相続税納税のため大蔵省に所有が変わりその後も所有者が何人かかわって平成5年にクラシックホテルとして生まれ変わりました。
一度は泊まって見たいと思っていましたが、ホテルは2月に倒産して閉鎖されていました。 -
旧三井銀行小樽支店は昭和2年曾禰中條建築事務所の設計により 小樽で最初の鉄骨鉄筋コンクリート造の建物として建築されました。
5連アーチの石貼りの外壁は、重厚感のある調和が取れた美しさがありますね。 -
ここのもみじはきれいに色づいていました。
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こちらの建物は、小樽商工会議所。
昭和8年に建築されたこの建物は
テラコッタの窓の額縁がついたデザインになっています。 -
こちらは大正9年に建てられた近江商人の呉服店として建てられた旧塚本商店
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隣に建っているお店も雰囲気は違いますが古いですね。
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こちらは旧四十七銀行小樽支店
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小ぶりな建物ですが、正面のファサードは4本のオーダーが並んでいます。
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昭和3年に建てられた一見コンクリートや石造に見えるここの建物、実は木造なんです。
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こちらは昭和5年建築の旧安田銀行小樽支店。
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正面のファサードはオーダーが並んでいます。
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小樽運河の道を隔てて反対側にある旧小樽倉庫
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北海道における営業倉庫の第1号がこちら。
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明治23年から27年にかけて、加賀の北前船の船主、西出孫佐衛門により建築されました。
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中央に中庭があって、建物はロの字型に建っています。
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寄棟の瓦屋根に鯱を乗せた和洋折衷の建物になります。
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事務所等を真ん中に挟んで、左右に倉庫が続きます。
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そしてこちらはおなじみの小樽運河
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半分を埋め立てて散策路になっていますが反対側には煉瓦や札幌軟石で造られた重厚な倉庫群が立ち並び、往時の姿を忍ばせています。
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時間の関係で行けませんでしたが、まだ現役で使われている北運河のほうが趣があって好きですね。
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でもこの景色小樽の代名詞になっていますね。
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昨日の雪で山は雪化粧
白い3本のラインはスキー場のようですね。 -
北の国からに出てきそうな、いかにも「北海道の家」といった感じの民家を発見
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食パンで魚のすり身を包んで揚げたパンロールで有名なかま栄 パンロールをお土産に買いました。
帰宅してから食べましたが、食パンとかまぼこ、ミスマッチな感じがしましたがこれうまかった。 -
今日こそ入ってみようと思っていたお店はこちら「さかい家」
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明治時代に建てられた商家を利用した甘味茶屋です。
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いつもこの通りを通るたびにレトロな雰囲気に惹かれ、入ってみたいと思っていたお店ですが、ようやく実現しました。
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引き戸を開けて中に入ると、そこはあたかも竹久夢二が描く大正時代で時が止まってしまったような雰囲気。
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店内で唯一ガラスで区切られた個室のようなテーブルが開いていましたので、ここで出発までの時を過ごしました。
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大正浪漫のただよう調度品や長い時を経て黒光りする柱や床、レトロな風情が漂う空間。
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大正浪漫のただよう調度品や長い時を経て黒光りする柱や床、レトロな風情が漂う空間。
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ここは甘味が売りなのですが、ダイエット中なのでコーヒーを注文。
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注文を受けてから豆をひいてドリップで1杯ずつ入れる本格派のコーヒーを待つ間、お店の中の写真を撮らせていただきました。
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何気においてある小物も惹かれるものがあります。
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通りの喧騒をよそに、落ち着いた静かな時間を過ごすことのできるお店です。
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ポットに落としたコーヒーは美味しくて、お代わりありで2杯いただきました。
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前回は、小樽バイン、今回はさかい家だったので、次に来た時こそ先ほどの北一ホールにいきます。
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丘の上には今は閉鎖されてしまってる料亭に併設された洋館が見えています。
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結局12時前に小樽を出発したため,お昼は千歳空港での食事となりました。
美味しい地ビールを飲んでいなかったのでこちらで白ビールでひとり乾杯。 -
2日間の北海道は海鮮づくしだったので、最後の食事は豚丼を食べました。
こうして、あわただしく札幌・小樽の1泊の旅は終わりました。
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