トマール旅行記(ブログ) 一覧に戻る
リスボンに滞在しながらいくつかの近郊の街へ旅をしました。その中の一つがトマールです。リスボンではほとんど天気の心配は無かったのですが、一日だけ雨が降りそうな日があったので郊外に出ようと考えました。地下鉄を乗り継いでバイシャ・シアードから路面電車の28番でフィオーレ教会まで上がって、反対側へ坂を下ればサンタ・アポローニャ駅です。住んでいる人でもこう上手く乗り継げまいと自画自賛して列車に乗りました。テージョ川を遡るように2時間走るとトマール駅に着きました。天気はいよいよ悪くなり観光客などだれも列車から降りませんでし、歩いている人すら見かけません。坂の上の教会に向かうとほとんど土砂降りになりました。教会に着くとツアーバスが出発してしまうと教会の中に一人だけとなり、世界遺産の建物を独り占めできました。歴史を振り返ると、1147年のサンタレンの戦いでポルトガルの勝利に大きく貢献したことに対して、アフォンソ1世がトマールの土地をテンプル騎士団に与えたことを出発点とします。 1160年にキリスト教修道院の建設が始まり、テンプル騎士団の本部としての機能を持つと同時に、対ムーア人の最前線と位置づけられます。しかし1314年にローマ教皇は、全ヨーロッパでのテンプル騎士団の活動の禁止を布告すると、ディニス1世はテンプル騎士団の代わりにエンリケ航海王子が団長を務めたキリスト騎士団を新たにトマールの統治者にします。1492年以降にスペインで異端審問が本格的になると多くのユダヤ人が逃れて来て、トマールは繁栄しますが、反宗教改革の嵐がポルトガルを覆うと裕福なユダヤ人は離れていったそうです。キリスト教修道院はマヌエル1世の時代にルネサンス様式の性格を帯びるマヌエル様式の建築に改修されていきます。<br />そんな歴史を振り返りながらのたった一人のトマールの観光でした。修道院の観光を終えて他も周ろうと考えましたが、あまりに雨が激しいのでベラ・ヴィスタという町で一番のレストランへ行ってマス料理を食べて早々に引き上げました。トマールも再訪しなければならない都市リストにあげることにします。

ポルトガル縦断の旅(3)リスボンからバスに乗り、秋雨の降るトマールのキリスト教修道院を参拝し、ベラ・ヴィスタでトラウトをいただく。

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2001/10/12 - 2001/11/04

81位(同エリア81件中)

kojikoji

kojikojiさん

リスボンに滞在しながらいくつかの近郊の街へ旅をしました。その中の一つがトマールです。リスボンではほとんど天気の心配は無かったのですが、一日だけ雨が降りそうな日があったので郊外に出ようと考えました。地下鉄を乗り継いでバイシャ・シアードから路面電車の28番でフィオーレ教会まで上がって、反対側へ坂を下ればサンタ・アポローニャ駅です。住んでいる人でもこう上手く乗り継げまいと自画自賛して列車に乗りました。テージョ川を遡るように2時間走るとトマール駅に着きました。天気はいよいよ悪くなり観光客などだれも列車から降りませんでし、歩いている人すら見かけません。坂の上の教会に向かうとほとんど土砂降りになりました。教会に着くとツアーバスが出発してしまうと教会の中に一人だけとなり、世界遺産の建物を独り占めできました。歴史を振り返ると、1147年のサンタレンの戦いでポルトガルの勝利に大きく貢献したことに対して、アフォンソ1世がトマールの土地をテンプル騎士団に与えたことを出発点とします。 1160年にキリスト教修道院の建設が始まり、テンプル騎士団の本部としての機能を持つと同時に、対ムーア人の最前線と位置づけられます。しかし1314年にローマ教皇は、全ヨーロッパでのテンプル騎士団の活動の禁止を布告すると、ディニス1世はテンプル騎士団の代わりにエンリケ航海王子が団長を務めたキリスト騎士団を新たにトマールの統治者にします。1492年以降にスペインで異端審問が本格的になると多くのユダヤ人が逃れて来て、トマールは繁栄しますが、反宗教改革の嵐がポルトガルを覆うと裕福なユダヤ人は離れていったそうです。キリスト教修道院はマヌエル1世の時代にルネサンス様式の性格を帯びるマヌエル様式の建築に改修されていきます。
そんな歴史を振り返りながらのたった一人のトマールの観光でした。修道院の観光を終えて他も周ろうと考えましたが、あまりに雨が激しいのでベラ・ヴィスタという町で一番のレストランへ行ってマス料理を食べて早々に引き上げました。トマールも再訪しなければならない都市リストにあげることにします。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
グルメ
4.5
交通
4.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
鉄道 高速・路線バス
航空会社
エールフランス
旅行の手配内容
個別手配
  • 教会へ登る坂の手前にはエンリケ航海王子の像がありました。エンリケ航海王子が団長を務めたキリスト騎士団に由来するのだと分かります。発見のモニュメントの像よりはリアルな面持ちです。

    教会へ登る坂の手前にはエンリケ航海王子の像がありました。エンリケ航海王子が団長を務めたキリスト騎士団に由来するのだと分かります。発見のモニュメントの像よりはリアルな面持ちです。

  • 修道院に着くと入れ替わりにツアーのバスが出て行きました。普通であれば喜ぶところですが、全くひと気が無くなってしまい寂しい雰囲気です。

    修道院に着くと入れ替わりにツアーのバスが出て行きました。普通であれば喜ぶところですが、全くひと気が無くなってしまい寂しい雰囲気です。

  • 雨にうたれたマヌエル様式のファサードは柔らかそうに感じました。ほとんどが黒いカビで覆われてしまっています。

    雨にうたれたマヌエル様式のファサードは柔らかそうに感じました。ほとんどが黒いカビで覆われてしまっています。

  • 正面の入り口部分は修復されていましたが、柔らかいライムストーンという砂岩で出来ているようでした。このタイプの石であればロープのように捻じった細工も簡単だったのではと思えます。

    正面の入り口部分は修復されていましたが、柔らかいライムストーンという砂岩で出来ているようでした。このタイプの石であればロープのように捻じった細工も簡単だったのではと思えます。

  • 先へ進んでも人影は見えません。ジョアン3世の回廊の上から見た教会の建物です。教会らしくない形と思っていたらエルサレムのオマール・モスクや聖墳墓教会をモデルとしたロマネスクの様式のようです。

    先へ進んでも人影は見えません。ジョアン3世の回廊の上から見た教会の建物です。教会らしくない形と思っていたらエルサレムのオマール・モスクや聖墳墓教会をモデルとしたロマネスクの様式のようです。

  • テンプル騎士団の円堂は12世紀に建設されています。他のヨーロッパの国々にあるテンプル騎士団の教会と同様に、エルサレムにあるオマール・モスクをモデルとしています。このオマール・モスクは十字軍がエルサレム神殿の名残と信じたモスクであり、エルサレムの聖墳墓教会もモデルとなっているそうです。

    テンプル騎士団の円堂は12世紀に建設されています。他のヨーロッパの国々にあるテンプル騎士団の教会と同様に、エルサレムにあるオマール・モスクをモデルとしています。このオマール・モスクは十字軍がエルサレム神殿の名残と信じたモスクであり、エルサレムの聖墳墓教会もモデルとなっているそうです。

  • 外観のシンプルな造りと違って見事な装飾の円堂です。装飾過多ではありますが荘厳な雰囲気をたたえています。

    外観のシンプルな造りと違って見事な装飾の円堂です。装飾過多ではありますが荘厳な雰囲気をたたえています。

  • リスボンのヘロニモス修道院の堂内の天井を思い出させます。

    リスボンのヘロニモス修道院の堂内の天井を思い出させます。

  • 最初のファサードを上の階から眺めると詳細が分かりやすいです。

    最初のファサードを上の階から眺めると詳細が分かりやすいです。

  • 硬い石を彫ってロープの結び目や植物やレースのように見せる気持ちは分からないでもありませんが、こんなバックルで建物を結ばなくても良いのではないでしょうか?

    硬い石を彫ってロープの結び目や植物やレースのように見せる気持ちは分からないでもありませんが、こんなバックルで建物を結ばなくても良いのではないでしょうか?

  • ジョアン3世の回廊は1557年に建設が開始され、1581年にポルトガルを併合した酢ペイン王フェリペ2世は、この場所でポルトガル王フェリペ1世として戴冠しています。

    ジョアン3世の回廊は1557年に建設が開始され、1581年にポルトガルを併合した酢ペイン王フェリペ2世は、この場所でポルトガル王フェリペ1世として戴冠しています。

  • これが一番有名なレリーフの窓でマヌエル様式の最高傑作と言われています。苔生してオドロオドロしい雰囲気ですが何故か惹かれます。誰もいない修道院は少し不気味な雰囲気で、足早に見学を済ませました。天気の良い日のもう一度訪れたいと思った場所です。

    これが一番有名なレリーフの窓でマヌエル様式の最高傑作と言われています。苔生してオドロオドロしい雰囲気ですが何故か惹かれます。誰もいない修道院は少し不気味な雰囲気で、足早に見学を済ませました。天気の良い日のもう一度訪れたいと思った場所です。

  • 修道院を出た町中の広場に建つサン・ジョアン教会です。フランボワイヤン様式のファサードとマヌエル様式の塔の組み合わせが面白いです。小さいけれど美しい広場に建っています。ここも雨のせいで誰も表を歩いていません。

    修道院を出た町中の広場に建つサン・ジョアン教会です。フランボワイヤン様式のファサードとマヌエル様式の塔の組み合わせが面白いです。小さいけれど美しい広場に建っています。ここも雨のせいで誰も表を歩いていません。

  • ナバオン川も増水して水車も壊れそうです。

    ナバオン川も増水して水車も壊れそうです。

  • お腹も空いたのでお昼にしました。雨もひどいのでこれ以上街外れの観光をする元気も無いので、奮発してベラ・ヴィスタという街一番の店にしました。<br />3時前で休憩時間にかかっていましたが快く迎えてくれました。食べたい物を選んでいたらそのままツーリストメニューと同じだったので注文しました。地元のCAPITULOというワインを1本とパンとチーズ、地元のトラウトのグリルにサラダとポテトが付け合せにデザートとコーヒー。鱒は新鮮で美味しくデザートのフランも絶品でした。年配の給仕係のサービスも心地良いものでした。

    お腹も空いたのでお昼にしました。雨もひどいのでこれ以上街外れの観光をする元気も無いので、奮発してベラ・ヴィスタという街一番の店にしました。
    3時前で休憩時間にかかっていましたが快く迎えてくれました。食べたい物を選んでいたらそのままツーリストメニューと同じだったので注文しました。地元のCAPITULOというワインを1本とパンとチーズ、地元のトラウトのグリルにサラダとポテトが付け合せにデザートとコーヒー。鱒は新鮮で美味しくデザートのフランも絶品でした。年配の給仕係のサービスも心地良いものでした。

  • とてもよい気分で5時半の列車でリスボンに戻りました。サンタ・アポローニャ駅まで戻らないで手前のオリエンテ駅で降りてヴァスコダ・ガマショッピングセンターでCDを買ったり、バスターミナルにも寄って次の移動の準備もしました。

    とてもよい気分で5時半の列車でリスボンに戻りました。サンタ・アポローニャ駅まで戻らないで手前のオリエンテ駅で降りてヴァスコダ・ガマショッピングセンターでCDを買ったり、バスターミナルにも寄って次の移動の準備もしました。

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