食後の散歩は網走刑務所

2008/12/13 - 2008/12/14

知床２日目は朝から知床自然センターへ、その後オシンコシンの滝を見た後は、バスは網走まで１時間以上かけて走りました。
何も見学の予定がないのに何で網走？
悲しいかな、格安バスツアーの宿命。お土産のタラバカニの受け取りと、オプションの昼食をとるだけのために網走にあるオホーツクバザールまでいったんです。そんなことなら、自然センターから少し足を伸ばして、見たかった知床五湖に行ってくれれば良かったものの・・・そんな不満の声を心の中で上げていたら、網走に到着しました。
目の前が網走刑務所との情報を受け、昼食もそこそこに切り上げて網走川の橋を渡って健さんの「網走番外地」舞台、網走刑務所を見学しました。

エリア 網走(北海道)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 観光バス ANAグループ 徒歩

オシンコシンの滝から１時間以上走ったバスはようやく網走の町に到着しました。網走といえば、網走監獄が博物館となって公開されているので、行って見たいと思っていたのですが、今回のツアーには組み込まれていませんでした。
残念に思っていたら、バスの中で次の目的地オホーツクバザールのすぐそばに、網走刑務所があることを知って早めに食事を取って見に行くことに。

今日のランチは「網走名物　ザンギ丼」北海道では鶏のから揚げの事をザンギと呼びますが、これは細かくさいの目に切った鮭のから揚げが乗った丼でとろろをかけて食べるもので、結構いけてました。

別に頼んだホッケも油が乗っていて美味でした。やっぱ北海道で食べるホッケは居酒屋で食うのと違ってうまいですね。

食事もそこそこに切り上げ、網走川にかかる橋を渡って網走刑務所に向いました。

博物館になった網走監獄は別な所にあり、ここは現役のほうの網走刑務所です。駅からタクシーで監獄に行く場合は、「網走刑務所」というとこちらに来てしまいますので要注意ですね。

刑務所のイメージどおり、長いレンガの塀が続きます。

健さんの「網走番外地」では、所在地は網走市番外地となっていましたが、刑務所の住居表示は、網走市字三眺官有無番地となっています。

昔は極悪犯を投獄する、日本一脱獄しにくい監獄だったとか。

この正門は開かずの門で閉じられたまま。実際の出入り口は脇にある門だとか。

網走刑務所の看板　誰が書いたのかわかりませんが、なんともいえない書体ですね。

戦後間もない時期までは治安維持法違反などの政治犯も収監されていたことがあるそうです。

現在の建物が建設されてから環境の改善が進み、比較的刑期の短い者の収容が増えているそうです。

１８９０年に設立した当初は、刑務所というより凶悪犯と政治犯が同居する強制収容所といった感じだったそうで、収容者は情け容赦ない労働を強いられたようです。

特に、160km以上に及ぶ北見道路を8ヶ月で完成させた時には、200名以上のの囚人がが死亡するほどの過酷な作業だったそうです。

道路工事は想像を絶するような過酷さだったようで、1000名以上の受刑者が道路建設に関わりながら、行方不明になったとか。

道路沿いの畑から、手鎖、足鎖を付けた状態で白骨化された遺体が出土したり

荼毘に付されることもなく道ばたに埋められ土饅頭として残る墓など、厳しい労働条件を示す痕跡が今も残っているとか。

集治監が廃止され監獄になってからは、死亡者が続出するような強制労働が無くなり、土木工事の作業は続くものの、農場の開墾と農作業が行われるようになりました。

最近では農作業以外に、ニポポ人形などの工芸品づくりも行われ、窯業工場では，三眺焼と呼ばれる食器，花瓶なども焼いているとか。

入口の門の反対側にあった電話ボックス。周りを受刑者が作ったと思われる、でっかいアイヌの木彫りニポポ人形で覆われていました。

出所した受刑者が真っ先にこの電話から家族や待っている人たちに電話している光景が目に浮かびますね。

門衛の小屋は古そうですね。ここで囚人たちを監視していたのでしょうか。

関東の人間は雪になれていないので、雪の中を歩くのは大変歩くのは大変。これだけ積もった雪道は大丈夫ですが、アスファルト道路のちょっと凍った道はダメですね。ここの往復だけで何度滑ったことか。

網走川に沿ってこんな遊歩道が続きます

川と高い煉瓦塀に遮断されて隔離された世界といった感じがします。

網走番外地の映画の気分をちょっとだけ味わえました。

ここ網走刑務所には旅行会社のツアーなどで、観光客を案内することは禁止しているそうです。

ここで受け取ったタラバガニのお土産。これは一人ひとつずつついての今回のツアーの料金は￥２１，８００。
ちなみに、このカニ、お店では３８００円で売っていました。後で食べましたがやっぱりタラバはうまいですね。

この旅行記へのコメント （5）

• Noririnさん 2009/06/06 00:15:41

  私は素通りでした(T_T)

  兄さん　こんばんは
  
  ツアーって「行きたい！」って思う所で止められないから嫌ですね。
  今回、網走刑務所の脇をバスで通ったのですが、大好きなレンガ造りの塀が見えて来たら降りたくてウズウズしていました。
  近くで見たいと思っていたので良かった〜
  やっとスッキリしました！
  
  ザンギ丼＆ホッケが美味しそう(=^0^=)
  北海道に行ったら食べたい物がありすぎて困りますね・・・
  Noririn

  ぬいぬいさん からの返信 2009/06/06 18:41:50

  残念でしたね

  Noririnさん　　こんばんは
  
  ツアーって確かにお任せコースになっていて、行きたいところにもいけずいらいらしてしまうことってありますよね。
  私が行ったツアーは、地元のツーリスト今中さんいわく、なんなのこのツアーのコース取りは？　　　だそうです。
  でも、安いんだからしゃーないかって感じです。
  
  北海道　うまいもの一杯で　食はいつも大満足ですね。
  ザンギ丼はこんなものかって感じでしたが、ホッケはうまかったなあ。
  

• たらよろさん 2009/01/12 23:12:08

  北海道に戻りましたね

  うわぁ〜〜〜
  網走刑務所はやっぱり雪でいっぱいですね。
  高倉健さんの映画は見たことないのですが、
  なんとなく噂では聞いたことあるような・・・
  以前、愛知県の明治村で網走刑務所の独房を見たことがあって
  ぬいぬい様の旅行記で実際の場所を見せてもらうと
  より臨場感があってよくわかりました。
  
  バスツアーの悲しさもよ〜〜く文面から伝わってきましたよ（笑）
  
  　　たらよろ

  ぬいぬいさん からの返信 2009/01/14 00:06:05

  写真たまり過ぎで大変です

  たらよろさん　こんばんは
  
  昨年の春以降　旅行記がすべて中途半端になっていて、少しずつまとめていますので、あちこち飛び飛びになって見苦しいものになっています。
  
  ３連休どこにも行かなかったので、少しはまとめようと思い手をつけたのですが、コメント入れるのって結構、パワーが要りますね。
  途中で疲れてしまい、とりあえず知床だけ写真をアップしました。
  
  休み明けの今日は風邪をひいてしまい午前中医者に行って、午後から仕事でミッドタウンのリッツカールトンで打ち合わせしながら食事してきました。
  ホテルのスタッフとの打ち合わせだったので、４５階でランチをご馳走になって、せっかくなのでカールトンスイートを案内してもらいました。
  日頃安宿しか縁のない私にとって、１泊１８万の　１２０?もあるスィート、別世界のもの　こんなホテルに泊まってみたい・・・と思いつつ、こりゃ死ぬまで縁がないだろうなあ　　って感じです。
  ちなみに、１泊２１０万円のザ・リッツ・カールトン・スイートの誰が泊まるのか聞いたら、ジュエリーの発表会で使われたり、普通の家族で泊まったり・・・との話でしたが、普通の家族は２１０万円の部屋には泊まらないですよね。さすがにこの部屋は見せてもらえませんでした。
  １６日、また仕事でお客様を連れて成田山の総勢１２０名で、初詣に行った帰り、リッツカールトンで食事をします。フレンチの「フォーティファイブ」と日本料理「ひのきざか」にわかれて１２０名の食事会　結構大変です。
  でも、週に２回もリッツカールトンで食事できるなんてめったにないこと。
  役得ですね。
  

  たらよろさん からの返信 2009/01/14 22:38:31

  RE: 北海道に戻りましたね

  確かに、、、コメント入れるのはかなりのパワーを要します。
  私も、今日は数冊作るぞ！！って思っていても2冊が精一杯（笑）
  
  ところで、リッツのランチ＆お部屋見せてもらいました〜〜
  リッツからだと新宿の夜景が楽しめるのですね。
  一面の窓からの夜景が楽しめそうで、やっぱりリッツですね。
  一度泊まりたいなって思いながら、
  リッツは大阪にあるので、いつも後回しになってしまって、、、
  結局まだ泊まれていません。
  マンダリンとペニンシュラの後はリッツと思っていたけれど、
  またまたシャングリラが3月にできるので、
  やっぱり後回しになってしまうんですね〜〜〜
  本当に東京は素敵なホテルがいっぱいで、いいなぁ。
  
  　　たらよろ