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アラブ世界研究所はバスティーユからほど近くにありました。<br />セーヌを渡ってすぐ。<br /><br /><Institut du Monde Arabeはパリの5区にある研究所である。 <br />1980年、アラブ諸国の18カ国とフランスはアラブ世界の情報を発信し<br />アラブ世界の文化、精神世界を研究するための研究機関を<br />設置することで同意し、設置が決まった。<br /><br />また、フランスひいてはヨーロッパ世界とアラブ世界の協力と<br />文化的交流を促進するという目的もある。<br />1984年にはリビアも加わっている。>(ウィキペディアより)<br /><br />そうか、旧植民地に関するものだけかと思っていたけど<br />そうぢゃないんだ。それなら探し物もみつかるかも。<br /><br />★France  巴里B&amp;Bの旅 サイトマップ<br /> http://4travel.jp/traveler/tougarashibaba/album/10493321/<br /><br />★チュグタイ美術館 <br />http://www.chughtaimuseum.com/index.php<br />この10年でめぼしいものがどんどん流出していったようで<br />とても悲しい・・・。(2020年9月現在)

France 巴里B&Bの旅(20/20) アラブ世界研究所でチュグタイと再開するヽ(^o^)丿

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2010/05/25 - 2010/05/25

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唐辛子婆

唐辛子婆さん

アラブ世界研究所はバスティーユからほど近くにありました。
セーヌを渡ってすぐ。

<Institut du Monde Arabeはパリの5区にある研究所である。
1980年、アラブ諸国の18カ国とフランスはアラブ世界の情報を発信し
アラブ世界の文化、精神世界を研究するための研究機関を
設置することで同意し、設置が決まった。

また、フランスひいてはヨーロッパ世界とアラブ世界の協力と
文化的交流を促進するという目的もある。
1984年にはリビアも加わっている。>(ウィキペディアより)

そうか、旧植民地に関するものだけかと思っていたけど
そうぢゃないんだ。それなら探し物もみつかるかも。

★France  巴里B&Bの旅 サイトマップ
 http://4travel.jp/traveler/tougarashibaba/album/10493321/

★チュグタイ美術館 
http://www.chughtaimuseum.com/index.php
この10年でめぼしいものがどんどん流出していったようで
とても悲しい・・・。(2020年9月現在)

同行者
一人旅
交通手段
鉄道 高速・路線バス
航空会社
エールフランス
旅行の手配内容
個別手配

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  • エントランスです。<br /><br />ここにきたのは<br />パキスタンの画家チュグタイ(Abdur Rahman Chughtai)に<br />関する本を探すためです。

    エントランスです。

    ここにきたのは
    パキスタンの画家チュグタイ(Abdur Rahman Chughtai)に
    関する本を探すためです。

  • パリでは見たこともないやうな近代的なデザイン。<br /><br />1987年開館したこの斬新的な建物は<br />世界三大建築家のひとりジャン・ヌーベルのデザインだそうで。<br />東京汐留の電通本社ビルもこの人のデザインだそうで。<br />(ウィキペディアより。<br />以下、ウィキペディアからの引用は<>でくくります。)

    パリでは見たこともないやうな近代的なデザイン。

    1987年開館したこの斬新的な建物は
    世界三大建築家のひとりジャン・ヌーベルのデザインだそうで。
    東京汐留の電通本社ビルもこの人のデザインだそうで。
    (ウィキペディアより。
    以下、ウィキペディアからの引用は<>でくくります。)

  • シースルーのエレベータで屋上まで上がってみます。<br />ま・まるで建築現場のやう。

    シースルーのエレベータで屋上まで上がってみます。
    ま・まるで建築現場のやう。

  • まあ!<br />見晴らしのいい屋上だこと!

    まあ!
    見晴らしのいい屋上だこと!

  • どこを切りとっても絵になる風景

    どこを切りとっても絵になる風景

  • 東の方には近代的なビルが立ち並ぶ。<br /><br />屋上にはおしゃれなセルフサービスのレストランがありました。<br />アラブ料理なども食べられるそうです。

    東の方には近代的なビルが立ち並ぶ。

    屋上にはおしゃれなセルフサービスのレストランがありました。
    アラブ料理なども食べられるそうです。

  • ライブラリーの受付でチュグタイの本を検索してもらいました。<br />あった、とは言わず<br />「この紙を持って5階に行ってください。英語のわかる人がいますから。」<br />5階に行くと<br />「10分で持ってきますから座ってお待ちください。<br />パスポートをお預かりします。」<br /><br />えっ!?つまり、あるってこと?<br />ゴルゴ13みたいないかつい顔の係員が運んできてくれたのは<br />まさにチュグタイの絵が表紙に掲げられた本でした。<br /><br />その時の唐辛子婆の気持ちをどうあらわしたらよいでせう。<br />平安時代の文学好きなお姫様が<br />叔母様から源氏物語の写しを貸してもらって<br />はしるはしる(気がせく)とページをめくるのももどかしく<br />読み進む。<br />それと同じかしら。<br /><br />そうよそうよこれなのよ!<br />感激が伝わったのでしょうか。<br />「お探しの本はこれですね?」と確かめる係員の満足げな顔。<br /><br /><壁面はガラス張りに加えて<br />240枚のアルミパネルが取り付けられている。>

    ライブラリーの受付でチュグタイの本を検索してもらいました。
    あった、とは言わず
    「この紙を持って5階に行ってください。英語のわかる人がいますから。」
    5階に行くと
    「10分で持ってきますから座ってお待ちください。
    パスポートをお預かりします。」

    えっ!?つまり、あるってこと?
    ゴルゴ13みたいないかつい顔の係員が運んできてくれたのは
    まさにチュグタイの絵が表紙に掲げられた本でした。

    その時の唐辛子婆の気持ちをどうあらわしたらよいでせう。
    平安時代の文学好きなお姫様が
    叔母様から源氏物語の写しを貸してもらって
    はしるはしる(気がせく)とページをめくるのももどかしく
    読み進む。
    それと同じかしら。

    そうよそうよこれなのよ!
    感激が伝わったのでしょうか。
    「お探しの本はこれですね?」と確かめる係員の満足げな顔。

    <壁面はガラス張りに加えて
    240枚のアルミパネルが取り付けられている。>

  • どうしてこんなに喜んだかというと<br />この魅力あふれる画家チュグタイに関する本が<br />なかなか手に入らないからで。<br /><br />はじめてチュグタイの絵に出会ったのは<br />パキスタンのカラチに着いてまもなくのこと。<br />ホテルのロビーに飾られていたこの絵が気になって<br />だれかれとなく訪ねたのですけど<br />作者もどこで売ってるかも皆目わからず。<br /><br />その時のことはこちらをごらんくださいね。<br />こちらでもチュグタイの絵が少し見られます。<br />http://4travel.jp/traveler/tougarashibaba/album/10072338/

    どうしてこんなに喜んだかというと
    この魅力あふれる画家チュグタイに関する本が
    なかなか手に入らないからで。

    はじめてチュグタイの絵に出会ったのは
    パキスタンのカラチに着いてまもなくのこと。
    ホテルのロビーに飾られていたこの絵が気になって
    だれかれとなく訪ねたのですけど
    作者もどこで売ってるかも皆目わからず。

    その時のことはこちらをごらんくださいね。
    こちらでもチュグタイの絵が少し見られます。
    http://4travel.jp/traveler/tougarashibaba/album/10072338/

  • その後カラチ大学の教授や日本人留学生から<br />画家の名前はチュグタイといって<br />パキスタンを代表する画家だと教えられました。<br /><br />サザビーやクリスティーで取引され<br />エリザベス女王もお持ちのチュグタイ。<br /><br />しかし、画集を探すもどこの本屋にもありません。<br />カラチ2年の滞在が終わる頃ようやく近所の美術建築大学に<br />論文が残っているということがわかり。<br /><br />灯台下暗しですね。<br />その論文の表紙がこれです。<br />Chughtai and His Art <br />The Concept of Poetry and Beauty in Chughtai&#39;s Art<br />そのライブラリーの司書は<br />「画像の撮影もブログへの掲載もすべてOK」<br />といってくれたのですけど筆者の承諾も得ずにですかぁ?<br /><br />コピーなんぞとれないほどボロボロで<br />絵の状態も良くなくて、とりあえず画像を写真におさめて<br />説明の骨子だけでも書き写して。<br /><br />論文に協力したのがチュグタイの息子で<br />ラホールにはChughtai Museum Trustがある<br />ということもわかり。<br />しかしそのサイトにはたった1枚の絵しか紹介されておらず。<br />Chughtai Museum Trust<br />http://www.museum.com/jb/showdia?id=2573<br />「羊飼いの少女」なかなか素敵でしょ?<br /><br />でも私のアパートの大家さんが持っていたホンモノの1枚は<br />も~っと素敵でした。<br />For Loveというタイトルのともしたばかりのランプを持つ女性の絵。<br />袖口からこぼれる馥郁たる香りが感じられるやうな<br />なんとも美しい絵です。<br />写真は撮らせてくれましたが残念なことにブログには掲載不可。<br /><br />どんなにかその美術館を訪問したかったことか!<br />古都ラホールはそれでなくとも魅力的だったのですが<br />いろいろと危険な情報があり、夢はかないませんでした。

    その後カラチ大学の教授や日本人留学生から
    画家の名前はチュグタイといって
    パキスタンを代表する画家だと教えられました。

    サザビーやクリスティーで取引され
    エリザベス女王もお持ちのチュグタイ。

    しかし、画集を探すもどこの本屋にもありません。
    カラチ2年の滞在が終わる頃ようやく近所の美術建築大学に
    論文が残っているということがわかり。

    灯台下暗しですね。
    その論文の表紙がこれです。
    Chughtai and His Art
    The Concept of Poetry and Beauty in Chughtai's Art
    そのライブラリーの司書は
    「画像の撮影もブログへの掲載もすべてOK」
    といってくれたのですけど筆者の承諾も得ずにですかぁ?

    コピーなんぞとれないほどボロボロで
    絵の状態も良くなくて、とりあえず画像を写真におさめて
    説明の骨子だけでも書き写して。

    論文に協力したのがチュグタイの息子で
    ラホールにはChughtai Museum Trustがある
    ということもわかり。
    しかしそのサイトにはたった1枚の絵しか紹介されておらず。
    Chughtai Museum Trust
    http://www.museum.com/jb/showdia?id=2573
    「羊飼いの少女」なかなか素敵でしょ?

    でも私のアパートの大家さんが持っていたホンモノの1枚は
    も~っと素敵でした。
    For Loveというタイトルのともしたばかりのランプを持つ女性の絵。
    袖口からこぼれる馥郁たる香りが感じられるやうな
    なんとも美しい絵です。
    写真は撮らせてくれましたが残念なことにブログには掲載不可。

    どんなにかその美術館を訪問したかったことか!
    古都ラホールはそれでなくとも魅力的だったのですが
    いろいろと危険な情報があり、夢はかないませんでした。

  • アラブ世界研究所のライブラリー内は撮影禁止。<br /><br />こちらの論文は複数の人が書いたものですが<br />不思議なことに製作年月日や出版社については<br />なにも書かれていませんでした。<br /><br />275冊のみのコピーのうちの58冊目だとのこと。<br />かなり古いものだったので<br />ゼロックスにかけるわけにもいかず<br />時間の許す限りただただ、絵に溺れ読みふけりました。<br />って、わかる範囲なんて限られてますけど。<br /><br />やっと最近になっていいサイトをみつけました。<br />http://www.google.co.jp/images?q=abdul+rahman+chughtai&amp;um=1&amp;hl=ja&amp;rlz=1T4GFRE_jaJP383JP383&amp;biw=1004&amp;bih=341&amp;tbs=isch:1,itp:photo,isz:m&amp;source=lnt&amp;sa=X&amp;ei=mCd1TIOFIZfRcN3z9OcF&amp;ved=0CAkQpwU<br /><br />5ページまでで少しはチュグタイの絵について<br />知っていただけるかと思います。<br />もっとも、ニセモノもあり<br />私のお気に入りはほとんど載ってないんですけど。<br /><br />パキスタンのデイリー・タイムズ(2004年1月23日付)<br />にも1枚ありました。<br />http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=story_23-1-2004_pg7_21<br /><br /><br /><それぞれのパネルにはカメラの絞りのような<br />メカニズムが取り付けられており、開閉することで採光を<br />自動調節する仕組みになっている。>

    アラブ世界研究所のライブラリー内は撮影禁止。

    こちらの論文は複数の人が書いたものですが
    不思議なことに製作年月日や出版社については
    なにも書かれていませんでした。

    275冊のみのコピーのうちの58冊目だとのこと。
    かなり古いものだったので
    ゼロックスにかけるわけにもいかず
    時間の許す限りただただ、絵に溺れ読みふけりました。
    って、わかる範囲なんて限られてますけど。

    やっと最近になっていいサイトをみつけました。
    http://www.google.co.jp/images?q=abdul+rahman+chughtai&um=1&hl=ja&rlz=1T4GFRE_jaJP383JP383&biw=1004&bih=341&tbs=isch:1,itp:photo,isz:m&source=lnt&sa=X&ei=mCd1TIOFIZfRcN3z9OcF&ved=0CAkQpwU

    5ページまでで少しはチュグタイの絵について
    知っていただけるかと思います。
    もっとも、ニセモノもあり
    私のお気に入りはほとんど載ってないんですけど。

    パキスタンのデイリー・タイムズ(2004年1月23日付)
    にも1枚ありました。
    http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=story_23-1-2004_pg7_21


    <それぞれのパネルにはカメラの絞りのような
    メカニズムが取り付けられており、開閉することで採光を
    自動調節する仕組みになっている。>

  • ライブラリー内部は撮影禁止なのですが<br />トイレの洗面所に禁止とは書かれていなかったので。<br /><br />壁一面がこんな面白い仕掛けだと知っていたら<br />壁面を触ってみるんでした。<br />やっぱり旅行前の勉強は必要ですね。<br /><br /><br /><これはアラブの建築にみられるマシュラビーヤという<br />窓飾りからヒントを得たものである。>

    ライブラリー内部は撮影禁止なのですが
    トイレの洗面所に禁止とは書かれていなかったので。

    壁一面がこんな面白い仕掛けだと知っていたら
    壁面を触ってみるんでした。
    やっぱり旅行前の勉強は必要ですね。


    <これはアラブの建築にみられるマシュラビーヤという
    窓飾りからヒントを得たものである。>

  • ところでおととい久しぶりにラホールの<br />Chghtai MuseumのHPをあけてみたらば<br />大幅にリニューアルしてるでねいの!<br />http://www.chughtaimuseum.com/index.php<br /><br />しかもエキゾチックな音楽つきチュグタイの息子のレクチャーつき。<br />表紙は4枚の絵を合成したようです。<br />作品43点も掲載とは太っ腹になったなー。<br /><br />でも43点を発見するためには<br />ゆっくり丁寧にみていかねばなりません。<br />全部見ることができた方には豪華粗品を差しあげます(^o^)<br />サイトを閉じるときにあらわれた絵にもびっくり。

    ところでおととい久しぶりにラホールの
    Chghtai MuseumのHPをあけてみたらば
    大幅にリニューアルしてるでねいの!
    http://www.chughtaimuseum.com/index.php

    しかもエキゾチックな音楽つきチュグタイの息子のレクチャーつき。
    表紙は4枚の絵を合成したようです。
    作品43点も掲載とは太っ腹になったなー。

    でも43点を発見するためには
    ゆっくり丁寧にみていかねばなりません。
    全部見ることができた方には豪華粗品を差しあげます(^o^)
    サイトを閉じるときにあらわれた絵にもびっくり。

  • チュグタイの作品は<br />ペルシャの詩や物語に題材をとったものも多く<br />物語が読めたらどんなにか理解が深まるだろうにと思います。<br /><br />2000点の水彩画、300点のエッチングのほか<br />パキスタンの切手やラジオ局のロゴなども製作したとか。<br />そしてインドのミニアチュア画のコレクションのほか<br />日本の木彫りも集めたそうです。<br /><br />確か学生時代に二人の日本人の友人がいて<br />彼らからの影響も受けたとどこかで読んだ記憶があります。<br /><br />面白いことに独自の画風を確立した後にも<br />ヒンドゥーの物語を題材にしています。<br />「勝者アルジュナ」という作品で、アルジュナはヒンドゥーの<br />長編叙事詩マハーバーラタに登場する英雄です。<br />とってもハンサムで勤勉で思慮深い、女性にモテモテの男です。<br />この作品は一時日本人の手元にあったようです。<br /><br />このAskArtというネットオークションのサイトで(多分今だけ)<br />「勝者アルジュナ」が見られます。<br />http://www.askart.com/AskART/artists/search/Search_Repeat.aspx?searchtype=IMAGES&amp;artist=11094068<br /><br />カラチのインダスバレー美術建築大学と<br />アラブ世界研究所の論文で見た美しい絵、お気に入りの<br />すばらしい何点かがネットでは見られない<br />ご紹介できないのがとても残念です。<br /><br />いつかパキスタンの治安が回復したら訪れたい。<br />それまで散逸せずに残しておいてほしいと願わずにはいられません。<br /><br />最後にPakistan Paediaというサイトのチュグタイ欄をご紹介します。<br />ここに掲載されている作品は<br />かなりチカラのある美しいものがまとめられています。<br /><br />3ページあります。<br /><br />CHUGHTAI 前半の絵を拡大して見ることができます。<br />残念ながら2点はニセモノです。どうしてわかるのかって?<br />2年以上食い入るように眺めてたんですもの<br />と自慢したいところですけどね。<br /><br />「これらは私がコピーして描きました」というサイトを<br />見たことがあるからなんです、ははは。<br />http://www.pakistanpaedia.com/Chughtai/CHUGHTAI.html<br /><br />CHUGHTAI II これは詩とともに発表されたものです。<br />http://www.pakistanpaedia.com/Chughtai/CHUGHTAI-II.html<br /><br />CHUGHTAI III ここにはかなり有名な絵が載っています。<br />前半の絵を拡大してみることができます。<br />http://www.pakistanpaedia.com/Chughtai/CHUGHTAI-III.html

    チュグタイの作品は
    ペルシャの詩や物語に題材をとったものも多く
    物語が読めたらどんなにか理解が深まるだろうにと思います。

    2000点の水彩画、300点のエッチングのほか
    パキスタンの切手やラジオ局のロゴなども製作したとか。
    そしてインドのミニアチュア画のコレクションのほか
    日本の木彫りも集めたそうです。

    確か学生時代に二人の日本人の友人がいて
    彼らからの影響も受けたとどこかで読んだ記憶があります。

    面白いことに独自の画風を確立した後にも
    ヒンドゥーの物語を題材にしています。
    「勝者アルジュナ」という作品で、アルジュナはヒンドゥーの
    長編叙事詩マハーバーラタに登場する英雄です。
    とってもハンサムで勤勉で思慮深い、女性にモテモテの男です。
    この作品は一時日本人の手元にあったようです。

    このAskArtというネットオークションのサイトで(多分今だけ)
    「勝者アルジュナ」が見られます。
    http://www.askart.com/AskART/artists/search/Search_Repeat.aspx?searchtype=IMAGES&artist=11094068

    カラチのインダスバレー美術建築大学と
    アラブ世界研究所の論文で見た美しい絵、お気に入りの
    すばらしい何点かがネットでは見られない
    ご紹介できないのがとても残念です。

    いつかパキスタンの治安が回復したら訪れたい。
    それまで散逸せずに残しておいてほしいと願わずにはいられません。

    最後にPakistan Paediaというサイトのチュグタイ欄をご紹介します。
    ここに掲載されている作品は
    かなりチカラのある美しいものがまとめられています。

    3ページあります。

    CHUGHTAI 前半の絵を拡大して見ることができます。
    残念ながら2点はニセモノです。どうしてわかるのかって?
    2年以上食い入るように眺めてたんですもの
    と自慢したいところですけどね。

    「これらは私がコピーして描きました」というサイトを
    見たことがあるからなんです、ははは。
    http://www.pakistanpaedia.com/Chughtai/CHUGHTAI.html

    CHUGHTAI II これは詩とともに発表されたものです。
    http://www.pakistanpaedia.com/Chughtai/CHUGHTAI-II.html

    CHUGHTAI III ここにはかなり有名な絵が載っています。
    前半の絵を拡大してみることができます。
    http://www.pakistanpaedia.com/Chughtai/CHUGHTAI-III.html

  • <1989年に、イスラム文化を体現する優れた現代建築に<br />贈られるアガ・カーン建築賞を受賞した。><br /><br />アガ・カーン!!懐かしい名前だ。<br /><br />優れたイスラム建築に与えられるアガ・カーン建築賞を<br />設立したのはアガ・カーン4世ですが<br />パパのアガ・カーン3世はカラチ生まれだったためか<br />カラチにアガ・カーンという名前のとても立派な病院や<br />大学があって、在留邦人は皆お世話になっておりました。<br /><br />4世についての詳細はウィキペディアをご覧ください。<br />http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%B34%E4%B8%96<br /><br />女性の地位向上などイスラムの近代化を推奨する<br />改革主義者としてまた欧州の超大金持ちの馬主として<br />またプレイボーイとしてもつとに有名な方ですが<br />私がパキスタンで聞いた話で強く印象に残っているのは<br />これです。<br /><br />「もし二人の男女の子供のうち一人しか学校へやる<br />お金がなかったとしたら女の子を学校へ行かせなさい。」<br /><br />午後はコクリコさんお気に入りの石畳の小道を<br />探して歩くつもりでいたんですけど<br />ず~っとライブラリーで読みふけっていたので<br />背中と腰が痛くなってしまいました。<br /><br />翌日は朝早く日本に発ちます。

    <1989年に、イスラム文化を体現する優れた現代建築に
    贈られるアガ・カーン建築賞を受賞した。>

    アガ・カーン!!懐かしい名前だ。

    優れたイスラム建築に与えられるアガ・カーン建築賞を
    設立したのはアガ・カーン4世ですが
    パパのアガ・カーン3世はカラチ生まれだったためか
    カラチにアガ・カーンという名前のとても立派な病院や
    大学があって、在留邦人は皆お世話になっておりました。

    4世についての詳細はウィキペディアをご覧ください。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%B34%E4%B8%96

    女性の地位向上などイスラムの近代化を推奨する
    改革主義者としてまた欧州の超大金持ちの馬主として
    またプレイボーイとしてもつとに有名な方ですが
    私がパキスタンで聞いた話で強く印象に残っているのは
    これです。

    「もし二人の男女の子供のうち一人しか学校へやる
    お金がなかったとしたら女の子を学校へ行かせなさい。」

    午後はコクリコさんお気に入りの石畳の小道を
    探して歩くつもりでいたんですけど
    ず~っとライブラリーで読みふけっていたので
    背中と腰が痛くなってしまいました。

    翌日は朝早く日本に発ちます。

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  • ホーミンさん 2010/12/28 09:54:16
    イスラム文化
    唐辛子姉さま

    おはようございます!
    今日は年末年始に読む本を借りに、図書館に行きます。
    10時開館なので、それまでの間にちょこっと4トラ♪

    アラブ世界研究所の旅行記は、すぐに見つけられました♪
    ノートルダム寺院の近くにあるのですね?
    あの界隈にこの外観の建物だと、浮き上がっていそう。
    でも、すぐに見つけられますね。

    カラチのホテルで、チュグタイさんの絵画と運命的な出逢いをされましたね!
    ビビビっと来たのでしょうか。

    きれいな絵ですね。
    落ち着いた色合いの中にも、華やかさあり。
    イスラムの文化には、あまり触れたことがありません。
    絵画は多分、皆無に近いと思います。
    イスラムでは、女性は表にあまり出ませんよね。
    こうして絵画でじっくり見られるのは、興味深いです。
    お召し物や被り物がきれいです。
    ハエ叩きのような団扇のような物を持っておられる女性がいますが、貴人をあおってあげるのでしょうか?
    慎み深くて、でも己をきちんと持っているような芯の強そうな表情が魅力的。
    なにか企んでいそうな女性も。

    最後の三枚は、窓の開閉ですか?
    だったら面白〜い。
    あのドーナツ状の所を回したら開閉するのかしら?

    え〜〜、歯医者街とラクダを探して見ましたが、どれかわかりませんでした。
    教えて〜。

    インドに行くとキンマが見られる可能性があるそうですが、インドには行く勇気がありませんわ。
    興味はあるんですけどね。
    私、エジプトで人生史に残るようなお腹のこわし方をしました。
    インドに行ったことのがある友人が、「エジプトでは平気だったのに、インドでひどくお腹を壊した」と言っていました。
    私には耐えられそうにありませんので。
    唐辛子さんのお腹は、全く大丈夫でしたか?

    唐辛子婆

    唐辛子婆さん からの返信 2010/12/28 18:08:27
    RE: イスラム文化
    > アラブ世界研究所の旅行記は、すぐに見つけられました♪

    おー!
    ホーミンさんはパリにいっても方向音痴になりませんね、きっと。

    > カラチのホテルで、チュグタイさんの絵画と運命的な出逢いをされましたね!
    > ビビビっと来たのでしょうか。

    はい、びびびっと。

    日本人で私のほかにびびびっと来た人はあと二人いらっしゃいます。
    一人は大昔にラホールで領事をしてらした方のようでチュグタイの絵を購入されたようです。
    もう一人はラホールで日本語を教えていらした男性で、パキスタン文化についてものすごく詳しいサイトをもっていらしたのでいつも参考にしていましたが今はアフガニスタンに移られたようです。

    > イスラムの文化には、あまり触れたことがありません。

    イスラムアート紀行というすぐれたサイトがありますので
    お正月休みにでもごらんください。

    > イスラムでは、女性は表にあまり出ませんよね。

    そうですね。国と地位によっても違いますけど。

    > ハエ叩きのような団扇のような物を持っておられる女性がいますが、貴人をあおってあげるのでしょうか?

    ゴザみたいに編んだウチワのようです。

    > なにか企んでいそうな女性も。

    ペルシャの詩や物語を題材にしたのやヒンドゥーのもあるのでなにか企んでいるような表情のもたくさんあります。
    ああ、もっと語学が出来て読めたらどんなに楽しいでしょうね。

    > 最後の三枚は、窓の開閉ですか?

    そうなんです。気温調節のための最新の設備らしいんですけど、パリ在住の方のブログを読むとよく壊れてるんですって。

    > え〜〜、歯医者街とラクダを探して見ましたが、どれかわかりませんでした。

    こちらが「私の愛したカラダール」編ですごゆっくりどうぞ。
    http://4travel.jp/traveler/tougarashibaba/album/10295554/

    > インドに行くとキンマが見られる可能性があるそうですが、インドには行く勇気がありませんわ。興味はあるんですけどね。

    私もお腹壊すのがおそろしくて、インドはarfaさんの旅行記で我慢してます。でもチュグタイの絵があるらしいのでいつかは行くかも。

    > 私、エジプトで人生史に残るようなお腹のこわし方をしました。

    人生史に残るような、とな!どんなだろ。入院しましたか?
    エジプトではみんな壊すみたいですね。
    妹も、妹のツアーの人たち全員も、すごかったみたい。

    > 唐辛子さんのお腹は、全く大丈夫でしたか?

    パキスタンには「パキ腹」という言葉があり、赴任した日本人ほぼ全員がやられます。私も痛かったなー。友人は「出産よりも痛かった!」と言ってました。

    投票もいっぱいありがとうございます!

    唐辛子婆
  • waterlilyさん 2010/09/10 13:04:25
    早速拝見しました♪
    は〜い!早速拝見に参りました(^_^)/
    アラブ世界研究所って何と斬新な建物! 
    パリは奥が深いですね〜。私は知らなかった所ばかりです。
    そしてチュグタイ、パキスタンを代表する画家とのことですのに、その名さえ初めて知りました。
    パリのみならずパキスタンのことを、私って何も知らないのだな〜と、改めて思うと同時に、この素晴らしい旅行記、さすが唐辛子婆さん!と感嘆しました。
    日本人の友人の影響も受けたとのことですが、日本の美人画のようでもあり浮世絵のようでもありますね。
    何て魅惑的。
    音楽が流れるサイトも絵の一部が動いたり良く出来ていますね。
    流れる音楽を聞きながら絵を観ていますとまるでパキスタンにいるような気分になりチュグタイの世界に漂いました。
    どれもとても美しいのに、も〜っと素敵とおっしゃる、アパートの大家さんが持っていらしたランプを持つ女性の絵を観てみたい〜。
    でも、美しいものは扉の奥に隠されていた方が良いのかも知れませんね。
    素晴らしい画家をご紹介くださってありがとうございました。
    唐辛子婆さんのおかげで、世界が広がって行きます。

    唐辛子婆

    唐辛子婆さん からの返信 2010/09/11 01:52:09
    RE: 早速拝見しました♪
    waterlilyさん、こんばんは♪

    > は〜い!早速拝見に参りました(^_^)/

    さっそく見てくださったのに、ご返事が深夜になってすみません。

    > チュグタイ、パキスタンを代表する画家とのことですのに、その名さえ初めて知りました。

    パキスタンの人もだいぶ忘れちゃってるみたいです。
    むしろ西洋で知られてるみたいで。画商のサイトのが状態が一番きれいですね。

    > 音楽が流れるサイトも絵の一部が動いたり良く出来ていますね。

    サイトを閉じようとすると出てくるヌードのまぶたや手が動くようになってるのも芸が細かいですね。小鳥も。

    > 流れる音楽を聞きながら絵を観ていますとまるでパキスタンにいるような気分になりチュグタイの世界に漂いました。

    何冊かの本をクリックすると1枚だけ見ることができますでしょう?
    あれに何枚も足してくれるといいんですけど、もしかしたらよいものはもう売られてしまっているのかと思ったり。

    > どれもとても美しいのに、も〜っと素敵とおっしゃる、アパートの大家さんが持っていらしたランプを持つ女性の絵を観てみたい〜。

    画像をプリントアウトはしてありますので、いつかwaterlilyさんにお会いできる機会があったら見てやってくださいまし。

    たくさんの投票をありがとうございました!
  • バートンさん 2010/09/07 22:40:21
    美しい絵
    唐辛子婆さん、こんにちは!

    私もアラブ世界研究所へ行きました!
    パリのあの街並に突然ガラスと鉄骨の研究所が現れ
    ビックリした記憶がありますが見れば見るほど美しい建築物ですよね。
    私はただ単にこの建物が見たくて行ったのですが
    イスラムに詳しい方にとってはより深い情報を得る場所でもあるんですね。

    チュダイクは初めて知りました。
    なんて色彩豊かで人物の表情が素晴らしいのでしょう!
    ゴーギャンのように力強く、ダリのように美しい色合いで
    私も魅了されてしまいました。
    少しでも日本の影響があるかもしれないなんて嬉しいですね。
    早くラホールの美術館に行く機会が訪れますように。

    ばーとん

    唐辛子婆

    唐辛子婆さん からの返信 2010/09/08 00:10:44
    RE: 美しい絵
    バートンさん、こんばんは♪

    > 私もアラブ世界研究所へ行きました!

    うわ〜、なんだか嬉しいわん。

    > イスラムに詳しい方にとってはより深い情報を得る場所でもあるんですね。

    そうなんでしょうね。
    私はチュグタイのことを調べたくて行ったので時間がなくて
    展示物は全然みることができませんでしたけど。

    > チュダイクは初めて知りました。

    チュグタイでえっす(笑)
    見てくださってとっても嬉しいです。
    インダスバレーの論文からは写真を撮ることができたので
    プリントアウトしたものが手元にはあります。
    今度お目にかかったらご披露しますね♪

    > なんて色彩豊かで人物の表情が素晴らしいのでしょう!

    ムガール王朝のムガールってモンゴルからきてるんですってね。
    モンゴルとインドとペルシャ、遠くはギリシャなど洋の東西が交差してあのような魅力的な顔立ちが生まれたのでしょうね。
    また、物語や詩をもとに描かれているものは表情がとても生き生きとしています。

    > 少しでも日本の影響があるかもしれないなんて嬉しいですね。

    「羊飼いの少女」の指先を見て浮世絵みたいだといった人がいましたよ。

    まだもうひとつチュグタイの絵が載ってるサイトがあるのですけど
    そこが怪しいところかどうか今調べてもらっているのでしばらくお待ちくださいね。

    唐辛子婆

    バートン

    バートンさん からの返信 2010/09/08 00:20:09
    RE: 美しい絵
    唐辛子婆さん、

    >チュグタイでえっす(笑)

    あぁ、なんてことを!
    失礼いたしましたm(__)m

    って、これで2度目っだったような気がするんですけど(汗)
    暑さで頭がやられちゃったのかしら〜、私ってダメダメですね。

    ばーとん

    唐辛子婆

    唐辛子婆さん からの返信 2010/09/08 12:55:20
    RE: RE: 美しい絵
    > あぁ、なんてことを! 失礼いたしましたm(__)m

    だいじょうぶよん。
    私だってマルモッタン美術館のことモルマッタンだかマルモッタンだか
    いつまでたっても覚えられなくて、ははは。

    それよりもバートンさんのパリ旅行記、渡仏前に拝見するべきだったと激しく後悔。
    建築物のアングルはいわずもがな、夜景もと〜〜っても魅力的。

    さういへば私、夜景ってほとんどないなあ、夜に出歩かなかったからかなあ、とぼんやり考えてたらば、そーだ!バートンさんがいらしたのは冬だったのだ、と気がつきました。
    21時ごろまでほっつき歩いてたんでした。ギラギラの太陽の下で。

    またゆっくりお邪魔しますね〜。

    唐辛子婆

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