2004/11/01 - 2004/11/09
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Berg Heilさん
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胸当につづけたる白前掛けたる下女(はしため)、麦酒の泡だてるを、ゆり越すばかり盛りたる例の大杯を、四つ五つずつ、とり手を寄せてもろ手に握り持ち、「新しき樽よりとおもひて、遅うなりぬ。許したまへ」とことわりて。前なる杯飲みほしたりし人々にわたすを、少女、「ここへ、ここへ」と呼びちかずけて、まだ杯持たぬ巨勢(主人公)は一口飲みて語りつづけぬ。
(うたかたの記 森鴎外:岩波文庫)
3回のミュンヘン訪問の時のビアホール点描
(1997 2000 2004年)
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なんといっても世界的に有名なのが ここ「ホーフブロイハウス」 創業は1589年 建物は19世紀末という。
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ホーフブロイハウスとは日本語になおせば「宮廷ビール醸造所」
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3階(独逸では2階)は世界各国の観光客でいっぱい。ご多分にもれず、1997年の独逸初訪問の時、JALのツアーに参加、ここで最後の夕を楽しんだ。
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舞台では バイエルンの民謡やらダンスで客を楽しませ、最後にはお客は国籍なんか関係なく みんな童心にかえって踊りまくる。彼女のヨーデルも年期が入っている。
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きれいなバイエルン娘達が、世界各国の国旗を持ち、その国の歌を奏でる中、次々に登場。もちろん日本も!! 最後は独逸語圏の 瑞西 墺太利 独逸で客席大拍手。我々夫婦の前に坐っていたのは瑞西からの人達であった。
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3階の客席 壁にはバイエルン王国の王様達の肖像が掛けられていた。
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2004年 カミサンと立ち寄った時。ここは勝手に空席に座っても良いらしい。相席は露西亜の大学生、左の若者はハバロフスクの出身だと云っていた。彼らがこんなに自由に旅出来るのも、冷戦終結、壁崩壊のおかげ。この写真は隣席の独逸人が私のカメラで撮ってくれた。
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Zum Wohl !! Prosit allerseits !! 乾杯!!
此の右奧の調子の良い旦那が、露西亜の学生との写真を撮ってくれたのだが、露西亜の若者が帰ったら、「貴殿は日本人か?」と話しかけてきた。「どうだ こっちのテーブルで一緒に飲まないか?」と。もちろん「Ja gern !!」(喜んで) 早速 紙とボールペンと電子辞書をテーブルの真ん中に置き、わいわい!! それがいつの間にか「Sie」(敬称・貴方)が「du」(親称・君)でよびかけるではないか。 「du」では動詞の語尾変化が違ってくるし、ややこしいからこっちは「Sie:ジー」で話したが。
何でも左奧のオバーチャンが彼のオフクロサン、右の若者二人が姪御夫婦、左の中年夫婦は姪の亭主の両親とか。中年の婦人は小学校(Grundschule:4年制基礎学校)の先生。左の男性はコインを集めていると云ったのでカミサンは早速手持ちのコインが丁度 1円から500円まで全てあったので彼に進呈、とても喜ばれた。帰国後写真を送付、そしたら右奧の旦那がクリスマスのシュトーレンを、左のコインの男は私が切手の収集をしていると云ったので、切手を送ってくれた。その後 年末には二人からクリスマス・カードが届く。 楽しい日独親善の一夜であった。 -
2000年に立ち寄った時、相席になった旦那。大変なご機嫌で「俺は東京に住んでいる日本人だ!!」と真っ赤な顔で息巻いていた。
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1階(独逸では 地上階)でもバイエルンの民族バンドが、日本でも良く知られている独逸民謡を演奏。そのうちに客達の大合唱となる。「酒を飲んで大騒ぎするのは、日本人と独逸人だけだ」なんて事がなにかの本で読んだ事がある。こっちも多少は知っている歌が演奏された時には彼らと一緒に合唱の仲間に!!
日本では良く知られている「故郷を離るる歌」{園の小百合 撫子 垣根の千草・・・・}
(Der letzte Abend:昨日の晩) これは独逸民謡だが、今迄出会った独逸人達に尋ねたが、誰一人として知らない。インターネットではこの独逸語の詩も出てくるし、メロディーも聞くことができるのだが? 独逸では忘れられてしまったのだろうか。独逸のレコードショップの「Volks Lied:民謡」のコーナーを何時も覗くのだが、この歌だけは今まで見つけられない。
私の住んでいる市の港で「オクトーバー・フェスト」が2年に一度くらい行われるのだが、バイエルンの民族バンドが来て演奏する。そのときも彼らの休憩時間に尋ねたのだが、彼らも誰一人知らなかった。 -
店内ではホーブロイハウスのオリジナル・グッズを売っている。
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是も店内のパン屋。でかいブレツエルも!!
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門の戸をあけて入りしは、きたなげなる十五ばかりの伊太利栗うりにて、焼栗盛りたる紙筒を、堆く積みし箱かいこみ、「マロオニイ、セニョレ」(栗めせ、君)と呼ぶ声も勇ましき、後につきて入りしは、一二、三と見ゆる女(おみな)の子なりき。旧びたる鷹匠頭巾、ふかぶかと被り、凍えて赤うなりし両手さしのべて、浅き目籠の縁を持ちたり。目籠には、常磐木お葉、敷き重ねて、その上に時ならぬ菫花の束を、愛らしく結びたるを載せり。「ファイルヘン、ゲフェルヒ」(すみれめせ)と、うなだれる首を擡げもあへでいひし声の清さ、今に忘れず。(うたかたの記)
(一寸ここと雰囲気が違うかな??) -
われは珈琲代の白銅貨を、帳場の石板の上に擲げ、外套取りて出てみしに、花売の子は、ひとりさめさめと泣きゆくを、呼べど顧みず。追付きて。「いかに、善き子、菫花のしろ取らせむ、」といふを聞きて、始めて仰見つ。そのおもての美しさ、濃き藍いろの目には、そこひ知らぬ憂ありて、一たび顧みるときは人の腸(はらわた)を断たむとす。
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わがあらむ限りの力をこめて、この花売の娘の姿を無窮に伝へむと思ひたちぬ。さはあれどわが見し花うりの目、春潮を眺むる喜の色あるにあらず、暮雲を送る夢見心あるにあらず、伊太利古跡の間に立たせ、あたりに一群の白鳩を飛ばせむこと、ふさはしからず。
我空想はかの少女をラインの岸の巖根にをらせて、手に一張りの琴を把らせ、嗚咽の声を出させむとおもひ定めにき。(うたかたの記) -
ここも当地では有名な「Pschorr」
ここでも夜にはショーがある。 -
旗の色もやはりバイエルン・カラー「Himmelblau:空色」
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Pschorr Kellerの店内 昼食時に立ち寄ったのでまだ客は少なかった。
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日本でもライセンス生産されている「Loewenbraeu:レーベンブロイ」(ライオン・ビール醸造所)の本社のレストラン。
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ライオンの紋章もなかなか風格のあるレストラン入り口。ただしここには行くつもりだったが、時間が取れず行かなかった。
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創業1700年。市庁舎の近くの有名な食料品店「ダルマイヤー」。1997年に訪れ、カミサンお気に入り。再度立ち寄りあれやこれや買い込む。ダルマイヤーのオリジナルのフランケン・ワインを10本注文、日本への配送依頼、帰国後、しゃれた木箱で無事到着、タックス・フリーになった。店内のおしゃれな噴水も。
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是も「ダルマイヤー」店内。従業員のオバサン達のユニホームもバイエルン・カラー。
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市内を歩き疲れ、宮殿美術館の前でいっぷく。
歩き回ったのでここで飲んだビールのなんと美味かった事。甘露 甘露!!
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