北アイルランド旅行 2009年3月

2009/03/07 - 2009/03/08

　ジャイアンツコーズウェイを見たくて、北アイルランドに行ってみました。
　日曜は朝から雪が降ったり、実は土曜日12年ぶりにIRA過激派に英軍兵士が殺害されてたりと、短い間に色々ありましたが無事に帰宅。
　狭い国なのでレンタカーで簡単に回れてしまいます。

土曜日 Belfast市内観光
日曜日　Giant's Causeway, Londonderry市内

エリア イギリス

　飛行機が朝Belfast空港に着き、レンタカーを借りていざBelfastへ。

　どこに行けばいいのか分からないので、手持ちの簡易ナビでとりあえずBelfast城を指定します。
　
　門を入ると丘の上へ登っていくので、エジンバラ城を想像してましたが、到着して見ると要塞ではなく居城という感じでした。
　中には展示室があります。今は結婚式場にも使われているみたいです。
　
　上層階には画面を操作する望遠鏡があって、それをいじるのが一番の見所でした。

ベルファスト城 城・宮殿

　ベルファスト城の横には噴水付の庭があります。

　この場所は見学所要時間は30分ほど。次は市内へ向かいました。

　市内の駐車場に車を入れ、街の中心部へ。

　City Hallは立派な綺麗な建物でした。残念ながら改装中で中には入れませんでしたが。
　夜もライトアップされて綺麗です。

　横には観覧車があるのですが、乗ってる人はほとんどいませんでした。天気が良くなくて、たまに雨がパラついてたせいもあるのでしょう。

シティホール (ベルファスト) 建造物

　中も立派なのだろうと想像できますが、見れなくて残念です。まさしく街のシンボルです。
　でもあんまり見所がないのだなと、ちょっと期待はずれでした。

　昼飯時になったので、近くで店を探すと良さげなパブを発見。テーブルについてガイドブックを見ると、その店が載ってました。
　2階がレストランになっており、結構人も入ってきて、しばらくすると満席になりました。
　白ワインクリームのシーフードパスタを注文したのですが、これははっきり言って失敗。。。何か入れ忘れてない？と聞きたくなるほど薄味です。でも量が多くて最後は飽き飽きしながらなんとか完食です。

シティホール (ベルファスト) 建造物

　雨が降ってきてしまったので、ちょっとトーンが下がりながらも、大聖堂があったので行ってみました。

　近づくと、あれ、なんか刺さってないか？
と、びっくりします。

　Belfast大聖堂 (St.Anne's)は街の北の方にあります。比較的新しい建物で、20世紀初め。

　中に入ると、貸しきり状態です。英語のガイドをもらい、寄付金を2ポンド箱へ。
　まあ新しいとは言っても、100年くらいは経っているのでそれなりに趣はあります。

　早速刺さっているものを見に、真ん中へ。

　Spire of Hopeと言って、2007年に設置したそうです。 40mのステンレス製だそうで。でもガラスのところで分かれているのだと思いますが。

　身廊(Nave)の写真です。

　北側 North Transeptです。

　南側に回って、North transept方向の写真です。

　祭壇です。その奥側は回れるようになっています。

　祭壇の奥から大聖堂を見通せます。

　今度はSouth transept。オルガンもあります。

　Quireはあまり重厚さはありません。

　入口近くの建物南西には洗礼盤がありました。部屋の天井がきれいです。

　洗礼盤の反対側にあった部屋ですが、壁と天井がきれいな模様です。

　一度ホテルに戻ってから飯を食いに行きましたが、その時は嵐のような天気でした。レストランから出ても雨風が強くて、入口で20分ほど雨宿りする羽目に。

　で、飯を食ってからCrown Liquor Saloonというパブへ飲みに。飲んだのはギネス。
　ほんとはその2階のレストランで夕食をと考えてましたが、6時に行っても満席だったのであきらめました。

　その後は、きっと綺麗にライトアップされているだろうと、City Hallへ行きました。綺麗でした。
　
　まさかこの夜に、英軍基地でIRAに兵士が2人も銃殺されるとは。。。ピザを受け取っている最中に狙われたそうで、かわいそうにピザ屋も巻き込まれてしまいました。

　ちなみに殺害の話は、月曜の朝に人から聞いてびっくりしました。まあその話が旅行前にあったらキャンセルしたかもしれないので、知らずに帰ってきたのは幸いでした。

シティホール (ベルファスト) 建造物

　日曜は朝からジャイアンツ・コーズウェイへ一直線、
と行きたかったのですが、市内のM1高速の乗り口が閉鎖されてたためにベルファストを彷徨ってしまいました。
　しかもやっと高速にのったと思ったら、雪が。。。
　着く直前まで降ってたので運が悪いと思ってたら、着いたら晴れました。
　でもめちゃめちゃ寒かったです。風も強いし。

　駐車場に入ると数件店がありました。

　さあどこにあるんだ、と海側へ進むと、この寒い中を少し歩かなくてはいけないことが分かり、バスを待つかどうか迷いました。
　でもせっかくなので、行きは歩くことにしました。

　写真のように結構な距離の道を冷たい強風に耐えながら歩かなければならず、ちょっと後悔しましたが、行きだけでも歩こうと決めたので引き返さず。せめて突然雪が降らないようにと願ってました。

　結局バスに途中で追い抜かれながら15分ほど歩きました。

　ジャイアンツコーズウェイの手前の海岸は普通の石がごろごろしてます。

　ジャイアンツコーズウェイが見えてくると、手前の風景とは全く違うので一発でわかりました。

　この六角形の石が並んでいるのはそんなに広いエリアではなかったので、なぜここだけ？とますます不思議です。

　みんなこの六角形の石山を登っていきます。

ジャイアンツ コーズウェイとコーズウェー海岸 海岸・海

　海にせり出している岩場も六角形の石の集合体。

ジャイアンツ コーズウェイとコーズウェー海岸 海岸・海

　誰かが昔積み上げたとしか思えません。

ジャイアンツ コーズウェイとコーズウェー海岸 海岸・海

　海に出っ張っている部分です。

　海に出っ張っている部分の背後

　風の影響か波が高く、しぶきが飛んできます。踏ん張ってないと倒されるほど風が吹いてました。

　帰りは1ポンド払ってバスに乗ったので楽チンでした。

　戻ってからカフェでコーヒーとスコーンを買って朝飯にしましたが、食べてる途中に雪が降ってきたので、帰りはバスにして正解でした。

　この後はロンドンデリーへ。

　ロンドンデリーは今も中心部が城壁に囲まれています。城壁のすぐ外にあるショッピングセンターに車を止めて歩いて行きました。

　雨が降ったりやんだりのすっきりしない天気でした。

　小さい町で、3時間ちょいあれば十分だと思います。
　こんなに小さいのに、宗教の抗争が激しかった町というのはなかなか信じがたいです。

　日曜なのに大聖堂は閉まってました。おまけにTower Museumというところも閉まってました。。

　城壁に上れる場所が数か所あり、登ると外の町が一望できました。

　城壁から町を見下ろせます。

　壁の中は見るところがなくなったので外に出て、血の日曜日事件の記念碑を見に行きました。

　なんでもないところにポツンとありました。

　記念碑の後はデリー川沿いを歩いて、空港に向かう時間になるまで暇つぶしました。川沿いには結構花が咲いてます。

　空港に向う途中で、警察が道を封鎖して、近くに花をささげている人たちがいたので何か事故かなと思いつつ、あまり気にしていませんでした。
　ところが次の日人から聞いて驚いたのですが、土曜日に空港の近くの軍基地で兵士2名がIRA過激派に銃殺されてました。驚いて地図を調べてみると自分たちの通った道の途中に基地があることがわかりました。
　もしその事件の後に旅行予定だったらキャンセルせざるを得ないだろうし、土曜の夜にそのニュースを聞いてたら日曜は怯えていただろうから、知らずに帰ってきて幸いでした。

観光案内所 (デリー) 散歩・街歩き

この旅行記へのコメント （2）

• 迷子さん 2009/06/05 04:33:24

  懐かしい景色っす！

  こんにちは、ジャイアンツコーズウェイ！
  ホントに見れば見るほど不思議な地形っすね。
  もうアッシが行ったのは・・・・・１５年近く前かぁ、
  何だかとっても懐かしいですだ。
  （でも、寒そう〜）
  
  丁度、この時にアントリムでテロがあったのっすね・・・・・・
  自分が訪ねた場所でそんな事件があると
  悲しくなりますだね。
  もう和平がうまく進んでるとばっかり思ってたのに。
  紛争も長引き過ぎると・・・・・
  互いの過激派から沢山分派が出ちゃうから、収拾が難しいのっすね。
  
  でも、ご無事に旅されて良かったっす。
  北アイルランドも素敵な所が一杯なのに
  不のイメージが付きまとうのはなんとも残念っすね。
  

  ohahiroさん からの返信 2009/09/19 16:36:32

  RE: 懐かしい景色っす！

  迷子さん、こんにちは
  返事が遅くなりすみません。
  かなり久し振りにアクセスします。
  日本で働いていると心に余裕がないというか、、、
  なんて言うと病んでいるみたいですが（笑）
  
  
  あの石の形は、写真でなく実物を見ると改めて驚きますよね！
  個人的には、自然物ではなくやはり大昔の人が作ったとしか思えません。
  あのすごい波と風で削られるんじゃないかと気になりますが、
  これから何十年何百年先も同じように形が残っているといいですね。
  
  テロ事件、偶然ていうのはすごいなと思いました。
  あれがらみの政府系殺人事件はほんとに久し振りだったので、
  北アイルランド外の人はなんで今更って言う感じだったようです。
  分派の過激派的な人はどこにでもいるんですね。
  でも根強いのには変わりないと思いますし、連合王国のBritain人として忘れてはいけないんでしょうね。